米国ETF

米国ハイテクETFでおすすめは?人気ETFを徹底比較(2024最新)

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米国株のハイテクETFの中でおすすめのものを知りたいです。色々なハイテクETFがありますが、それぞれの特徴はどんな感じですか?

コロナショック時のパフォーマンスはどうだったんですか?

このような疑問を持つ方に向けて記事を書きました。

今回の記事の内容
  • そもそも米国株のハイテクETFとは?
  • 米国株のハイテクETFにはどんなものがあるか?
  • 米国株 ハイテクETFのおすすめ3選とは?
  • おすすめETFの比較は?コロナショック時も比較!

投資歴20年のかいまるです。米国ETFを含め米国株を中心に1500万円以上を資産運用しています。

米国経済の強みは、AppleやMicrosoft、NVIDIAなどのIT企業を中心に高度な技術力を有するハイテク企業が大きく成長していることですね。

多くのハイテク企業が存在する中、成長力の高いグロース銘柄にまるっと投資できるのがハイテクETFです。

長期的に株価は大きく上昇していますが、2022年は、金利上昇やウクライナ危機によりハイテク銘柄の株価が急落…

しかし、金利引き上げ打ち止めでハイテク銘柄に資金が戻ってきて株価は回復。2024年は金利の引き下げが見込まれており、ハイテク銘柄の株価上昇が期待されています。

今後とも長期的に成長を期待できることは間違いありません。

今回は、そんな米国株ハイテクETFを取り上げ、おすすめ4選とこれらのパフォーマンス比較をしていきたいと思います。

過去10年で株価70倍にまで上昇したETFも紹介します!ぜひ最後までご覧ください。

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目次

そもそも米国株のハイテクETFとは?

IT企業を中心に高度な技術力を有するハイテク銘柄や成長力の高いグロース銘柄にまるっと投資できるのがハイテクETFですね。

ハイテク銘柄と言ってもいろんな企業があるわけで、ざっとあげただけでもGoogle、Apple、Facebook、Amazon、MicrosoftなどのGAFAMを筆頭に動画配信のNetflix、半導体のIntelNVIDIA、ソフトウェアのAdobeなどなど、幅広い銘柄が含まれます。

なお、ハイテク銘柄を集めた市場というとナスダックを連想するかもですが、ペプシコーラの「ペプシコ」も上場していて必ずしも高い技術力をもっと企業ばかりで構成されているわけではありません。

ハイテク中心の情報技術が構成比トップ

米国を代表する株価指数S&P500は、米国の主要産業を代表する500社によって構成されていますが、セクター別構成比は以下のようになっています(23年12月末現在)。

こう見るとハイテク銘柄を中心に構成された情報技術の比率がかなり高くなっていることがわかりますね。

(参考記事:米国のセクターETFでおすすめは?

以前はGoogleやMeta(旧Facebook)も情報技術セクターでしたが、2018年にセクターが再編され、今のコミュニケーションセクターに入っています。

このセクターは以前は通信サービスと呼ばれていたもので、AT&TやVerizonなどの通信インフラ企業も入っています。

またAmazonもクラウドサービス世界シェアNo1ということもあり、大型ハイテク銘柄と言われますが、セクターでいうと一般消費財に分類されているんですね。

なので一言でハイテク銘柄といっても、情報技術セクターを中心に、いろんなセクターに分散しているんです。

今回は、このハイテク銘柄を中心とした銘柄にまるっと投資できるおすすめETFを紹介したいと思います。

なお、米国の代表的な大型ハイテク企業GAFAMやグロース銘柄のおすすめについては以下の記事にわかりやすくまとめてます。

ぜひご覧ください。

米国株 ハイテクETF:おすすめ4選とは?

米国の主要なおすすめハイテクETFは、ずばりQQQ、VUG、VGT、XLK。この4つをおさえておけば問題ないでしょう。

それぞれ簡単に特徴を解説しますね。

おすすめ①:QQQ

世界最大の新興市場(ベンチャー)向けの株式市場であるナスダック市場に連動するETFですね。

特徴は以下のツイートのとおり。

QQQは、正確に言うと新興企業向け市場ナスダックの時価総額上位100社の株価に連動するETF。完全ではないもののナスダック総合指数への連動性が極めて高いものになっています。

参考記事⏬
5分で理解!ナスダックとは?

