米国ETFへの投資を考えています。人気のVIGとVYMを比較して、どっちに投資すべきか知りたいです。
結局、儲かるのはどっちですかね?
このような疑問を持つ方にむけて記事を書いています。
- VIGとVYMとは?
- VIGとVYMの比較①:基本データは?
- VIGとVYMの比較②:構成銘柄とセクター比率は?
- VIGとVYMの比較③:パフォーマンスは?
投資歴20年のかいまるです。米国ETFを中心に1500千万円以上の資産を運用しています。
VIGとVYM、どちらも日本の投資家からの知名度も抜群で非常にパフォーマンスに優れたETFです。
人気の高いETFであるため、どっちに投資すべきか迷われている方も多いのではないかと思います。
甲乙つけがたいですが、結論をまとめると、
- VIGは10年連続増配の大型株200銘柄、VYMは高配当の400銘柄
- 増配率や経費率はほぼ同じ
- リターン→VIG、分配金利回り→VYM
- 現時点で高いインカムを得つつ株価の上昇も期待→VYM
- 業績が手堅い企業に投資したい→VIG
ということですね。
今回の記事では、VIGとVYMの基本データや過去のパフォーマンスについて徹底比較していきます。
米国株への投資に興味のある方必見です。
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目次
VIGとVYMとは?
VIGもVYMも米国の資産運用会社であるバンガードが販売・運用しているETFで、運用総額がそれぞれ約6兆円と約4.5兆円という巨大ETFです。
VIGは10年以上増配の実績のある大型株を中心に構成されているインデックスと同じ投資成果を目指すETFです。
構成銘柄は定期的に見直され、業績の悪化などで増配の可能性が低い銘柄は除外されます。
参考記事⏬
連続増配ETF VIGは買うべきか?おすすめしない?
一方、VYMはバンガード米国高配当株ETFという名称で、配当水準が比較的高い米国株式で構成される指数と同等の投資成果を目指したETFです。
インデックスに採用されている「FTSEハイディビデンド・イールド・インデックス」は、高い配当利回りの大型株を中心に構成されていて、不動産のリートは含まれていません。
不景気になっても業績が落ちにくディフェンシブな銘柄が多く含まれているので、インカムを目的として長期保有に向いたETFといえます。
参考記事⏬
VYMはおすすめしない?特徴とは?
日本では高配当のVYMの方が人気が高いようですが、米国市場の取り扱い総額ではVIGの方が大きくなっているんですね。配当利回りと共に増配率が注目度が高いと言えます。
なお、米国の個別株には高配当の連続増配銘柄が多いんですよね。これらに投資するメリットやおすすめ銘柄をまとめています。
ぜひご覧ください。
VIGとVYMの比較①:基本データは?
まずはVIGとVYMの基本データを比較していきます(2023年12月現在)。
VIG | VYM | |
---|---|---|
インデックス | NASDAQ US ディビデンド・アチーバーズ・セレクト | FTSEハイディビデンド・イールド・インデックス |
運用総額 | 843.2億ドル | 604.6億ドル |
構成銘柄数 | 310 | 453 |
経費率 | 0.06% | 0.06% |
配当利回り | 1.88% | 3.11% |
5年平均増配率 | 9.50% | 5.59% |
設定日 | 2006年 | 2006年 |
バンガード社の人気ETF VIGとVYM。
投資家からの人気も絶大で運用総額は日本円で何とそれぞれ10兆円と8兆円を超えており、流動性や実績共に文句なしですね。
経費率は両方とも0.06%となっていて、全ての米国ETFの中でも経費率が低い水準です。
100万円運用しても年間経費は約600円ということですから、ほとんど経費はかからないと言って良いですね。
分配金利回りはVYM
分配金利回りは株価によって日々変化しますが総じてVYMは3%程度です。インカムを目的とする投資ということであれば、VYMが優れているかと思います。
やはり米国株の魅力は高配当でかつ連続増配を続けている個別銘柄が多いことです。50年以上連続増配している銘柄や6%超えの利回りの銘柄も。
おすすめの銘柄について以下の記事にまとめています。
VIGとVYMの比較②:構成銘柄とセクター比率は?
