米国ETF VGITの株価やチャートの特徴や配当実績について知りたいです。
他にも高配当の債権ETFはありますが、これらに比べてVGITに投資するメリットは何ですか?
今回はこういう疑問を持つ方に向けて記事を書きました。
- 米国ETF VGITの株価と特徴とは?
- VGITの米国中期債の残存期間別構成比は?
- 米国ETF VGITの株価推移とは?
- コロナショック時のVGITのパフォーマンスは?
- VGITのこれまでの配当実績は?
- VGITへの投資:メリットとデメリット
今回はバンガード・米国中期国債ETF VGITについて特徴や株価の推移などを分析していきます。
特徴を最初にまとめると
- コストが圧倒的に安い
- 安全資産である米国の国債に投資ができる
- 直接米国債に投資するより簡単に売買できる
- 金融危機が起きても株価の影響がほとんどない
ということで、あの全債券ETFのBNDやAGGよりも株価が安定しているんですね。
そんなVGITの魅力に迫ります。ぜひ最後までご覧ください。
自分は、米国株や米国ETFを中心に1500万円以上の資産を運用しています。これらの経験を踏まえて記事を書きました。
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目次
米国ETF VGITの株価と特徴とは?
バンガード米国中期国債ETF(VanguardIntermediate-Term Treasury ETF)は、米国のETF(上場投資信託)です。
ブルームバーグ・バークレイズ米国国債3-10年インデックスをベンチマークし、投資成果を目指しています。期間が3〜10年の米国政府が発行する国債で構成されているということです。
基本データを簡単にまとめました(2024年4月現在)。
- 信 託 経 費 率 : 0.04%
- 株価52週レンジ: 56.07 〜 60.94ドル
- 配 当 利 回 り : 3.05%
- デュレーション : 5.3年
- 組 入 銘 柄 数 : 約111銘柄
- 設 定 日:2009年11月19日
経費率は0.04%となっていて、他のETFと比べても非常に低い水準で、全債券ETF BNDと同じですね。分配金利回りが年平均2.5%程度と安定的なインカムを期待できます。
ただ社債が含まれるBNDやAGGの利回りは2.5%程度。米国の政策金利は大きく上昇していることもあり、VGITのインカムはBNDと同様の水準となっています。
VGITの米国中期債の残存期間別構成比は?
VGITは米国政府が発行する国債100%で構成されています。
米国中期債の残存期間別構成比は以下の表のとおりです。

構成される国債は3-5年債と5-10年債の、比較的期間の短いものになっているので値動きが安定しているんですね。
(参考URL:バンガード社HP)
このように、ETFへの投資は特徴をしっかりと把握して投資することで、投資の勝率を高めることにつながります。
おすすめの米国株投資本については、以下の記事にまとめていますのでぜひご覧下さい。

米国ETF VGITの株価推移とは?
ここではVGITの株価推移(パフォーマンス実績)を見ていきます。参考として、
- BND(バンガード社の米国内REIT ETF)
と比較していきたいと思います。
VGITの株価の推移(パフォーマンス実績)
直近10年の株価推移を示したのが以下のチャートとなります。このチャートは配当金が含まれていないものです。

赤:VGIT 緑:BND
この時期のVGITの5年間のパフォーマンスは約マイナス9.7%。
S&P500は5年で、1.8倍になったのに比べると物足りない印象ですが、同じ債券ETFのBNDとほぼ同様のパフォーマンスというのがわかります。
ちなみに分配金を含めた年率リターンは以下の通りとなっています。

2021年末ごろから、米国の中央銀行であるFRBの金融引き締め政策により金利が上昇していてパフォーマンスが悪化しています。
米国政府が発行している中期国債のみで構成された安定資産ということを考えると、設定来年率2%のリターンでもまずまずといったところかと思います。
コロナショック時は安定の値動き
コロナショックのあった2020年の年初来チャートをもう少し詳細に見ていきましょう。

黄:VOO 青:BND 緑:VGIT
コロナショックで大きく崩れたS&P500よりも安定しています。
また、格付けの低い(BBB格)の社債が含まれるBNDは、コロナショックの際に一時的に10%程度下落。しかし中期国債で構成されているVGITはほとんど影響を受けていません。
この価格の安定性こそがVGIT最大の特徴と言っても良いと思います。
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なお、オックスフォードインカムレターの特徴や無料メルマガのメリットについては以下の記事にまとめています。

VGITのこれまでの配当実績は?
VGITは他の多くの債券ETFと同様に毎月分配金が支払われます。
分配金実績は以下のとおりです。

分配金利回りは3%台と魅力的水準。米国中期債という安定感がそのまま表れている安定的なレンジで配当が続いています。
なお、VGITも安定的なインカムを期待できますが、米国の個別株には配当利回りが高いものや長期間連続増配している個別銘柄が多いです。
中には7%を超える銘柄や60年以上連続増配している銘柄も。おすすめの銘柄について以下の記事にまとめています。

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VGITへの投資:メリットとデメリット
VGITの株価推移やリターンなどをみてきましたが、メリットをまとめると、
- コストが圧倒的に安い
- 安全資産である米国の国債に投資ができる
- 直接米国債に投資するより簡単に売買できる
- 金融危機が起きても株価の影響がほとんどない
ということです。
自分はこれまでBNDやAGGが配当利回りも高く、値動きも安定していると考えていましたが2020年のコロナショックの際には一時的に10%程度も下落したんですね。
これは信用格付けの低い(BBB格)の社債が含まれるためにで、信用力の低い企業の社債が投げ売りされたためなんです。
なので分配金もしっかりと安定的に受け取りつつ、値動きの安定性を求めるのであれば、中期米国債で構成されるVGITは非常に適したETFといえます。
もっとも2021年末以降のような金利が上昇する局面では、安全資産といえる国債も大きく下落してしまいます。
また、VGITは社債が含まれないぶんBNDやAGGよりも分配金利回りが低いというのは、デメリットとしてあげることができると思います。
なお、米国株や米国ETFにお得に投資をしたい方には”取引手数料ゼロ”のDMM株が圧倒的におすすめです。
米国ETFは、大手のネット証券であるSBI証券、楽天証券、マネックス証券で購入することが可能ですが、手数料は3社横並びで約定代金の0.45%(最大20ドル)。日本株の売買手数料よりも、かなり割高な状態なんですよね。
その点、DMM株なら取引手数料ゼロで米国株を購入することが可能です。詳しくは以下の記事にまとめています。最近人気が高まっているみたいですよ。

「債権ETF VGITの株価推移」まとめ
今回は債券ETF VGITの特徴や株価推移、配当、投資するメリットなどについて見てきました。
VGITの最大の魅力は、やはり値動きの安定性にあると思います。
米国の中央銀行であるFRBのゼロ金利政策や、21年末以降の金融引き締め政策などで、期間の長い長期債権の価格変動が大きくなっています。
また2020年のコロナショックの際には、低格付け社債が含まれるBNDやAGGが大きく値崩れする一方、VGITの株価はほとんど下落しませんでした。
なのでインカムもそこそこもらいつつ、次の経済危機に備えて米国債への投資をしたい方は、選択肢に入ってくる債券ETFになるかと思います。
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最後まで記事をご覧いただきありがとうございました。
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