米国ETF

VHTとは?構成銘柄・配当・株価推移は?ヘルスケアセクターは買い?

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ヘルスケアセクターETF VHTの株価や構成銘柄などの特徴について知りたいです。コロナショックで株価が下落したようですが…。

高配当ETFやS&P500に連動するETFもありますが、これらに比べてVHTに投資するメリットは何ですか?配当実績についても知りたいです。

今回は、このような疑問を持つ方にむけて記事を書いています。

今回の記事の内容
  • VHT:株価の基本データと特徴は?
  • VHTの構成銘柄とセクター比率は?
  • VHTのチャートとリターンは?
  • VHTの配当実績と増配率は?

VHTの株価やチャートの特徴に関して、以下のツイートをしました。

自分はグロース株やセクターetfには投資してないけど
・QQQ(ナスダック)
・VDC(生活必需品)
・VHT
の3つは歴史的にs&p500よりパフォーマンスが良く投資候補。
特にVHTは業績鉄板のヘルスケアセクターETFで、シーゲル博士の調査でも過去最も良いリターンを示したセクター。PFのコアとなるETFです。

上記を掘り下げます。

自分は、20年以上投資を続けていて米国ETFも保有しています。今回は、この経験も踏まえ記事を書きました。

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目次

米国ETF VHTとは?

米国ETFのVHTはバンガード・米国ヘルスケアセクターETFという名称です。

米国のヘルスケアセクターの大型株、中型株、小型株で構成されているインデックスと同じ投資成果を目指すETFです。

  • ヘルスケア機器およびヘルスケア用品を製造する企業
  • ヘルスケア関連サービスを提供する企業
  • 医薬品
  • バイオテクノロジー製品の研究・開発・製造・マーケティング

を主たる業務とする企業で構成されています。

ジェレミー・シーゲル博士の著書「株式投資の未来によれば、1957~2003年のヘルスケアセクターのトータルリターンは年率14.19%S&P500の年率10.85%を上回って全セクター中でトップとなっています。

今後、高い経済成長率や人口増が見込まれる米国においても高齢者が増加していくのは確実。

高齢者の数が増えるほど医薬品などの医療費が膨れ上がりますから、ヘルスケアセクターの業績は将来的にも期待が高く、景気動向に左右されずらいと言えるでしょう。

VHTの株価基本データとは?

医療費の膨張と共に今後も高い成長が見込まれるヘルスケアセクターETF VHT。株価データは以下のとおりです(2023年12月現在)。

VHTの株価基本データ
  • インデックス:MSCI USインベスタブル・マーケット・ヘルスケア25/50インデックス
  • 株価(過去52週): 222.27 〜 259.04ドル
  • 信 託 経 費 率  :  0.1%
  • 分 配 金利 回 り :  1.45%
  • 配 当 実 績    :  3.49ドル
  • 組 入 銘 柄 数  :  約400銘柄
  • 設 定 日:2004年1月26日

経費率が0.1%とVTIやVOOの0.03%に比べてちょっと高くなっていますね。

バンガードのセクターETFは一律0.1%になっていますが、特定分野に集中して投資するという特殊性を考えれば妥当なところですし、十分に低い手数料といえます。

あと配当利回りが思いのほか悪いですね。株価が堅調ということもあるのでしょうがS&P500よりも低くなっています。

VHTの構成銘柄とセクター比率は?

VHTの構成銘柄

構成銘柄上位10社(2022年11月30日現在)は以下の表のとおりです。

ジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)、メルク、ファイザーあたりは日本でもおなじみの企業ですね。

1位のユナイテッドヘルスは、米国最大の医療保険会社です。現在の顧客数は5000万人を超える巨大企業ですね。

2位のJNJの構成比率が8%超えと大きくなっていますが「ジョンソン・エンド・ジョンソンの株価の今後は?」の記事にまとめたとおり、58年連続増配中のディフェンシブ銘柄の代表格です。

配当利回り2.5%で増配率も高く、投資家からの人気が絶大な銘柄です。自分も高配当・増配銘柄として保有中です。

なお資産総額に占める上位10社の割合は約40%超えとなっていて、わりと高い割合を占めています。

医薬品の開発に莫大な資金が必要となるので、ヘルスケアセクターの上位企業はおのずと時価総額の高い巨大企業になっていくということなのでしょう。

参考URL:バンガード社公式HP

VHTのセクター比率

続いてセクター比率です。

医薬品、ヘルスケア機器(医療機器)、バイオテクノロジーの3業種だけで約70%に達しています。これらの業種は高齢者の増加や医療の進歩と共に、ほぼ確実に成長していくことが期待されるセクター。

また米国のヘルスケアセクターの企業は、米国以外にもグローバルに事業を展開していますよね。

なので世界経済の減速や景気の悪化があったとしても、着実に売り上げと利益を上げることができる。

ヘルスケアセクターの企業は、そんな銘柄ということでしょう。

VHTの株価の推移(チャート)は?