今をときめくGAFA(グーグル、アップル、フェイスブック、アマゾン)とマイクロソフトだけでQQQ構成比率の約45%を占めます。新興市場と言っておきながら、実はITの巨人が席巻しているんですね。

なので個別銘柄の投資はためらうけど、GAFA全体に集中投資したい人に取ってはおすすめのETFといえますね。

詳細は以下の記事にまとめていますのでぜひご覧ください。

QQQ買うべきか?NASDAQ100はやめとけ?買い時か解説!NASDAQ100に連動するETF QQQの特徴や構成銘柄について知りたいです。コロナショック後に過去最高値を更新しているようですが…買...

おすすめ②:VUG

VUGはバンガード・米国グロースETFという名称で、米国市場の大型グロース株で構成されるインデックス(CRSP US Large Cap Growth Index)への連動することをめざすETFです。

グーグル、アップル、フェイスブック、アマゾンそしてマイクロソフトのいわゆるGAFAMなどが構成銘柄に入っており、成長性の高い銘柄で構成されています。

グロース銘柄の選定にあたって、インデックスを作成しているCRSP社はPER(株価収益率)やROE(株価純資産倍率)、EPS(1株あたりの利益)の成長率、ROA(株主資本利益率)といった指標を参考にしています。

QQQとの最大の違いはセクター構成で、VUGには金融セクターが含まれるんですね。

さらに構成銘柄上位にNY市場に上場しているVisaとMasterが含まれることも大きな違いです。

詳細は以下の記事にまとめていますので、ぜひご覧ください。

VUGとは?米国の成長企業に丸ごと投資できる!構成銘柄・配当は?米国ETF VUGの株価や構成銘柄、利回りについて知りたいです。 高配当ETFやS&P500に連動するETFもありますが、...

おすすめ③:VGT

米国株の中で、インターネットなどに関連した事業を行なっている情報技術セクターの銘柄を組み入れたETFです

構成銘柄数が多くAppleやMicrosoftなどの大型IT企業だけじゃなく、中小型株が含まれるのが特徴です。

特徴は以下のツイートのとおり。ジェレミー・シーゲル博士が書いた「株式投資の未来」によれば、1957~2003年のヘルスケアセクターのトータルリターンは11.39%。S&P500の10.85%を上回って、全セクター中で第2位です

実はクレジットカードのVisaやMasterもこのセクターなんですよね。5GやAI、IoT、フィンテックなどの情報技術分野が将来日常生活を送る上で一般的な技術となるため、経済規模は将来的に間違いなく拡大していきます。

過去のデータ以上に将来のパフォーマンスを期待できるETFと言えるでしょう。

VGTとは?将来性はある?情報技術セクターは買い時か分析!米国情報技術セクターETF VGTの構成銘柄や特徴について知りたいです。株価は上昇しているようですが、将来性はどうですか? 高配当...

おすすめ④:XLK

こちらもVGTと同様に情報技術セクターにまるっと投資できるETF。

構成銘柄がS&P500に採用されている大型株71銘柄に限られるというところが大きな特徴です。

Apple、Microsoft、Visa、Master、Intelの5銘柄で保有比率の55%程度を占めています。上位10銘柄で7割以上の保有割合となります。

なので大型IT銘柄を中心に投資をしたいときには、VGTよりはXLKが良いといえるでしょう。

詳細は以下のページにまとめていますのでぜひご覧ください。

米国ETF XLKとは?配当•株価•構成銘柄を分析!ITセクターは買い?米国情報技術セクターETF XLKの構成銘柄や特徴について知りたいです。 高配当ETFやS&P500に連動するETFもあり...

おすすめハイテクETFの比較は?

最後にQQQ、VUG、VGT、XLKを比較していきたいと思います。

  1. 主要指標の比較
  2. 過去10年のパフォーマンス
  3. 2020年の暴落時パフォーマンス

について見ていきましょう。

比較①:主要指標を比較

2022年12月末現在の分配金利回りをまとめると以下の表のとおりとなります。

QQQ VUG VGT XLK
投資先 ナスダック グロース IT IT
経費率 0.2% 0.04% 0.1% 0.1%
利回り 0.58% 0.60% 0.67% 0.79%
銘柄数 100 224 318 67

成長性の高いハイテク銘柄だけあって分配金利回りはそれほど高くないですね。

やはりハイテクETFは分配金を期待して投資するタイプのETFではないということでしょう。

なお、米国株に投資する魅力の一つは高配当で長期間連続増配している個別銘柄が多いことです。中には7%を超える銘柄や60年以上連続増配している銘柄も。おすすめの銘柄について以下の記事にまとめています。

【米国株】連続増配おすすめ高配当銘柄!厳選7銘柄(2024最新)米国株は、連続増配している銘柄が多いと聞いていますが、おすすめの銘柄を知りたいです。 これらの銘柄に投資するメリットは何ですか? ...

