最近話題のソーシャルレンディングを本格的に始めようと思うんだけど、危ないのかな?
やばいトラブル事例と対策について知りたいです。
投資歴20年のかいまるです。コツコツと投資してきて、今では運用資産は1500万円を超えています。
最近ソーシャルレンディングって高金利で、すごい人気になっていますよね。一部のファンドでは、応募開始からわずか数分で予定資金に到達して、募集終了になるものも。
そんな人気のソーシャルレンディンだけど、利回りが通常の預金よりも高い投資。当然ながらリスクもあるんです。リターンが高いぶん、リスクも高くなっているってことです。
これまでに投資資金が回収できない”デフォルト”となった業者もいくつかあるんですね。
そこで今回は「ソーシャルレンディングは危ないの?」ということで、リスクや具体のトラブル事例、危ない業者を回避するための対策などをわかりやすく解説します!!
ソーシャルレンディングって何?という方は、以下の記事にまとめてますので、まずはこちらから、ご覧ください。
なお関連のページについては以下にまとめました。よろしければご覧いただければと思います。
関連ページ:
・ソーシャルレンディングとは
・運用会社の特徴を徹底比較
・おすすめ運用会社ランキング
・忙しい人ほど向いている理由
・失敗や大損しない方法
目次
ソーシャルレンディングは危ない?そのリスクとは?
ソーシャルレンディングの主なリスクには、以下の2つに集約されます。
- デフォルト(貸し倒れ)リスク
- 流動性(途中解約できない)リスク
初心者にとってソーシャルレンディングの敷居が高いのは、このリスクが見えづらいということなんですよね。
これらのリスクをクイックに解説します。
リスク①:デフォルト(貸し倒れ)リスク
大前提としてソーシャルレンディングは元本が保証されていないということ。銀行預金とは異なるんですね。
Fundsを運営しているクラウドポートによると、2018年1月25日時点における実績では、貸し倒れ率が1.47%となっています。
企業の事業に融資するということですから、何らかの理由で借り手が返済不可能に陥った場合、”デフォルト”となります。
デフォルトがおきると、投資したお金の一部または全額が返済されないため損失を被ることとなります。
なお、満期までに償還を行うことができず資金が戻ってくる期日が後ろ倒しになることもあるんだよね。
リスク②:流動性リスク(途中解約できない)
ソーシャルレンディングは、基本的に一度投資を行うと満期を迎えるまで資金を引き出すことはできません。
これは資金を借りている企業の返済遅延が起こった際も同様。原則、途中解約できないんですね。
売りたい時に時価で売ることができる株式やいつでも引き出せる銀行預金とは違うということです。
ソーシャルレンディングは危ない?具体事例とは?
ソーシャルレンディングのリスクについて解説したけど、実際にデフォルトにおちいった事例はいくつかあるんですね。
最近の主な事例ということで、
- みんなのクレジット
- ラッキーバンク
を詳細に見ていきます。
事例①:みんなのクレジット
「みんなのクレジット」は、まだソーシャルレンディングの知名度がそれほどなかった2016年のサービス開始後、わずか半年で15億円を集めるなど、急速な勢いで投資家からの応募金額を集めていました。
その勢いの要因として挙げられるのが、キャッシュバックキャンペーン。投資を行うとお金をもらえるというキャンペーンです。さらに最大で14.5%もの高金利となるファンドもあり、投資家の注目を集めました。
しかしながら、2017年3月には関東財務局より業務停止命令を含む行政処分が下り、1ヶ月の業務停止が決定しました。
その行政処分の内容とは、
- 情報を隠して身内への貸付といったずさんな運営
- 実際は担保を設定していないのに不動産担保を設定しているとの虚偽の説明
- ほとんどが身内の会社への融資ばかり
- 集めたお金を社長個人の返済に使っていたという資金流用
というもの。
その後、当時の代表取締役社長も辞任し、現在は業務も停止していますね。
みんなのクレジットが集めた募集金額45億円のうち31億円がもどらないという事態を巻き起こしており、現在投資家から訴訟起こされています。
事例②:ラッキーバンク
ラッキーバンクは2014年にサービスを開始。高い利回り(8.0~11.0%)と全案件担保付きということもあり、人気を集めました。
新しいファンドが発表されるたびに、早い者勝ちで枠が埋まるほどの人気で、設立わずか4年で150億円の資金が集まるほど。
しかし、問題が露呈しはじ2018年3月に問題が露呈し、金融当局から行政処分を受けました。
その理由は、
- 貸付先のほとんどが社長の親族が経営する不動産会社
- 貸付審査の際に売上や資産の水増し計上を見逃し
- 担保不動産の鑑定評価が正式に行われていなかった。
- 返済困難を認識していながら、その会社を貸付先とするファンド募集を継続
というもの。ラッキーバンクのファンドすべてで遅延になりました。
債権回収会社へ債権49億円を譲渡しましたが、わずか3分の1の約16億円で売却。元本の3割程度しかお金は戻ってきませんでした。
現在、出資者45人が2億7,000万円の賠償金を求める訴訟を起こしています。ラッキーバンクは2019年3月に2度目の業務改善命令を受け、今は完全に停止しています。
危ないソーシャルレンディングを避けるためには?
