医薬品株への投資を考えてますが、製薬会社の株は長期保有に向くのでしょうか?コロナショックもあり株価は下落傾向のようですが…
特徴や医薬品株でおすすめの銘柄についても知りたいです。
このような疑問を持つ方に向けて記事を書いています。
投資歴20年のかいまるです。日本株を中心に1500万円以上を運用しています。
- 医薬品メーカーの事業の特徴とは?
- 医薬品株の特徴は?長期保有に向くのか?
- 医薬品株のおすすめ銘柄5選!
医薬品株は景気悪化でも需要が落ちない”ディフェンシブセクター”に分類されます。
景気の動向に関係なく医療需要はあるし医薬品の売り上げが落ちないので、医薬品の業績は他のセクターに比べて安定的なんですね。
医薬品株全体としては業績が底堅いものの、個別メーカーで見ると新薬の開発動向などで株価の変動が大きく、人気の製薬の特許切れで業績が悪化するというリスクもあります。
今回は、そんな医薬品株の特徴やおすすめ銘柄は何なのか分析です。
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医薬品メーカー事業の特徴とは?
医薬品メーカーは、医薬品の研究開発から販売までを手掛けています。 医薬品を大別すると、
・医療用医薬品:医師の処方箋が必要で、薬局や病院で処方
・一般用医薬品:処方箋が不要でドラッグストアや薬局などで売られる
の2つに分けられ、収益性が高いのは医療用医薬品となります。
医療用医薬品は、それまでになかった薬効成分を持つ「先発医薬品」(新薬とも呼ばれる)と、先発医薬品の特許が切れた後に製造される「ジェネリック医薬品(後発医薬品とも呼ばれる)」に分けられます。
国内医薬品市場のうち、9割程度は医療用医薬品によって占められていて、そのうちの9割程度が先発医薬品となります。
日本の医薬品市場の規模は9兆円超え
米国の調査会社レポートによると、2018年の日本の医薬品市場の規模は864億ドル(約9兆1300億円。2019年8月27日現在)。過去5年間の市場成長率は年平均1.0%で、先進10カ国の中では最低となっています。
日本市場の低成長は今後も5年間も続く見通しとなっており、2019~2023年における日本市場の成長率はマイナス3%~0%と予測されているんですね。このマイナス成長の要因として挙げられているのは薬価引き下げ、加えてジェネリックの使用拡大です。
今後のマイナス成長が予想される日本の医薬品市場ですが、米国、中国に次ぐ世界3位の位置は変わらない見通しです。
なお、日本の医薬品企業の売り上げは非常に底堅いですが、銀行株や商社株も業績が堅調なセクターです。
特徴や今後の見通しをまとめていますので、ぜひご覧ください。
医薬品株の特徴とは?長期保有に向くの?

