小田急電鉄の株価が下落しているようですが、なぜ安いんですかね？小田急の業績悪化がヤバいことになっているようですが…
株は買うべきか、今後の見通しを知りたいです。
そんな疑問を持つ方に向けて記事を書きました。
- 小田急電鉄はどんな会社なの？
- 株価の状況や配当実績、株主優待は？
- 小田急電鉄の業績悪化でやばい？潰れるのか？
- 株価推移は？小田急はなぜ安い？
- 今後の株は買い時か？
首都圏を中心に鉄道事業を展開している大手私鉄の小田急電鉄。新宿を拠点に小田急線や小田急百貨店、不動産などを展開しています。
ディフェンシブ銘柄ということもあり、株価は長期的にはしっかり上昇しているもの、
・新型コロナ拡大による業績悪化
・コロナ長期化やテレワーク浸透もあり業績回復が遅れた
もあり短期的に株価は下落しています。
一方、22年10月に海外旅行客の受け入れが本格化しており、首都圏のオフィスにも人が戻ってきていて業績は回復傾向です。
今回は、そんな小田急電鉄の株を買うべきなのか？業績悪化でヤバいのか？分析です。
ぜひ最後までご覧ください。
自分は、投資歴20年を超えており日本株を中心に1,500万円以上の資産を運用しています。これらの経験も踏まえて記事を書きました。
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目次
小田急電鉄はどんな会社なの？
小田急電鉄株式会社は、日本の大手私鉄の一つで、東京都・神奈川県を中心に小田急線などの鉄道事業やオフィスビル・商業施設などの不動産事業を展開する会社です。
新宿を拠点に活動しており、東京近郊に住んでいる方には、おなじみの企業なのではないでしょうか？
歴史は非常に古くて、1923年に小田急急行鉄道株式会社が設立。その後、さまざまな合併を繰り返し1941年に現在の”小田急電鉄株式会社”が誕生しました。
新幹線の開発モデルとなった「ロマンスカー」は、全国の鉄道ファンから絶大な人気をほこる、非常に魅力的な車両として有名です。
小田急電鉄の強みは、人口の多い東京と神奈川沿線を営業エリアとしていることでしょう。人口の多い地域の交通インフラを担っていることで安定した売り上げが期待できます。
一方、2020年の新型コロナ拡大による、交通需要の激減により純利益も赤字に転落。テレワークの浸透もあり、いまだにコロナ拡大前の水準に利用客が回復しないという苦しい状況です。
そんな小田急電鉄の株価の状況や業績推移を見ていきます。
小田急電鉄の株価の状況は？
では早速ですがの株価データ（2024年４月12日現在）を見て行きましょう。
PER９倍程度、そして配当利回りも1.2％程度です。指標的には割安水準かと思います。
なお同じ交通インフラの最大手企業であるJR東日本やJR西日本も、個人投資家に人気の銘柄となっています。
株は買いか分析していますので、ぜひご覧ください。
小田急電鉄の配当実績や株主優待は？
続いて配当実績を見ていきましょう。以下が小田急電鉄の配当金の実績です。
やはり新型コロナ拡大した2020年以降、業績悪化に伴い配当金が大幅減配に落ち込んでいましたが、業績の改善に伴い2023年は１株あたり21円にまで回復。
配当の方針を見ると、
利益還元については、業績向上の成果として連結配当性向30％を目安に安定的な利益配当を継続していくことを基本方針
としています。実績ベースで22年３月の配当性向は18％程度なので余力十分です。無理な増配は目指さないで、売上の回復とともに配当を伸ばしていく方針ということです。
小田急電鉄の配当利回りは１％台と物足りない状況ですが、日本株の中にも減配せずに増配する”累進配当”を目指す方針の企業があります。
それらの企業の中から高配当銘柄をまとめました。ぜひご覧ください。
株主優待は自社商品
小田急電鉄は、500株以上を保有している株主を対象に、保有株数に応じて同社の優待乗車券を贈呈しています。
その他、小田急グループの施設で利用できる優待利用割引券などがもらえます。
保有株数によって細かく優待内容が異なっているので、詳しくは同社ホームページで確認してみてください。
参考URL ＞＞ 小田急電鉄公式HP
小田急電鉄沿線で、普段から利用する方にとっては、もらってうれしい株主優待なのではないでしょうか。
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小田急電鉄の株価推移は？株価は急落？
続いてチャートを確認していきましょう。大手私鉄の小田急電鉄。これまでの株価推移はどうなっているのでしょうか？
ここでは過去の長期チャートと短期チャートを見ていきます。
