テルモの株価の推移や配当について知りたいです。
コロナ急落後も株価は絶好調で21年末には過去最高値を更新したようですが、なぜですかね?株主優待などについても知りたいです。
このような疑問を持つ方に向けて記事を書いています。
- テルモ(4543)の株価の状況は?
- テルモの配当と株主優待は?
- テルモの株価の推移(チャート)はどうなる?
- テルモの株は買い時?株価は上がる?今後の株価の予想は?
今回は、医療機器販売の最大手テルモです。コロナワクチン用の新型注射器の開発でも話題となりました。
2021年3月期は新型コロナ拡大の影響で医療機器の売り上げが減少したことから、業績は減収減益となりましたが、今期はワクチン普及や医療危機需要の回復で増収を見込んでいます。
高齢者数の将来的な増加は確実。医療機器は安売り競争になりずらいこともあり、業績は安定してますね。
株価急騰で手が出にくいものの是非とも欲しい銘柄です。
そんな医療機器販売の大手、テルモの株は買いなのかどうか、最新の業績や株価推移を踏まえてわかりやすく分析していきます。
ぜひ最後までご覧ください。
自分は、投資歴20年を超えており日本株を中心に1,500万円以上の資産を運用しています。今回は、これらの経験も踏まえて記事を書きました。
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目次
テルモ(4543)はどんな会社なの?
テルモは1921年に創業された医療機器の製造・販売を手がける国内最大手企業です。
日本で初めて使い捨て注射器も開発。「人工心肺装置」や痛みの少ない「カテーテル」を主力商品としていて、世界的にも高いシェアを持ちます。
一般向けには、体温計や血圧計などが有名ですが全体の売り上げに占める割合は1%程度。なので、ほとんどの売り上げが病院向けの医療機器販売によるものですね。
世界中に21の生産拠点と77の販売拠点を持ち、160カ国を超える国々に商品の供給を行うグローバルな展開をしているのが強みですね。
医療機器は、将来的に高齢化が進むことを考えれば日本国内で数少ない高成長が期待できる分野。個人的に密かに注目している業種です。
今回は、今後も高い成長が期待できる医療機器最大手のテルモを取り上げます。
テルモの株価の状況は?
では早速ですがの株価データ(2024年4月19日現在)を見て行きましょう。
株価の指標に関しては、パッと見た感じ”あまり良くないな”というのが率直な感想。
増配されたものの配当利回りは0.9%程度と低い水準で、日本株の中では平均以下です。将来の成長が期待される分野でもあり、研究開発への投資が必要ということなんですかね。
PERの目安は13~15倍ぐらいですから36倍というのはかなり割高な水準ですね。
ただ他の電機機器メーカーの2019年当時のPERと比較してみると、
- ニプロ:17.1倍
- オリンパス:35.2倍
- ディーブイエックス:16.8倍
となっていて、テルモのPERは同業と比べると高い水準と言えそうです。
後ほどふれますが、業績が絶好調で株価も最高値を更新している状況。投資家からの人気が高い分、PERも割高と言ったところなのでしょう。
テルモの配当実績は?
続いて配当実績を見ていきますね。以下のグラフがテルモの配当金の実績です。
過去13年間で連続増配中ですが、2023年3月期は前年より3円増配して20円となっています。
配当利回りは非常に低いものの、2015年7.63円→2023年20円と2倍以上に増配しており、なかなかのパフォーマンスですね。
過去10年の配当性向をみると15%〜33%で、余力は十分すぎるぐらいあります。
テルモの配当方針を見ると、
株主の皆様への利益配分につきましては、会計基準変更後も安定的に配当を増やし、中長期的に配当性向30%を目指してまいります。
としていて、配当性向30%というのを目安としてますね。余力十分の配当性向や過去の実績を考えると減配される可能性は低いのではないかと考えます。
配当利回りはかなり低いですけどね…。
なお日本株の中にも減配せずに増配する”累進配当”を目指す方針の企業があります。それらの企業の中から高配当銘柄をまとめました。
ぜひご覧ください。
テルモの株主優待は?
過去10年間で連続増配しているテルモ。株主優待はどうなっているのでしょうか?
