CWEBは中国のIT企業と連動するレバレッジ型ETFと聞いたけど、構成銘柄や特徴・利回り・今後の見通しについて知りたいです。
このETFに投資して絶望という声も…長期投資に向いてますか?今後の投資はありですかね…
今回は、このような疑問を持つ方に向けてブログ記事を書きました。
- CWEBの株価と特徴
- CWEBの株価の推移(チャート)
- CWEBの2つの活用法
中国の情報技術セクターは、アリババやテンセントなどの高成長企業もあり、今後の成長性・将来性は高いとみられています。
そんな中国のIT企業にレバレッジをかけてマルっと投資できるのが今回ご紹介するCWEBです。
今回は、このCWEBへの投資はありなのか?特徴や構成銘柄はどうなっているのか?活用法などについて深掘りしてきます。
自分は、投資歴20年でレバレッジ型ETFであるSPXLやCUREを保有して資産運用を行っています。
その経験を踏まえて記事を書いています。
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目次
CWEBとは?中国ハイテク企業が構成銘柄
CWEB(Direxion デイリーCSI中国インターネットインデックス・ブル2倍ETF)は中国のIT企業の株価に連動するレバレッジETFです。
中国の情報技術関連を主要事業とするハイテク銘柄の値動きの2倍の投資成果を目指すレバレッジ型のETFです。
中国のIT事業は大きく躍進していて、アリババやテンセントなど世界の時価総額ランキング上位に入る企業もあるなど、大きく成長している企業が多いんですね。
CWEBの基本データは以下のとおり(2024年2月現在)。
- インデックス: CSI中国インターネット指数の3倍
- 52週株価 :23.20 〜 53.92ドル
- 委託経費率 : 1.33%
- 分配金利回り: 2.91%
- 配当実績 : 0.23ドル
インデックスとして用いられるCSI中国インターネット指数は、中国本土に設立され、本社が中国本土にあるインターネット関連を主要事業としている、収益の5割以上が中国本土で生産または販売された商品やサービスを提供している銘柄で構成されています。
CWEBはレバレッジ型のETFなので、この指数の1日の値動きの2倍を目指すというETFです。
経費率は1%を超えていて0.1%以下が普通の米国ETFにしては割高に見えるかもですが、レバレッジETFという特殊性を考えると妥当なところです。
CWEBの構成銘柄とセクター比率は?
続いてセクター比率と構成比率を見ていきます。
セクター比率
CWEBのセクター比率は、以下のようになっています(2023年12月31日現在)。
中国のIT企業で構成されていて、Eコマース事業やインターネット関連の広告サービスを提供している企業の割合が高くなっています。
構成銘柄上位トップ10
CWEBで組み入れている銘柄のトップ10は、以下のとおりです(2023年12月31日現在)。
Eコマース事業を展開するアリババやWechatのテンセントなど日本でも聞いたこともあり企業が上位に入っています。
あとはデリバリーサービスを展開するメイトゥアン(美団)の構成割合も高いですね。構成銘柄数は50銘柄程度ですので、上位10社の割合が高くなっています。
中国の主要な情報技術関連の企業で構成されているといって良いかと思います。
ちなみに、中国の情報技術セクターに連動するCWEB以外にも米国ETFには魅力的なレバレッジタイプのETFが存在します。
主要ネット証券で購入することができるレバレッジETFをまとめいるので、ぜひご覧ください。
(参照URL:Direxion社HP)
CWEBの株価推移(チャート)は?
次にCWEBのチャートを見ていきます。
株価の推移:長期(設定来)
以下の株価推移は設定来(2016年〜)のチャートです。レバレッジ型ETFですから大きな上げ下げを繰り返しているのがわかります。
赤:CWEB 青:S&P500
米国の株価指数S&P500と比較してもCWEBの値動きは凄まじく動いているのがわかります。特に、
・2020年3月:19ドル
・2021年2月:105ドル
の1年間で株価が4.5倍にまで上昇しています。
2021年に中国政府によるアリババへの経営介入などがありアリババ株が短期的に1暴落。CWEBの株価も大きく下落しています。
株価の推移:短期(2年)
次に短期(2年)の株価推移です。
赤:CWEB 青:S&P500
中国の不動産会社による債務不履行懸念や新型コロナの影響による上海ロックダウンの影響もありCWEBの株価は大きく下落しています。
良くも悪くもレバレッジ型ETFの特徴が表れていますね。
上げる時も大きいけど、下げる時も大きい。レバレッジ型ETFはそういう金融商品ということです。
CWEBの利回り・リターンは?
