SOXLは米国の半導体セクターに投資できると聞いたけど、どんな特徴のETFですか?
株価の値動きは荒いようですが…買い時かな?10年後も期待できますかね?
このような疑問を持つ方に向けて記事を書きました。
- レバレッジ型ETF SOXLとは?
- SOXLの株価の推移と特徴とは?
- SOXLをどのように活用するか?
投資歴20年のかいまるです。米国株や米国ETFを中心に1500万円以上の資産を運用しています。
レバレッジETF SOXLの特徴をまとめると、
- 半導体株3倍ETF SOXLは、S&P500よりも株価のパフォーマンスが圧倒的に良い。
- ただしコロナショック時には1ヶ月で株価が4分の1になるなど値動き激しい
- 半導体は景気敏感セクター
- 長期運用で高いリターンが期待できる
ということです。
今回は、半導体株の3倍に連動するレバレッジETF SOXLとは?ということで特徴や投資するメリットなどについて見ていきます。
今後の米国株や米国ETFへの投資の参考になる内容になっています。
ぜひ最後までご覧ください。
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目次
レバレッジ型ETF SOXLとは?
Direxion デイリー半導体株ブル3倍ETF(SOXL)は、米国の半導体企業で構成されるSOX指数の値動きの3倍を目指すレバレッジ型の米国ETFです。
SBI証券、マネックス証券、楽天証券などの主要ネット証券で購入することができます。基本データは以下のとおりです(2024年2月現在)。
- 指数:SOX指数
- 分配金利回り:0.45%
- 過去1年の株価幅:12.52 〜 39.53
- 経費率:0.94%
経費率は1%程度とちょっと高めですが、SPXL(S&P500のレバレッジ3倍ETF)やTECL(ITセクターのレバレッジ3倍ETF)などDirexion社のレバレッジETFの経費率はこれくらいの経費率です。
SOX指数に連動するETFが日本では販売されていないことや、レバレッジ商品ということを考えれば妥当なところだと思います。
なお、SOXLは半導体セクターの3倍に連動するETFですが、他にも多くのレバレッジ型ETFが存在します。
日本で購入することが可能なレバレッジETFについてまとめています。ぜひご覧ください。
SOXLの株価が連動するSOX指数とは?
SOX指数とは”フィラデルフィア半導体株指数”のことで、米フィラデルフィア証券取引所が算出している半導体関連株指数。
インテル、AMD、クアルコム、エヌヴィディアなどの半導体の製造・流通・販売を手掛ける企業30銘柄の株式で構成される単純平均の株価指数です。
1993年12月1日を基準値100として算出。以下がSOX指数チャートになっていて、2023年6月の段階で3600程度です。
30年でSOX指数は36倍を超えるまでに上昇しているということです。
半導体は新型コロナ拡大によるテレワークやクラウド需要の増大などもあり、2020年末ごろから世界的に供給不足となっています。
今後も企業のIT化やパソコン・スマホ需要、AI、キャッシュレス社会の到来など、半導体の需要は今後も増大することは確実な情勢です。
2022年に入って金利上昇や金融引き締めなどもありSOX指数は一旦調整しましたが、23年以降、NVIDIAなどの半導体企業の売り上げが好調ということもあり爆上がりしています。
なお、このSOX指数に連動するETFはブラックロック社が運用しているiシェアーズシリーズのSOXXですが、残念ながら日本では販売されていないんですね。
SOXLの構成銘柄とは?
保有上位銘柄(Top10)は以下のようになっています(2023年12月現在)。
日本でもおなじみインテル、エヌヴィディア、クアルコムあたりが上位を占めています。
半導体そのものを製造している企業が8割、半導体を作る装置を製造している企業が2割との構成となっています。
なお、SOXL以外にもS&P500やITセクターに連動するレバレッジ型ETFも人気の商品となっています。
特徴をまとめていますので、ぜひご覧ください。
SOXLの株価推移(チャート)とは?
SOXLの長期チャート(10年)
S&P500とSOXLの株価を単純に比較したのが以下のチャート(10年)となります。
赤:SOXL 水色:S&P500
過去10年でSOXLは節目節目で激しく上下していますが長期的に見れば上昇していますね。過去10年で35倍程度⁉︎まで上昇。
23年〜24年に入って半導体セクターの株価は回復しています。
やはり半導体株は景気や世界経済の動向に影響を受けやすいと言われているので値動きはかなり激しいですね。S&P500の値動きが全くないと感じるほどです。
S&P500のチャートには配当金が組み込まれていないので、実態より若干低い値となっていますが、それを考慮したとしても10年程度で大きくS&P500をアウトパフォームしています。
直近2年の短期チャート
以下がコロナショック時を含む短期チャート(2年)です。
赤:SOXL 水色:S&P500
SOXLの株価はコロナショックで凄まじく値動きしていることが分かりますね。
2021年末に70ドル台だった株価が22年に入って10ドル台にまで急落しました。金利上昇もありハイテク銘柄に大きな売りが入っているんですね。
一方、23年以降はNVIDIAのようなAI関連半導体企業の業績が好調なこともあり、SOXLは大きく上昇しています。
良くも悪くも指数の3倍の値動きを行うレバレッジETF SOXLの特徴を良く表しているのではないでしょうか。
レバレッジが効いているというのは、上にも大きく上がれば、下にも大きく下がるということです。
SOXLの分配金実績とは?
