花王(4452)の株は買いですか?株価は下落しているようですが…なぜなんですかね?業績がやばい…という声もあるようですが…。
連続増配で人気の銘柄ですが、過去10年の株価推移、配当実績や株主優待、今後の見通しについてはどんな感じですか?
このような疑問を持つ方に向けて記事を書いています。花王株は買い時か、わかりやすく分析です。
- 花王(4452)の株価の状況は?
- 花王の配当と株主優待は?
- 花王の株価の推移(チャート)はどうなる?
- 花王の株は買い時?
洗剤などの家庭用品最大手の花王。株価は長期的に上昇傾向です。31年連続増配中ということもあり配当金にも期待できます。
長期保有前提で、ポートフォリオの主力として是非とも欲しい銘柄の一つですね。
一方、業績絶好調で高止まりしていた花王の株価も、新型コロナ拡大の影響や原材料の値上がりの影響もあり、短期的に株価は大きく下落していて、かなり買いやすい水準まで落ちてきました。
花王の株価が下落している要因や株は買い時と言えるのか?
自分は、投資歴20年を超えており日本株を中心に2000万円以上の資産を運用していて、花王にも投資しています。
今回は、これらの経験も踏まえて記事を書きましたので、投資先を決める際の参考になりますので、ぜひ最後までご覧ください。
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目次
花王(4452)はどんな会社?
花王は洗剤や化粧品など日用品などを製造する家庭用品最大手の企業ですね。
洗濯洗剤のアタック、シャンプーのメリットなど、ほとんどの人が聞いたことのある商品を提供しています。
花王の商品は、洗濯洗剤や歯磨き粉など日常生活の中で使用するものが多いので、おそらく一度は花王の製品を使ったことのある方が大半なのでは。
花王は、このような日用品だけじゃなくソフィーナやカネボウなどの化粧品事業やヘルシアなどのヒューマンヘルスケア事業なども強いですよね。
以下が花王の事業セグメント別の売上高比率。
最も振り上げの高いファブリック&ホームケア事業で22.8%程度で、事業分野が偏っていないのが花王の強みといえますね。
今回はこの花王を取り上げます。株の状況や株価推移はどうなのか、以下見ていきます。
花王(4452)の株は買い?株価の状況は?
では早速ですが花王の株価データ(2024年4月15日現在)を見て行きましょう。
連続増配銘柄として人気の花王株ですが株価が下落していることもあり、配当利回り約2.5%程度と魅力的な水準にまで上昇してきました。
それでも、PERの目安は13~15倍ぐらいですから30倍超えというのは、指標的には割高な水準です。
なお銀行株や商社株は業績が景気の動向に影響を受けやすいといわれますが、業績も安定し高配当の銘柄として人気があります。
特徴をまとめていますので、ぜひご覧ください。
花王の配当実績は?
続いて配当実績を見ていきますね。以下が花王の配当金の実績です。
文句のつけようがないですね。
2023年12月期は当初の予定通り150円の配当が実施されたので34年連続増配を達成。この連続増配記録は日本企業の中では最長なんですね。
さらにすごいところは2014年以降の増配率上昇ペースが加速しているところですね。最近の業績が好調だということでしょう。
ただし直近の配当性向は100%を超えていて、ちょっと苦しいことがわかります。
洗濯洗剤や歯ブラシ粉などの日用品は、景気の動向で売り上げが大きく落ち込むことがありません。余力十分の配当性向も考えると、今後も配当金の上昇傾向は続くと考えられます。
なお、花王は34期連続増配中ですが、日本株の中にも減配せずに増配する”累進配当”を目指す方針の企業があります。
それらの企業の中から高配当銘柄をまとめました。
花王の株主優待は?
日本企業における連続増配株の代名詞ともいえる花王。株主優待はどうなっているのでしょうか?
やはり自社サービスや商品の優待が改悪されるリスクが少なくて良いですよね。
しかし現在のところ、
花王は株主優待を実施していません。残念です…。
洗濯洗剤のアタックや入浴剤のバブなど、自社製品を株主優待にすれば、もっと人気が出ると思うのですが…。
安定的・継続的な配当の実施を通じた利益還元を重視しており、自社製品等をお届けする株主優待制度はありません。
とのこと。
配当金の増配や株価上昇によって、投資家の期待に応えるということなのでしょう。
なお、株主優待目的で日本株に投資しようと思っても、どんな優待銘柄を買えば良いか迷うこともあるかと思います。
以下の記事では、優待銘柄を検討する際に役に立つおすすめ本3選と雑誌を紹介しています。ぜひご覧ください。
次に花王の株価推移と業績を見ていきましょう。
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花王の株価の推移は?長期&短期チャートは?