医薬品の研究開発から販売までを一貫して生産する医薬品メーカー。株の特徴としては、
- 業績は景気の動向に影響を受けづらい
- 薬価改定の影響を受けやすい
- 新薬開発の影響を受けやすい
- 医薬品業界全体としては成長分野
ということ。詳細に見ていきます。
特徴①:業績は景気の動向に影響を受けづらい
医薬品は経済や景気の動向にかかわらず売れ行きが落ちないため、医薬品株は業績が底堅い”ディフェンシブ銘柄”に該当します。
ここ数年の間に、日本企業の業績に大きく影響が出たのが、
・2015年の資源価格下落とチャイナショック
・2018年以降の米中貿易戦争、世界経済減速懸念
・2020年以降のコロナ拡大
ですが、医薬品業界全体の売り上げはそれほど大きな影響が出ていないですね。
国内の医薬品需要は米国や中国の経済動向やコロナ拡大の影響を受けづらいということです。
特徴②:薬価改定・新薬開発の影響を受けやすい
景気動向の影響を受けない”ディフェンシブ”な医薬品株ですが、国による薬価改定に大きな影響を受けます。
薬価改定とは、医療用医薬品の公定価格である薬価を見直すことで、原則、2年に1回、4月の診療報酬改定時に行われます。
長期的に医薬品業界全体としての市場規模が頭打ちなのは、この薬価改定で売り上げがマイナスになるからですね。改定のたびに全医薬品で平均5~6%薬価が引き下げられていると言われています。
国にしてみれば年々増大する医療費を何とか抑制して、国民皆保険を維持したいという方針ですが、医薬品メーカーにしてみる想定していた利益を得ることができず、採算の悪化につながります。
莫大な研究開発費を注ぎ込んで開発した薬の価格が、年々下落していくということで、新薬の開発自体に影響が出ることになります。
特徴③:新薬開発の影響を受けやすい
医薬品メーカーの頭痛の種になっているのは新薬の特許切れ、いわゆる”パテントクリフ”と呼ばれるものです。
各メーカーで稼ぎ頭となっているがんの治療薬などの医薬品も一定期間経過すると特許切れになり、他メーカーも自由にジェネリック薬を作ることができるため、売り上げに大きく影響が出てしまうんですね。
なので医薬品メーカーは、収益の柱になっている新薬がいずれ特許切れになるので、定常的に大きな収益を生む新薬の開発が必須となります。
新薬開発が成功すれば、莫大な収益が得られる反面、失敗も多いことから、製品化できなければ、多額の費用がかかる割に、収益が得られないという状況におちいります。
新薬が開発できても、いずれは特許切れによって、より安いジェネリック薬が登場することになるので、常に新薬の開発をし続けなければならない…医薬品業界はそんなプレッシャーのある事業と言えるでしょう。
特徴④:医薬品業界全体としては成長分野
個別株は新薬の開発動向で株価が大きく影響を受けることになりますが、業界全体としては高齢化や医療技術の進歩などにより、成長分野であることは間違いないです。
米国のデータですが、1957~2003年のヘルスケアセクター(医薬品)株のトータルリターンは全セクター中でトップとなっています。
医療技術の発展により平均寿命は伸び、より高齢化が進んでいくことは確実です。
「より長く、健康に生きたい」というのが多くの人にとっての願いでしょう。その意味で、医薬品株は、今後も高い成長率を維持できるセクターではないかと考えます。
なお、株は値動きが大きくリスクが高い、コロナショックみたいな株価暴落が怖い…という方もいると思います。
そういう方は1株価からの少額投資から初めてみてはどうでしょう?少額投資でリスクを低く運用を行うことが可能です。
詳しくは以下の記事にまとめています。

医薬品株のおすすめ銘柄5選!
これまで医薬品メーカーの特徴を見てきましたが、おすすめの医薬品株5選をあげると、
- 武田薬品工業
- 中外製薬
- 小野薬品
- アステラス製薬
- エーザイ
となります。どれも定番の銘柄ですが、特徴をクイックに見ていきます。
おすすめ銘柄①:武田薬品工業
武田薬品は、言わずと知れた日本の医薬品メーカーですね。医薬品業界の中では売上高No.1で日本の医薬品メーカーの中では定番の銘柄。
最近では、以下のツイートのとおりアイルランドの製薬大手シャイアーを7兆円で買収したことで話題となりました。
高配当銘柄として人気の武田薬品工業。
シャイアーの7兆円買収で財務状況が悪化しており2018年の1年だけで株価が45%以上下落!
配当利回り4.78%も、配当性向100%を超える状況が続いており減配する可能性も十分にありえます。
武田薬品への投資は、巨額買収の効果を見極めてからでも遅くないです。— かいまる (@leverage_toushi) October 1, 2019
武田薬品は売れ筋の新薬開発に長年成功していません。小野薬品がオプジーボの開発で大幅に業績を向上させたのとは対象的ですね。
以下の記事でも分析してますが、7兆円規模の巨額買収が効果をあげるかどうかが、株価上昇の鍵を握っているのは間違いないです。

おすすめ銘柄②:中外製薬
スイス大手医薬品メーカーのロシュ傘下で大きく成長している中外製薬(4519)。
以下のツイートのとおり、がん製薬の売れ行きが好調で業績が大きく伸びていることもあり、長期的に株価が上昇しています。
がん製薬に強みを持つ中外製薬。
昨日発表された3Q決算は純利益+67%の大幅増益。通期予想も上方修整、増配される見込みです。
株価も上場来高値を更新し続けており、1年半程度で65%以上も上昇するなど絶好調。
欲しい銘柄ですが、配当利回り1%台で過熱感が出ていることから、少し様子見ですね。— かいまる (@leverage_toushi) October 24, 2019
がん製薬の売れ行きが好調で業績が大きく伸びていることもあり、長期的に株価は上昇しています。
中外製薬の強みは自社開発したがん製薬なんですね。
例えば、国内向けに販売している、がん免疫薬「テセントリク」や乳がん治療薬「パージェタ」などのがん治療薬の売り上げは好調に推移しています。
オブシーボを持つ小野薬品もそうですが、強い製薬を持つ会社の業績は好調ということです。
そんな中外製薬の株価や業績について以下の記事で分析しています。

