航空ETF JETSの特徴や構成銘柄、配当推移について知りたいです。
高配当ETFやS&P500に連動するETFもありますが、これらに比べて航空ETF JETSに投資するメリットは何ですか?配当実績についても知りたいです。
今回は、このような疑問を持つ方にむけて記事を書いています。
- JETS:株価の基本データと特徴は?
- 航空ETFの構成銘柄とセクター比率は?
- JETSのチャートとリターンは?
- 航空ETF JETSの配当実績と増配率は?
新型コロナ収束により各国の経済活動が元に戻っている中、ビジネスや旅行などで人の移動が活発化していることになり、航空需要は回復してきています。
そんな、航空会社や航空宇宙産業などの航空ビジネスを展開する企業にマルっと投資できる航空ETFが今回紹介するJETSで、近年注目が高まっています。
世界的な人口増加などを考えると航空需要が今後増大することは間違いありません。
今回は、そんな”航空”に関する事業に投資できる航空ETF JETSについて特徴や過去のパフォーマンスを紹介していきます。
ぜひ最後までご覧ください。
自分は、20年以上投資を続けていて米国ETFも保有しています。今回は、この経験も踏まえ記事を書きました。
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目次
航空ETFが注目される理由とは?
世界の航空業界にマルっと投資する「JETS」のティッカーで知られるETF。組入上位にはサウスウエスト航空、アメリカン航空、ユナイテッド航空など米国の大手航空会社が並ぶETFです。
これまで注目度のかなり低いETFでしたが、新型コロナ拡大が深刻化し始めた2020年3月から状況が一変し、危機下で航空株の株価が急降下する中で逆張りの資金が殺到。20年6月には1日で4000万ドル以上の流入超を記録しました。
短期的に値動きが激しい状況だった一方、新型コロナが収束に向かいつつあり、国内の移動や海外旅行など航空業界の回復をいち早く見込んで、航空ETF JETSが再び注目されてきています。
このように航空需要が増大することが確実視されている中、航空ビジネスを行う企業への注目が高まっています。
航空ETF JETS:株価の基本データは?

航空ETF JETSはU.S. Global Jest ETFという名称で、世界中の航空関連株にマルっと投資できるETFです。航空ビジネスを実施している企業約50社で構成されています。
早速ですが、航空ETF JETSの株価データを見ていきましょう(2023年10月現在)。
- インデックス:U.S. Jets Index
- 株価(52週): 15.12〜22.50ドル
- 経 費 率 : 0.60%
- 分配金利回り : - %
- 配 当 実 績 : − ドル
- 組 入 銘 柄 数: 約50銘柄
- 運用開始日 : 2015年4月28日
手数料が0.60%とVTIやVOOの0.03%に比べてかなり高くなっていますね。コスト的に長期保有を躊躇してしまう水準です。
ただ世界各国の航空ビジネスを展開する企業に投資するのはハードルは高いことや、コロナ収束による航空需要の増加を考えると妥当な水準といえるかもです。
ちなみに運用会社は、US Global Investors社というところでNASDAQに上場するほどの規模に成長している会社です。他にも金鉱株で構成されるGOAUという人気ETFを運用しています。
JETSは航空ビジネスを展開する企業にまるっと投資できるETFですが、米国の情報技術やヘルスケア産業に1本で投資できるタイプのものも人気があります。
特徴や魅力についてまとめていますので、ぜひご覧ください。
どこで買える?
そんな注目を集めるJETSですが、残念ながら主要ネット証券会社であるSBI証券、楽天証券、マネックス証券で取り扱いがありません。
なので購入したい場合は、海外の証券会社を利用することになります。
航空ETF JETSの構成銘柄とセクター比率は?
ここでは航空ETF JETSの
- 構成銘柄と構成比率
- セクター比率
- 構成国の比率
を見ていきましょう。
JETSの構成銘柄
構成銘柄上位10社(2022年9月30日現在)は以下の表のとおりです。

Top10に入っている企業は、航空会社ばかりですが、ゼネラル・ダイナミックスのような航空宇宙会社や航空整備会社でも構成されています。
構成比率の上位は米国の航空会社で、アメリカン航空やデルタ航空など米国大手4社だけで保有比率40%を超えていますね。
JETSのセクター比率
続いてセクター比率です。

産業セクターの比率がトップになっていますが、航空業界ということもあり航空会社の比率が最も高くなっています。
構成国の比率
次に地域構成と構成国の比率を見ていきましょう

