5G時代の主力銘柄であるアンリツ(6754)の株価の推移や特徴はどんな感じですか?株価が急落しているようですが…やばいかな?
配当実績や株主優待、今後の予想について、株価はどこまで上がるか知りたいです。
このような興味を持たれている方に向けて記事を書いています。
- アンリツ(6754)はどんな会社?
- アンリツの株価の状況・配当実績や株主優待は?
- アンリツの株価の推移(チャート)は?
- アンリツの業績推移は?
- 株価が上昇傾向のアンリツ。株は買い時?
高速通信規格「5G」向けを中心とした通信計測事業で大きく成長しているアンリツ。5G基地局がどんどん増えていることもあり業績は底堅いですね。
一方、21年後半ごろから株価が大きく下落ましたが、その理由は、世界的な半導体不足もあり、部品調達が困難になったためです。
今回の記事は、5Gの主力銘柄であるアンリツについて株価と業績を分析していきますので、ぜひ最後までご覧ください。
自分は、投資歴20年を超えており日本株を中心に1,500万円以上の資産を運用しています。
今回は、これらの経験も踏まえて記事を書きました。
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目次
アンリツ(7564)はどんな会社?
アンリツはスマホの動作検証や基地局の建設・保守・動作検証、アンテナの送受信特性解析などに使われる計測器や通信機器を製造・販売しています。
あまり聞いたことのない人も多いかもですが、通信用計測器のメーカー最大手で、高速モバイル通信規格である「LTE」の研究開発、無線基地局建設・保守用の機器で世界トップクラスの市場ポジションを占めています。
今後5G用の基地局がどんどん増えていくので、保守や管理に利用する計測機器の需要も爆発的に増えることが予想されます。
他にも、食品・薬品・化粧品産業向けに製品への混入異物を検出するX線異物検出機のような生産管理・品質保証システムなどを扱うPQD事業も行っているんですね。
売り上げは、計測事業が約7割、PQA事業が約2割。国内だけじゃなく世界中で事業を展開していて、約65%が国外からの売り上げになっています。
次に、株の状況や株価推移はどうなのか、見ていきます。
アンリツ(6754)の株価の状況は?
では早速ですがアンリツの株価データ(2024年1月31日現在)をチェックしていきましょう。
現在の株価は1100円前後です。取引単位は100株なので、11万円強でアンリツ株を所有することが可能です。
アンリツのPER(株価収益率)は、約19倍程度です。業種平均が30倍程度ですから”まだ割安に放置されている”ともいえます。
配当利回りは3.4%程度で、日本株の中では高配当。そこそこは出ていますね。
アンリツも日本企業の中では成長株の人気銘柄ですが、半導体検査機を製造するレーザーテックや工場オートメーション化を行うファナックも大きく成長している銘柄です。
アンリツの配当実績は?
続いて配当実績を見ていきます。以下がアンリツの配当金の実績です。
23年3月期の配当金は40円となっていて、配当金利回りは3.5%程度となっています。
5G市場における競争力強化、IoTを活用した産業分野への事業拡大、クラウドサービス市場への事業展開及び6Gをはじめとした次世代技術の獲得等、今後の成長分野への投資を進めるための資金が必要な割には、まずまずの配当水準ではないでしょうか。
なお、日本株の中にも減配せずに増配する”累進配当”を目指す方針の企業があります。それらの企業の中から高配当銘柄をまとめました。
ぜひご覧ください。
株主優待は…
さて配当利回りは若干低いアンリツ。株主優待はどうなっているのでしょうか?
やはり自社サービスや商品の優待が改悪されるリスクが少なくて良いですよね。
しかし現在のところ、
アンリツは株主優待を実施していません。残念です…。
通信計測機器のメーカーということもあり、自社製品を優待に活用しづらいということですかね。
なお、株主優待目的で日本株に投資しようと思っても、どんな優待銘柄を買えば良いか迷うこともあるかと思います。
以下の記事では、優待銘柄を検討する際に役に立つおすすめ本3選と雑誌を紹介しています。ぜひご覧ください。
次にアンリツの株価推移や業績を見ていきましょう。
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アンリツの株価の推移は?下落理由は?
