クリーンエネルギーETF PBDの株価やチャートの特徴や配当実績について知りたいです。
他にも高配当ETFやS&P500に連動するETFもありますが、これらに比べてPBDに投資するメリットは何ですか?
今回はこういった疑問を持つ方に向けて記事を書きました。
- 米国ETF PBDの株価と特徴とは?
- PBDの構成銘柄とセクター比率は?
- 米国ETF PBDの株価推移とは?
- コロナショック時のPBDのパフォーマンスは?
- PBDのこれまでの配当実績は?
- PBDへの投資:メリットとデメリット
投資歴20年のかいまるです。米国株や米国ETFを中心に1500万円以上の資産を運用しています。
今回はバイデン大統領誕生で注目の集まるクリーン・エネルギー企業で構成された米国ETF PBDについて取り上げます。
簡単に特徴をまとめると、
・ETF1本で約90銘柄の新エネ企業に分散投資
・バイデン大統領就任で短期的な上昇が期待できる
・長期的な成長は期待できない
ということ。今回は、そんな”バイデン効果”が期待できるPBDの特徴やチャート、パフォーマンスについて見ていきます。
ぜひ最後までご覧ください。
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目次
米国ETF PBDの株価と特徴とは?
PBDはインベスコ・グローバル・クリーン・エネルギーETFという名称で、WilderHill New Energy Global Innovation指数に連動する投資成果を目指しています。
クリーン再生可能エネルギーの促進および保持事業に従事するグローバル企業に投資するETFですね。
具体的には、バイオ燃料、バイオマス、エタノール、燃料アルコール、地熱発電、水力発電、太陽光発電、風力発電に関連する企業で構成されています。
日本ではあまり知名度の高くないETFかもですが、次期大統領の民主党のバイデン氏が、新エネルギーや環境保護を振興する”グリーン・ニューディール政策”を公約としていることもあり注目が集まっているETFです。
今回は、そんなクリーンエネルギーのグローバル企業に投資をする米国ETF PBDについて分析していきます。
早速ですが、PBDの株価データを見ていきましょう。
- インデックス:WilderHill New Energy Global Innovation指数
- 信託経費率 : 0.75%
- 分配金利回り: 0.86%(過去12ヶ月)
- 設 定 日:2007年6月
経費率は0.75%となっていて、同じクリーンエネルギーETF ICLNの0.46%に比べても少し高いですね。
高配当ETFのVYMが0.06%、S&P500に連動するVOOが0.03%と比較するとかなり割高感があります。
PBDの構成銘柄とセクター比率は?
PBDの構成銘柄TOP10
構成銘柄上位10社(2020年11月27日現在)
は以下の表のとおりです。
(出典:https://www.etf.com/PBD#overview)
PBDは約90銘柄で構成されていて、上位10銘柄の構成比率は全体の17%程度。世界中のクリーンエネルギー企業に幅広く分散されています。
今をときめくTeslaと同じく電気自動車メーカーのNIO(中国・ADR)も上位に組み込まれているんですね。
PBDは、米国の企業だけではなく以下のとおり中国やデンマーク、ニュージーランドなど世界各国のクリーンエネルギー企業で構成されています。
PBDのセクター比率
続いてセクター比率です。
このセクター内訳を見ると、太陽光やバイオマスなどを活用した発電事業者やその発電機器の製造業、自動車などを中心に構成されているのがわかります。
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米国ETF PBDの株価推移とは?
ここではPBDの株価推移(パフォーマンス実績)
を見ていきます。参考として、
- ICLN(クリーンETF)
- QQQ(S&P500ETF)
と比較していきたいと思います。
PBDの株価の推移(パフォーマンス実績)
直近5年の株価推移を示したのが以下のチャートとなります。このチャートは配当金が含まれていないものです。
黄:PBD 青:ICLN 緑:QQQ
※https://finance.yahoo.com/より
この時期のPBDの5年間のパフォーマンスは約65%。ここ1年で大きく上昇していて、S&P500ETF水準に追いつき、追い越す勢いです。
ちなみに同じクリーエネルギーETFのICLNに関しては、以下の記事に特徴をまとめています。コチラもぜひご覧ください。
https://leverage-investment.com/2020/11/10/icln-etf-stockprice02/
コロナショック時のPBDのパフォーマンスは?