続いてチャートを確認していきましょう。
日本の日用品メーカー最大手の花王ですが、これまでの株価推移はどうなっているのでしょうか?
ここでは過去10年の長期チャートと短期チャートを見ていきます。
花王の長期チャート
以下は過去の長期チャートです。
2020年ごろまでは申し分のない綺麗な右肩上がりのチャートでしたが、短期的には下落傾向となっています。
2013年ごろに2000円程度だった株価が、アベノミクスもあり2019年ごろに8000円を超える水準まで上昇していますね。
3年で株価3倍ですから配当金も考えると十分すぎるパフォーマンスですね。
花王の1年短期チャート
以下が花王の1年短期チャートです。
新型コロナ拡大の影響による業績悪化で、株価は短期的に上昇傾向で、2024年に入って6000円の大台を回復しています。
22年に入って世界的に株安が進み、一時的に5000円を割り込んでいたんですけどね。
この6000円の大台を維持できるか、要注目ですね。
なお、株は値動きが荒くリスクが高い、コロナショックみたいな株価暴落が怖い…という方もいると思います。
そういう方は1株価からの少額投資から初めてみてはどうでしょう?少額投資でリスクを低く運用を行うことが可能です。詳しくは以下の記事にまとめています。
34年連続増配中の花王。最近の株価が停滞しているのは何故なんですかね?
次に花王の業績を見ていきます。
花王の業績推移は?
過去5年の売上高、営業利益、純利益の推移は以下のとおり。
過去5年間売上高・利益ともに順調に伸びており、完全な上昇傾向でしたが、新型コロナ拡大の影響を受けた2020年は減収減益となっています。
外出制限もあり化粧品事業が低迷していて、2020年12月期の売上高が前期比8%減の1兆3819億円、営業利益が同17.1%減の1755億円、純利益が同14.9%減の1261億円。
渡航制限によるインバウンド需要が見込めない中、化粧品事業を中心に売り上げが悪化したのが要因。
もともと営業利益を4~9%増の2200億~2300億円を予想していたものを、1900億円に下方修正しました。
参考記事:花王の20年12月期、一転営業減益 化粧品など苦戦(日経新聞)
2021年以降も減収減益が続いています。原材料価格の上昇もあり、掃除用品や洗剤の利益率が悪化したことが響いています。
キャッシュフローはプラスで推移
2020年は減収減益となった花王ですが、キャッシュフローはプラスで推移しており財務的には全く問題ないですね。
株価が下落傾向の花王。株は買い時?
材料高の影響による業績悪化で株価が下落傾向の花王。株は買い時でしょうか?
個人的な好みも入っていますが、長期投資を前提とするのであれば花王株は買いを検討しても良いのではと考えいます。
理由を端的に言えば、
・34年連続増配銘柄
・業績鉄板のディフェンシブ銘柄
・海外の売り上げ比率も高い
・コロナ収束による業績回復期待
の4点に集約されますかね。
化粧品事業に足を引っ張られて2020年は減収減益となってしまいましたが、衛生関連の日用品の売り上げは堅調です。
海外の売り上げ比率も高く、人口減少で売り上げの先細りが懸念される日本市場だけに依存していないのもポイントが高いです。
なので世界経済の不透明感が強い状況下では、長期投資先として花王のようなディフェンシブ銘柄が良いのでは、と考えます。
ただ、しいて気になる点をあげるとすれば、
- 配当利回りが低い
- 原材料費の増加を価格増に転嫁しきれていない
- 株主優待がない
の3点ですかね。
特に21年以降、世界的にインフレが進んでいて原材料費が高騰しています。今後の業績は、価格転嫁がスムーズに進むかがポイントとなりそうです。
特に利益の減少が今後も続くのかどうかについては、注視していく必要があります。
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「花王の株価の分析」まとめ
今回は花王の株価の分析ということで、株価の推移、配当実績や株主優待、今後の株は売りかなどについて述べてきました。
日本の日用品メーカーでは業界最大手の花王。景気動向に影響を受けない業績鉄板のディフェンシブ銘柄です。
短期的には新型コロナや原材料費の高騰もあり株価が下落しているものの、長期的には上昇傾向であり、かつ33年連続増配。非の打ち所がありません。
世界経済の減速懸念が高まっている状況でもあり、ポートフォリオの主力として是非とも欲しい銘柄の一つと言えます。
最後に賢く株式投資や資産運用するための方法について紹介しますので、ぜひ参考にしていただければと思います。
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