おすすめ銘柄③:小野薬品
がん免疫薬「オプジーボ」の販売で有名な医薬品メーカーの小野薬品。
ノーベル医学生理学賞を受賞した京都大学特別教授の本庶佑氏と共同でオプジーボに関する特許を取得したことでも有名ですね。
株価の状況は以下のツイートのとおり。
小野薬品の株価がここ1年で40%近く下落しています。
理由としては
・がん免疫薬オプジーボの薬価改定
・本庶教授との特許を巡る対立
ですね。
特にオプジーボの薬価は、高額薬剤の象徴として槍玉に挙げられたこともあり半分以下になっています。
これらの問題がまだ不透明。株購入は様子見ですね。— かいまる (@leverage_toushi) September 23, 2019
2020年に入ってオブシーボの売り上げが堅調で業績が3期連続で最高益を更新が見込まれますが、薬価改定により業績予想が下方修正。
ノーベル賞を受賞した本庶教授とオブシーボの特許をめぐる対立が続いていましたが、2021年に小野薬品が50億円の支払いと京都大学に230億円を寄付することで和解しました。
そんな小野薬品の株は買いなのかどうか、以下の記事で分析しています。

おすすめ銘柄④:アステラス製薬
主力製薬の相次ぐ特許切れで苦しい経営状況が続くアステラス製薬。株価の状況は以下のツイートのとおり。
ブログ新規更新!
アステラス製薬の株価分析。無借金経営で製薬業界の優等生と言われてますが、相次ぐ主力製薬の特許切れで業績や株価が低迷しています。
しかし
・主力製薬特許切れは19年度まで
・前立腺がん治療薬イクスタンジ収益拡大
もあり、今後には期待が持てますね。https://t.co/GrVNrg65bR— かいまる (@leverage_toushi) December 26, 2019
2020年も欧州で特許が切れた過活動ぼうこう治療剤「ベシケア」の販売が32%減少するなど、複数の医薬品の独占販売期間の満了で減収減益となっています。
そんなアステラス製薬について株は買いなのかどうか、以下の記事で分析してみました。

おすすめ銘柄⑤:エーザイ
ヒューマン・ヘルスケアのエーザイ。
言わずと知れた医薬品の開発・製造・販売を行う大手医薬品メーカーです。栄養ドリンクの”チョコラBB”を製造・販売するメーカーでおなじみですね。
株価の状況は以下のツイートのとおり。
アルツハイマー製薬に強みを持つエーザイ。
米国で新薬認可申請を行うという報道で、株価が連日ストップ高になるなど、3日で50%以上上昇!
しかし今年3月には新薬開発中止で、ストップ安水準まで株価が下落する”エーザイショック”。値動きが激しいですね。
ちょっと手が出しずらい銘柄といえます。— かいまる (@leverage_toushi) October 26, 2019
以下の記事でも取り上げでますが、過去2回ほど薬の開発に成功したというニュースで株価が大幅に上昇していますが、結局データの信憑性などに疑義が出たりして株価が暴落する”エーザイショック”に見舞われています。

株価の値動きが荒い銘柄なんですね。
米バイオジェンと共同開発する認知症の治療薬候補「アデュカヌマブ」について、米食品医薬品局(FDA)は2021年6月ごろに承認されましたが、欧州や日本では不透明な状況です。
これらの審査状況によっては2022年の株価も乱高下しそうです。
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「医薬品株はおすすめ?」まとめ
今回は、医薬品株はおすすめ?ということで、特徴とおすすめ銘柄5選を見ていきました。
医薬品メーカーは、景気の動向に関係なく医療需要はあるし医薬品の売り上げが落ちないので、他のセクターに比べて業績は安定的な”ディフェンシブセクター”です。
さらに、今後高齢化が進み質の高い医療を求める人が増えていくことを考えると、セクター全体としての成長は間違いないですね。
他方、個別メーカーで見ると新薬の開発動向などで株価の変動が大きく、人気の製薬の特許切れで業績が悪化するというリスクもあります。
医薬品株に投資する際には、新薬の開発動向や製薬の強みなどを踏まえ検討をする必要があります。
最後に賢く株式投資や資産運用するための方法について紹介しますので、ぜひ参考にしていただければと思います。
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