インドネシアETF EIDOの特徴や構成銘柄、配当推移について知りたいです。
高配当ETFやS&P500に連動するETFもありますが、これらに比べてインドネシアETF EIDOに投資するメリットは何ですか?配当実績についても知りたいです。
今回は、このような疑問を持つ方にむけて記事を書いています。
- インドネシアETF:株価の基本データと特徴は?
- EIDOの構成銘柄とセクター比率は?
- インドネシアETFのチャートとリターンは?
- EIDOの配当実績と増配率は?
高い経済成長を続けるインドネシアのマーケット。
人口規模が2億人を超えASEAN最大となっていて、国内の市場も大きく、若年人口の割合が高いのが大きな魅力。1人あたりのGDPも右肩上がりに上昇しています。
今回は、そんな経済発展いちじるしいインドネシアにマルっと投資できるETF EIDOについて特徴や過去のパフォーマンスを紹介していきます。
ぜひ最後までご覧ください。
自分は、20年以上投資を続けていて米国ETFも保有しています。今回は、この経験も踏まえ記事を書きました。
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目次
インドネシアが注目される理由とは?
ASEAN最大の経済規模と人口を持つインドネシア。
今後の経済成長が期待される新興国の一つとして注目されていて、日系企業も製造業、小売業、飲食関係など幅広く積極的に進出しています。
そんなインドネシアに投資する魅力をまとめると
- 巨大な国内市場
- 政治・社会の安定性
ということ。クイックに見ていきましょう。
魅力①:巨大な国内市場
インドネシア最大の魅力は、人口規模2.6億人と大きく平均年齢も若く、今後も増え続けることが見込まれます。
2004~2014 年のユドヨノ政権、2014 年以降のジョコ政権期を通じ、インドネシア経済は毎年5%程度の堅調な成長を続けています。
※データの出典:国連統計
リーマン・ショックの影響を受け、輸出依存度の高い周辺諸国が 2009 年にマイナス成長に陥った際にも、内需を中心とするインドネシアは影響を軽微に抑え、4.6%の成長を遂げているんですね。
家計所得の上昇により内需が堅調に拡大していて、日用品を中心とした市場が着実に成長。1人あたり GDP は 4,000 ドルに迫っており、自動車や電化製品等、耐久消費財の購入が本格化する水準に達しています。
魅力②:安定した政治・社会
インドネシアは通貨危機によってスハルト大統領の独裁政権が倒れた後、地方の民族運動や分離独立運動が噴出、またイスラム過激派の大規模テロが発生するなど、2004 年まで政治・社会の混乱が続きました。
しかし、2004 年末にユドヨノが直接選挙による初の大統領に就任して以降は、イスラム過激派の取り締まりも徹底され、政治と社会は概ね安定を取り戻している。
2014 年に国民の支持を受けて当選したジョコ大統領は、内閣改造等を通じて着実に政権基盤を固めてきていることもあり、政治・社会に混乱は見られません。
2019 年の選挙は第1期ジョコ政権の実績に対する信任を問う選挙でしたが、堅調な経済成長が評価されて再選を果たしました。今後5年間は、安定的な政権運営が期待されています。
インドネシアETF EIDO:株価の基本データは?
EPHEは正式名称iシェアーズ MSCI インドネシア ETFという名称で、米国の資産運用会社最大手の一つブラック・ロック社が運用するETFです。
インドネシアの企業全体で構成されている指数への連動を目指しています。
早速ですが、インドネシアETF EPHEの株価データを見ていきましょう(2023年11月現在)。
- インデックス:MSCI Indonesia IMI 25-50 NET Index
- 株価(52週) : 19.95 〜 24.78ドル
- 経 費 率 : 0.58%
- 分配金利回り : 3.29%
- 配 当 実 績 : 0.71ドル
- 組 入 銘 柄 数 : 約90銘柄
手数料が0.58%となっていて米国株に投資するETF VTIやVOOの0.03%に比べてかなり高くなっていますね。コスト的に長期保有を躊躇してしまう水準です。
ただ経済成長著しいインドネシアの企業に投資するのはハードルは高いことや、インドネシアの将来性を考えると妥当な水準といえるかもです。
EIDOはインドネシア企業にまるっと投資できるETFですが、先進国や新興国にマルっと1本で投資できるタイプのETFも人気があります。
特徴や魅力についてまとめていますので、ぜひご覧ください。
インドネシアETF EIDOの構成銘柄とセクター比率は?
