中国株ETF CXSEの株価やチャートの特徴について知りたいです。
他にも中国株のETFはありますが、これらに比べてCXSEに投資するメリットは何でしょうか?配当実績についても知りたいです。
今回はこういった疑問を持つ方に向けて記事を書きました。
- 中国ETF CXSE:株価の基本データと特徴は?
- CXSEの構成銘柄とセクター比率は?
- コロナショックのCXSEへの影響は!
- CXSEの配当実績は?
中国の代表的な民間企業で構成されETF CXSEについて特徴や株価の推移などを分析していきます。
最初にCXSEの特徴をまとめると、
- 中国の民間企業160銘柄で構成
- 経費率は0.32%と高め
- 短期的には中国株式市場は急落
- 分配金利回りが低いので値上がり益狙いのETF
ということ。中国市場にも投資したい方には、成長力の低い国営企業が除外されていることもあり、非常に魅力的なETFです。
ぜひ最後までご覧ください。
自分は、米国株や米国ETFを中心に1500万円以上の資産を運用しています。これらの経験を踏まえて記事を書きました。
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目次
中国ETF CXSEの株価と特徴とは?
CXSEは、テンセント、アリババ、バイドゥなどの中国の代表的な民間企業で構成されている中国ETFです。ポイントは国有企業が除外されているところです。
中国は共産党の一党支配で、中央政府の力が非常に強い国であり、米国との貿易摩擦やウイグルの人権問題など他の先進国にはないカントリーリスクが顕在化しています。
国内の企業に対する政府への影響力も強く、アリババ傘下の金融決済会社アントが政府からの干渉により上場延期に追い込まれたのは記憶に新しいところです。
参考記事:アント、香港・上海上場を延期 中国当局が創業者ら聴取(日経新聞)
そのため、中国企業への投資は個別銘柄ではなく、ETFや投資信託を活用して複数の銘柄に分散投資した方が良く、CXSEは選択肢となり得る中国ETFです。
基本データ
今回ご紹介するCXSEは、米国の資産運用会社であるウィズダムツリー社が販売しているものになります(2023年12月7日現在)。
- 銘 柄 数:162銘柄
- 株価(52週レンジ):27.17 〜 41.39ドル
- 配当利回り:1.45%
- 経 費 率:0.32%
- 運用会社:ウィズダムツリー
経費率は0.32%となっていて、同じ中国ETFのFXIが0.60%と比較すると割安感があります。
過去5年間の配当率も1.4%程度ですので、主にキャピタルゲイン狙いのETFになります。
CXSEの構成銘柄とセクター比率は?
CXSEの構成銘柄TOP10
構成銘柄上位10社(2023年1月13日現在)は以下の表のとおりです。
CXSEは香港、上海そして米国市場に上場している中国企業で構成されています。
1位のアリババで構成比率が10%超えてますね。この上位10社だけで40%程度となっていて、160銘柄で構成されていますが時価総額の高い企業中心となっているといえますね。
なお、中国企業の大型株50社にまるっと投資をしたいのであればFXIも選択肢となります。詳細は以下の記事にまとめています。
ぜひご覧ください。
CXSEのセクター比率
続いてセクター比率です。上位7セクターを以下のとおりとなっています。
セクター別比率ですが非国営企業ということもあり、消費者関連、通信、情報技術、ヘルスケア等のニューエコノミーが大きな割合を占めています。
政府系企業が多い金融やエネルギーのセクター比率が低いということです。
CXSEの株価の推移(パフォーマンス実績)
直近5年間のトータルリターンの推移を示したのが以下のチャートとなります。
参考のために米国株価指数S&P500と新興国株で構成されるVWOも掲載しています。
緑:CXSE 青:S&P500 黄:VWO
この時期のCXSEの5年間のパフォーマンスは約20%。
アントの上場取りやめや教育産業への介入など、中国政府による市場への影響が意識された2021年以降、株価が暴落しています。
20年末の高値から株価は4分の1以下になっており凄まじく下落していることがわかります。
成長率の低い中国の国有企業が除外され、アリババやテンセント、バイドゥなどの成長企業中心の構成となっているCXSEは、過去大きく成長した分、下落も早いということです。
短期チャート
コロナショック以降の、1年チャートをもう少し詳細
緑:CXSE 青:S&P500 黄:VWO
2021年以降、株価が大きく下落しています。
- 中国と諸外国との香港や人権問題をめぐる対立
- 中国政府のアリババへの経営干渉
- 2020年の大幅上昇の反動
- 米国の長期金利の上昇
などの影響によるものです。特に①②は中国のカントリーリスクが表面化した結果とも言えるので、低迷は長期化するかもですね。
ちなみに好調な米国株式市場の値動きを示す株価指数がS&P500です。最近ではこの指数に連動するETFや投資信託も数多く販売されて、日本でも人気となっています。
そんなS&P500の特徴を以下の記事で解説していますので、ぜひご覧ください。
CXSEのこれまでの配当実績は?
CXSEの過去の配当実績を見てみます。
分配金は増えていないですね。配当利回りは0.5%程度で増配もないことから、値上がり益でキャピタルゲインを狙うタイプのETFになります。
なお、米国株の魅力は連続増配銘柄が多いことですね。個別銘柄の中にも素晴らしい銘柄が米国にはたくさんあります。以下の記事にまとめていますので、ぜひご覧ください。
「中国株ETF CXSEとは?」まとめ
今回は中国ETF CXSEとは?ということで、その特徴と株価の推移、配当金の推移等について見てきました。
CXSEの特徴をまとめると、
・中国の民間企業160銘柄で構成
・経費率は0.32%と高め
・過去のリターンはS&P500よりもかなり高い
・分配金利回りが低いので値上がり益狙いのETF
ということですね。
中国の主要民間企業で構成されるていることもあり、中国企業にまるっと投資をしたいというのであればCXSEは選択肢となりうるETFといえます。
他方、中国は人権問題などの政治リスクや、中国共産党による会社経営や証券取引への介入などの懸念があるんですよね。
経費率も0.32%で割高ですが、過去のデータからS&P500を超えるパフォーマンスを示していることもあり、中国経済の成長を今後も信じるのであれば選択肢となり得るETFかと考えます。
また、手持ちのETFが日本株や米国株のみであれば、別の経済圏としてCXSEを購入するのはよく機能すると思います。
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