【2019年11月18日:最新の業績と株価を反映しました!】
ヤフー(LINEヤフー)の株価が下落している理由を知りたいです。株価の推移(チャート)はどんな感じですか?
売り上げは問題ないはずですが…業績が悪化しているんですかね?
ZOZOの買収効果で株価は下げどまるでしょうか?配当の実績や株主優待についても知りたいです。
このような疑問を持つ方に向けて記事を書いています。
・ヤフーの株価下落は止まるのか?株価の状況は?
・ヤフーの株価の推移(チャート)はどうなる?
・ヤフーのZOZO買収で今後の株価の予想は?
ヤフーの株価の下落が止まるのかについて以下のツイートをしました。
ヤフーの株価が低迷していて2018年の1年たらずで半分以上に下落。要因としては
・Paypayのキャンペーン費用の増
・Eコマース事業”万年3位”
です。特にアマゾン、楽天の牙城は強い!
ただ業績悪化は先行投資によるもので、売上高は伸びています。
ZOZO買収効果も期待大で長期的な株価は期待できそう。— かいまる (@leverage_toushi) September 14, 2019
ヤフーの株価が低迷していて2018年の1年たらずで半分以上に下落。要因としては
・Paypayのキャンペーン費用の増
・Eコマース事業”万年3位”
です。特にアマゾン、楽天の牙城は強い!
ただ業績悪化は先行投資によるもので、売上高は伸びています。
ZOZO買収効果も期待大で長期的な株価は期待できそう。
上記を深掘りします。
自分は、投資歴20年を超えており日本株を中心に 1,000万円以上の資産を運用しています。今回は、これらの経験も踏まえて記事を書きました。
目次
ヤフーの株価が大幅上昇!ZOZO買収の報道で
いやー、突然の発表でビックリしましたね!
ヤフーが衣料品通販サイト「ZOZOTOWN」を運営するZOZOの株式を公開買付けし買収することが2019年9月12日に発表されました。
何かと話題のZOZO前澤社長が、保有する株式を全て手放し経営から退くというのもビックサプライズでした。
この報道を受けてヤフーの株価は1日で4.92%増と大幅上昇しました。
買収費用は4000億円程度になる見通しで、ヤフーの株式数は50.1%を超えるためZOZOはヤフーの子会社となります。
ZOZOといえば20代からの若もに人気のあるサイトを運営していますが、ZOZOスーツの失敗や有力ブランドの撤退もあり、最近の業績は悪化していました。
【関連記事】ZOZOの株価が急落…ZOZOスーツ失敗?チャートから今後の株価予想は?
創業者である前澤社長も宇宙旅行や派手な私生活が話題となっていて、経営への意欲が薄れていたのかもしれません。
いずれにせよヤフーにとっては、ZOZO買収でEコマースの取扱高が2兆6千億円にまで膨れ上がり、ライバル楽天の3兆4000億円が射程に入ってきました。
【参考記事】ヤフー、ZOZOを買収 国内EC首位を射程に(日経新聞)
この買収がヤフーの株価下落傾向を止めることになるのか、ヤフー株は買いなのか、以下見ていきたいと思います。
ヤフーの株価の下落は止まる?|株価の状況は?
まずはヤフー(LINEヤフー)の株価データ(2019年11月15日現在)を見て行きましょう。
- 株 価: 417円
- P E R : 24.2倍(予想)
- P B R : 2.65倍(実績)
- R O E : 10.90%(予想)
- 配当利回り:2.12%
株価の指標的には配当利回りが2.12%と日本株の中では平均的な水準ですかね。
インターネット関連の企業ということを考えればかなり頑張っているほうかも。
PERの目安は13~15倍ぐらいですから24.2倍というのは少し割高な水準。
ただ同業他者と比べて見ると、
- 楽天:22.5倍
- アスクル:27.7倍
となっていて、必ずしも割高とは言えないですね。
ヤフーが力を入れている電子商取引(Eコマース)が万年3位で苦戦していて、株価が売り込まれているためですね。
ヤフーの配当実績と株主優待は?
続いて配当実績と株主優待を見ていきます。
以下がヤフーの配当金の実績です。配当金は、ここ数年まったく上がっていないですね。
決算年度 | 配当金 |
---|---|
2015年 | 8.86円 |
2016年 | 8.86円 |
2017年 | 8.86円 |
2018年 | 8.86円 |
2019年 | 8.86円(予定) |
ヤフーの配当方針を見ると、
将来の成長を見据えたサービスへの先行投資や設備投資、資本業務提携を積極的に行うことが重要
としているので、現状は株主還元よりも成長を優先する方針のようです。
ZOZOの買収もこの方針に沿ったものですね。
自分は配当金の高い企業を好みますが、ヤフーはインターネット関連企業で、まだまだ成長余力のある会社。ある意味、この方針はしょうがないですかね。
参考:ヤフーの配当方針
ヤフーの株主優待はありません。ポイント還元ぐらいあっても良いような気もしますが…残念です…。
ヤフーの株価の推移(チャート)は?
ZOZO買収の報道を受けて株価が急反発しているヤフーですが、これまでの株価推移はどうなっているのでしょうか?
ここでは過去10年の長期チャートを見ていきます。以下は過去10年のチャートですが、あまり良くないですね。
この10年間で株価はまったく上がっていないですね。最近では2011年の水準まで低下してしまってます。
2013年ごろからはアベノミクスの影響もあり、わずか1年で株価が280円台から650円を超える水準まで株価が急騰。
その後株価は停滞し、2014年から2018年の4年間で400円から550円のレンジ相場が続いていたのがわかります。
ヤフーの株価が長期的に下落している理由とは?
