米国債券ETF VGSHの分配金利回りや特徴について知りたいです。
他にもローリスクの債券ETFはありますが、これらに比べてVGSHに投資するメリットは何でしょうか?配当実績についても知りたいです。
今回はこういった疑問を持つ方に向けて記事を書きました。
- VGSH:株価の基本データと特徴は?
- VGSHの発行元構成比と投資適格度別比率は?
- VGSHのチャートとリターンは?コロナショックも関係なし!
- VGSHの配当実績と増配率は?
米国短期国債セクターのETF VGSHについて特徴や株価の推移などを分析していきます。ぜひ最後までご覧ください。
自分は、米国株や米国ETFを中心に1500万円以上の資産を運用しています。これらの経験を踏まえて記事を書きました。
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目次
VGSHの株価と特徴とは?
VGSHは米国短期国債だけで構成されるETFで、バンガード社が販売しているものになります。
債券ETFの特徴をまとめると、
- 市場でいつでも売買ができる
- 株式のように値動きする
- 様々な債券に対して分散投資出来る
- 解約手数料がない
という4点です。
日本にいて外国の債券に直接投資するのは若干難しいと感じる方も多いかもですが、債券ETFであればリスク分散をしながら、外国債券投資することができます。
基本データ
基本データは以下のとおりです(24年2月7日現在)
銘柄数 | 99 |
1年価格レンジ | 57.31 〜 58.93ドル |
分配金利回り | 3.45% |
経費率 | 0.04% |
設定日 | 2009年11月23日 |
運用会社 | Vanguard |
経費率は0.04%となっていて、コスト的にはかなり低いですね。
最高格付けの”Aaa”の米国債に投資していて、しかも残存期間1〜3年の短期債券で運用されているので、安全性の極めて高いETFといえます。
2022年以降、米国の金利が急上昇していることもあり、分配金利回りも3%を超えています。
分配金は毎月しっかりと出ているので、リスクを可能な限り抑えつつ安定的に分配金を受け取りたい方に向いたETFですね。
なお、他にも利回りの高い債券ETFも人気があります。おすすめをランキング形式でまとめましたので、ぜひご覧ください。
VGSHの発行元構成比と投資適格度別比率は?
VGSHの発行元別TOP10
VGSHは、米国政府が発行する短期国債(1〜3年)で構成されています。
少量ですが政府の関係機関が発行する債券も含まれるようです。
VGSHの信用格付け別比率
信用格付け別比率です。信用格付けは最高等級のもので構成されているということです。
信用格付 | 比率 |
米国政府 | 99.80% |
AAA | 0.20% |
AA | 0% |
A | 0% |
BBB | 0% |
BAA未満 | 0% |
(出典:investor.vanguard.com)
米国債の格付けは”AAA”となっていて日本国債の”A”よりも格付けは高いですね。ちなみに残存期間別の構成比率は、
・1年未満:1.6%
・1〜3年:98.4%
となっています。短期債だけで構成されていることを考えるとリスクは極めて低いといえます。
VGSHの株価の推移(パフォーマンス実績)
直近10年の価格推移を示したのが以下のチャートとなります。
赤:VGSH 青:BND
このチャートは分配金は除かれています。
VGSHの値動きは安定していて、±5%の値動きです。一方、リスクが低いということでローリターンという見方もできますので、値上がり益を期待して投資するタイプのETFではないですね。
社債など格付けの低い(=リスクが高い)債券の方が利回りが高くなりますから、BNDの方がリターンは高くなります。
債券ETFでも手堅くリターンも得たい場合はBNDを選択した方が良いでしょう。BNDの特徴は以下の記事にまとめています。
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コロナショック時のVGSHのパフォーマンスは?
コロナショックのあった2020年の値動きを見るために直近2年のチャートをもう少し詳細に見ていきましょう。
緑:VGSH 青:BND
BNDがコロナショックのあった2020年2〜3月ごろに短期的に5%以上下落しているのがわかります。
安全資産といわる債券ですが、社債などの信用格付けの低い債券は金融不安や社会不安などで株価が暴落する際にはたたき売られ価格が下落するということです。
その点、VGSHではコロナショックの影響を全く受けていません。この値動きの安定性こそがVGSHの魅力の一つと言って良いでしょう。
VGSHのこれまでの配当実績は?
VGSHの過去の配当実績を見てみます。
直近の分配金は大きく伸びていて、利回りも3%を超えています。
2020年は新型コロナ拡大による経済活動低迷に対応するため米国政府は大規模な金融緩和を行い、実質的に政策金利は”ゼロ金利”となっていました。
しかし2022年に入って米国の中央銀行であるFRBは、インフレに対応するため政策金利の引き上げを行なっていて、政策金利は4%を超えています。政策金利の影響を大きく受ける短期国債の分配金が大きく上昇しています。
なお、債券ETFも安定配当を期待できますが、米国株に投資する魅力は高配当で長期間連続増配している個別銘柄が多いこと。
中には7%を超える銘柄や60年以上連続増配している銘柄も。おすすめの銘柄について以下の記事にまとめています。
「米国ETF VGSHの株価推移」まとめ
VGSHは、低いコストで米国短期国債に分散投資できることが評価されています。値動きは非常に安定しているので、リスクを抑えて毎月分配金を得たい方向きのETFです。
ただし、米国の政策金利は実質的にゼロ金利となっているので、景気が回復して金利引き上げ局面になるまでは分配金利回りはかなり低くなることが予想されます。
下落相場に備えてポートフォリオの一部に加えることで、期待リターンは低くなりますが資産全体の安定性を高めることができます。
とにかく損出を出したくない方や、資産全体のリスクで低くしたい方にピッタリのETFといえると思います。
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