東京海上ホールディングスの株価が上昇トレンドですね。なぜですか?短期的に下落することもあるようですが…
株は買うべきか、今後の見通しを知りたいです。
そんな疑問を持つ方に向けて記事を書きました。
- 東京海上HDはどんな会社なの?
- 株価の状況や配当実績、株主優待は?
- 東京海上の業績悪化でやばい?潰れるのか?
- 株価推移は?東京海上の株価はなぜ上がる?
- 今後の株は買い時か?
保険業界最大手の東京海上ホールディングス。
東京海上日動やイーデザイン損保、東京海上日動あんしん生命保険などを傘下にもつ国内最大の損害保険グループです。
火災保険や自動車保険の需要がなくなることはなく、株価は長期的にはしっかり上昇していますが、
・新型コロナ拡大
・大規模な自然災害の発生
などがあると保険金の支払いが増加して業績が悪化することから、株価が下落する傾向があります。
一方、東京海上は国内だけではなく積極的な海外企業のM&Aを進めていて、海外保険事業の売り上げも伸びていて、利益の半分近くは海外事業です。
今回は、高配当銘柄として人気の東京海上株を買うべきなのか?業績悪化でヤバいのか?分析です。
ぜひ最後までご覧ください。
自分は、投資歴20年を超えており日本株を中心に1,500万円以上の資産を運用しています。これらの経験も踏まえて記事を書きました。
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目次
東京海上ホールディングスはどんな会社なの?
東京海上日動火災保険を中核とするグローバル損保グループで業界最大手の1社。保険収入、純利益で国内最大の損害保険グループです。
国内損害保険(自動車保険・火災保険・そんがい保険など)、国内の生命保険や金融・その他の各事業を展開するとともに、グローバル展開(日本と世界46の国・地域)や資産運用などで業界を牽引しています。
グループ会社には、
東京海上日動火災保険
日新火災海上保険
イーデザイン損害保険
東京海上日動あんしん生命保険
などがあります。大体的にテレビCMを放送していることもあり、保険を利用していない方でも一度は会社名を聞いたことがあるのではないでしょうか。
東京海上の強みとしては、海外事業の圧倒的な強さが挙げられます。保険会社としていち早く海外マーケットに参入し、着実にシェアを広げていきました。
特徴的なのはM&A戦略であり、2015年のHCCインシュランス(米国)、2020にPureグループ(米国)を買収するなど、直近の10年でもかなり積極的に海外事業の拡大を図っています。
そんな東京海上の株価の状況や業績推移を見ていきます。
東京海上の株価の状況は?
では早速ですがの株価データ(2023年12月29日現在)を見て行きましょう。
株価の指標に関しては、パッと見た感じ”わりと良いな”というのが率直な感想ですね。PERも指標的に過熱感はないですし、配当利回りも3.5%近い高配当と、割安水準です。
なお同じ保険業界の第一生命やSOMPOホールディングス(損保ジャパン)、銀行株も業績が堅調で人気の銘柄となっています。
株は買いか分析していますので、ぜひご覧ください。
東京海上の配当実績や株主優待は?
続いて配当実績を見ていきましょう。以下が東京海上の配当金の実績です。
東京海上の配当利回りは3〜4%程度あり、高配当の日本株として投資家からの人気も高い銘柄です。
配当金は綺麗な右肩上がりで増配しています。保険収入は景気の動向に関係なく安定的ということもあり、しっかりと配当金が増えています。
2015年3月期に30円程度だった配当金が、2023年3月期は100円にまで増配見込み。8年で3倍以上にまで増えているので、まずまずな実績と言って良いかと思います。
配当の方針を見ると、
- 利益成長に応じて持続的に配当を高めていくことを株主還元の基本方針。
としていて、特に数値目標は設けていないですね。
実績ベースで22年3月の配当性向は40%程度なので余力は十分ですが、無理な増配は目指さないで、売上の回復とともに配当を伸ばしていく方針ということです。
東京海上の配当利回りは4%程度と魅力的な水準ですが、日本株の中にも減配せずに増配する”累進配当”を目指す方針の企業があります。
それらの企業の中から高配当銘柄をまとめました。ぜひご覧ください。
株主優待は…
東京海上は株主優待を実施していません。残念です…
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東京海上の株価推移は?株価はなぜ上がる?
続いてチャートを確認していきましょう。損害保険業界のガリバーである東京海上。これまでの株価推移はどうなっているのでしょうか?
