米国のリートETF RWXの株価推移や配当利回り、特徴について知りたいです。
他にも高配当ETFやS&P500に連動するETFもありますが、これらに比べてRWXに投資するメリットは何ですか?
今回はこういった関心や疑問を持つ方に向けて記事を書きました。
- RWX:株価の基本データと特徴とは?
- RWXの構成銘柄は?
- RWXの株価推移とは?
- RWXのこれまでの配当実績は?
- コロナショック時のRWXのパフォーマンスは?
- RWXの株価リターンについて
投資歴20年のかいまるです。米国株や米国ETFを中心に1500万円以上の資産を運用しています。
世界の先進国で中銀行金利がどんどん低下する中、米国のETFには利回り3%を軽く超える銘柄がいくつも存在します。
そんな高配当ETFの中でも、特に2020年の分配金利回り10%近いという超高配当ETFであるRWXを分析です。
ぜひ最後までご覧ください。
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目次
RWXの株価と特徴とは?
RWXは、ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズ(SSGA)が運用する米国を除く先進国、新興国の不動産企業や不動産証券(REIT)に投資するETFです。
過去12ヶ月の分配金利回りは6.47%(2022年12月19日現在)。
2020年の分配金利回りは10%近かったこともあり、ちょっと物足りない印象ですね。分配金利回りは毎年高いわけではなく、数年に1度ぐらい分配金の多い年があるんです。
REITとは、投資家から集めた資金で不動産投資を行い、不動産からの賃料収入や売買益を分配する商品で、一般的には不動産投資信託と呼ばれます。
特徴としては、個人で不動産投資を行うのに比べ、少額から投資できること、個人では購入が難しい高額物件への投資が可能になることです。
基本データは以下のとおりです。
- インデックス:ダウ・ジョーンズ・グローバル(除く米国)セレクト不動産証券指数
- 信 託 経 費 率 : 0.59%
- 分 配 金 利 回 り : 6.47%
- 組 入 銘 柄 数 : 約140銘柄
- 設 定 日:2006年12月15日
経費率は0.59%となっていて、米国不動産ETFのIYRが0.42%ということを考えると、REIT投資ETFの中ではやや高めです。
ただ分配金利回りが6%を超えていることもあり、高いインカムを狙いたい方には良いのではないでしょうか。
米国ETFにはRWX以外にもリートにまるっと投資できるものもあります。以下の記事で特徴を徹底比較していますので、ぜひご覧ください。
RWXの構成銘柄は?
RWXの構成銘柄TOP10
構成銘柄全140銘柄の上位10銘柄がこちらになります(2022年12月16日現在)。
上位10銘柄で全体の3割を占めています。日本企業の三井不動産が構成比率1位、国内リートの日本ビルディングファンドが6位となっています。
RWXは、米国を除いたREITのETFなので日本、香港、オーストラリア、ドイツのように世界各国に分散投資されています。
国別構成比率は以下のとおり。
日本のREITが30%近く占めており割合が高くなっています。国内よりも外国資産を中心に投資をしたい方には向かないかもですね。
このように、株式やREITの特徴をしっかりと把握して投資することで、投資の勝率を高めることにつながります。
おすすめの米国株投資本については、以下の記事にまとめていますのでぜひご覧下さい。
(参考URL:ステートストリートHP)
米国ETF RWXの株価推移とは?
ここではRWXの株価推移(パフォーマンス実績)を見ていきます。参考として、
- S&P500
- IYR(全米リートETF)
と比較していきたいと思います。
RWXの株価の推移(パフォーマンス実績)
直近5年の株価推移を示したのが以下のチャートとなります。
このチャートは配当金が含まれていないものです。
赤:RWX 水色:S&P500 緑:IYR
この時期のRWXの5年間のパフォーマンスは−19%です。
新型コロナの拡大によるテレワークの浸透でオフィスの空室率が上昇したこともあり、コロナショック以降、株式市場に比べてリートの回復が遅れています。
全米リートETFのIYRと比べてもパフォーマンスは物足りないですね。
まあ分配金利回りが高いので、値上がり益を期待して保有するタイプのETFではないということでしょう。
コロナショック時のRWXのパフォーマンスは?
コロナショックのあった2年チャートをもう少し詳細に見ていきましょう。
赤:RWX 水色:S&P500 緑:IYR
新型コロナ拡大による外出制限もあり、リート市場は大きく下落しました。コロナショックの際にS&P500と比較してもリートETFであるRWX、IYRの下落幅が大きくなっています。
RWXは2021年に入っても暴落前水準に戻っていないですね。
RWXの株価リターンはどれくらい?
次に分配金も含めたRWXのリターンを見ていきましょう(基準日:2022年11月30日)。
株価があまり上昇していないことからも分かるとおり、2006年の設定来年率リターンがマイナス…過去の実績はあまり高くないですね。
長期的な保有をためらってしまうほど、リターンは低いです。
RWXのこれまでの配当実績は?
RWXは他の多くのETFと同様に四半期に一度配当金が分配されます。配当履歴は以下のとおり。
グラフをみてわかるとおり、分配金の水準が安定していないですね。
3年に1回くらいの割合で分配金が多く出ていることがわかります。
RWXの過去12ヶ月利回りは10%近いですが、構成銘柄のREITの配当利回りが3〜5%程度なんですよね。
これは推測になりますが、リバランスで保有銘柄を売却した際に、一部REITに再投資するのではなく分配金に回しているのだと思います。
なお、ETFも配当に期待できますが、米国株に投資する魅力は高配当で長期間連続増配している個別銘柄が多いこと。中には7%を超える銘柄や60年以上連続増配している銘柄も。おすすめの銘柄について以下の記事にまとめています。
RWXに投資すべき?個人的な感想
個人投資家が、外国のリートを購入するのはハードルが高いこともあり、RWX1本で米国を除く世界中の不動産市場にまるっと投資できるのはメリットだと思います。
また2020年の分配金利回りは10%で、数年に1度大きなインカムを期待できます。
株価がそれほど上昇しておらず、設定来リターンも1%程度ですので、大きな収益を期待するというよりは、
- 米国市場以外のリート市場に分散したい
- 安定した分配金を狙いたい
という投資家の方には選択肢に入ってくるかと思います。
長期的なリターンは1%に満たないため、保有資産の主力にはなり得ないと考えます。
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その点、DMM株なら取引手数料ゼロで米国株を購入することが可能です。詳しくは以下の記事にまとめています。
「リートETF RWX」について:まとめ
今回は米国好配当ETFであるRWXの株価とチャートということで、その特徴と株価の推移、配当金の推移等について見てきました。
RWXの特徴をまとめると、
- 3割は日本のREITへの投資
- 分配金利回り6%超え
- 2020年利回りは9~10%近くも、一時的な高配当
- 世界各国への分散投資と視点から考えればメリットあり
ということです。過去のデータを見ると、値上がり益を期待して保有するのではなく、インカム狙いには面白いETFと言えそうです。
上記の特徴3点にメリットを感じる方には、向いているETFと言えるのではないでしょうか?
最後に米国株やETFに賢く投資するための方法について紹介しますので、ぜひ参考にしていただければと思います。
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