DIAはダウ工業株価平均(NYダウ)に連動するETF ですが、株価や配当、構成銘柄、特徴はどうなっていますか?
S&P500などに連動するETFや高配当ETFもありますが、これらに比べてDIAに投資するメリットは何ですか?配当実績についても知りたいです。
今回は、このような疑問を持つ方にむけて記事を書いています。
- 米国ETF DIAはNYダウ平均に連動:株価の基本データと特徴は?
- DIAの構成銘柄とセクター比率は?
- DIAの株価推移(チャート)とリターンは?
- DIAの配当実績と驚きの増配率は?
米国ETFのDIAはダウ工業平均株価指数に連動するETFです。日本でもお馴染みのNYダウに連動するんですね。
その特徴そまとめると、
- 構成は超優良大型銘柄
- 銘柄の入れ替えが少ない
- 構成銘柄の株価を単純平均
ということ。
S&P500と比較すると、直近10年ではNYダウのリターンが悪くなっているものの、超優良銘柄のみに分散投資したいという方にはおすすめできるETFです。
今回は、そんなNYダウの構成銘柄にまるっと投資できるDIAは買いなのか、わかりやすく分析していきます。
ぜひ最後までご覧ください。
自分は、20年以上投資を続けていて米国ETFも保有しています。今回は、この経験も踏まえ記事を書きました。
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目次
ダウ工業平均株価指数(NYダウ)とは?
日々のニュースの中で毎日のように聞くダウ工業平均株価。正式名称は「ダウ・ジョーンズ工業株価平均」(NYダウ)といいます。
米国を代表する30の銘柄で構成され100年以上の歴史を持つ最も古い米国株式市場の指数ですね。
構成銘柄は世界的なグローバル企業がほとんど。米国経済だけを反映したというより世界経済を反映させた指標と言えます。
NYダウはS&Pダウ・ジョーンズ・インデックスが算出・公表。5名の有識者で構成される指名委員会が成長性や流動性などを基準に主要セクターから満遍なく30銘柄の選定・入れ替えを判断しています。
直近だと2018年6月にNYダウ創設時から唯一残っていたGEを指数から除外。新たに、世界最大級のドラッグストアチェーンのWBA(ウォルグリーン・ブーツ・アライアンス)を組み入れました。
さらに2020年9月にエクソンモービルを同指数から除外し、新たにクラウドによるデータサービス大手セールスフォース・ドットコムに入れ替えると公表しました。
このように時代の流れに応じて構成銘柄の入れ替えを行うのもダウの大きな特徴と言えるでしょう。
米国ETF DIA:株価の基本データは?
ダウ平均株価指数(NYダウ)に連動する米国ETFがDIAです。
DIAは”SPDRダウ工業株平均 ETF”という正式名称で、米国のダウジョーンズ工業株価平均と同じ投資成果を目指したETFです。
基本データは以下のとおり(2023年12月現在)
- インデックス:ダウジョーンズ工業株価平均
- 52週株価レンジ:323.21 〜 398.82
- 信 託 報 酬 : 0.16%
- 分 配 金 利 回 り: 1.81%
- 配 当 実 績 : 6.89ドル
- 組 入 銘 柄 数 : 30銘柄
- 設 定 日:1998年1月14日
ダウ工業平均株価(NYダウ)は世界でもっとも有名な株価指数といっても過言ではありませんが、この指数に連動するETFってあまり多くないですよね。
NYダウに採用されている30銘柄は、世界的に最も有名な巨大グローバル企業ばかりですから、ETFよりも直接個別株に投資するという選択をする投資家が多いためでしょう。
DIAは、このNYダウに連動する米国ETFでSPDR社が提供している商品です。
株価指数に連動するETFではS&P500ETFのVOOやナスダック100ETFのQQQも人気の商品ですね。特徴をまとめていますので、ぜひご覧ください。
DIAの特徴とは?
