モノタロウ（MonotaRO）の株価が下落しているようですが、なぜ安いんですかね？MonotaROの業績悪化がヤバいことになっているようですが…
株は買うべきか、今後の見通しを知りたいです。
そんな疑問を持つ方に向けて記事を書きました。
- モノタロウはどんな会社なの？
- MonotaROの株価の状況や配当実績、株主優待は？
- 業績悪化でやばい？潰れるのか？
- モノタロウの株価推移は？MonotaROはなぜ安い？
- 今後の株は買い時か？
｢工具業界のアマゾン｣とも呼ばれるモノタロウ。事業者向けの工具や資材の販売による売上が約2500億円（2023年12月期時点）の規模にまで成長しています。
中小企業や建設の｢現場｣を支えるニッチなECというイメージの一方、IT業界においては、徹底的なデジタル化やデータ経営で効率化を進める企業としても知られています。21年には一時楽天の時価総額を抜いて話題となりました。
株価は長期的に右肩あがりで上昇していますが、
・急激な株価上昇による反動
・インフレや金利上昇による景気減速
もあり短期的に株価は下落しています
一方、23年12月期の業績は堅調そのもので、事業者向けネット通販事業の新規獲得口座は110万口座で、23年12月期末の登録口座数は911万口座まで増加。
さらに、大企業向け購買管理システム事業の連携企業数も1057社増の3,578社まで増え、35％増収と引き続き高い伸びを見せています。
今回は、そんな高成長株であるモノタロウを買うべきなのか？業績悪化でヤバいのか？分析です。
ぜひ最後までご覧ください。
自分は、投資歴20年を超えており日本株を中心に1,500万円以上の資産を運用しています。これらの経験も踏まえて記事を書きました。
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目次
モノタロウ（MonotaRO）はどんな会社なの？
モノタロウは、切削工具や研磨材などの工業用製品、自動車整備、工事などに関わる1,900万点を超える商品や、それらに用いられる資材を安く効率的に購入できる事業者向け及び個人向けのEC通信販売会社です。
通信販売という業態を用いることで無駄な営業コストを省き、小ロットでも安価で購入いただけるのが特徴なんですね。
日本には流通していない海外の商品を直接輸入して提供したり、プライベートブランド商品を開発するなどして、高品質で圧倒的な安いことで人気となっています。
企業コンセプトは「現場を支えるネットストア」ということで、マスコットキャラクターの「モノタロウ侍」や印象に残るテレビCMを見たことがある方も多いのではないでしょうか。
モノタロウは、日本のベンチャー企業という印象がありますが、米国の資材製造・販売大手Grainger Internationalの子会社なんですね。
日本国内だけではなく、海外は中国・韓国・インドネシアでビジネスを展開。さらにアメリカ・欧州・中国・インド市場は親会社のGrainger社へ卸売・コンサルティング等のサービス提供しています。
そんなモノタロウの株価の状況や業績推移を見ていきます。
モノタロウの株価の状況は？
では早速ですがの株価データ（2024年３月26日現在）を見て行きましょう。
株価の指標に関しては、パッと見た感じ”あまり良くないな”というのが率直な感想。PER35倍、配当利回り１％程度は指標的にかなりの割高水準です。
なお同じEC小売業の楽天やメルカリなども、個人投資家に人気の銘柄となっています。
株は買いか分析していますので、ぜひご覧ください。
モノタロウの配当実績や株主優待は？
続いて配当実績を見ていきましょう。以下がMonotaROの配当金の実績です。
配当金は堅調に右肩上がりで上昇しています。
2016年に配当金4.５円だったので、2023年は16円にまで伸びていて、７年で３倍以上にまで増えています。ただ配当利回りは１％に満たないこともあり、インカムはあまり期待できないですね。
配当の方針を見ると、
株主に対する利益還元を経営の重要政策の一つと認識し、剰余金の配当につきましては、安定的かつ 継続的に連結業績の成長に見合った成果の配分を行っていくことを基本方針