ここでは過去の長期チャートと短期チャートを見ていきます。
長期チャート
以下は過去のチャートです。長期的には上昇しているものの、コロナショックのあった2020年以降、株価が急上昇していることがわかります。
2015年ごろは1000円程度だった株価も、2023年12月ごろには3500円を突破するまで株価は上昇しています。
国内だけではなく、海外の保険事業が好調ということもあり、長期的に株価は右肩あがりです。
短期チャート
以下が東京海上の1年チャートです。短期的にも株価は上昇傾向です。
短期的に株価は2500〜3800円程度を推移しています。保険業界はインフレや原材料の高騰などの影響を受けないこともあり、株価は堅調です。
このように短期的にも株価は大きく値動きしています。株はリスクが高い、コロナショックみたいな株価暴落が怖い…という方もいると思います。
そういう方は1株価からの少額投資から初めてみてはどうでしょう?少額投資でリスクを低く運用を行うことが可能です。詳しくは以下の記事にまとめています。
次に東京海上の業績を見ていきます。
東京海上の業績はヤバい?
続いて東京海上の業績を見ていきます。
新型コロナ拡大が続いていた21年ごろの業績は悪化しましたが、その後海外事業を中心に業績が回復していて株価上昇の要因となっています。
以下が過去10年の売上高、営業利益、純利益の推移です。
21年3月期は、主力の自動車保険について事故が減少したこともあり利益が増加。しかし、新型コロナ拡大の影響によって保険の支払額が増えたこともあり約1000億円の利益減となりました。
保険事業は、保険料収入が非常に安定的である一方、自然災害などにより保険の支払いが増えると業績が悪化する構造になっています。
また東京海上は、顧客から集めた保険料を活用して有価証券などで資産運用を行っており、株や債券の価格が下落すると業績にマイナス。23年3月期が減益見込みの要因となっています。
なお、東京海上のキャッシュフローについては、積極的にM&Aを行っていることもあり、マイナスになることもありますが、保険料収入は安定的あり財務的には問題ないですね。
自動車保険や火災保険は非常に手堅い事業だし、これらの保険に対する需要がなくなることはないので、経営破綻することはないと思います。
なお、東京海上は景気の動向に影響を受けづらい銘柄ですが、通信株や医薬品株は業績が安定しているディフェンシブ銘柄として投資家からの人気が高いです。
特徴をまとめていますので、ぜひご覧になってください。
東京海上の株は買い時?
保険業界最大手の東京海上ホールディングス。国内損害保険(自動車保険・火災保険・傷害保険・海上保険等)、国内生命保険、海外保険など幅広く保険事業を展開しています。
自分は景気動向に売り上げが影響を受けづらい銘柄が好みではあるのですが、東京海上株は長期投資の観点からは買いを検討して良いと考えています。
理由をたんてきに言えば、
・保険事業の業績は底堅い
・国内だけじゃなく海外事業の業績も良い
・配当金も右肩あがりで上昇
ということですね。
自動車保険や火災保険などの需要がなくなることはないので、今後も売り上げは堅調かと思います。火災保険は住宅ローンを借りるときの必須要件となっていますし、大半のドライバーは自動車保険に加入しています。
人口が将来的に減っていく国内市場の先細りは確実ですが、利益の半分近くが海外事業となっていて、日本企業では珍しく海外企業のM&Aが成功しているんですね。
23年に入って米国シリコンバレーバンクの破綻による金融不安で短期的には下落していますが、長期的には株価は大きく上昇しています。
売り上げも利益も配当金もしっかりと伸びていて、日本企業の中では超優良企業といって良いかと思います。
もちろん自然災害時には業績が一時的に悪化するリスクはありますが、保険業界の業績は底堅きです。金融不安で株価が一時的下落したタイミングで購入し、長期保有で配当金をしっかり受け取りつつ株価の上昇を待つ。
東京海上はそんな銘柄といえそうです。
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「東京海上の株価はなぜ上がる?」まとめ
今回は東京海上の株価分析ということで、株価の推移、配当実績や株主優待、今後の株は買いかなどについて述べてきました。
保険業界最大手の東京海上ホールディングス。東京海上日動火災、イーデザイン損保、東京海上日動安心生命保険などを傘下にもつ国内最大の損害保険グループです。
新型コロナ拡大や大規模な自然災害が発生した際には、保険支払い額が増加して株価が短期的に下落することもありますが、海外事業も好調で業績は右肩上がりで伸びています。
堅調な業績が、長期的な株価の上昇トレンドの要因です。
業績は安定的で高配当銘柄ということもあり、株価も長期的にしっかり上昇。長期保有には向いた銘柄と言って良いかと思います。
最後に賢く株式投資や資産運用するための方法について紹介しますので、ぜひ参考にしていただければと思います。
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