DIAの特徴は、すなわちダウ工業平均株価指数の特徴とイコールということになりますが、ETFとしての特徴は、
特徴1:構成銘柄が少ない
特徴2:信託報酬は若干高め
特徴3:構成銘柄の株価平均型
ということです。以下クイックに見ていきますね。
特徴その1:構成銘柄が少ない
DIAはNYダウに連動するETFですから構成銘柄数は30。S&P500や日経平均はの500、225銘柄と比較すると構成銘柄は、明らかに少ないですね。
銘柄数が少ないということは1企業の株価が大幅に下がったりした時に、指数に与える影響が大きくなります。
なので投資家の中には、銘柄の分散効果が薄いという理由でS&P500を好む方も結構いますね。
特徴その2:信託報酬は若干高め
DIAの信託報酬は0.17%と他のメジャーな米国ETFと比較すると若干高い水準ですね。比べてみると、
・VTI :0.03%(米国市場全体)
・VOO:0.03%(S&P500)
・VYM:0.06%(米国の高配当銘柄)
となっています。構成銘柄数が30でしかも超大型株ばかりなので、そんなに経費はかからないような気もしますが…。
SPDRのライバル会社であるバンガード社やブラックロック社がNYダウに連動するETFを出してないんですよね。
なので、競合するETFが少ないこともあり経費が下がらないということなのでしょう。
特徴その3:構成銘柄の株価平均型
ETFという観点で見ると指数が30銘柄の平均となっているという点がDIAの最大の特徴といえるでしょう。
ダウ”平均”株価というぐらいですので、NYダウ指数の算出は構成銘柄の平均値で計算されているんですね。以下が、その説明。
構成銘柄の株価の合計を「除数」で割って算出する株価平均型の指数です。構成銘柄の入替時・株式分割時など必要に応じて除数を調整し、指数の連続性を保つようにしています。
※SBI証券HPより
なので、簡単な式で表すと
・(銘柄1+銘柄2+・・+銘柄30)/除数
という計算式です。この除数は銘柄入れ替えがあった時などに見直されていて、2019年4月現在で
・0.14748071991788
となっています。小学生でも計算できますね。
ただ、指数としては非常にわかり易い反面、企業の規模とか関係なしに、株価が高い銘柄の構成比率が単純に大きくなるんですよね。
なので純粋に株価の高い銘柄の値上り・値下がりに影響を受けやすくなります。ここら辺が投資家の好き嫌いが別れる点となっているんですね。
詳細ははぶきますがS&P500は加重平均型でアップルなどの時価総額が大きい銘柄の構成比率が大きくなるようになっています。
なお、このように個別銘柄やETFの特徴に応じて投資を行うこと、しっかりとした投資理論を身に着けることが勝率を高める上で重要です。以下の記事では、初心者向けのものから古典まで、おすすめの米国株投資本を紹介しています。
DIAの構成銘柄とセクター比率は?
DIAの構成銘柄
構成銘柄上位10社は以下の表のとおりです。
日本でもおなじみの企業ばかりですね。
S&P500は、時価総額に加重平均されますのでAppleやマイクロソフトなどのIT企業が上位をしめることになりますが、NYダウは単純に株価の高い企業の順番で入っているということです。
現在は、株価的にはユナイテッドヘルス、ゴールドマンサックス、ホームデポあたりが株価好調ということですね。
参考URL:ステートストリート社公式HP
DIAのセクター比率
続いてセクター比率です。
資本財、情報技術、ヘルスケアがトップ3となっていますね。
22年に入ってグロース銘柄中心の情報技術セクターが大きく売られていることもあり、ヘルスケアセクターが構成Topとなっています。
NYダウは各セクターの代表企業で構成されていると言っても過言ではないので、ほぼ全てのセクターが入っているということです。
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なお、オックスフォードインカムレターの特徴や無料メルマガのメリットについては以下の記事にまとめています。
DIA:株価の推移(チャート)とリターンは?
