バルミューダの株価が短期的に急落しているようですが、その理由は何なんですかね?
なぜ安いんですかね…バルミューダ株は買うべきか、どうなるのか今後の見通しを知りたいです。
そんな疑問を持つ方に向けて記事を書きました。
- バルミューダはどんな会社なの?
- 株価の状況や配当実績、株主優待は?
- 業績悪化でやばい?
- バルミューダの株価推移は?なぜ下落?
- おかしい?今後の株は買い時か?
洗練されたデザインで人気の家電メーカー・バルミューダの株価は急落しています。
その要因は、
・円安で業績が悪化
・スマホ販売の混乱・事業の撤退
ですね。
バルミューダは、自前の工場を持たずに製品の製造を海外に委託する”ファブレス企業”ということもあり、円安の影響で製造コストが高くなり業績が悪化しています。
さらに、発売前から注目されていたBALMUDA Phoneが「技術適合性の認証」の問題により発売後に販売が一時停止、そして23年5月にスマホ事業からの撤退を発表したことも株価が急落する要因となっています。
一方、精錬されたデザインや機能性で、扇風機やオーブントースターなどは大人気商品となっていて、大きな成長を遂げています。
今回は、そんなバルミューダ株を売るべきか、買うべきか?株価が下落した理由とは?について分析です。
ぜひ最後までご覧ください。
自分は、投資歴20年を超えており日本株を中心に1,500万円以上の資産を運用しています。これらの経験も踏まえて記事を書きました。
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目次
バルミューダはどんな会社なの?
バルミューダといえば、家電事業を展開するファブレス(自社で工場を所有せず、外部の工場に製品の製造を委託する)企業です。製品開発や設計、マーケティング、販売などが主な業務となります。
あまりなじみのない事業形態かもしれませんが、例えば、アップルなどはファブレスメーカーの中でも特に有名な企業で、iphoneやMacBookなどの設計やマーケティング、販売はアップルが行いますが、実際の製造は韓国や台湾の企業に委託しています。
バルミューダでは、空調関連(扇風機、加湿器、空気清浄機)、キッチン関連(スチームトースター、電気ケトル、炊飯器、オーブンレンジ)、携帯端末などの製品を販売。
設立は2003年ですが、脚光を浴びるきっかけになったのは、2010年に発売したDCモーター搭載扇風機”The Green Fan” 。静穏性・省エネ性に優れていることで、ヒット商品となりました。
一般のメーカーに比べると高級な品質を売りにしていて、特にスチームトースターは累計120万台以上売れるなど大ヒット商品となっています。
製品の製造は中国や台湾などの海外が中心。現在は国内だけでなく、北米にも販売網を広げています。
このバリュミューダは2020年12月16日にマザーズに新規上場し、その翌月に上場来高値10,610円を付けています。
バルミューダの株価の状況は?
では早速ですがの株価データ(2023年12月29日現在)を見て行きましょう。
2020年にマザーズに上場したばかりの新興企業ですが、業績が悪化していることもありPERは実績ベースで500を超えており、かなり高い水準ですね。
成長を目指すフェーズということもあり、配当金は出していないです。
なお、バルミューダは新興の家電メーカーですがシャープやパナソニックなど老舗の家電企業の業績は底堅いです。
バルミューダの配当実績や株主優待は?
バルミューダは2020年の上場以降、配当金を出していません。
今は株主に利益を還元するよりは、成長のために投資をしたいということでしょう。
なお日本株の中にも減配せずに増配する”累進配当”を目指す方針の企業があります。それらの企業の中から高配当銘柄をまとめました。
ぜひご覧ください。
株主優待は割引クーポン
そんな無配のバルミューダの株主優待制度ですが、
100株以上保有する株主に、自社オンラインストアで利用できる株主割引クーポン(30%割引を予定)を、年2回贈呈
というものです。12月末と6月末時点の株主が対象となります。
なお、株主優待目的で日本株に投資しようと思っても、どんな優待銘柄を買えば良いか迷うこともあるかと思います。
優待銘柄を検討する際に役に立つ本3選と雑誌を紹介しています。優待に関する情報は、これで十分です。
次にバルミューダの株価推移と業績を見ていきましょう。
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バルミューダの株価推移は?短期的に下落?
続いてチャートを確認していきましょう。新興のファブレス企業バルミューダ。これまでの株価推移はどうなっているのでしょうか?