続いてチャートを確認していきましょう。ここでは過去の長期チャートと短期チャートを見ていきます。
アンリツの長期チャート
以下は過去のチャートです。
月足を見てみると、2016年11月に526円だった株価が2020年6月に2656円、と5倍に飛躍しました。
5GにIOT時流のど真ん中銘柄であり、投資家の期待感が強いことがわかります。
アンリツの1年短期チャート
以下がアンリツの1年短期チャートです。
20年3月のコロナショックで3月13日1550円水準まで押した後、1か月で元の水準に急回復、そのまま上昇を続け7月3日に2656円まで一気に上昇。その後は、1800円から2600円でレンジの動きをしています。
2021年後半以降は、短期的に株価は下落傾向です。世界的に金利が上昇するなど、金融引き締めが進んでいて、これまで大きく上昇してきた成長株を中心に売られています。
アンリツが主力としている「5G」向けを中心とした通信計測事業では、21年は世界的な半導体不足が響き売り上げが減少。短期的な株価下落の要因となっています。
なお、株は値動きが荒くリスクが高い、コロナショックみたいな株価暴落が怖い…という方もいると思います。
そういう方は1株価からの少額投資から初めてみてはどうでしょう?少額投資でリスクを低く運用を行うことが可能です。詳しくは以下の記事にまとめています。
アンリツの業績推移は?
過去5年の売上高、営業利益、純利益の推移は以下のとおりです。
コロナ拡大の影響前の2年間の業績推移を見ると、売上高は2期連続の増収となっており、当該の2期の平均増収率は24.49%。
また、営業利益も二期連続で増益傾向にあり、当該の2期でなんと、平均254.49%の増益率となっています。
5G,IOTの中心銘柄であるため、ある意味堅調な結果といえるでしょう。
21年3月期については新型コロナの影響もあり、1%程度ですが減収と冴えない結果となりましたが営業利益は+12.9%としっかりと利益を伸ばしています。
一方、2021年以降、世界的に半導体不足となっていて、部品調達が困難になったことから業績は減収減益となっています。
ただ、キャッシュフローはしっかりとプラスになっており、財務的には問題はないですね。
コロナの感染が広がろうが広まるまいが、5GとIOT需要に腰折れはないでしょうからアンリツの成長は継続できるものと思われます。
なおアンリツは成長株ということで景気の動向に業績が左右されやすいですね。その点、景気の動向に影響されづらい医薬品株や通信株も人気です。
特徴をまとめていますので、ぜひご覧になってください。
株価が上昇傾向のアンリツ。株は買い時?
5Gの中心銘柄としてアンリツの株価はかなり期待できそうです。理由をたんてきにまとめると、
- コロナ前は2連続増収増益(売上高:2期平均で+24.49%)
- PERが15倍と業種平均の40倍程度より割安
- コロナの影響も受けない5G、IOT需要
ということ。
直近のROEは12.33%と悪くない水準で、18年3月期が3.94%、19年3月期は6.70%ですから、急速に経営効率を上げています。
5G普及で業績が伸びており経営効率が加速しているのでしょう。
半導体不足で業績が悪化していますが、これは短期的な現象であり、いずれ供給は回復することは間違いありません。
PERを見ると、まだまだ株価は割安水準とも言えるので2倍弱まで株価が伸長しても、不思議はないのではないでしょうか。
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まとめ:「アンリツの株価はどこまで上がる」
今回は、アンリツの株価はどこまで上がる?ということで、チャート、配当推移、業績推移などを見てきました。
通信計測機器メーカー最大手のアンリツ。今後、5Gの普及により自動車、産業機械、家電などあらゆるものがネットにつながる環境が普通になることもあり、市場はどんどん拡大します。
業績も好調であり、5G関連銘柄として今後もかなり期待できる銘柄と考えています。
最後に賢く株式投資や資産運用するための方法について紹介しますので、ぜひ参考にしていただければと思います。
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