ヤフーの株価が大幅に下落している理由は、
- 売り上げ上昇も利益が減少傾向
- Eコマース事業の大幅な落ち込み
ということ。クイックに見ていきます。
売上げ上昇も利益が減少傾向
売上高、営業利益、純利益の推移は以下のとおり(単位:億円)。
売上高 | 営業利益 | 純利益 | |
---|---|---|---|
2015年3月期 | 4,284.9 | 1972.1 | 1330.6 |
2016年3月期 | 6,523.3 | 2250.0 | 1716.2 |
2017年3月期 | 8,537.3 | 1920.5 | 1365.9 |
2018年3月期 | 8,971.9 | 1858.1 | 1311.5 |
2019年3月期 | 9,547.1 | 1405.3 | 786.8 |
これらの推移を見ると
・売上高は上昇傾向も勢いに陰り
・利益は2016年をピークに下落傾向
というのがわかりますね。
特に2018年度の純利益が500億円以上大幅に落ち込んでいます。
ここまで利益が落ち込んでいるのは、スマートフォン決済サービス「PayPay」のキャンペーンに多額の資金を投じたため。
他にもあらゆる事業分野で高成長路線に転じるための投資を続けています。
2018年からの株価下落は減益していることに加え、収益の柱として成長している事業が育っていないためと言えそうです。
Eコマース事業の大幅な落ち込み
2018年の業績が悪化した主な原因は、Paypayの普及に伴う販売宣伝費が増大したことによるものですね。例の”100億円還元”ってやつです。
以下がセグメント別の売上高と営業利益です。
コマース事業の営業利益が557億円から271億円に大幅に下落していますね。
Eコマース分野は、アマゾン、楽天に次いで”万年3位”の状態が長らく続いています。
販売促進費など大幅投資しているわりには、未だに成果に結びついていない。
そういったところが投資家の売りを誘っていると言えそうです。
ちなみに、Eコマース分野はメルカリなどの新興企業の追い上げも厳しい分野です。
昨年鳴り物入りで上場したフリマアプリのメルカリ。本業は絶好調も、赤字幅拡大で株価大幅下落に苦しんでいます。その理由は何なのか?
ヤフーとLINEの経営統合で株価が急上昇!
長期的には株価は下落傾向のヤフー。しかし、以下のツイートのとおりLINEとの経営統合が伝わり株価が急上昇しています。ZOZO買収に引き続きですね。
ヤフーとLINEが統合するとの報道。もし統合となればヤフーにとってはメリット大ですね。
ざっと考えても
・LINE利用者8000万人をYahooショッピングへ
・LINEペイとPayPayの統合でキャッシュレス決済の標準へ
ということ。
最新業績も堅調のヤフー。楽天超えも見えてきました!https://t.co/8MmtAk20On— かいまる (@leverage_toushi) November 13, 2019
以下が短期チャート。報道が伝わった翌日の11月14日、株価は65円高の16.9%も上昇しています。
このLINEとの統合はヤフーにとってどういう意味を持つのか?最新の業績も合わせて以下の記事で分析しています。
https://leverage-investment.com/yahoo-performance-202q/
長期的に株価が下落しているヤフー|株は買い?
さてZOZO買収やLINEとの経営統合で今後の成長に弾みをつけたいヤフーですが、株は買い時でしょうか?
自分としては、今後の成長に期待して長期保有前提であればヤフー株への投資を検討しても良いのではと考えます。
理由としては、
- 売り上げが順調に伸びている
- 営業利益の大幅減は販売促進費増大などが要因
- Paypayブランドの浸透
- アスクル、ZOZO買収、LINEとの経営統合
ということ。
売上高が順調に伸びていますよね。柱となるメディア広告事業とEコマース事業がしっかりと売り上げを稼いでいるということです。
また、最近の利益減は主にPaypayの広告費やアスクルの買収に伴う費用がかさんだためなんですよね。
Paypayは大規模なキャンペーン効果もあり、サービス開始から半年で登録者数600万人を超えるなど、他の電子マネーより一歩リードしています。
さらにZOZO買収の効果も期待できそうです。ヤフーショッピングの購買層は30代から40代、今回買収したZOZOは20代から30代に強みを持ちます。
LINEとの経営統合は、以下のツイートのとおりキャッシュレス決済分野でも「LINE PayPay」への集約が進みそうです。
ヤフーとLINEの統合でPayPayとLINE payも統合して『LINE PayPay』が誕生すると、キャッシュレス決済は一気に寡占化が進みますね。ある調査だとスマホ決済70%以上は2社のサービス。実質的な標準化ですね。
自分はこれまで各社サービス乱立で様子見でしたが、統合実現すれば『LINE PayPay』一択ですね。— かいまる (@leverage_toushi) November 13, 2019
PaypayやZOZOの投資効果やLINEとの経営統合の効果が現れるのは、もう少し時間がかかりそうですが、今後の期待が大きいです。
株も十分に下がっているので、ヤフー株の買いを検討しても良い水準と言えます。
「ヤフーの株価が下落」まとめ
今回はヤフーの株価が下落ということで、株価の推移(チャート)、配当実績や今後の株は買いかなどについて述べてきました。
日本のインターネットポータルサイトとしては圧倒的な強みをもつヤフー。
広告メディア事業とEコマース事業を収益の柱としていますが、先行投資や広告宣伝費がかさんでいるため業績が悪化しています。
最近の株価が軟調なのもそれが理由といえるでしょう。
なので今後のヤフーの株価は、これまでの投資したPaypayやZOZOの事業がいかにヤフーの業績に貢献できるかにかかっています。さらにLINEとの経営統合もあり、今後の業績には期待できますよね。
これらの効果が出るのはまだ時間がかかりそうですが、今後の株価には十分期待ができると考えます。
それでは。
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