インドETF INDAの特徴や構成銘柄、配当推移について知りたいです。
高配当ETFやS&P500に連動するETFもありますが、これらに比べてインドETF INDAに投資するメリットは何ですか?配当実績についても知りたいです。
今回は、このような疑問を持つ方にむけて記事を書いています。
- INDA:株価の基本データと特徴は?
- インドETFの構成銘柄とセクター比率は?
- INDAのチャートとリターンは?
- インドETFの配当実績と増配率は?
高い経済成長を続けるインドのマーケット。2050年には経済規模で米国を抜き世界2位になることが確実なほど、経済的な存在感を年々増しているのがインドです。
人口14億人超えで、国民の平均年齢も29歳と若く、今後の爆発的な経済成長が期待できる国がインドなんですね。
今回は、そんな経済発展いちじるしいインドにマルっと投資できるインドETF INDAについて特徴や過去のパフォーマンスを紹介していきます。
ぜひ最後までご覧ください。
自分は、20年以上投資を続けていて米国ETFも保有しています。今回は、この経験も踏まえ記事を書きました。
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目次
インドが注目される理由とは?
発展途上国の中でも将来、爆発的な経済発展が期待できる国インド。
人口10億人超えで、2050年には米国を抜き世界2位の経済大国になると予想されています。国民の平均年齢も29歳と若く、日本の高度成長期の状況に近い状態です。
そんなインドに投資する魅力をまとめると
- 人口ボーナス期へ
- 豊富なIT人材
- GDP成長率が高い
ということ。クイックに見ていきましょう。
魅力①:「人口ボーナス期」平均年齢が若い
インドへ投資する最大の魅力は国が若く、人口増加が著しいということです。
平均年齢29.8歳で2025年ごろには世界一の人口大国になると予想されています。
総人口に占める生産年齢人口の比率が高い時期を、”人口ボーナス期”と呼ばれますが、ベトナムでは2050年ごろまで続く見込み。
ちなみに日本の人口ボーナス期は、既に2005年に終了しており、その後の生産年齢人口比率の低下にともない、経済の低迷が続いている状況です。
出典:国連のデータを基に三井住友DSが作成
インドの実質GDPの年間7%前後の高い成長率が続いています。
人口が今後も増加する見込みで、若い働き手の多いインドは、企業の収益増加や労働者賃金の上昇、個人消費や住宅投資の拡大が起きることは確実な状況。
人口増加と豊富な労働力がインド経済の成長エンジンとなるのは間違いありません。
魅力②:豊富なIT人材
インドの都市・バンガロールはGoogleやMicrosoftといった世界有数のIT企業が開発拠点を置く、ITビジネスの中心地として世界的に注目されている都市です。
インドは、専門性の高い教育を背景に、IT関連職業はカーストの枠に関係なく成功を目指せることもあり、ITを目指す優秀な若者が増えているんですね。
近年、このバンガロールを中心に、物流、医療、Eコマース等のさまざまなスタートアップ企業が設立されています。
魅力③:経済発展の余地が大きい
インドの1人当たりGDPは、実は中国やブラジルなどと比較して大幅に低い水準ということもあり、経済成長期はまだ初期段階と見られています。
今後、人口の増加、そして中間所得層が爆発的に増えることで内需が拡大することは確実。経済成長の加速に伴って、インドの1人当たりGDPの増加が期待されるんですね。
過去の実績でも、リーマンショック以降、2009年度から2018年度までの10年間、インドのGDP成長率は一貫して5%を超えています
インドのGDP成長率は2019年度に3.74%とやや失速し、2020年度はコロナの影響もあってマイナス6.6%となったものの、2021年は8.95%とV字回復しています。
そんな成長著しいインド企業にマルっと投資できるのが、今回ご紹介するインドETF INDAです。特徴を見ていきましょう。
インドETF INDA:株価の基本データは?
INDAは正式名称iShares MSCI India ETFという名称で、米国の資産運用会社最大手の一つブラック・ロック社が運用するETFです。
インドの大型&中型株の約85%をカバー。約120銘柄で構成されています。
早速ですが、インドETF INDAの株価データを見ていきましょう(2022年12月現在)。
- インデックス:MSCI India Index
- 株価(52週) :37.77 〜 48.64ドル
- 経 費 率 : 0.64%
- 分配金利回り : 0.17 %
- 分配金 実 績 : 0.08ドル
- 組 入 銘 柄 数 : 約60銘柄
手数料が0.64%とVTIやVOOの0.03%に比べてかなり高くなっていますね。コスト的に長期保有を躊躇してしまう水準です。
ただ経済成長著しいインド企業に投資するのはハードルは高いことや、インドの将来性を考えると妥当な水準といえるかもです。
INDAはインド企業にまるっと投資できるETFですが、先進国や新興国にマルっと1本で投資できるタイプのETFも人気があります。
特徴や魅力についてまとめていますので、ぜひご覧ください。
インドETF INDAの構成銘柄とセクター比率は?