次にCWEBの年率リターンを見ていきましょう(2024年1月31日現在)。
2016年の設定来でマイナス約26%となっていて、過去のデータからは長期保有には向かないETFと言って良いかと思います。
レバレッジ型ETFのデメリットとは?
レバレッジ型ETFの最大のデメリットは、時間と共に指数から乖離していくということです。
CWEBは中国の情報技術セクターの2倍の収益を目指すものですが、指数に対して綺麗に2倍となっていません。特に長期になると乖離が大きくなります。
これは、レバレッジ型ETFは、あくまでも1日の値動きについて3倍になるようにしているためで、長期的な値動きに連動するよう設計されていないんですね。期間が長くなると乖離が大きくなります。
日本取引所グループHPに、レバレッジ型ETFの特徴について解説がありましたので、以下に引用します。
ざっくり言うと、
・投資期間が長くなればなるほど、指標と乖離する。
・レンジ相場になるとインデックスに比べてパフォーマンスが悪くなる。
ということです。
レバレッジ型指標は、相場の下落局面においては原指標よりも大きく下落していきますが、2営業日以上離れた日と比較した場合は、想定した変動率とは異なる下落率となってしまう点、そして、投資期間が長期になればなるほど、原指標の変動率とレバレッジ型指標の変動率の乖離が大きくなる可能性が高まる点に留意が必要となります。
相場の方向感が定まらず、原指標が上昇や下落を相互に繰り返した場合、レバレッジ型指標は複利効果によって、原指標と比較してパフォーマンスが逓減して行くという特性がありますので留意が必要です。
出典:日本取引所グループHP
このような知識を含め、株式投資で勝率を高めるためには、しっかりとした投資理論を身に着ける必要があります。
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CWEBの株価推移を踏まえた活用法とは?
これまで見てきたCWEBの株価推移や特徴を踏まえた活用法は、
- 短期トレードで大きな値幅を狙う
- 長期保有は向かない
と考えます。以下、クイックに見ていきます。
活用法①:短期トレードで大きな値幅を狙う
レバレッジ型ETFは短期だと指数との乖離が少ないため、一般的には短期トレード向きの商品と言えるでしょう。
特に日本では中国株の信用取引ができる証券会社がほとんどないこともあり、短期的に高い値動きが期待できる中国の情報技術セクターのレバレッジ取引は魅力が高いといえます。
レバレッジ型ETFは、株価の値動きが激しいリスクの高い金融商品です。そのため、短期トレードは大きな損失が発生することが十分にありえるため、おススメできません。特に初心者は手を出すべきではありません。
注意:長期保有には不適
CWEBの株価推移で見てきたとおり、
・設定来の年率マイナス20%
・短期的な値動きは大きいが長期的には下落傾向
ということから、TECLを長期保有にはむかないETFであるといえます。
「CWEBとは?構成銘柄・利回りは?」まとめ
今回は、中国の情報技術セクターに連動するレバレッジ型ETF CWEBの特徴と株価推移(パフォーマンス)や年率リターンについて見ていくと共に、活用法について述べてきました。
CWEBの特徴をまとめると、
- レバレッジをかけて投資できる
- 短期的に大きな収益が期待できるが長期は向かない
- ITセクターの将来性は高い
- 株価の値動きが激しい
ということです。
長期的にはインデックスとの乖離が大きくなるので、一般的には短期トレード向きの商品といえます。
最後に米国ETFや米国株に賢く投資するための方法について紹介しますので、ぜひ参考にしていただければと思います。
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