NISA(ニーサ)とは何ですか?お得に株や投資信託に投資できると聞いたんだけど…。初心者なので始め方について知りたいです。
NISAのメリットや注意点は何かありますか?
このような疑問を持つ方に向けて記事を買いています。
- NISAとは?仕組みをわかりやすく解説!
- NISAにはどんな種類があるの?
- NISAのメリットと注意点とは?
- NISAの始め方と投資できる商品とは?
投資歴20年のかいまるです。NISA開始から初めてもう10年くらいになりますね。ジュニアNISAも活用しています。
今回は、非課税で運用できるNISA(ニーサ)について、初心者の方向けに、仕組みや始め方、メリットや注意点などについて解説します。
目次
NISAとは?仕組みを解説!
NISAは「Nippon Individual Savings Account」の頭文字の略で、正式名称は「少額投資非課税制度」と呼ばれています。
株や投資信託などの運用で得られた配当や利益には、つうじょう20%の税金がかかるんですけど、NISAを利用するとその税金がゼロになるんです。
これから投資を始める人や老後や子供の教育など将来に向けて資産形成をしたい人に向けて国が推進している制度。税金がかからないぶん、資産形成しやすいというわけです。
ちなみにNISAを利用できるのは、日本に在住する20歳以上の者となっています。
NISAの口座を開設する年の1月1日現在で20歳以上になっている必要があるということ。
19歳未満の者は”ジュニアNISA”を活用することになります。
NISAにはどんな種類があるの?
NISAは全部で3種類あります。
NISA
毎年120万円まで非課税で投資することができて非課税期間は5年。一般NISAとも呼ばれていますね。
一括で投資することも積立で投資することもできます。
投資信託だけでなく、個別株や米国株、REITにも投資できるので、使いがってが良いですね。
つみたてNISA
投資信託の積立に特化したNISA。毎年40万円までが非課税で投資することができて非課税期間20年。
投資できる対象商品は信託報酬が低いものなど160程度となっています。ちょっと少なく感じるかもですが、国の厳しい基準をクリアしている商品なので安心して投資できます。
20年間の非課税で運用できるので、コツコツ長期で運用したい方にはつみたてNISAがおすすめですね。
ジュニアNISA
19歳までの者が利用できるNISA。
毎年80万円までが非課税で投資することができて期間5年。投資できる商品は一般NISAと同じですね。
ただし、口座管理は親などの保護者になり、原則として18歳になるまで途中引き出しすることはできません。
NISAのメリットとは?
NISAのメリットは株や投資信託などが「非課税運用できる」ということに尽きるでしょう。
例えば、株や投資信託の運用で10万円の利益が出た場合
となるんですね。普通の口座で運用した場合は運用益10万円の20%にあたる2万円の税金がかかるので、手元に残る利益は8万円。
しかし、NISAを利用した場合、運用益の10万円に対する税金がゼロになります。なので手元にはまるまる10万円の利益が残るということ。
NISAの非課税枠と非課税期間は?
一般NISAの非課税枠は年間120万円
一般NISAの非課税枠は1年で120万円。この非課税枠を使い切っても翌年には新たに120万円の非課税枠を使うことができます。
一般NISAの非課税期間は5年間。
なので、この非課税枠を使い切れば120万円×5年ということで最大600万円まで投資ができて、その利益や配当金に対する税金がかからずに運用できます。
つみたてNISAの非課税枠は年間40万円
つみたてNISAの非課税期間は最長20年間。なので毎年40万円×20年で最大800万円分の投資資産に対して非課税の運用を行うことができます。
非課税期間が長いということもあり、少額ずつコツコツと資産を増やしていきたい人向けですね。
そもそも積立投資は投資タイミングを気にする必要がなく、期間が長くなるほど安定したリターンが期待できます。
NISAのデメリット・注意点とは?
非課税運用というメリットがあるけれども、NISAには、
- 通常より口座開設の時間がかかる
- NISA口座は1人1口座まで
- 一度使った非課税枠は再利用できない
- 損益通算できない
というデメリットや注意点があります。クイックに見ていきます。
デメリット①:通常より口座開設の時間がかかる
NISA口座を開設するには税務署の審査なども必要となることから、通常よりも時間がかかります。
金融機関にもよりますが、1ヶ月から2ヶ月程度の期間がかかります。
なので、口座開設は無料で出来るので、気になったら申し込みだけしておくのがオススメです。
デメリット②:NISA口座は1人1口座まで
NISA口座は1人1口座までしか作れません。ということで銀行や証券会社も1社までということになります。
NISA口座が1つ開設されると、他の金融機関に講座の申請をしても税務署の審査が通らないというわけです。
銀行などの投資信託の中には手数料が高いのも多いし、証券会社の中には株式の売買手数料が高いということもあるので、ネット証券がベターですね。
なお、NISA口座の金融機関を変更したい場合、変更したい年の9月末までであれば変更可能です。ただしその年に金融商品を1度でも購入していたら、その年について変更することはできません。
デメリット③:一度使った非課税枠は再利用できない
NISAは年間120万円、つみたてNISAは年間40万円の非課税枠があります。
この枠は一度使ってしまうと再利用することはできません。すなわち、その年に購入した投資信託や株を年内に売却し、空いた枠を再利用する事はできないということです。
また年間の非課税枠の使わなかった分は、翌年以降に繰り越すことはできないので注意が必要です。
デメリット④:損益通算できない
一般口座や特定口座で利益や損失が出たとしても、NISA口座との損益通算を行うことができません。
たとえば、別の口座で運用して40万円の利益が出たとします。仮に、NISA口座で40万円の損失が確定したとしても、損益通算して利益がゼロとすることができないんです。
なので得られた利益40万円に税金がかかることになります。このような対応ができないというのは、NISA口座のデメリットと言えるでしょう。
NISAで投資できるものは?
一般NISAで投資できる商品は日本株や米国株、ETF、REIT(リート)、投資信託などですね。
これらの商品をNISA口座で保有すれば、5年間は売却益、配当や分配金にかかる税金が非課税となります。
ちなみにつみたてNISAの場合は、国の基準をクリアした投資信託に積立投資することになります。
NISAを始めるにはどうする?
NISAを始めるには口座をつくらなければならないので、まず証券会社から申し込みをする必要があります。
主要ネット証券ではマネックス証券あたりが使い勝手が良いですね。使っている人も多いのでおすすめです。
マネックス証券会社については、以下の記事にまとめているので、チェックしてみてください!
NISAまとめ
今回は、NISA(ニーサ)について、初心者の方向けに、基本的な仕組みやメリット・注意点などを解説してきました。
何と言っても利益や配当金に対して非課税で運用できるわけですから「株や投資信託に投資をするなら絶対使うべき」制度と断言できますね。
株や投資信託への投資は難しいと感じている方もいるかもですが、税金がかからないというメリットがあるわけなので初心者の方にもぜひトライしてもらいたいですね。
それでは。
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