長期投資や積立投資は、好調な米国株にまるっと投資できる”S&P500”だけでいいという人もいますが、今後も買いですか?
ダウとの違い、利回り・構成銘柄や特徴など、今後も買いなのか、わかりやすく解説してほしいです。
このような疑問を持つ方に向けて記事を買いています。
- S&P500とは何かわかりやすく解説
- S&P500だけでいい?3つのポイントを解説
- 利回り・パフォーマンスを紹介
- 構成銘柄やセクター比率を説明
- S&P500に連動する投資信託・ETFを紹介
投資歴20年のかいまるです。米国株や米国ETFを中心に1500万円以上の資産を運用しています。
S&P500には米国ETFのVOOに約100万円投資しています。
世界で最も有名な株価指数S&P500。米国を代表する大型株500銘柄で構成され、この指数を見ることで米国株全体の上昇・下落を知ることができます。
日本の経済ニュースなどでも毎日の値動きが報道されることもあり、一度は聞いたことのある人が多いと思います。
その魅力や特徴をたんてきにまとめると
- 米国大型株500銘柄の時価総額から算出される株価指数
- 業種別の全11セクターに分類、情報技術セクターの割合がトップ
- 時価総額上位10種が全体の20%を占めていて、巨大IT企業が上位
- S&P500に連動する投資信託・ETFも多数存在
- 長期的に年平均約10%の安定利回り
ということ。最近ではこのS&P500に連動するETFや投資信託も数多く販売されて、日本の個人投資家の間でも人気となっています。
今回は、そんなS&P500とは何か、長期投資はS&P500だけでいいのか、わかりやすく解説していきます。
S&P500に連動するおすすめETFや投資信託についても紹介しますよ!ぜひ最後までご覧ください。
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目次
S&P500とは?わかりやすく解説
「S&P500」とは、米国のS&P ダウ・ジョーンズ・インデックス社が提供する、アメリカの代表的な株価指数です。
ダウ工業平均株価と並んで世界で最も有名な株価指数の一つですね。
米国のニューヨーク証券取引所(NYSE Arca、NYSE Amex)及びNASDAQ(ナスダック)に上場している銘柄から代表的な500銘柄の株価を元に算出されています。
S&P500には小型株は含まれていないものの、時価総額は米国市場全体の約80%をカバーしていることもあり、米国株式市場全体を表す株価指数と言って良いですね。
S&P500は時価総額加重平均をとっていて、アップルやマイクロソフトなどの時価総額の大きい企業の株価が指数に反映され易くなるんですね。
ここが構成銘柄の株価を単純に平均するダウ工業平均株価との大きな違いとなります。
参考記事⏬
NYダウとは?構成銘柄や特徴は?
S&P500との連動を目指す投資信託やETFは、基本的に同じ値動きをするので、なるべくコストの少ないものを選ぶことが、利益を最大化する上で重要となります。
バフェットも「S&P500だけでいい」と遺言
世界最大の投資会社「バークシャー・ハサウェイ」CEOのバフェットは、投資のプロではない個人投資家に対してはS&P500を推奨しています。
と述べているんですね。
このバフェットの言葉は、多くの個人投資家にとって、「株式への投資はS&P500だけでいい」という考え方ですね。
S&P500だけでいい?3つのポイントを解説
S&P500だけでいいというポイントは、
- 算出方法は時価総額加重平均
- 指数は長期的に右肩上がり
- 利回りは年率10%程度
ということ。クイックに見ていきましょう。
ポイント①:算出方法は時価総額加重平均
S&P500は、現在の時価総額合計額を基準時の時価総額合計額で割って算出されます。ちょっと難しいかもですが、
S&P500指数 = 現在の時価総額合計額 ÷ (基準時の時価総額合計額 × 10)※
※基準は1941〜43年の平均を10とする
ようするに1941〜43年を基準として現在の時価総額合計額が何倍になったのかがわかる指標ということです。
2023年6月21日現在でS&P500が4365です。なので1941〜43年の基準値10に対して436倍に成長しているということをになります。
時価総額の大きい企業の比率が大きくなるので、成長著しい企業への投資比率は増えて、衰退している企業の比率は下がります。
こうした調整が自動的に行われることも”S&P500”だけでいいという根拠となっています。
ポイント②:指数は長期的に右肩上がり
S&P500が、なぜ投資家から絶大な人気を誇っているのか?
それは過去のパフォーマンスを見ると理由は明らかですね。以下が過去30年間のS&P500のチャートです。
2000年代前半のITバブルの崩壊、2008年ごろのリーマンショックなどの大きな経済危機を乗り越えて株価は右肩上がりで最高値を更新し続けています。
過去20年間でS&P500よりも成績の良かったファンドは、わずか20%程度しかないと言われています。なので、高い手数料を払うよりもS&P500に投資した方が、多くの場合で高いリターンが期待できるということです。
ちなみに日本の株価指数である日経平均株価は、1989年末に記録した史上最高値3万8915円をいまだに超えることができていないんですよね。
ポイント③:過去リターン(利回り)は年率10%程度
過去の実績を見るとS&P500の過去リターン(利回り)は年率約10%となっています。
以下は、1993年1月に米国初の上場投資信託(ETF)として設定されたS&P500ETF SPYのリターンです(2023年5月31日現在)。
株式の期待リターンは7%と言われているので、インフレ率を考慮したとしても10%というのはかなり高い利回りといえます。
ちなみに、米国の新興市場ナスダックの年率リターンは約12%もあり、この株価指数も世界的に有名です。
詳細を以下の記事にまとめていますので、ぜひご覧ください。
S&P500の構成銘柄とセクター構成は?