ここでは上場来チャートを見ていきます。
上場来チャート
バルミューダは2020年12月、マザーズに新規上場。
翌月の2021年1月に10610円の上場来最高値を更新したのち、株価は急落しています。
IPOを実施した直後の株価急落ということで、典型的な値動きですね。
コロナショック以降、テレワークの浸透もあり短期的に株価は上昇していましたが、円安による製造委託費の上昇などもあり22年の業績は減益。
さらに、新たに参入したスマホの販売を22年の1月に「技術適合証明の認証に確認すべき点があった」として一時停止するなど、投資家の失望が広がり、株価は短期的に3000円程度にまで急落しています。
その後も、株価の下げが止まっていないですね。
このように短期的にも株価は大きく値動きしています。株はリスクが高い、コロナショックみたいな株価暴落が怖い…という方もいると思います。
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バルミューダの業績は絶好調?
続いてバルミューダの業績です。
以下が過去10年の売上高、営業利益、純利益の推移ですが、売り上げが3年で1.5倍になっていて、大きく成長していることがわかります。
21年12月期は高級路線のキッチン家電が好調だったこともあり、営業利益が+15.3%増益と好調な内容でした。
一方、円安や人件費の高騰による影響で22年3月期は減収減益。
発売前から注目されていたBALMUDA Phoneが「技術適合性の認証」の問題により、発売後に販売が一時停止。さらに23年5月にスマホ事業からの撤退を発表したことにより、業績が悪化しています。
2023年度第3四半期(2023年1~9月)業績は、売上高は前年同期比36.3%減の79億5500万円、営業利益が前年同期の1億5700万円から、マイナス11億4300万円の赤字に転落…
円安の影響もありキャッシュフローも悪化していますね。
なお、バルミューダは製造業ということもあり業績が安定しませんが、通信株や医薬品株も景気動向に業績が影響を受けづらいセクターとして人気です。
特徴をまとめていますので、ぜひご覧になってください。
バルミューダは株価急落で売り時?
高級家電の新興企業であるバルミューダ。洗練されたデザインと機能性で人気の家電メーカーで、2020年にマザーズに上場をはたしました。
自分は景気動向に売り上げが影響を受けづらい銘柄が好みではあるのですが、バルミューダ株は長期投資の観点からは買いを検討しても良いかと考えています。
理由をたんてきに言えば、
・円安で売り上げ減など業績が安定しない
・スマホ事業からの撤退
・他の企業に簡単にキャッチアップされる
ということですね。
デザイン性や機能性で人気の家電メーカーとなっていますが、製造を中国や台湾の工場に委託するファブレス企業ということもあり、円安の影響で業績が落ちています。製造業ですから景気の動向や経済情勢に売り上げの影響が出やすいということです。
新興企業で、それほど規模が大きくないということもあり、昨今のスマホ販売における混乱を見ると、長期での保有はちょっとリスクが高いですね。
特に既存の大手企業に比べて技術力に優れているわけでもなく、製造も全て委託。扇風機もスチームオーブンも高い技術が求められるものでもないですね。
単にデザイン性や機能性だけで人気となっているので、中国や台湾の企業にキャッチアップされるのも時間の問題かと思います。
株価も2020年の上場以来、下落傾向。
なので、バルミューダは長期的な成長を期待して投資するというよりは、新商品がヒットするなど、短期的な株価の上昇を狙ってトレードするタイプの銘柄といえそうです。
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「バルミューダの株価が下落する理由」まとめ
今回はバルミューダの株価分析ということで、株価の推移、配当実績や株主優待、今後の株は買いかなどについて述べてきました。
洗練されたデザインと機能で人気の新興家電メーカー・バルミューダ。製品の製造を中国や台湾の工場に委託するファブレス化で、企業が急成長。2020年にマザーズに上場を果たしました。
しかし、円安やスマホ販売をめぐる混乱もあり、売り上げ成長は止まっています。
バルミューダ自体に高い技術力があるわけでもなく、主力商品の扇風機やオーブントースターなど”ローテク”の家電。
単にデザイン性や機能性だけで人気となっていることもあり、中国や台湾の企業にキャッチアップされるのは時間の問題。長期投資の観点からは、保有に値する銘柄とは言えないでしょう。
最後に賢く株式投資や資産運用するための方法について紹介しますので、ぜひ参考にしていただければと思います。
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