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楽天の株価はなぜ安い?下落する理由は?今が買いどきなのか分析!

楽天(4755)の株価は、2015年頃から大幅に下落しています。ここまで株価が急落して下落傾向が続いている理由は何ですか?

楽天株は、なぜ安いのか、”買い”かどうか知りたいです。

今回は、このような疑問を持つ方に向けて記事を書いています。

今回の記事の内容
  • なぜ安い?楽天(4755)の株価の状況は?
  • 楽天の株主優待と株価推移(チャート)は?
  • 楽天の最近の業績は?
  • 楽天の株価が大幅に下落している理由とは?
  • 株価下落傾向が続く楽天株は買いか?

総合オンラインショッピング「楽天市場」の運営、楽天銀行や楽天証券、クレジットカードなどの金融事業で大きく成長している楽天。

2020年に本格的に携帯事業に参入し、NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクに続く第4のキャリアとして期待されています。

一方で、2015年以降、楽天の株価は長期的に下落傾向。

通信サイト大手のNTTやKDDIがそれぞれ新ブランド”ahamo”、”povo”の格安ブランドを立ち上げたこともあり携帯事業の苦戦が伝えられています。

このような状況の中、楽天の株は長期的になぜ安いのか、買い時なのかどうか分析です。

自分は、投資歴20年で日本株や米国株を中心に1,500万円以上の資産を運用しています。その経験を踏まえて記事を書いています

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なぜ安い?楽天(4755)の株価の状況は?

楽天といえば”楽天市場”を運営する日本を代表するネットビジネス会社。

インターネット事業、Fintech事業、モバイル事業を3本柱に買い物・ポイント・書籍、旅行・エンタメ、カード・金融・決済、通信キャリア、情報サービスなどの事業を展開しています。

インターネットサービス事業はショッピングモール「楽天市場」(国内最大のネットモール運営)を中核に、「楽天トラベル」・書籍販売「楽天ブックス」運営。

好調のフィンテック事業はオンライン証券取引「楽天証券」や「楽天銀行」・「楽天カード」・「楽天Edy」等の金融サービスを提供しています。

そして、楽天グループが力を注いでいるのが携帯通信事業の楽天モバイルです。NTT、KDDI、ソフトバンクに次ぐ第4の通信キャリアとして大注目ですね。

楽天を利用すると楽天ポイントがGetできたり、料金が格安になったりとメリットが多いこともあり、日常生活に必要なサービスを楽天を使っているという方も多いのではないでしょうか?

株価データ

早速ですが楽天の株価データ(2022年5月27日現在)を見ていきましょう。

新規に参入した携帯事業が大幅な赤字を計上していることもあり、配当金は未定ですね。

これまでの実績的には配当金は0%台とあまり期待できないです。Eコマースや金融、携帯通信事業の成長株ということを考えると、配当金に資金を回すよりは、設備や研究開発に投資したいということなのでしょう。

楽天が新規に参入した携帯通信事業では、やはりNTTとKDDIの業績が安定していますね。これら2銘柄は配当利回りも高く投資家からの人気も高いです。

楽天の株主優待は?

次に楽天の株主優待について見ていきましょう。

優待①:楽天キャッシュ(電子マネー)

「楽天市場」「楽天トラベル」「ラクマ」などのインターネットサービスと、楽天ペイアプリ加盟店などで支払いに利用いただける電子マネーがもらえます

楽天を頻繁に利用される方にとっては使い勝手の良い優待になっていますね。

優待②:楽天トラベル 国内宿泊クーポン

15,000円以上の旅行に利用できる国内宿泊1,500円クーポン1枚が発行されます。

2022年12月末日までのご旅行にご利用できるんですね。

充実の楽天の株主優待ですが、他にも魅力的な優待を実施している会社は多数あります。おすすめをまとめました。

楽天の株価の推移(チャート)は?

続いてチャートを確認していきましょう。

楽天市場や楽天証券、楽天銀行など幅広いサービスを提供している楽天。これまでの株価推移はどうなっているのでしょうか?

ここでは過去10年の長期チャートと短期チャートを見ていきます。

楽天の長期チャート

以下のチャートは直近10年間の株価推移です。

チャート画像

長期的には株価がほとんど上がっていないですね。Eコマースの成長株のわりには物足りないチャートとなっています。

2014年末ごろまでは1,200円~1,400円程度で推移していましたが、2015年4月にかけて大幅に上昇。2倍近くまで上がり株価は一時2,300円を超えました。

しかし2015年4月10日に株価が最高値の2,357円を付けた後、株価は急落。2016年初頭には1,000円近くまで一気に下落してますね。1年たらずで2分の1以下になったわけですから結構な下落幅です。