コロナショックのあった2020年の年初来チャートをもう少し詳細に見ていきましょう。
黄:PBD 青:ICLN 緑:QQQ
※https://finance.yahoo.com/より
コロナショックでS&P500と一緒に下がりましたがクリーン系は今年後半、S&P500以上の勢いで戻しています。
グリーンニューディール政策を掲げる民主党のバイデンが大統領に当選したことで、クリーンエネルギー関連企業に買いが入ったんですね。
このように、株式、債券、ETFの特徴をしっかりと把握して投資することで、投資の勝率を高めることにつながります。
おすすめの米国株投資本については、以下の記事にまとめていますのでぜひご覧下さい。
PBDのこれまでの配当実績は?
PBDは他の多くのETFと同様に四半期に一度配当金が分配されます。
配当実績は以下のとおり。
※https://www.dividendinvestor.com/より
リーマンショック後の2010年ごろから配当が増えだし、安定的に推移しています。
なお、ETFも配当に期待できますが、米国株に投資する魅力は高配当で長期間連続増配している個別銘柄が多いこと。
中には7%を超える銘柄や60年以上連続増配している銘柄も。おすすめの銘柄について以下の記事にまとめています。
PBDへの投資:ちょっとだけ考察
PBDの株価推移やリターンなどをみてきましたが、直近1年の好成績でテーマもコロナに負けないことがわかりました。
まとめると、
・短期的に”バイデン効果”を期待
・過去の実績から長期的な成長は期待できない
・分配金は期待薄
という特徴があることがわかります。
やはり新エネルギー関連企業は、発電設備などの設備投資に莫大な費用がかかる反面、利益率が高くないこともありITやヘルスケアセクターなどに比べて長期的な成長は期待しづらいですね。
分配利回りや増配率も低いですしね。
他方、民主党のバイデン氏が次期大統領に当選していることもあり、政策期待で短期的に上昇することは十分あると思います。
なので、将来性を期待して長期投資をするよりは、短期保有で値幅を狙った投資に向いたETFと言えると思います。
なお、米国株や米国ETFにお得に投資をしたい方には”取引手数料ゼロ”のDMM株が圧倒的におすすめです。
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その点、DMM株なら取引手数料ゼロで米国株を購入することが可能です。詳しくは以下の記事にまとめています。最近人気が高まっているみたいですよ。
「米国好配当ETF PBDの株価推移」まとめ
今回は、米国の米国ETF PBDの株価とチャートということで、その特徴と株価の推移(チャート)、分配金の推移等について見てきました。
PBDの特徴をまとめると、
・ETF1本で約90銘柄の新エネ企業に分散投資
・バイデン大統領就任で短期的な上昇が期待できる
・長期的な成長は期待できない
ということですね。
新エネルギーということで、テーマ性の高い夢のあるETFであるとは思いますが、過去の長期リターンはイマイチです。ちょっと長期保有するには物足りないですね。
他方、バイデン氏が民主党の大統領候補となり、大統領選で勝利したことでクリーン・エネルギー関連企業はがぜん注目が集まるのも確か。
なのでバイデン新政権の政策期待を背景に、短期保有で値幅を狙う。PBDは、そんなETFと言えると思います。
最後に米国ETFや米国株に賢く投資するための方法について紹介しますので、ぜひ参考にしていただければと思います。
米国株に関する情報を効率よく収集するには?
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https://leverage-investment.com/onetapbuy-howto-try/
なお米国株や資産運用に関連するお得な情報について、以下にまとめました。よろしければご覧いただければと思います。
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最後まで記事をご覧いただきありがとうございました。
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