長期チャート
以下は過去のチャートです。最近の株価は下落傾向ですが、長期的には上昇しているものの、2021年以降、株価が冴えないことがわかります。
2012年ごろは1600円程度だった株価も、2021年ごろには3000円を突破するまで株価は上昇しました。
交通インフラを支える小田急電鉄の業績は底堅く、長期的に株価が上昇している要因となっています。
新型コロナ拡大した直後の2020年ごろも、アフターコロナ需要による業績回復期待で株価は急上昇しています。
短期チャート
以下が小田急電鉄の１年チャートです。短期的には株価は横ばい傾向です。
短期的に株価は1800〜2400円程度を推移しています。
最近では、新型コロナ収束もあり海外旅行客の本格受け入れなどの動きもありますが、企業のテレワーク導入などもあり鉄道を使わない働き方が浸透しつつあります。
売上・利益ともにコロナ前の水準には戻らない状況であり、株価には重荷となっています。
このように短期的にも株価は大きく値動きしています。株はリスクが高い、コロナショックみたいな株価暴落が怖い…という方もいると思います。
そういう方は１株価からの少額投資から初めてみてはどうでしょう？少額投資でリスクを低く運用を行うことが可能です。詳しくは以下の記事にまとめています。
次に小田急電鉄の業績を見ていきます。
小田急電鉄の業績はヤバい？潰れる
続いて小田急電鉄の業績を見ていきます。
株価が短期的に下落しているのは、売上・利益ともに大幅に減少していることが大きいですね。
以下が過去10年の売上高、営業利益、純利益の推移です。
新型コロナ拡大で人の移動が大きく制限された結果、2021年３月期は398億円の赤字転落…
小田急電鉄に限らず鉄道株は、景気・経済の動向に影響を受けづらい内需株でディフェンシブ銘柄の代表銘柄でしたが、交通需要の激減で大幅に業績が悪化しました。
一方、海外旅行客の利用によるインバウンド回復と首都圏中心部への通勤需要の回復により売上や利益が大きく改善しています。
なお、キャッシュフローについては一時マイナスになったものの、22年３月はプラスに回復。
財務的には安定していて、首都圏の交通インフラを支える企業ということもあり経営破綻することはないと思います。
なお小田急電鉄は人気の内需株ですが、通信株や医薬品株も業績鉄板のディフェンシブ銘柄として人気です。特徴をまとめていますので、ぜひご覧になってください。
小田急電鉄の株は買い時？
大手私鉄企業の小田急電鉄。東京の新宿を拠点として、小田急沿線を中心とした鉄道事業、オフィスビルなどの不動産事業、小田急百貨店などの流通事業などを展開しています。
自分は景気動向に売り上げが影響を受けづらい銘柄が好みではあるのですが、小田急電鉄株は長期投資の観点からは買いを検討しても良いと考えています。
理由をたんてきに言えば、
・業績が回復しているのに株価は下落傾向
・首都圏での交通事業を展開しているので業績安定
ということですね。
新型コロナ収束により、22年10月に海外旅行客受け入れが本格化。首都圏オフィスにも人の流れが完全に戻っていて、遅れていた業績回復も見えてきました。
そもそも鉄道株は業績鉄板のディフェンシブ銘柄の代表格。新型コロナ拡大が収束し、人の移動が戻れば、業績はコロナ前に近い水準に戻ることは確実だと思います。
短期的に業績は回復傾向で株価も短期的に上昇しています。
交通インフラを支える小田急電鉄の売上は安定していくこともあり、インバウンドや通勤客が戻れば業績は回復すると考えられます。株価が下落したタイミングで長期保有をして株価上昇を待つ。
小田急電鉄はそんな銘柄といえそうです。
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「小田急電鉄の株価が下落…やばい？」まとめ
今回は小田急電鉄の株価分析ということで、株価の推移、配当実績や株主優待、今後の株は買いかなどについて述べてきました。
大手私鉄の小田急電鉄。首都圏の小田急沿線を中心とした鉄道事業、オフィスビルなどの不動産事業、小田急百貨店などの流通事業などを幅広く展開しています。
ディフェンシブ銘柄の代表格ですが、新型コロナ拡大げ業績が急速に悪化。21年は赤字に転落しました。一方、22年以降、新型コロナ収束に伴い人の移動が戻ってきていて、業績は回復傾向です。
最後に賢く株式投資や資産運用するための方法について紹介しますので、ぜひ参考にしていただければと思います。
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