米国の高配当ETF YYYの株価やチャートの特徴について知りたいです。
他にも高配当ETFやS&P500に連動するETFもありますが、これらに比べてYYYに投資するメリットは?考えられるデメリットについても知りたいです。
今回はこういった疑問を持つ方に向けて記事を書きました。
- YYY:株価の基本データと特徴とは??
- YYYの構成銘柄と株価推移とは?
- YYYのこれまでの配当実績は?
- コロナショック時のYYYのパフォーマンスは?
- YYYの株価リターンについて
- YYYへの投資:メリットとデメリット
投資歴20年のかいまるです。米国株や米国ETFを中心に1,500万円以上の資産を運用しています。
日本の銀行金利がほぼ消滅して久しいのに、米高配当ETFには利回り3%を軽く超える銘柄がいくつも存在するんですよね。
その中でも、分配金利回り10%超えという超高配当ETFであるYYYの分析をさせていただきます。
このYYYはかつてイールド・シェアーズ・ハイ・インカムETF投資信託と呼ばれていましたが、10月7日付けを持ってアンプリファイ・ハイ・インカムETFに名称に変更しています。
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目次
米国ETF YYYの株価と特徴とは?
YYYは、高配当のファンド、ハイイールド債、ジャンク債を集めた高分配金にフォーカスしたETFです。これまでの分配金利回りは8~12%程度もあります。
ハイ・イールド債券とは、利回りが高くて信用格付けが低い債券のこと。ジャンク債と言われることが多いです。
具体的に格付け会社で信用格付けがBB以下の評価されている債権で、その債権の信用度が低い分、利回りが大きいのが特徴です。
毎月分配型高配当が見込め、他の類似する海外ETFより分配利回りが高いです。米国を含む20カ国、500以上の銘柄に分散投資しています。
13ドル(1500円)程度と少額資金で投資ができ、個人では買えない銘柄に投資しています。
日本の証券会社(SBI証券)で購入ができます。YYYの基本データは以下の通りです(2024年2月現在)。
- 52週株価変動:10.37 〜 12.57ドル
- 分配金回数:毎月
- 分配金利回り:12.12%
- 経費率:2.72%
経費率は2.72%程度となっていて、高配当ETFのVYMの0.06%、S&P500に連動するVOOの0.03%と比較するとかなり割高感がありますね。
ただ分配金利回りが10%を超えているということもあり、ハイ・イールド債を集めたHYGやJNKでも5%程度ということを考えると、非常に魅力的なインカム水準といえます。
YYYの構成銘柄は?
YYYの構成銘柄TOP10
構成投信銘柄上位10社(2024年1月現在)は以下の表のとおりです。
YYYは以上のような構成になります。ハイ・イールド債などで構成されることで利回りが高くなっているんですね。
約50銘柄ほどに分散されているので、高リスクな債券やファンドですがリスクは分散されているといえるでしょう。
米国ETF YYYの株価推移とは?
ここではYYYの株価推移(パフォーマンス実績)を見ていきます。参考として、
- HYG(ハイ・イールド債ETF)
- TLT(20年超え長期債券ETF)
と比較していきたいと思います。
YYYの価格推移(パフォーマンス実績)
直近5年の価格推移を示したのが以下のチャートとなります。このチャートは分配金が含まれていないものです。
赤:YYY 水色:HYG 緑:TLT
この時期のYYYの5年間のパフォーマンスはー32%です。HYGやTLTと比べるとパフォーマンスは劣ります。
特にコロナショックによる株価の下げから回復が遅いですね。
ただ、債券型ETFということもあって毎月分配されています。分配金利回り10%超えも誇る高配当ETFになんですね。
他の債券型のETFの場合、HYGやJNKのように利回り5%前後のものはいくつかありますが、10%を超えるETFは他にはないんじゃないかと思います。
価格は下落は気にせず、とにかく分配金をガッツリと得たい方に向いているETFといえそうです。
YYYの株価リターンについて
次に分配金も含めた過去のYYYのリターンを見ていきましょう。
過去10年で年率リターンは3.3%程度。分配金はガッツリ出ていますが、YYYの価格は大きく下落しているので、リターンはそれほど高くありません。
価格は下落しても、分配金は定期的にしっかりと受け取りたいという方向けの商品と言えるでしょう。
なお、株式投資にあたっては高配当のバリュー株や値上がり益を期待する成長株など、銘柄の特徴を踏まえて投資することが成績を良くするためには大事なことです。
これらの特徴については多くの本でも解説されています。以下の記事に、おすすめの本をまとめていますのでぜひご覧ください。
YYYのこれまでの配当実績は?
YYYは他の多くの債券ETFと同様に毎月分配金が支払われます。これまでの分配金利回りの履歴は以下のとおり。
過去5年間で8〜12%で推移しており、高い分配金利回りであることがわかると思います。22年以降は、株価下落していることもあり10%を超えてますね。
ただ、株価は長期的に下落していることもあり、株価も分配金も上昇が見込めるような株式ETFとは大きく異なる点には留意が必要です。
ちなみに米国株の魅力は高配当な個別銘柄が多いことです。おすすめの銘柄について以下の記事にまとめています。
YYYへの投資:メリットとデメリット
YYYの株価推移やリターンなどをみてきましたが、メリットとデメリットを整理したいと思います。
YYYのメリットをまとめると、
- 毎月分配型高配当が見込め、他の類似する海外ETFより分配利回りが高い。
- 1,500円程度と少額資金で投資可能
- 個人では買えない高利回り債券に投資
ということです。何と言ってもETFで10%超えの利回りというのは希少な存在といえるでしょう。
他方、デメリットとしては、
- 減配リスク。2017年に減配
- リスクの高い債券に投資しているので、安定志向の方には向かない
- 経費率2%超え
- 価格は下落傾向
ということですかね。
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なお米国株や資産運用に関連するお得な情報について、以下にまとめました。よろしければご覧いただければと思います。
「米国ETF YYY」について まとめ
今回は米国好配当ETFであるYYYの株価とチャートということで、その特徴と株価の推移、配当金の推移等について見てきました。
結論的には、これらデメリットやリスクを踏まえた上で、ポートフォリオの主軸に据えるのではなく、少額のインカム狙いで保有する銘柄ですね。
やはり10%を超えている分配金利回りは魅力的で、資産全体のインカムを増やしたい方に向いたETFと言えるでしょう。
最後に米国株や米国ETFを賢く運用するための方法について紹介しますので、ぜひ参考にしていただければと思います。
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