比較②:過去10年の暴落前パフォーマンス

以下のチャートは過去10年間の株価推移を比較したもの(2022年12月末現在)。

赤:QQQ :VUG 緑:VGT 紫:XLK

これを見ると、全体傾向として同じような株価推移ですがナスダックETFのQQQと情報技術セクターVGT、XLKのリターンが極めて高いことがわかりますね。

一方金融セクターが10%含まれるなど幅広いセクターのグロース株で構成されるVUGは、他のETFに比べてパフォーマンスが劣りますね。

22年に入って金融引き締めの影響もあり、大型のグロース銘柄に売りが広がっている影響から、ハイテクETFの株価も大きく下落。

しかし、金利引き下げ期待もあり23年は株価が上昇しています。

比較③:2020年の暴落時パフォーマンス

以下のチャートは2020年2〜3月のコロナショック前後のチャートを比較したものです。

[/jin-img-kadomaru]

赤:QQQ 青:VUG 紫:VGT 緑:XLK

[/jin-img-kadomaru]

今回紹介したハイテクETFは、大暴落から3ヶ月後には暴落前の水準に戻っています。ナスダックは6月の段階で史上最高値を更新しているんですよね。

これって結構意外な結果なんです。

というのは不景気や経済危機のようなことが起きると値動きの大きいハイテク株などのグロース銘柄の下落幅が大きくなるはず。

ハイテク銘柄の成長期待が高いことに加えて、

・情報技術の社会インフラ化

・業績が新型コロナの影響を受けない

ということなんでしょうね。

インターネットを使わない社会はもはや想像もできないし、感染症拡大で外出制限があってもクラウドなどのIT需要はむしろ増えるということ。

今後も5G、IoT、クラウド、キャッシュレス社会など将来的な材料も豊富なことから、AppleやMicrosoft、Visa、Masterなども含む情報技術優位の市場はしばらく続きそうです。

なお、米国の今回取り上げたETFも含めて人気のETFをより掘り下げて比較しています。

どっちが自分にあったETFなのか?ぜひご覧ください。

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結局ハイテクETFの中でおすすめはどれ?

主要ハイテクETF4銘柄を比較してきましたが、おすすめのETFは投資スタンスや戦略にもよりますね。

ザックリというと、

  • GAFAMを中心にハイテク株にまるっと投資したい人→QQQ
  • ITに限らず成長性の高い企業にまるっと投資したい→VUG
  • とにかく情報技術の大型銘柄→XLK
  • 中小型のIT銘柄にも投資したい→VGT

ということかと。

普通におすすめできるのはナスダックに連動するQQQということになるんですが、セクターのバランスや分散性に優れているのはグロースETFのVUGですね。

ただVUGは金融セクターの比率が高いので他のハイテクETFに比べて成長性はイマイチという点です。過去10年のパフォーマンスも4銘柄の中では最も低いです。

あとはITに特化して投資をしたいならVGTやXLKということになりますが、Amazon、メタ(Facebook)、Googleが含まれていないことに注意が必要です。

ちなみに禁じ手ともいえるハイテクETFがITセクターのレバレッジ3倍ETFのTECL半導体セクターのレバレッジ3倍ETFのSOXLです。

TECLはXLKの値動き3倍のリターンを目指すハイリスク・ハイリターン商品の決定版ですが、過去のリターンは凄じいの一言です。またSOXLは、米国の半導体企業で構成されるSOX指数の値動き3倍を目指すETFです。

興味のある方は以下の記事をご覧ください。

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「米国株 ハイテクETFのおすすめは?」まとめ

今回は、米国のハイテクETFのおすすめは?ということで、米国株のに連動するETFの特徴とおすすめ4選、パフォーマンス比較について取り上げてきました。

IT企業を中心に高度な技術力を有するハイテク銘柄や成長力の高いグロース銘柄にまるっと投資できるのがハイテクETFですね。

新型コロナ拡大でもハイテク企業の業績は好調ですね。外出制限があってもむしろクラウド需要やパソコンの需要が拡大しているんですね。

将来的にも5Gやキャッシュレス、IotなどハイテクETFには追い風が吹いています。

もちろん値動きは激しいのは確かですが、自分の好みや投資スタンスに合わせて、ハイテクETFを活用していくのが良いと考えます。

最後に米国ETFや米国株に賢く投資するための方法について紹介しますので、ぜひ参考にしていただければと思います。

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なお米国株や資産運用に関連するお得な情報について、以下にまとめました。よろしければご覧いただければと思います。

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最後まで記事をご覧いただきありがとうございました。

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