2019年5月に、監督官庁である金融庁が投資家に対して危ないソーシャルレンディングに注意をするよう呼びかけてます。
そのポイントは、
- ソーシャルレンディングの仲介者は第二種金融商品取引業の登録を受ける必要があります。登録を受けていない業者の募集等は、詐欺的な商法である可能性が高い。
- 業者の情報をできる限り確認し、その業者の信用力を慎重に見極めるとともに、取引内容を十分に理解したうえで、投資を行うかどうかの判断をすることが重要。
- 投資にあたっては、投資者への情報開示が十分に図られているかどうか、また、高い利回りである場合、商品によっては、貸付先の返済遅延やデフォルトなどのリスクが高いことを十分に認識すべき。
- 高い利回りなど限られた情報のみで投資判断を行うことなく、業者が提供する様々な情報を確認すべき。
というもの。
参考 >> ソーシャルレンディングへの投資にあたってご注意ください(金融庁HP)
ソーシャルレンディングは危ない?対策は?
これまでリスクやデフォルト事例などなどを解説してきましたが、投資である以上はリスクや損失をだす事例があって当然なんです。
年率4〜8%のリターンを得るためには、当然ながらリスクをとらないとダメということ。
主な対策としては、
- 分散投資する
- リターンが高い案件はリスクも高いと考える
- まずは少額から複数の会社で始めてみる
ということ。詳細に見ていきます。
対策①:分散投資する
まずは投資の基本中の基本である分散投資を行うことが大事。これは、ソーシャルレンディングにも当てはまります。
一つのファンドに50万円を投資して、その会社でほぼ全ての案件の返済遅延が起きてしまうと、最悪の場合には50万円全てを失うリスクもあるってことだね。
ラッキーバンクの場合、大規模な返済遅延が発生して、実際に担保を売却して投資家に返済できたお金は全体の3割のみ。
なので、1社に集中投資するのではなく、複数のソーシャルレンディング会社に投資することでリスク分散を図ることが重要ってことだね。
対策②:利回りが高いのはリスクが高いと考える
利回りの高さは、すなわちデフォルトのリスクが高いということ。借りる側としても返済金利が高ければ、それだけ返済のハードルが高くなるということですよね。
事業で思ったように利益が出ず、当初決められた金利を返済できなければ、担保などを処分して返済することになります。
一概には言えないですが、比較的利回りの低い案件は担保がしっかり設定されていたり、返済を保証する保証会社が間に入っているケースが多いです。
対策③:まずは少額から複数の会社で始めてみる
そうは言っても、最初のうちはどのファンドが良いのか判断することは難しいです。
なので複数の会社、そして複数のファンドに分散しつつ、少額から投資を始めてみるのがオススメです。
今では、ほとんどのファンドが1万円から投資できるし、Fundsの場合は1円から投資することが可能です。
手数料が無料なので、複数のソーシャルレンディングで口座を開設して金銭的な負担はゼロ。まずは経験を積むことが大事です。
「ソーシャルレンディングは危ない?」まとめ
今回はソーシャルレンディングで危ない?ということで、リスク、デフォルトの具体事例、対策などについて述べてきました。
細かい点は置いておいて、ソーシャルレンディングの危なさを回避するためには、
- 分散投資する
- 利回りが高いのはリスクが高いからと考える
- まずは少額で複数の会社で始めてみる
ということ。
大前提として、ソーシャルレンディングは投資。どんな利回りが低い案件でもデフォルトのリスクは当然あります。
なので投資の基本である分散投資を行うことはもちろん、利回りが高い案件は、どうしてリターンが高いかを考えて投資すべきですね。
最後に、自分が実際に利用している中から、安全性や実績の点でおすすめできるソーシャルレンディングをまとめました。ぜひ参考にしていただければと思います。
おすすめのソーシャルレンディング
詳細ページや公式ページへのリンクを貼っておきましたので、そちらも是非ご覧ください。
総合評価 | |
---|---|
安心度 | |
ファンドの種類 | |
期待利回り | 1.5〜6.0%中心 |
Fundsの大きな特徴は、投資家から集めた資金は上場企業などの大手企業に貸し付けるということです。2019年現在で、資金を貸し付けるファンド運営企業は7社。
一例をあげると東証1部上場のアイフルや東証2部上場のデュアルタップなど、ほとんどが上場しています。
実際の運用状況については以下の記事にまとめていますので参考にしてみてください。
総合評価 | |
---|---|
安心度 | |
ファンドの種類 | |
期待利回り | 5.0〜7.0%中心 |
自分もクラウドバンクは主力のソーシャルレンディングとして活用してますが、ホームページが本当に洗練されていて、資産状況や収益状況が本当に見やすいですね。
募集画面も迷うことなく使うことができますね。ファンドの多くは「期間の短いファンド」という印象です。ただ、以下の募集中の案件を見てもわかるとおり、期間が短くても利回りは6%以上です。
自分は、クラウドバンクで実際に資産運用していて実績を公開しています。実際の運用はどんな感じか、イメージがつかみ易くなると思いますので是非ご覧ください。
他のソーシャルレンディングと比較しても募集されている投資案件が多いので、すぐに投資を開始することができます。
総合評価 | |
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安心度 | |
ファンドの種類 | |
期待利回り | 4.0〜6.0%中心 |
自分は、クラウドファンディングの中では担保をしっかりと設定している不動産型が安全性が高くおすすめできると考えています。
CREALの特徴は不動産投資に特化していること。なので比較的低いリスクの案件に投資できるので、手堅い運用ができます。年利回りは4%〜6%(税引き前)が中心。銀行に預金するよりもかなり高い利回りを期待できますね。
CREALは口座開設してしまえば1万円から不動産投資することが可能。物件調査や登記手続きなどの不動産売買の際の面倒な手続きは必要ありません。
詳しくは以下の記事で解説しています。
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自分はソーシャルレンディングを活用して投資しています。以下の記事を読んでいただけると、どんな感じがイメージがつかめると思います。