ここではインドETF INDAの
- 構成銘柄と構成比率
- セクター比率
を見ていきましょう。
INDAの構成銘柄
構成銘柄上位10社(2022年12月16日現在)は以下の表のとおりです。
Top10に入っている企業は、インドを中心に活動をしているということもあり、あまり聞いたことのない銘柄ばかりですね。
いくつか主要な企業をピックアップしていきましょう。
構成比率1位のリライアンス・インダストリーズは、インドのムンバイに本社を置く石油・ガス開発・小売などの事業を手がけるインド最大のコングロマリットです。民間の中では、インド最大の企業と言って良いでしょう。
構成比率2位のInfosys(インフォシス)は、世界最大規模のITコンサルティング企業で、インド企業では初めて米国NASDAQ市場に上場しました。
なお資産総額に占める上位10社の割合は約40%程度となっていて、構成銘柄が少ないこともあり、比率が高くなっています。
INDAのセクター比率
続いてセクター比率です。
金融セクターとITセクターの比率が高いですね。今のインドの状況を大きく表しています。
経済の高度成長時期には金融事業を展開する企業が大きく成長することになります。またIT人材が多いのもインド市場の特徴となります。
参考URL:ブラック・ロック社公式HP
INDAのチャートとリターンは?
ここではインドETF INDAの
- 株価推移(チャート)
- 年率リターン
を見ていきましょう。
長期チャート
以下はINDAの10年チャートです(2022年12月現在)。比較のためにS&P500も載せています。
赤:INDA 水色:S&P500
このチャートを見てしまうと、過去10年はインド経済よりも米国のS&P500の方がパフォーマンスが高かったことがわかります。
S&P500がプラス180%近いにもかかわらずINDAはプラス65%。配当金を入れればもう少しマシになるレベルですかね。米国株一人勝ちの状況を考えると、かなり健闘していると思います。
短期チャート(2年)
パフォーマンスは短期でも米国の株価指数S&P500とほぼ同じ。
赤: INDA 水色:S&P500
将来的にインド経済の成長力が高いということもあり、投資家の評価が高いということです。
INDAのリターン
分配金も含めたトータルリターン(2023年11月30日現在)は以下のとおりです。
22年は世界的な株式市場の調整局面ですが、10年の長期でみるとしっかりとしたリターンがでています。
過去10年の年率リターンがプラス7%となっていて、パフォーマンス的には十分です。これからが期待のETFと言えるでしょう。
インドETF INDAのこれまでの配当実績と増配率は?
INDAは他の多くのETFと同様に分配金が分配されます。ちょっと見づらいですが、分配金実績は以下のとおり。
分配金は、安定していないですね。22年の分配金実績はありません。INDAの配当はほとんど期待できないと言って良いでしょう。
なお、米国株の魅力は連続増配銘柄が多いことですね。個別銘柄の中にも素晴らしい銘柄が米国にはたくさんあります。
以下の記事にまとめていますので、ぜひご覧ください。
INDAへの投資:ちょっとだけ考察
投資先としてINDAを考えた時に、ちょっと引っかかってしまうのは
・S&P500よりパフォーマンスは劣る
・分配金がほとんど期待できない
・コストが高い
ということ。
インド経済の成長はほぼ間違いありませんが、インドの株価は長期的に米国株よりも劣っています。インドだけではなく新興国の株価パフォーマンスは、米国や先進国と比較してアンダーパフォームしています。
新興国の経済発展により、米国や先進国企業も大きな恩恵を受けるということなんですね。
コスト的にも経費率0.68%であり、分配金が安定していないことを考えると、パフォーマンスの劣るINDAは投資のコアとしては使えないですね。
ただ将来的にインド経済が大きく成長することは間違い無いので、インド企業の株価は今後も期待できると思います。
なので、地域の分散の観点から新興国はインドを中心に投資したいという方には、検討に値するETFと言えそうです。
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「インドETF INDAの株価」まとめ
今回は、インドETF INDAの株価とチャートということで、その特徴と株価の推移(チャート)、配当金の推移等について見てきました。
INDAの特徴をまとめると、
・インドで事業を展開する企業にマルっと投資
・過去10年間でリターンは年率7%
・経費率0.68%と高コスト
ということですね。
将来的にも大きな成長が期待できるインド。新型コロナ拡大によって世界中のGDPがマイナスを記録する国が続発したにもかかわらず、インド経済の成長は続いています。
S&P500よりも長期的にパフォーマンスが劣っていますが、IT人材の質の高さや人口の増加を考えると、今後の株価上昇はかなり期待できそうです。
ただ、分配金が安定していないことやコストが高いことを考えると、投資のコアとしてではなく、サテライト的に活用して国や地域の分散を図る目的での投資が良いかと思います。
他の国よりもインドの将来性が著しく高いと考える方には適したETFと言えそうです。
最後に米国ETFや米国株に賢く投資するための方法について紹介しますので、ぜひ参考にしていただければと思います。
S&P500や米国株にレバレッジ取引
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なお米国株や資産運用に関連するお得な情報について、以下にまとめました。よろしければご覧いただければと思います。
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