一時1,400程度まで持ち直したものの、2017年半ばに再び大幅下落、700円近辺まで落ちました。最近は株価がもどりつつありますが、チャートを見る限りは長期的に良いところなしといったところです。

楽天の短期チャート

楽天の2年チャートです。

チャート画像

コロナショックで株価800円割れまで急落しましたが、その後1000円台に回復しています。

短期的には800円〜1400円のレンジで株価は推移しています。株価はコロナショック以降、ほとんど上がっていないこともあり、携帯通信事業の苦戦が株価にも現れているとも言えますね。

22年に入って株価は大きく下げており、サポートラインの800円を一時割っています。

このように株はリスクが高い、コロナショックみたいな株価暴落が怖い…という方もいると思います。そういう方は1株からの少額投資はどうでしょうか?

少額投資でリスクを低く運用を行うことが可能です。詳しくは以下の記事にまとめています。

単元未満株への投資はデメリットだらけ?S株・ワン株の活用法を解説!単元未満株への少額投資なら気軽に株式投資を始められそうですが、どんな時に活用すれば良いですかね? ワン株やS株とも呼ばれているよう...

 

楽天の株価は、何故ここまで下落するのか?以下その理由について見ていきます。

なぜ安い?楽天の株価が大幅に下落してる理由は?

ITの成長株でありながら、長期的な株価の下落傾向が続く楽天。

その要因は、

  1. 2015年の株価下落:買われすぎと公募増資発表
  2. 2017年の株価下落:携帯通信事業参入を不安視
  3. 本業のEコマース事業が軟調
  4. 携帯通信事業サービス開始の遅延

と考えます。以下、詳細に見ていきますね。

理由①:買われすぎと公募増資発表で2015年株価急落

”楽天市場”によるサービス提供で有名な楽天、Amazonと並んで国内Eコマース市場で圧倒的な地位を築いていますが、2015年4月10日に最高値を付けたのち、大幅に株価は下落しました。わずか10カ月程度で、

  • 2015年4月10日:2,357円
  • 2016年2月29日:1,073円

まで、マイナス55%と半値以下の暴落ですね。

この下落は、もともと楽天の株が買われ過ぎていたことに加えて、2018年6月に突如公募増資をすることを発表したことによるもの。

1株1,900円で約1,800億円程度調達できたものの、株の希薄化を嫌気した投資家が、公募増資の発表を契機に売りに回ってしまいましたね。

②携帯通信事業参入を不安視で2017年株価下落

楽天は、携帯通信事業に参入することを表明していますが、これも株価下落を引き起こしている要因の一つです。

2017年に楽天は、NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクに次ぐ「第4のキャリア」を目指し、携帯通信事業への参入を表明。ポイントは、

楽天の発表のポイント
  • 2019年10月にサービスを開始
  • 2023年度からの黒字化を目標
  • 10年後を目途に1,500万件以上の契約を目標
  • 2025年まで最大6,000億円を設備投資

というもの。

投資家にとって最も嫌気されたところは”最大6,000億円”投資という部分ですね。

携帯通信事業は、電波を送受信する基地局の整備などが必要になってくるので、莫大な設備投資が必要となります。

楽天の年間売り上げが2017年で9,400億円程度ですから、それと比べると巨額の投資であることがわかりますよね。

これだけ莫大な額を使っても、他の事業者に比べて投資額が少ないとの指摘もあるんですよね。

NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクの大手三社ががっちりと市場を独占している状況下、楽天の参入に、市場は否定的だということですね。

③本業のEコマース事業が軟調

楽天のEコマース事業は、Amazonなどの競合や海外事業の不振で先行き不透明感が強くなってきています。

日本のEコマース市場は、小売り店舗での売り上げを奪う形で成長していて、市場規模の拡大が進んでいます。楽天も、”楽天市場”を主軸とするインターネットセグメントを拡大とともに、業績を伸ばしてきました。

ただ、以下の楽天の利益推移を見ると、フィンテック(金融)が順調に利益を伸ばしている一方、2018年は楽天市場を中心としたインターネットセグメントの利益が50億円近く下げているのがわかります。

セグメント(億円) 2018 2019 2020
インターネット 1,077 1072 401
フィンテック 679 693 813
モバイル ▲137 ▲765 ▲2,270

2016年に楽天はAmazonにシェアを抜かれているんですよね。業績を見る限り、国内Eコマース事業の厳しい状況は改善されていないようです。

また、日本だけでは成長に限界がある中、楽天は積極的に海外への投資を進めていますが、2016年に東南アジアや欧州から事業を撤退するなど、海外展開がうまくいっているとは言えない状況です。

④携帯通信事業のサービス開始遅延

色々要因はあるものの、以下のツイートのとおり最近の株価下落最大の要因は当初予定していた2019年10月1日にサービス開始が遅れていることですね。

総務省の指導があったものの、通信基地局の整備遅れなどがひびき10月1日からのサービスは利用者を5000人に絞って料金は無料に。実質的には間に合わなかったってことですね。

サービスの本格開始は2020年春を見込んでいること。第4のキャリアとして期待が高かっただけに残念な結果となりましたね。

参考記事 >> 楽天、携帯本格参入を半年延期 20年春に(日経新聞)

楽天の業績推移は?