DIAの長期チャート
以下はDIAの設定来チャートです。ある意味米国市場そのものと同じ値動きですね。
リーマンショックのあった2009年ごろは大きく落ち込んでますが、その後は右肩上がり。米国市場の好調さをよく示しています。
ちなみにNYダウとS&P500、ナスダックの直近10年チャートを比較したのが以下の図。
赤:NASDAQ 青:DIA 緑:S&P500
ナスダックは別格として、過去10年チャートを見るとハイテク銘柄の比率が高いS&P500のパフォーマンスがNYダウより良いですね。
ダウに採用されている銘柄は米国を代表する巨大企業ということもあり、S&P500よりも成長性が劣る面もあるのでしょう。
一方、22年に入ってグロース銘柄を中心に株価が大きく下落していることもあり、3指数で比較すると短期的にダウのパフォーマンスは良くなっています。
DIAのリターン
DIAの配当金も含めたトータルリターンは以下のとおりです(2022年12月31日現在)。
1998年の設定以来のリターンは年率で約8.74%となっています。十分すぎるパフォーマンスですね。20年間の保有で資産が約3.5倍近くになる計算です。
米国市場恐るべし…です。
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米国株は、大手のネット証券であるSBI証券、楽天証券、マネックス証券で購入することが可能ですが、手数料は3社横並びで約定代金の0.45%(最大20ドル)。
日本株の売買手数料よりも、かなり割高な状態なんですよね。
その点、DMM株なら取引手数料ゼロで米国株を購入することが可能です。詳しくは以下の記事にまとめています。
DIAのこれまでの配当実績と増配率は?
DIAは、他の多くの米国株や米国ETFと違って毎月配当金が分配されます。
配当実績は以下のとおりです。配当利回りは2%弱とあまり高くありませんが、順調に配当金が伸びていることが分かりますね。
リーマンショックの影響で米国企業全体の業績が悪化した2009年〜2010年は、配当金が減少しています。金融危機がおこると減配することもあるということですね。
今回こうしてDIAを分析して最も驚いたのは増配率の高さで、過去10年平均で7%を超えています。
このように、超優良銘柄で構成されていて、かつ株価の値上り益やインカムの上昇も見込めるという点で、DIAへの投資はメリットが大きいといえます。
なお、DIAの配当金は2%台ですが、米国株には高配当でしかも連続増配を続けている企業があります。中には7%を超える銘柄や60年以上連続増配している銘柄も。おすすめの銘柄について以下の記事にまとめています。
「ダウ平均株価ETF DIAの株価」まとめ
今回は、ダウ工業平均株価指数ETF DIAの株価ということで、その特徴と株価の推移(チャート)、配当金の推移等について見てきました。
DIAの特徴をまとめると、
- 米国の超優良大型株30銘柄で構成
- 20年間で4倍近いパフォーマンス
- 10年平均で7%近い増配率
ということだと思います。
端的にいうと値上がり益はもちろん、インカムの増加も期待できるETFだといえますね。
こうした十分すぎるリターンや増配率を確認して見ると、長期投資の場合、あえてリスクをとって個別株に投資する必要があるのか疑問に感じてしまいます。
分散を効かして米国の超優良銘柄に広く投資したいと考えている者にとっては、DIAは値上がり益もインカムも期待できるおススメのETFといえます。
最後に米国株や米国ETFを賢く運用するための方法について紹介しますので、ぜひ参考にしていただければと思います。
S&P500や米国株にレバレッジ取引
株価指数、外国株、金、原油…などなど。いろんな商品に気軽に投資ができるCFD。最大の魅力はFXのようにレバレッジをかけて取引できること。
特に株価指数CFDはレバレッジをかけたインデックス投資なので、長期的に高いリターンが期待できます。
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- 少額資金で5〜20倍の投資が可能
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米国株式市場は長期的に右肩上がり。
なので、S&P500CFDやナスダックCFDを長期保有することで少ない資金でも大きなリターンが期待できます。
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