Financial Select Sector Indexに連動する米国の金融セクターのETF XLFの株価やチャートの特徴について知りたいです。
他にも高配当ETFやS&P500に連動するETFもありますが、これらに比べてXLFに投資するメリットは何でしょうか?配当実績についても知りたいです。
今回はこういった疑問を持つ方に向けて記事を書きました。
- XLF:株価の基本データと特徴は?
- XLFの構成銘柄とセクター比率は?
- XLFのチャートとリターンは?コロナからも完全回復!
- XLFの配当実績と増配率は?
今回はFinancial Select Sector Indexに連動する米国の金融セクターのETFのXLFについて特徴や株価の推移などを分析していきます。
ぜひ最後までご覧ください。
自分は、米国株や米国ETFを中心に1500万円以上の資産を運用しています。これらの経験を踏まえて記事を書きました。
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目次
XLFの株価と特徴とは?
金融セクターに連動するETFは、各社からいろんな商品が提供されていますが、このXLFはステートストリート社が販売しているものになります。
インデックスであるFinancial Select Sector Indexは、S&P500における金融セクターのパフォーマンスを計測する指標で、銀行、金融サービス、保険等の業種に属する企業から構成されています。
基本データは以下のとおりです(2024年2月現在)。
- 株価(52週):30.39 〜 39.85ドル
- 銘柄数:75
- 分配金利回り:1.62%
- 経費率:0.10%
構成銘柄数は75とそれほど多くないですね。XLFはS&P500の構成銘柄だけということもあり、金融セクターの大型株のみで構成されているんですね。
経費率は0.10%となっていて、高配当ETFのVYMが0.06%と比較すると割高感があります。
分配金利回りが2%程度で、S&P500と同じ水準のインカムが期待できます。
なお、高い分配金を期待したいのであれば、高配当ETFまたは債券ETFへの投資も選択肢です。
特徴やおすすめのETFをまとめていますので、ぜひご覧ください。
XLFの構成銘柄とセクター比率は?
XLFの構成銘柄TOP10
構成銘柄上位10社(2023年9月27日現在)は以下の表のとおりです。
こうしてTop10を見ると米国を代表する金融銘柄が上位となっていますね。
トップのバークシャー ・ハサウェーは”投資の神様”がCEOを務める投資会社ですね。Apple、Amazonやコカ・コーラ、アメリカン・エクスプレスなどの米国優良企業に投資をしています。
他にもJPモルガン・チェース、バンク・オブ・アメリカやウェルス・ファーゴ、ゴールドマン・サックスあたりは世界的にも有名な銀行です。
参考記事⏬
JPモルガン・チュースの株は買いか?
XLFのセクター比率
続いてセクター比率です。
まずセクター別比率ですが銀行セクターがトップでも4割弱。
資本市場ってちょっと割かりずらいのですが、バークシャー ・ハサウェーなどの投資会社のことです。
保険が2割弱、各種金融サービスと消費者金融と続きます。
参考URL⏬
ステートストリート社公式HP
XLFの株価の推移(パフォーマンス実績)は?
直近10年の株価推移を示したのが以下のチャートとなります。
赤:XLF 水色:S&P500
この時期の分配金も含めたXLFの10年間のパフォーマンスは約151%。S&P500と同程度のパフォーマンスです。
22年に入って米国FRBによる金融引き締めもあり株価は下落傾向ですが、長期的にはしっかりとリターンが出ています。
10年間で約2.5倍ということですから、まずまずの実績ですね。ちなみにS&P500と過去2年で比較したチャートは以下のとおりとなります。
赤:XLF 水色:S&P500
やはり22年に入ってからの下落幅が大きく、回復のきっかけがつかめていないですね。
世界的に株価が調整局面であり、XLFも下落傾向ですが、金利の上昇は間違いなく金融セクターに追い風ですので、今後の株価上昇に期待できるかと思います。
コロナショックのパフォーマンス
コロナショックのあった2020年の状況をもう少し詳細に見ていきましょう。
緑:XLF 黄:VFH 青:IYF 黒:IXG
2020年は、コロナの影響は、金融銘柄の株価が30%以上吹き飛ぶような大きなダメージだったことが見て取れます。
やはり金融セクターは、経済の動向や社会不安などに株は大きく影響を受けるということです。
ただ、2021年に入って、暴落前の水準にまで回復してきました。コロナ収束、景気回復、インフレ期待などがあり金融銘柄に追い風ですね。
XLFのこれまでの配当実績は?
XLFの過去5年における分配金利回りは以下のチャートのとおりです。
過去の実績からは2%前後の利回りが期待できると言えますね。S&P500と同程度と考えてもらって良いかと思います。
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「米国金融セクターETF XLFの株価推移」まとめ
今回は、米国S&P500の金融銘柄で構成されるXLFについて、基本データやチャートなどの特徴を見てきました。
銀行や保険などの業種は成熟していることもあり、必ずしも高い成長を見込めるセクターとは言えないかもです。
リーマンショックやコロナショックなどの経済不安や社会不安が高まると真っ先に株価が暴落するというのもデメリットと言えるでしょう。
ただ、お金の動きを司る金融セクターは経済の中心にある業種。配当金を含め安定した収益を生み出す事ができるセクターとも言えます。
これからの金融セクターは様々なお金の形態(仮想通貨やキャッシュレス)にどれだけ関与していけるかが今後の成長性の鍵だといえると思います。
最後に米国ETFや米国株に賢く投資するための方法について紹介しますので、ぜひ参考にしていただければと思います。
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