楽天の2020年12月通期の業績は、純利益が2期連続で赤字となっていて予想以上に悪かったです。

楽天の2020年12月期決算のポイント
  • 対前年同期比で増収減益
  • 純 利 益 :1,142億円(2期連続赤字)
  • 営業収益:  938億円(赤字転落)

それにしても楽天ほどの大企業が2期連続赤字というのは驚きですね…。業績推移を見ても、携帯通信事業に本格参入した2019年以降、利益がほとんど出ていないのがわかります。

2019年12月期から赤字に転落していて、本業のEコマースや金融事業は悪くありませんが、モバイル事業の先行投資が大きな負担となっているんですね。

21年で1300億円の赤字…これだけ大幅な赤字になると本当にヤバいんじゃないか心配になるレベルです。

楽天モバイル事業の収益化が道半ば…

楽天の業績がここまで悪化しているのは、鳴り物入りで参入した携帯事業の収益化が遅れていることに他なりません。

以下がモバイル事業の業績ですが、時間の経過と共に赤字幅が拡大しているのがわかります。

業績不振の要因は、NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクの大手3社が軒並み携帯料金を下げた影響もあり、契約数が思うように伸びていないんですよね。

NTTや KDDIがahamo、povoなどの格安ブランドを展開しているのも苦戦の原因ですね。

楽天は2021年に入って、データ無制限で月2980円の料金を4月から20ギガ(ギガは10億)バイト以下の場合、0~1980円に下げる新料金を発表するなど大手3社に対抗して更なる値下げを発表しています。

2021年3月時点で契約数は289万件。携帯事業の参入時に損益分岐点を700万件としていましたが…到達できるかどうか…。

22年5月に入って楽天モバイル「0円」は終了して、7月から最低1078円のプランからとなりました。

今回の引き上げで携帯事業がどの程度収益化するのか、要注目です。

2021年決算も1338億円の赤字…

楽天の2021年決算は、純損益が1338億円の赤字でした。中間決算での赤字は2年連続で、赤字幅は前期の1141億円からさらに膨らんでいます。

携帯通信事業で、引き続き、基地局の整備費用が重荷になっています。

ただ楽天の三木谷社長は基地局の整備に一定の目処がつく22年3月が”一つの大きなポイント”として、23年の黒字化を前倒しできるとの見方を示しています。

今回赤字の大きな要因は、KDDIから回線を借りる「ローミング」の費用がかさんだことが大きな負担となったためです。

携帯料金「0円」も22年6月に終了することもあり、携帯事業がどの程度収益化を図ることができるか要注目です。

業績的には利益は全く出ていないものの、本業のEコマースや金融が堅調ということもあり、キャッシュは回っています。すぐに経営破綻するような心配はないですね。

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株価下落傾向が続く楽天株は買いか?

株価が大幅に下落している楽天ですが、モバイル事業の収益化のメドが立っていないこともあり、ちょっと様子見ですね。

ちょっと、ここまでモバイル事業が苦境に立たされるとは思いませんでした。

本業のEコマースは堅調で、楽天証券、楽天銀行、楽天カードなどの金融事業は会員数や利用者数が増加し続けていて、鉄板の強さを誇っています。

他方、モバイル事業の赤字幅が年々拡大しており、しかも大手3社がこぞって携帯料金の引き下げに動いている中、損益点である700万契約に到達することができるのか微妙ですね。

今後も5Gの基地局整備など設備投資が必要となることから、まだしばらくはモバイル事業の赤字が続くと考えられます。

楽天へのこの楽天モバイル事業の収益化が見えてきてからでも遅くないと考えます。

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「楽天の株価が下落している理由」まとめ

今回は、楽天の株価が下落している理由ということで、株価下落の状況や最近の業績、楽天株は買いか?について述べてきました。

2019年には米国リフトの株式上場を契機に楽天の株価は大幅上昇していましたが、将来的な成長不安により米国リフト社の株価が大幅下落。それに合わせて楽天の業績の株価も急落。

楽天全体の売り上げ自体は順調に伸びているものの、2020年に本格参入した携帯通信事業の収益化が道半ばの状況で、赤字幅が拡大しています。

今後も基地局などの設備投資が必要となり、大手3社が格安プランを発表している状況下では、株価が上がりずらい状況は続きますね。

しばらくは様子見ということで良いと考えます。

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