VIGの構成銘柄Top10
構成銘柄上位10社(2023年11月30日現在)は以下の表のとおりです。
VIGは10年連続増配銘柄で構成されていることもあり、どちらかというと業績が好調の成熟企業が多くなります。Top10は日本でもおなじみの企業ばかりですね。
マイクロソフト、J&J、P&G、エクソンモービルあたりはTop10の常連ですね。
米国経済を牽引するアップル、グーグル、アマゾン、フェイスブックのいわゆる”GAFA”は入っていないんですね。”GAFAの株価が爆上げ中”にも書いたとおり米国の株式市場が好調なのも、これらの大型ハイテク銘柄が急成長しているため。
業績絶好調の銘柄ですが、アップル以外は無配ですから今後しばらく入ることもないでしょう。
無配の成長株は入っていないというのがVOOとの大きな違いとなります。
定期的に銘柄が見直され売買回転率15%程度とちょっと高い値になっています。それだけ増配を続けるというのは難しいということ。
なお資産総額に占める上位10社の割合は約35%となっていて、かなりの割合を占めています。
セクター比率を見るとテクノロジーの割合が25%となっていて、高い割合を占めているのがわかります。
VYMの構成銘柄Top10
構成銘柄上位10社(2023年11月30日現在)は以下の表のとおりです。
これを見ると、JPモルガン、JNJ、PG、ペプシコなど日本でもおなじみの企業が上位を占めていますね。これらの企業は、高い配当と増配を続けています。
他方、米国の成長企業といえば”GAFA”で代表されるGoogle、Apple、Facebook、AmazonなどのIT企業ですが、これらは無配であったり、配当利回りが低いため構成銘柄には入っていないですね。
以前はマイクロソフトが構成銘柄トップに入っていましたが株価上昇によって配当利回りが下がってしまったため、除外されてしまいました。
このように配当金が低くなったり、業績が極端に落ち込んだ企業は定期的に構成銘柄から除外されていきます。
なお、セクター比率を見ると金融の割合が20%と高くなっていて、続いて生活必需品、ヘルスケアの順番です。
金融セクターは景気敏感セクターですが、生活必需品とヘルスケアは景気の動向に影響を受けづらいセクターと言われています。VIGと比較して、ディフェンシブなセクター比率と言って良いかと思います。
VIGとVYMの比較③:パフォーマンスは?
ここでは
- 長期チャート
- 2020年暴落時チャート
を見ていきます。コロナショックの影響はどうだったのか、クイックに確認です。
長期チャート
2012年からの10年チャートを比較したものが以下の図です。
赤:VIG 水色:VYM
10年の長期で比較するとVIGの方が、断然パフォーマンスが良くなっています。2018年ごろまではVYMの方が良かったんですね。
株価好調のマイクロソフトが含まれていたことや、リーマンショック後で金融銘柄が好調だったこともありVYMのパフォーマンスが良かったということです。
2020年暴落前後のチャート
2020年のコロナショック前後のパフォーマンスを比較したのが以下のチャートです。
赤:VIG 水色:VYM
金融銘柄の比率が高いVYMの方が、暴落時パフォーマンスが悪いですね。VYMの株価が暴落前水準を戻したのは2021年に入ってからです。
業績が堅調な増配銘柄で構成されているVIGの方が、株価の推移が安定しているということです。
分配金も含めたリターン比較
分配金を含めたリターンも総じてVIGの方が高いですね(2023年11月末現在)。
1年 | 3年 | 5年 | 10年 | 設定来 | |
---|---|---|---|---|---|
VIG | 5.83% | 7.95% | 10.87% | 10.46% | 9.17% |
VYM | -2.59% | 9.44% | 7.77% | 9.01% | 7.81% |
ある意味、配当利回りが高い銘柄というのは株価が低迷している銘柄も含まれています。
10年連続増配銘柄で構成されるVIGの方が、業績堅調ということでリターンも高いということですね。
VYMもVIGも設定来リターンは年率換算で8〜9%です。株式による年率期待リターンは7%程度と言われているので、両者とも十分なリターンと言って良いかと思います。
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「VIGとVYMの比較は?」まとめ
今回は、VIGとVYMの比較ということで、株価の推移(チャート)、分配金、構成銘柄などについて比較しました。
結論をまとめると、
- VIGは10年連続増配の大型株200銘柄、VYMは高配当の400銘柄
- 増配率や経費率はほぼ同じ
- リターン→VIG、分配金利回り→VYM
- 現時点で高いインカムを得つつ株価の上昇も期待→VYM
- 業績が手堅い企業に投資したい→VIG
ということですね。
こうやって比較してみると、業績が堅調な増配銘柄で構成されているVIGのパフォーマンスが総じて良いということです。
VYMは他の高配当ETFの中では株価の上昇率は高いものの、AT&Tやエクソン・モービルなど株価が低迷している銘柄の比率も高いこともあり、リターンはVIGと比較して低いです。
なので現時点での高い分配金が必要ないという方であれば、VYMではなく、業績が堅調でディフェンシブな銘柄で構成されているVIGの方が最適かと考えます。
最後に米国株を賢く運用するための方法について紹介しますので、ぜひ参考にしていただければと思います。
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