ここでは
- S&P500の構成銘柄はGAFAが上位
- S&P500のセクター構成は情報技術がトップ
を見ていきます。
S&P500の構成銘柄は大型ハイテクが上位
構成銘柄を見ると、S&P500は時価総額の大きい銘柄の比率が高くなるため、現在勢いのあるMicrosoftやAppleなどのハイテク企業が上位を占めているのがわかります。
米国を代表する5社の時価総額だけで、日本の上場企業を超える規模になったことでも話題になりました。
それだけAppleやAmazon、Microsoftなどが提供するサービスや製品の利用者が爆発的に増えているということです。
参考記事⏬
GAFA+Microsoftの株価は期待大?
最近の株高もあり、S&P500の上位銘柄は米国を代表するグロース銘柄ばかりですね。そんな、おすすめの成長銘柄をまとめています。
ぜひご覧ください。
S&P500のセクター構成は情報技術がトップ
S&P500は米国を代表する大企業500社により構成されており、採用銘柄は約40業種に及んでいます。
MicrosoftやAppleの時価総額が大きいこともあり、情報技術の比率が25%超えと高くなっているのがわかります。
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なお、オックスフォードインカムレターの特徴や無料メルマガのメリットについては以下の記事にまとめています。
S&P500に連動するETFや投資信託とは?
ここではS&P500に連動している投資信託・ETFを紹介していきます。
S&P500へのインデックス投資は、長期的に安定したリターンを継続的に得られることが知られていて、資産運用の最適解と言われています。
①S&P500に連動する米国ETF
S&P500に連動する米国ETFは以下のとおり。
S&P500は世界で最も有名な株価指数の一つなので、他の会社からもETFが販売されていますが、経費率が安いこの3つの中から選んでおけば間違いないです。
この中でも、経費率が0.03%と最も低いバンガード社のVOOが一番おすすめですね。
バンガード社は取り扱い総額が増えると、経費率を引き下げてくれます。なので特に好みがないのであればVOOで良いでしょう。
②S&P500に連動する東証ETF
S&P500に連動する東証ETFは以下のとおり。
- 上場インデックスファンド米国株式(S&P500):1547
- SPDR S&P500 ETF:1557
- iシェアーズ S&P 500 米国株 ETF:1655
- 上場インデックスファンド米国株式(S&P500):2521
東証ETFは、日本円で取引ができるので日本株と同じ感覚で取引ができることがメリットですね。
この中だとSPDR S&P500 ETFが経費率0.0945%と最も低くおすすめです。
③S&P500に連動する投資信託
S&P500に連動する投資信託を取り扱う会社も増えてきました。
総じてETFよりも信託報酬などのコストが高くなりますが、その中でも特に信託報酬が低いおすすめの投資信託は以下のとおりです。
- eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
- SBI・バンガード・S&P500
信託報酬はどちらも0.1%程度となっていて非常に低くなっています。さすがに米国ETFのVOOよりも高くはなっていますが、気にするほど大きな差ではないですね。
むしろ投資信託は
- 日本円で購入できる
- 100円から積立投資ができる
- つみたてNISAが利用できる
などのメリットがあります。米国ETFは日本円→米国ドルにしないとダメなので、為替手数料がかかるんですよね。
なので、米国の個別銘柄を購入しないのであれば投資信託で十分かと思います。
ちなみに投資信託を購入するのであればクレカ積立でポイントが貯まるマネックス証券がおすすめです。詳細は以下の記事にまとめてますので、ぜひご覧ください。
「S&P500だけでいい?」まとめ
今回は、S&P500とは?ということで構成銘柄や算出方法、おすすめの投資信託・米国ETFなどについて見てきました。
ポイントをまとめると
- S&P500とは、米国大型株500銘柄の時価総額から算出される株価指数
- 業種別の全11セクターに分類、情報技術セクターの割合がトップ
- 時価総額上位10種が全体の20%を占めていて、巨大IT企業が上位
- S&P500に連動する投資信託・ETFも多数存在
- 長期的に年平均約10%の安定リターン
ということです。
S&P500への投資は、過去の実績を見ると安定した高い収益を期待できます。保有資産のコアとして長期・積立を行っていくのが最もおすすめできる投資法といえます。
最後に米国ETFや米国株に賢く投資するための方法について紹介しますので、ぜひ参考にしていただければと思います。
S&P500や米国株にレバレッジ取引
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なお米国株や資産運用に関連するお得な情報について、以下にまとめました。よろしければご覧いただければと思います。
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