実際に国別の比率を見ると、米国比率が75%を超えていますね。
全日空(ANA)や日本航空(JAL)といった日本のエアラインも2%程度含まれています。
参考URL:US Global Investors公式HP
JETSのチャートとリターンは?
ここでは航空ETF JETSの
- 株価推移(チャート)
- 年率リターン
を見ていきましょう。
長期チャート
以下はJETSの設定来チャートです(2023年10月12日現在)。比較のためにS&P500も載せています。

赤:JETS 水色:S&P500
このチャートを見てしまうと、新型コロナ拡大の影響は非常に大きく、航空株のパフォーマンスは2020年を境に悪化していることがわかります。
S&P500がプラス100%近いにもかかわらずJETSはマイナス約27%。配当金を入れればもう少しマシになるレベルですかね。
一方、短期的(1年チャート)なパフォーマンス比較では、S&P500と同じぐらいです。

赤: JETS 水色:S&P500
新型コロナ収束に伴い航空需要が回復することは間違いありません。
ただ、GAFAMのような成長力のある巨大ハイテク企業が含まれていないこともあり、長期的パフォーマンスはS&P500よりも劣る状況です。
JETSのリターン
JETSの分配金も含めたトータルリターン(2023年9月30日現在)は以下のとおりです。

22年以降は世界的な株式市場の調整局面ということもあり、短期のリターンはかなり悪化して低空飛行が続いています。
長期リターンだと年率でマイナス…まだまだ新型コロナの影響から回復している局面が続いている状況です。
航空ETF JETSのこれまでの配当実績と増配率は?
JETSは他の多くのETFと同様に四半期に一度分配金が分配されます。分配金実績は以下のとおり。

配当金は、コロナショックのあった2020年以降、大幅に落ち込んでいて安定していないですね。
JETSの配当も期待できますが、米国株の魅力は連続増配銘柄が多いことですね。個別銘柄の中にも素晴らしい銘柄が米国にはたくさんあります。
以下の記事にまとめていますので、ぜひご覧ください。

JETSへの投資:ちょっとだけ考察
投資先としてJETSを考えた時に、ちょっと引っかかってしまうのは
・航空機需要の回復は確実
・ITやヘルスケアに比べると成長性イマイチ
・コストが高い
ということ。
航空需要が今後回復することは確実ですが、S&P500よりもパフォーマンスが劣っており、航空ビジネスはITのような成長力のある事業やAIなどのイノベーションが期待できる産業ではないということです。
経費率が0.60%と高いこともデメリットです。なのでパフォーマンスも長期的にマイナスとなっているJETSですが、投資のコアとしては使えないですね。
ただ将来的に航空機需要が回復し、人口増加により市場拡大することは間違い無いので、航空ビジネスを展開する企業の業績向上は今後も期待できると思います。
なので航空ビジネスがITやAIなどの情報技術やヘルスケアなどのセクターよりも、成長が期待できると考える方にとっては、検討に値するETFだと考えます。
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「航空ETF JETSの株価」まとめ
今回は、航空ETF JETSの株価とチャートということで、その特徴と株価の推移(チャート)、配当金の推移等について見てきました。
JETSの特徴をまとめると、
・航空ビジネスを展開する世界中の企業にマルっと投資
・コロナで業績悪化、過去で年率マイナスのリターン
・経費率0.60%と高コスト
ということですね。
航空需要の増大は将来的に確実であり、世界的な人口増加により航空ビジネスの成長は今後もかなり期待できることは間違いありません。
が、やっぱり情報技術やヘルスケア、半導体などの事業と比較してしまうと成長性に物足りなさを感じてしまいます。S&P500に比べても長期的にパフォーマンスが劣っている点も気になるところです。
なので JETSは投資のコアとしてではなく、サテライト的に活用してセクターの分散を図る目的や、他のセクターよりも航空ビジネスの将来性が高いと考える方には適したETFと言えそうです。
最後に米国ETFや米国株に賢く投資するための方法について紹介しますので、ぜひ参考にしていただければと思います。
S&P500や米国株にレバレッジ取引
株価指数、外国株、金、原油…などなど。いろんな商品に気軽に投資ができるCFD。最大の魅力はFXのようにレバレッジをかけて取引できること。
特に株価指数CFDはレバレッジをかけたインデックス投資なので、長期的に高いリターンが期待できます。
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- Apple、Teslaなどの個別株にもレバレッジ
- 金、原油、コーンなどの商品にも投資可能
米国株式市場は長期的に右肩上がり。
なので、S&P500CFDやナスダックCFDを長期保有することで少ない資金でも大きなリターンが期待できます。
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なお米国株や資産運用に関連するお得な情報について、以下にまとめました。よろしければご覧いただければと思います。
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