ハウス食品グループ本社(2810)の株価の推移と特徴について知りたいです。
ハウス食品のチャートや配当の実績や株主優待、今後の株価の予想についてはどんな感じですか?
このような疑問を持つ方に向けて記事を書いています。
- ハウス食品(2810)の株価の状況は?
- ハウス食品の配当と株主優待は?
- ハウス食品の株価の推移(チャート)はどうなる?
- ハウス食品の今後の予想は?株は買い時?
食品業界大手のハウス食品。業績は絶好調で株価も直近10年で右肩上がりの上昇基調です。理由は
- 日本式カレーのアジア諸国への浸透
- 健康食品事業の成長
によるもの。
少子高齢化が進む国内事業が先細るのは確実ということもあり、中国などの海外事業が伸びているハウス食品は長期保有前提で欲しい銘柄の一つです。
一方、海外売り上げ比率の高いハウス食品は、円安や原材料高の影響もあり株価は短期的に下落しています。
今回は、そんなハウス食品の株は買いなのか分析していきます。
自分は、投資歴20年を超えており日本株を中心に 1,500万円以上の資産を運用しています。今回は、これらの経験も踏まえて記事を書きました。
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目次
ハウス食品(2810)の株価の状況は?
ハウス食品は、言わずと知れた”バーモントカレー”や”ジャワカレー”を販売している食品メーカーですね。
カレーなどの香辛料の最大手で、シチューやハヤシライス用のルウも人気があります。
CMでもおなじみですよね。大半の方は、ハウス食品の製品を一度は食べたことがあるのでは。
カレーだけではなく、スナックや飲料、健康食品の販売にも力を入れてますね。個人的には”ウコンの力”にお世話になる機会が多いです!
今回は、そんな食品メーカー最大手の一つハウス食品を取り上げます。
株価データ
では早速ですが株価データ(2023年10月6日現在)を見て行きましょう。
株価の指標に関しては、思ったより”悪くないな”というのが正直な感想です。配当利回りは1.45%と日本株の中では平均的なレベル。
PERの目安は13~15倍ぐらいですから18倍というのは若干割高な水準ですかね。
同業他者のPERと比較してみると
- ヤクルト:28倍
- キューピー :18倍
- カゴメ:30倍
となっていて、必ずしも株価は割高ではないですね。
金利の情報やインフレなど経済の不透明感が強まっていて、製造業や自動車株のような景気敏感株よりも食品株のような内需株の人気が高い傾向があります。
ハウス食品は、株主優待も人気があり、少し株価は過熱気味なのかもです。
ハウス食品の配当実績は?
続いて配当実績を見ていきますね。以下がハウス食品の配当金の実績です。
配当は20年3月以降46円を維持している状況ですね。
2014年の配当金は普通配当30円、記念配当5円となっています。なので2011年以降、ハウス食品の配当金は実質的に減配は一度もないということになります。
配当利回りは低いですが、安定的な配当は長期的に期待できると言っても良いですね。直近5年間の配当性向は13%〜40%程度となっていて、余力十分です。
ハウス食品の配当方針を見ると、
株主のみなさまへの利益還元を経営の重要課題の一つと位置づけ、グループの収益力向上と財務体質の強化に努めるとともに、連結業績や事業計画などを総合的に勘案
連結配当性向30%以上を基準とした安定的な配当を継続することを、利益配分の基本方針
としているので、成長に力を入れるよりは財務体質の強化と安定配当を目指しているということですね。
なので余力十分の配当性向や業績の安定性も考えると、配当金が減配する可能性は低いと考えます。
なお日本株の中にも減配せずに増配する”累進配当”を目指す方針の企業があります。それらの企業の中から高配当銘柄をまとめました。
ぜひご覧ください。
ハウス食品の株主優待は?
食品業界で最大手の一つハウス食品。株主優待はどうなっているのでしょうか?
やはり自社サービスや商品の優待が改悪されるリスクが少なくて良いですよね。
ハウス食品の株主は、100株以上の所有株式数に応じてグループ自社製品が年2回もらえます。
以下のように保有する株式数に応じて内容がグレードアップするタイプですね。権利月は2月と8月です。
なお、半年以上継続して単元株(100株)以上保有された株主が対象となりますのでご注意を。
クロス取引による優待Getはできません。
次にハウス食品の株価推移と業績を見ていきましょう。
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ハウス食品の株価の推移は?長期&短期チャート
続いてチャートを確認していきましょう。
食品業界で最大手の一つハウス食品ですが、これまでの株価推移はどうなっているのでしょうか?