SOXLの過去8年間の配当実績は以下のとおり。
分配金利回りは0.5%程度レベルで、他のETFに比べると低い水準ですかね。金額も安定していないということもあ利、分配金を期待して投資をするタイプのETFということ。
まあ、値上がり益を期待するというレバレッジ型ETFはの特徴を考えれば、配当はオマケみたいなもんですね。
ちなみに米国株の魅力は高配当でかつ連続増配を続けている個別銘柄が多いことです。50年以上連続で増配している”配当王”や配当利回り7%超えの銘柄など、お宝銘柄を保有し続けるのも投資の醍醐味ですね。
おすすめの銘柄について以下の記事にまとめていますので、ぜひご覧ください。
SOXLのリターンは?
次にSOXLの分配金も含めたトータルリターンを見ていきましょう(2024年1月31日現在)。
短期的には大きく下落しているSOXLですが、2010年の設定来で年率40%という驚異的なリターンを上げていますね。
参考URL:Direxion社公式HP
注意点:時間と共に指数から乖離する
SOXLはSOX指数の3倍の収益を目指すものですが、あくまでも1日の値動きについて3倍になるようにしているもので、期間が長くなると乖離していきます。
日本取引所グループHPに、レバレッジ型ETFの特徴について解説がありましたので、以下に引用します。 ざっくり言うと、
- 投資期間が長くなればなるほど、指標と乖離する。
- レンジ相場になると指標に比べてパフォーマンスが悪くなる。
ということです。
レバレッジ型指標は、相場の下落局面においては原指標よりも大きく下落していきますが、2営業日以上離れた日と比較した場合は、想定した変動率とは異なる下落率となってしまう点、そして、投資期間が長期になればなるほど、原指標の変動率とレバレッジ型指標の変動率の乖離が大きくなる可能性が高まる点に留意が必要となります。
相場の方向感が定まらず、原指標が上昇や下落を相互に繰り返した場合、レバレッジ型指標は複利効果によって、原指標と比較してパフォーマンスが逓減して行くという特性がありますので留意が必要です。
出典:日本取引所グループHP
長期的には高い成長を期待できる米国市場ですが、投資する商品の特徴や投資理論を踏まえて投資することで高い成績が期待できます。
おすすめの投資本について以下の記事で紹介していますのでぜひご覧ください。
SOXLをどのように活用するか?
株価推移からは長期投資も面白い
過去の実績からは、長期的にSOXLを保有することで大きな収益が期待できると思います。
株式は長期的には正の期待値を持つものであり、歴史的にも代表的な指数であるS&P500は年率10%以上のパフォーマンスを示してきたからです。
ただし、下にも3倍振れてしまうのでコロナショックのような暴落の際には短期的にSOXLはS&P500よりもパフォーマンスが悪くなります。
リーマン後の上昇相場の時に時間をかけて保有すればS&P500よりも良いパフォーマンスを期待できるということです。
低レバレッジの運用を
どれだけレバレッジをかけることができるかは、投資期間や投資資金にもよりますので、一概に言えませんが、資金全てをSOXLに投入することはお勧めしません。
大きな含み損がでる可能性があり、それに耐えられなくなるからです。債権、米国株、日本株を保有しつつ、資産全体を低いレバレッジで長期運用するというのが合理的な手法だと考えます。
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株価指数、外国株、金、原油…などなど。いろんな商品に気軽に投資ができるCFD。最大の魅力はFXのようにレバレッジをかけて取引できること。
特に株価指数CFDはレバレッジをかけたインデックス投資なので、長期的に高いリターンが期待できます。
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- 金、原油、コーンなどの商品にも投資可能
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なお米国株や資産運用に関連するお得な情報について、以下にまとめました。よろしければご覧いただければと思います。
「SOXLの株価推移とは?」まとめ
今回はレバレッジETFであるSOXLの株価推移や特徴、配当実績について紹介するとともに、SOXLの活用法についてまとめました。
SOXLは米国の半導体企業の株価に連動するレバレッジ型ETF。
半導体は、スマホやパソコン、工業製品などあらゆる製品に搭載されています。さらに将来的には5GやIot、AIなどの普及により、高度な半導体や電子部品を活用した製品の出荷はますます増えることが予想されます。
さらに、新型コロナ拡大を景気に企業のIT化やクラウド活用の拡大、テレワークや遠隔授業普及によるPC・スマホの需要、キャッシュレス活用の増加など、半導体の需要はますます高まっている状況です。
半導体企業は長期的にも高い成長が期待できるということです。
もちろん、SOXLはレバレッジ商品ですからリスクが高くなることは間違いありませんので、過剰なリスクは取るべきではありません。
ただ、ポートフォリオ全体のレバレッジを調節することで、リスクを抑え収益を加速できると考えます。
最後に米国ETFや米国株に賢く投資するための方法について紹介しますので、ぜひ参考にしていただければと思います。
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