ここではインドネシアETF EIDOの
- 構成銘柄と構成比率
- セクター比率
を見ていきましょう。
EIDOの構成銘柄
構成銘柄上位10社(2022年12月19日現在)は以下の表のとおりです。
Top10に入っている企業は、インドネシアを中心に活動をしているということもあり、あまり聞いたことのない銘柄ばかりですね。
いくつか主要な企業をピックアップしていきましょう。
構成比率の上位にはインドネシアの銀行が4社入っています。構成比率1位Bank Central Asiaや2位のBank Rakyat Indonesaはインドネシアを代表するメガバンクです。
構成比率3位のTelkom Indonesiaは、ジャワ島のバンドンに本社を置く政府保有企業で、インドネシア最大の通信企業です。
構成比率6位のAstra Internationalは、インドネシア最大規模のコングロマリット。自動車製造・販売が主力でトヨタやダイハツなdの日本の自動車メーカとも提携を結んでいます。
EIDOのセクター比率
続いてセクター比率です。金融セクターの比率が46%と圧倒的に高くなっています。
セクターの分散という点を考慮すると、かなり偏りのある構成です。
参考URL:ブラック・ロック社公式HP
EIDOのチャートとリターンは?
ここではインドネシアETF EIDOの
- 株価推移(チャート)
- 年率リターン
を見ていきましょう。
長期チャート
以下は EIDOの10年チャートです(2022年12月現在)。比較のためにS&P500も載せています。
赤: EIDO 水色:S&P500
このチャートを見てしまうと、過去10年はインドネシア経済よりも米国のS&P500の方がパフォーマンスが高かったことがわかります。
S&P500がプラス170%近いにもかかわらずEPHEはマイナス26%。配当金を入れればもう少しマシになるレベルですかね。
パフォーマンス比較では、短期チャートを見ても変わらないですね。
赤: EIDO 水色:S&P500
パフォーマンスは長期でも短期でも米国の株価指数S&P500よりも、かなり劣る状況ですね。
将来的にインドネシア経済の成長力が高いことは間違いありませんが、GAFAMのような巨大ハイテク企業などが含まれる米国株の方が投資家の評価が高いということです。
EIDOのリターン
分配金も含めたトータルリターン(2023年10月31日現在)は以下のとおりです。
22年以降は、世界的な株式市場の調整局面ということもあり、短期的にもリターンはマイナスになっています。
過去10年の年率リターンがマイナスとなっていて、パフォーマンス的には全く使えないですね。これからが期待のETFと言えるでしょう。
インドネシアETFのこれまでの配当実績と増配率は?
EIDOは他の多くのETFと同様に分配金が分配されます。ちょっと見づらいですが、分配金実績は以下のとおり。
分配金は、あまり伸びていないですね。増配する年もありますが、過去10年で見ると分配金額は横ばい傾向です。
新型コロナ収束で、経済活動が本格化してくることもあり、今後に期待といったところですね。
EIDOの配当はイマイチ期待できませんが、米国株の魅力は連続増配銘柄が多いことですね。個別銘柄の中にも素晴らしい銘柄が米国にはたくさんあります。
以下の記事にまとめていますので、ぜひご覧ください。
EIDOへの投資:ちょっとだけ考察
投資先としてEIDOを考えた時に、ちょっと引っかかってしまうのは
・パフォーマンスは米国株より劣る
・分配金が安定していない
・経費率(コスト)が高い
ということ。
インドネシア経済の成長はかなり期待できますが、株価は長期的に米国株よりも劣っています。インドネシアだけではなく新興国の株価パフォーマンスは、米国や先進国と比較してアンダーパフォームしています。
新興国の経済発展により、米国や先進国企業も大きな恩恵を受けるということなんですね。
コスト的にも経費率0.58%であり、分配金が安定していないことを考えると、パフォーマンスの劣るEIDOは投資のコアとしては使えないですね。
ただ将来的にインドネシア経済が大きく成長することは間違い無いので、株価は今後も期待できると思います。
なので、地域の分散の観点から新興国はインドネシアを中心に投資したいという方には、検討に値するETFと言えそうです。
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「インドネシアETF EIDOの株価」まとめ
今回は、インドネシアETF EIDOの株価とチャートということで、その特徴と株価の推移(チャート)、配当金の推移等について見てきました。
EIDOの特徴をまとめると、
・インドネシアで事業を展開する企業にマルっと投資
・過去10年間でリターンはマイナス
・経費率0.58%と高コスト
ということですね。
将来的にも大きな成長が期待できるインドネシア。新型コロナ拡大によるコロナショック以降もインドネシア経済の成長は続いています。
S&P500よりも長期的にパフォーマンスが劣っていますが、今後の人口増加を考えると、今後の株価上昇はかなり期待できそうです。
ただ、分配金が安定していないことやコストが高いことを考えると、投資のコアとしてではなく、サテライト的に活用して国や地域の分散を図る目的での投資が良いかと思います。
他の国よりもインドネシアの将来性が著しく高いと考える方には適したETFと言えそうです。
最後に米国ETFや米国株に賢く投資するための方法について紹介しますので、ぜひ参考にしていただければと思います。
S&P500や米国株にレバレッジ取引
株価指数、外国株、金、原油…などなど。いろんな商品に気軽に投資ができるCFD。最大の魅力はFXのようにレバレッジをかけて取引できること。
特に株価指数CFDはレバレッジをかけたインデックス投資なので、長期的に高いリターンが期待できます。
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米国株式市場は長期的に右肩上がり。
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なお米国株や資産運用に関連するお得な情報について、以下にまとめました。よろしければご覧いただければと思います。
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