米国の金融セクターのETF VFHの株価やチャートの特徴について知りたいです。
他にも高配当ETFやS&P500に連動するETFもありますが、これらに比べてVFHに投資するメリットは何でしょうか?配当実績についても知りたいです。
今回はこういった疑問を持つ方に向けて記事を書きました。
- VFH:株価の基本データと特徴は?
- VFHの構成銘柄とセクター比率は?
- VFHのチャートとリターンは?コロナからも完全回復!
- VFHの配当実績と増配率は?
今回は米国の金融セクターのETF(VFH)について特徴や株価の推移などを分析していきます。ぜひ最後までご覧ください。
自分は、米国株や米国ETFを中心に1500万円以上の資産を運用しています。これらの経験を踏まえて記事を書きました。
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目次
VFHの株価と特徴とは?
VFHは、米国の株式市場のうち、金融セクターの銘柄を組み入れたETFです。販売・運営しているのは、米Vanguard(バンガード)社になります。
このVFHの基本データを以下にまとめました(23年12月現在)
銘柄数 | 382 |
株価52週レンジ | 73.25 〜 92.45ドル |
配当率 | 2.20% |
経費率 | 0.10% |
設定日 | 2004年1月30日 |
運用会社 | Vanguard |
経費率は0.10%となっていて、高配当ETFのVYMが0.06%と比較すると割高感があります。
分配金利回りは2%程度となっていて、配当利回りの高い銀行が多く含まれることもありS&P500よりも少し良いといったところですね。
なお、ジェレミー・シーゲル氏の書いた”株式投資の未来”によれば、1957~2003年の金融セクターのトータルリターンは10.58%となっており、S&P500の10.85%をわずかに下回っています。
VFHの構成銘柄とセクター比率は?
VFHの構成銘柄TOP10
構成銘柄上位10社(2021年12月31日現在)は以下のとおりです。
JPモルガンチェース、バンク・オブ・アメリカ、ゴールドマンサックスなど、米国を代表する金融機関が上位に入っています。
”投資の神様”バフェットがCEOをつとめるバークシャーハサウェーがトップというのは、ちょっと意外な気もしますが…投資会社は金融セクターという整理なんですね。
VFHのセクター比率
続いてセクター比率です。
No. | サブセクター | 構成比率 |
1 | 都市銀行 | 23.20% |
2 | 地方銀行 | 14.00% |
3 | 資産運用会社・資産管理銀行 | 9.40% |
4 | 取引所およびデータ提供会社 | 9.10% |
5 | 損害保険 | 8.40% |
6 | マルチセクター持株会社 | 8.30% |
7 | 投資銀行・証券会社 | 7.70% |
8 | 消費者金融 | 5.50% |
9 | 保険ブローカー | 4.40% |
10 | 生命保険・健康保険 | 4.00% |
セクター比率は、やはり銀行の比率が高いですね。
都市銀行セクターがトップでも23.2%。2位が地方銀行で14.0%、資産管理銀行9.40%で、銀行系で46.6%を占めます。
そのあと、損保や証券が続きます。
参考URL:バンガード社公式HP
VFHの株価パフォーマンスは?
ETFが設定された2004年からのパフォーマンスを示したのが以下のチャートとなります。
赤:VFH 青:S&P500
2008年のリーマンショックで大きく株価が大きく下落しており、金融危機の影響が極めて大きかったことが伺えます。
このリーマンショック以降、S&P500をずっとアンダーパフォームしています。
ちなみに米国株のパフォーマンスが長期的に優れている点については、多くの本でも解説されています。以下の記事に、おすすめの本をまとめています。
コロナショック時のVFHのパフォーマンスは?
コロナショックのあった2020年のダメージと回復を見るために直近2年のチャートをもう少し詳細に見ていきましょう。
緑:VFH 青:VOO
2020年は、新型コロナ拡大の影響は、金融セクターの株価が30%吹き飛ぶような大きなダメージでした。
2020年末ごろに暴落前水準まで回復しましたが、S&P500に大きく後れを取っています。
なお、VFHは金融銘柄を集めたETFですが、他にもITセクターに投資できるものや高配当のものに投資できるETFもあります。
おすすめをまとめていますので、ぜひご覧ください。
VFHのこれまでの配当実績は?
VFHの配当実績を見てみます。
さすがにコロナショックのあった2020年は減配となっていますが、リーマンショック後の10年は分配金はほぼ右肩上がりで上昇しています。
金融セクターは、JPモルガン・チェースやゴールドマン・サックスなど、リーマン・ショック前の株価や配当金水準を上回って業績が伸びている銀行があります。
また、金融セクター全体としても2022年に入って長期金利が上昇、そして3月には政策金利が引き上げられる見込みということもあり、金利収入の伸びが期待できますね。
「米国金融セクターETF VFHとは?」まとめ
リーマンショックやコロナショックのような”危機”があると業績への影響を受けやすく、また世界的に金利が低下傾向ということもあり、金融セクターは長期的に厳しい環境にあるのは間違いありません。
しかし、お金の動きを支配する金融セクターは経済の中心にある業種。分配金を含め安定した収益を生み出す事ができる事業セクターなので、わりと将来性が高いといるのではないでしょうか?
これからの金融セクターは仮想通貨やキャッシュレスなど新たな高成長領域に、どれだけビジネスとして関与していけるかが金融ETFを見極めるポイントかと思います。
最後に米国ETFや米国株に賢く投資するための方法について紹介しますので、ぜひ参考にしていただければと思います。
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