やはり自社サービスや商品の優待が改悪されるリスクが少なくて良いですよね。
嬉しいことにテルモには株主優待があるんですね!内容は以下のとおりです。
1.テルモの製品を優待価格にて購入可能(期末、中間)
血圧計、体温計、栄養補助食品、圧迫ストッキングなどの一部の自社製品を、特別価格にて販売
2.オリジナルカレンダー(期末)
3.テルモの医療施設見学会(中間:抽選)
健康に関心の高い方は医療製品を割安で購入することができるので、うれしい優待ですね。
ただ万人受けするものでもないので、優待目的に購入する銘柄ではないですかね。
なお、株主優待目的で日本株に投資しようと思っても、どんな優待銘柄を買えば良いか迷うこともあるかと思います。
以下の記事で、優待銘柄を検討する時に本当に役に立つおすすめ本3選と雑誌を紹介しています。ぜひご覧ください。
次にテルモの株価推移と業績をチェックしていきましょう。
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テルモの株価の推移は?10年&短期チャート
続いてチャートを確認していきましょう。
医療機器の製造販売で最大手のテルモ。これまでの株価推移はどうなっているのでしょうか?
ここでは過去10年の長期チャートと短期チャートを見ていきます。
テルモの長期チャート
以下はテルモの長期チャートです。
長期的に株価は、完全な右肩上がりですね。エクセレントです。
2013年ごろまで500円程度だった株価が、アベノミクスもあり2016年半ばごろに1150円まで上昇。3年程度で株価2.3倍程度ですからなかなかのパフォーマンスをいえるでしょう。
その後株価は1000円程度で停滞しましたが、2017年末ごろから再び上昇基調に。2023年には2500円ぐらいの水準まで株価は上昇しているのがわかります。
テルモの短期チャート
以下が過去1年チャートです。
株価は横ばいで推移していましたが、2021年末ごろに2500円を突破して過去最高値を更新。
22年に入って世界的な株安もあり短期的に株価は下落しましたが、短期的に株価は上昇傾向です。チャート的には2000円あたりがサポートラインになっています。この水準にタッチすると株価が反発しています。
なお、株は値動きが大きくリスクが高い、コロナショックみたいな株価暴落が怖い…という方もいると思います。
そういう方は1株価からの少額投資から初めてみてはどうでしょう?少額投資でリスクを低く運用を行うことが可能です。詳しくは以下の記事にまとめています。
次にテルモの業績を見ていきます。
なぜ株価が上昇?テルモの業績は?
続いてテルモの業績を見ていきます。テルモの株価が上昇しているのは、業績が好調だからに他なりません。
以下が過去10年の売上高、経常利益、純利益の推移。
多少のデコボコはありますが、過去10年で右肩上がりで業績が伸びています。
2021年3月期は新型コロナ拡大の影響で医療機器の売り上げが落ちたこともあり減収減益となったものの、売上高、利益共に上昇基調といえますね。
こうして見ると、売上高に占める利益率が15%を超えていてしっかり稼いでいることがわかります。
一般消費者を対象とした小売業や製造業と違って、医療機関相手の商売ですから安売り競争に落ち入りにくいということですね。
株価が過去最高値更新のテルモ。株は買い時?
医療機器最大手で経済動向に業績が影響を受けずらいテルモ。株は買い時でしょうか?
結論からいうと、テルモは長期投資の観点から購入を検討しても良いと思います。すいません、今回も全く自分の好みです。
理由を端的に言えば、
・医療機器は小売業のような安売り競争にならない
・高齢者の数は将来的に増え続ける
・経済や景気の動向に左右されない
ということですね。配当利回りが低いのでインカム目的の投資には向きませんが、とにかく株価や業績が安定していますね。
株価の値上り益目的で投資する場合は、市場の成長性が重要ですね。少ないパイを奪い合うのではなく、需要の増加を取り込む方が圧倒的にビジネスが簡単だということ。
日本の小売業や運送業は、人口減少の影響をモロに受けるので将来的に厳しいですが、高齢者がメインの顧客となる医療機器は日本国内に限ってみても需要が増加するのはほぼ間違いないです。
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「テルモの株価が上昇」まとめ
今回はテルモの株価分析ということで、株価の推移、配当実績や株主優待、今後の株は買いかなどについて述べてきました。
カテーテルや人工心肺システムなど高度医療機器に強みを持つテルモ。米中貿易摩擦や世界経済減速懸念など関係なしに、業績や株価が安定しています。
配当利回りが低いものの13年連続増配中。長期的には値上り益だけではなくインカムの増加にも期待できる超優良銘柄であることには間違いないですね。
株価高騰で、ちょっと手が出しずらいですが、一旦調整したところで買いを検討しても良い銘柄と言えそうです。
最後に賢く株式投資や資産運用するための方法について紹介しますので、ぜひ参考にしていただければと思います。
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