ここではVHTの長期チャートと直近2年の株価推移を見ていきましょう。

VHTの長期チャート(10年)

以下はVHTの設定来チャートです。比較のためにS&P500も載せています。

赤:VHT 水色:S&P500

設定されてから約15年程度ですがS&P500よりも断然パフォーマンスが良いことがわかります。

ディフェンシブセクターであるにもかかわらずパフォーマンスが高い。これがVHTの最も特筆すべき点と考えます。

また2008年ごろのリーマンショックの時期を見ても株価の落ち込みがS&P500に比べて少ないんですね。

ちなみに、リーマン前の2007年末の株価水準に回復するのに、

・VHT:約4年

・S&P500:約6年

かかっています。落ち込みが少なかったぶん株価の回復も早かったということですね。

VHTの短期チャート(コロナショック後)

他方、直近2年チャートを見るとちょっと事情が変わってきます。

赤:VHT 青:S&P500

2年という短期間ではS&P500と同じくらいのパフォーマンスとなっています。

コロナショック以降、大型ハイテク株が飼われているということもありますが、VHTが軟調な要因としては、この2年間の間に

・ジョンソン・エンド・ジョンソン製のベビーパウダーに発がん物質が入っていたとして裁判所から賠償認定された

・米国政府が医療保険制度の改革について検討

という側面もあります。

これら要因はまさにヘルスケアセクターの懸念材料そのものです。人間の健康や医療を扱うため常に訴訟リスクと隣合わせであるからです。

さらに医療費の高騰は米国だけでなく世界各国で大きな政治問題となっているため、ヘルスケアセクターの収益の源泉である社会保障費が削減対象になりやすいですね。

企業側にしてみれが莫大な研究開発費を投じて新薬を開発したとしても、政府から保険適用にあたり値下げ圧力がかかる。

業績鉄板のヘルスケアセクターですが、政治的な影響を受けやすいセクターと言えるかもしれません。

VHTのリターンは?

VHTの配当金も含めたトータルリターン(2023年11月30日現在)は以下のとおりです。

リーマンショック前に設定されたETFにもかかわらず設定来リターンは年率9%超えの数値です

株式の期待リターンはインフレ率を抜いて7%程度ということを考えれば、十分すぎる結果といえます。

生活必需品セクターのリターンが高いことは米国株に関する投資本などにも分析されています。しっかりとした投資理論を知ることは投資の勝率も高まるということ。

おすすめの米国株投資本については、以下の記事にまとめていますのでぜひご覧下さい。

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VHTのこれまでの配当実績と増配率は?

VHTは他の多くのETFと同様に四半期に一度配当金が分配されます。配当実績は以下のとおり。

売り上げが鉄板のディフェンシブ銘柄ETFというだけあって、配当の伸びはおおむね右肩上がりです。特に2019年の配当金が大きく膨らんでいることがわかります。

VHT配当利回りは1.3%程度と若干低めの値。ただ5年間の増配率の平均が10.71%と極めて高い数値です。

順調に配当金が伸びていることを考えれば、株価の伸びだけじゃなく長期的にもインカムを期待できる優良ETFといえますね。

VHTの配当も期待できますが、米国株の魅力は連続増配銘柄が多いことですね。個別銘柄の中にも素晴らしい銘柄が米国にはたくさんあります。以下の記事にまとめていますので、ぜひご覧ください。

【米国株】連続増配おすすめ高配当銘柄!厳選7銘柄(2024最新)米国株は、連続増配している銘柄が多いと聞いていますが、おすすめの銘柄を知りたいです。 これらの銘柄に投資するメリットは何ですか? ...

VHTへの投資:ちょっとだけ考察

ヘルスケアセクターは世界情勢的にも好条件にあふれていますね。

日本をはじめとした先進諸国、そして米国もこれから高齢化社会に突入し、ますますヘルスケアセクターの経済規模は拡大していくからです。

また短期的には、世界的に新型コロナのワクチン需要の伸びも期待できるでしょう。

ただ不況に強く業績鉄板のディフェンシブセクターと言われる一方、懸念材料がないわけではありません。

むしろ最近では、この不安が顕在化してきています。

具体的には、

・訴訟リスク

・新薬や新しい医療機器の開発費が膨大

・医療制度改革

ということです。人間の健康を扱うわけですから訴訟リスクとは常に背中合わせですね。

特に医薬品メーカーには新薬の開発に莫大なコストや訴訟リスクなどがあり、企業単位での当たり外れが大きいですね。

さらに医療保険との関係で薬価が定期的に見直されますから、大幅に価格が安くなった医薬品を販売している企業の業績に影響がでることになります。

とはいえ、この懸念は主に個別企業を念頭においた場合に問題になるのであってヘルスケアセクター全体の成長は、もはや揺るぎないものと考えます。

幅広く分散投資を実現できるVHTであれば、リスクを分散することができるというわけです。

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日本株の売買手数料よりも、かなり割高な状態なんですよね。

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DMM株の評判と気になるデメリットとは?米国株の取引手数料0円!DMM株なら米国株の取引手数料がなんと無料! これまで日本株に比べて割高とのイメージのあった米国株取引手数料。この無料化は日本の証...

「米国ETF VHTの株価」まとめ

今回は、米国ヘルスケアセクターETF VHTの株価ということで、その特徴と株価の推移(チャート)、配当金の推移等について見てきました。

VHTの特徴をまとめると、

  • ディフェンシブ銘柄を中心に構成
  • 過去10年間で3倍のパフォーマンス
  • 過去15年で10%超えの高いリターン
  • 金融ショックや景気後退時に強い 
  • ディフェンシブ、増配率、値上り益の3拍子そろっている

ということですね。

特にこのETFが秀逸な点は、不景気に強いディフェンシブな性格に加え、大きな値上がりを期待できるグロース株の側面を持っていることです。

配当の伸びも値上がり益も文句なしです。現にリーマンショックを挟んだ過去15年の株価推移は、S&P500よりもはるかにパフォーマンスが良いです。

ヘルスケアセクターは新型コロナ拡大でも業績への影響が軽微と考えられるため、ITセクターと並んで今後の株価も期待できますね。

ヘルスケアセクターの個別株には訴訟や莫大な研究開発費がかかるというリスクがありますが、セクター全体としては、これらのリスクが極限まで低下しているといえます。

なのでVHTはポートフォリオのコアとして活用できる極めて秀逸なETFと考えます。

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最後まで記事をご覧いただきありがとうございました。

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