資産形成におけるフローとストックの違いってなんですかね?簡単に理解したいです。
このような疑問をもつ方に向けて記事を書いています。
- ストックとフローの違いとは?
- フローをストックに変えることが資産形成なの?
- 資産であるストックがフローを生み出すとは?
結論から先に言うと、預金や株や債券などの金融資産又は不動産などの資産が「ストック」、給料などの収入が「フロー」ですね。
将来的に十分な「フロー」を生み出せるよう、「ストック」を積み上げるのが資産形成の基本ですね。
経済用語として使用される「フロー」と「ストック」の考え方を当てはめてみると、資産形成のために、やらなければいけないことのイメージがつきやすくなります。
ぜひ最後までご覧になってください。
自分は、投資歴20年以上で、株や債券などに1,500万円以上資産運用を行っていて、米国の大学で経済も学びました。今回は、この経験も踏まえて記事を書いています。
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目次
ストックとフローとの違いとは?
フローとストックは経済の基本的な考え方ですが、会社員などの個人が保有するお金にあてはめることができます。
簡単に説明すると、
・フロー:毎月の労働の対価として支払われる給料や支出
・ストック:株や債券などの金融資産、預金
となります。以下の図を見ていただければイメージがつかみやすいですね。
蛇口から出ている水が会社からの給料などの収入、溜まった水が得られた収入からの預金や株となります。
資産形成におけるフローの特徴とは?
ここではフローの特徴に関して、
- 労働で得られる収入はフロー
- フローは不確定で簡単に止まる
点について解説します。
特徴①:労働で得られる収入はフロー
「フロー(flow)」は「流れ」という意味。個人のお金にあてはめると、毎月の労働の対価として支払われる給料がフローにあたります。
フローの特徴としては、すぐに生み出せることができる一方、簡単に失うことです。ちょっとわかりずらいですね。
例えば、収入は、会社で働いたり、バイトで労働力を提供すれば、わりと簡単に得ることができます。現在無職の人でも、日雇いのアルバイトを見つけることは、それほど難しいことではないんですね。
しかし、仕事をやめてしまえば、すぐに収入がなくなってしまいます。
特徴②:フローは不確定で簡単に止まる
会社で働いている限りは、収入(フロー)を生み出すことができますが、加齢や病気などにより、それができなくなると、とたんに収入が途絶えてしまいます。
最近では、仕事のストレスや責任の重さ、人間関係で精神を病んでしまい、働けなくなってしまう人もいますね。
また、働いている会社の経営が悪化する、ということもあり得ます。会社が倒産ということになれば、もはや収入が得られなくなります。
収入(フロー)というのは、健康であったり、会社の経営が安定しているという不確定な要素の上にあるといえるのです。
蛇口が閉まってしまえば、簡単にフローが止まってしまうのです。
資産形成におけるストックの特徴とは?
ここではフローの特徴に関して、
- 株や債券、預金はストック
- ストックは安定的だけど貯めるのに時間がかかる
点について解説します。
特徴①:株や債券、預金はストック
「ストック(Stock)」は「蓄える」という意味。個人のお金にあてはめると株や債券などの金融資産、預金などがストックにあたります。
これらのストックを保有、蓄積することで、継続的な配当や利息を受け取ることができます。なので、蛇口から水が止まったとしても、既に貯まっている水が、さらに水を生み出してくれるイメージです。
特徴②:ストックは安定的だけど貯めるのに時間がかかる
ストックの特徴としては、高収入の人を除いて蓄積に時間がかかるけど、一度貯まってしまえば、安定的に収入を得ることができることです。
配当金や分配金で生活していくためには、株や債券、預金が数千万円程度必要になってきますよね。
個人の生活レベルや給料にもよるけれども、これを蓄積するには20年以上かかるのが普通です。いやになるぐらい長いです。
ただ、一旦これぐらいの資産を貯めてしまえば、よっぽどのことがない限り、生活費レベルの収益が安定的に得られることです。
何もしなくて良いのです。テレビを見ていても、ゲームをしていても、寝ていても、勝手に配当金や利息は自分の口座に振り込まれます。
資産形成にはフローをストックするということ
ストックからフローを生み出せるようにする
会社員のセミリタイアを、フローとストックの考え方に落とし込んでみましょう。
資産運用とは結局のところ、
・不確定性のある給与収入(フロー)を増やし
・支出を減らして(節約)
・安定的な資産(ストック)を増やしていく
ということに他なりません。資産運用の本は多く出版されていますが、結局はこの考え方なんですよね。
給与収入から生活費をまかない、余った分を預金や投資に回す。給与収入を増やす努力をする。ただ、収入がいくら多くても、車や趣味に大半を使ってしまうなど、支出が多いと資産が増えていきません。
すなわち、セミリタイアを目指していく活動というのは、フローをストックに置き換えていく作業と言えるのです。
コップの水は飲んではいけない
じゃあ、資産を貯めるためにはどうしたら良いのでしょうか。
伊丹十三監督の名作「マルサの女」の中の名シーンで、コップの水というシーンがあります。
以下が、その引用です。
花村(津川雅彦):「どうしたら金がたまるんだ?」
権藤(山崎努):「せっかくだから教えてあげるよ。金貯めようと思ったらね、花村さん。使わないことだよ。あんたは葬式がありゃ1万、結婚式がありゃ2万と出すでしょう。そんなもの出してたら金は残らない。100万あったって使えば残らない。10万しかなくても使わなければ、まるまる10万残るんだからねえ。」
「あんた、今、ポタポタ落ちてくる水の下にコップを置いて、水、貯めてるとするわね。あんた、喉が渇いたからってまだ半分しか溜まっていないのに飲んじゃうだろ?これ、最低だね。なみなみいっぱいになるのを待って…それでも飲んじゃだめだよ。いっぱいになって…溢れて…垂れてくるやつ…これを舐めて。我慢するの。」
これが資産運用の本質ですよね。小さいころに初めてこの映画を見たときは、このシーンの意味がわかりませんでした。
資産運用でお金持ちになった人ほどケチであるというのは定説で、彼らは質素倹約にはげんで、欲しいものも買わずコップの中の水を増やしていきます。
コップの水は飲んでしまえば、何も生み出さなくなるので、コップの水には手を出さないで我慢するのです。
ストックが生み出すフローで生活する
資産(ストック)は収入(フロー)を生み出します。
コップの水は、蛇口の水(フロー)が閉まれば増えていきませんが、株や債券などの資産は、ほっといても水を増やしてくれる。
なので、セミリタイア後は、このコップからあふれ出る水を飲んで生活をしていけばよいのです。
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「ストックとフローの違い」まとめ
今回は、資産形成に必要な、フローとストックという考え方について述べてきました。
資産形成には、収入を得られているうちは、フローを生み出すためのストックを貯めることに着目して考えるべきということ。
成長性の低い日本では、給与収入の増加というのは見込むのは難しいので、ストックを貯め、そしてストックを使わないことでフローの増加を目指すべきなのです。
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