ここでは過去の長期チャートと短期チャートを見ていくとともに、チャートから株価の予想・見通しも確認します。
ハウス食品の長期チャート
以下は過去のチャートです。
株価は長期的には伸びていますが、19年1月につけた4500をピークに株価は短期的に下落傾向。
2013年ごろまで1300円程度だった株価が、アベノミクスもあり2015年に2600円を超える水準まで上昇。
2年で株価2倍ですから配当金も考えると十分すぎるパフォーマンスと言えます。その後一旦調整に入りますが2017年ごろから再び上昇基調を強めています。
2019年には4500円を超える水準をまで株価が上昇しました。
ハウス食品の短期チャート。株価の見通し・予想は?
以下が短期チャートです。
短期的には株価は調整していましたが、2023年以降は上昇傾向です。
ハウス食品は海外の売り上げ比率が大きいこともあり、21年半ば以降の円安で収益悪化が懸念されてる影響で株が売られていましたが、商品価格への転嫁により業績は堅調。
チャート的には3000円の大台がサポートラインとなっていて、この水準を維持することができるかですね。
次にハウス食品の業績を見ていきます。
ハウス食品の株価は堅調?
配当金も株価も長期的に堅調のハウス食品。その要因は
- 過去5年の業績がわりと堅調
- 健康食品事業、海外事業の成長期待
と考えます。以下、クイックにみていきます。
理由①:過去5年の業績は堅調
過去5年の売上高、営業利益、純利益などの推移は以下のとおり(単位:億円)。
売上は減少していますが、営業利益が伸びており業績は堅調と言えるかと思います。23年が減益したのは円安による原料高の影響のためです。
実は日本のカレールー市場は少子高齢化の影響もあり、あまり伸びていないんですけど、個食化需要を取り込んでレトルトカレーが伸びているんですよね。
22年5月にカレールウなどの家庭用食品を5〜10%の値上げを発表しました。ハウス食品はバーモントカレーなど定番商品が多いこともあり、値上げによる売り上げ減は限定的と考えられます。
競争が激しい事業でもありますが、うまくトレンドを取り込んで売上高の上昇につなげているといえるかと思います。
理由②:健康食品事業、海外事業の成長期待
ハウス食品と言えばカレーやシチューのイメージが強いですが、最近では健康食品や海外事業が伸びているんですよね。
以下がセグメント比率。
カレーなどの香辛料事業の印象が強いですけれども、ウコンの力などの健康食品や中国、北米を中心とした海外事業が伸びています。
特に日本のカレーが中国でバカ売れしているんですよね。さらに本場のインドでも日本カレーの知名度が上がってきています。
ふたつ合わせて20億人以上の市場ですから、今後のハウス食品の海外事業展開に期待が持てます。
日本式カレーの世界的なすそ野の広がりが、ハウス食品の業績を向上させ、株価も上昇基調を強めている要因といえるでしょう。
22年以降は円安が急激に進んでいて逆風となっていますが、為替が落ち着いてくれば業績も安定してくると考えます。
参考記事:ハウス食品 中国、日本式カレー人気 現地に大規模工場(毎日新聞)
株価が上昇傾向のハウス食品。株は買い時?
株価も業績も堅調のハウス食品。株は買い時でしょうか?
長期投資を前提とするのであれば、ハウス食品株の買いを検討しても良いのではと考えいます。
理由を端的に言えば、
・海外事業成長の期待大
・配当金も増配傾向
・国内の売り上げ堅調な内需株
ということですかね。
やはり食品業界は内需ディフェンシブ銘柄だけあって業績が景気の動向に左右されずに堅調ですよね。
さらにハウス食品は中国という巨大市場にも浸透していて伸びしろ十分。
少子高齢化によって売り上げ先細りが確定している日本国内事業の落ち込みを、将来的にうまく吸収できそうです。
さらに言えば安定配当と魅力的な株主優待。買いを検討しても良い銘柄ですね。
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「ハウス食品の株価」まとめ
今回はハウス食品の株価ということで、株価の推移、配当実績や株主優待、今後の株は買いかなどについて述べてきました。
内需ディフェンシブ銘柄のハウス食品。期待に違わず業績は堅調で株主優待も魅力的です。
日本市場の将来性はあまりありませんが、中国やインドなどのアジアを中心に日本式カレーが浸透。
海外事業の成長により今後の売り上げ増も期待できそうです。
自分も長期的には是非とも欲しい銘柄の一つですね。
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