としていて、配当性向◯％といった数値目標は設けていません。
モノタロウの配当利回りが低い水準ですが、日本株の中にも減配せずに増配する”累進配当”を目指す方針の企業があります。それらの企業の中から高配当銘柄をまとめました。
ぜひご覧ください。
株主優待はプライベートブランド商品
モノタロウは、100株以上を半年以上継続して保有している株主を対象に、同社のプライベートブランド商品を贈呈しています。
優待金額は株を保有する継続期間に応じ以下の金額相当分となります。
一例を挙げると、ウェットティッシュや使い捨てのタオルペーパーなど毎日使う日用品がもらえます。
参考URL：モノタロウHP
次にモノタロウの株価推移と業績を見ていきましょう。
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モノタロウの株価推移は？株価は急落？
続いてチャートを確認していきましょう。資材の通信販売で国内最大手のモノタロウ（MonotaRO）。これまでの株価推移はどうなっているのでしょうか？
ここでは過去の長期チャートと短期チャートを見ていきます。
長期チャート
以下は過去のチャートです。売上高は過去10年で約9倍、営業利益は12倍と急成長していることもあり株価は右肩上がりで上昇しています。
2013年１月ごろは170円程度だった株価も、2021年２月には3000円を突破。
短期的には急速な株価上昇は一服しましたが、楽天の時価総額を一時上回ったことが話題となりました。
典型的な高成長株と言って良いでしょう。
短期チャート
以下がモノタロウの１年チャートです。短期的には株価は横ばい傾向です。
短期的に株価は1200〜2000円程度を推移しています。急速に株価が上昇してきた反動で短期的には株価は下落傾向です。
22年以降、インフレや金利上昇による景気減速の影響もあり、株価は冴えないですね。
このように短期的にも株価は大きく値動きしています。株はリスクが高い、コロナショックみたいな株価暴落が怖い…という方もいると思います。
そういう方は１株価からの少額投資から初めてみてはどうでしょう？少額投資でリスクを低く運用を行うことが可能です。詳しくは以下の記事にまとめています。
次にMonotaROの業績を見ていきます。
モノタロウの業績はヤバい？潰れる？
続いてモノタロウの業績を見ていきます。
モノタロウの株価が短期的に下落しているのは世界的な景気減速による要因が大きいですね。以下が過去10年の売上高、営業利益、純利益の推移です。
ねじやボルト、切削工具や研磨剤、空圧機器、作業服などなど、工場などでのメンテナンスや補修に必要な備品・消耗品などの間接資材で圧倒的な品ぞろえということもあり、業績は右肩あがりで成長しています。
特に事業者向けの資材は、景気が悪化しても需要が堅調なんですね。円安やインフレの影響で原材料は上昇していますが、販売価格の引き上げもあり営業利益も伸びています。
23年12月期も業績堅調
事業者向けネット通販事業の新規獲得口座は110万口座で、23年12月期末の登録口座数は911万口座まで増加。
さらに、大企業向け購買管理システム事業の連携企業数も1057社増の3,578社まで増え、35％増収と引き続き高い伸びを見せています。
キャッシュフローについては商品が堅調に売れていることもあり、財務的には安定しています。営業キャッシュフローの範囲内で投資を行っています。
なお、MonotaROは事業者向け資材販売ということで業績は堅調ですが、通信株や医薬品株は景気動向に業績が影響を受けづらいディフェンシブセクターとして人気です。
特徴をまとめていますので、ぜひご覧になってください。
モノタロウ株は買い時？
事業者向け工具や資材のネット販売で急成長しているモノタロウ。業績が堅調なものの、短期的には株価は冴えない状況が続いています。
自分は景気動向に売り上げが影響を受けづらい銘柄が好みではあるのですが、モノタロウ株は長期投資の観点からは買っても良いと考えています。
理由をたんてきに言えば、
・国内Eコマースが堅調
・海外事業の収益も改善
・株価は高騰していて配当利回りが低い
ということですね。
モノタロウの主な顧客は中小企業を中心とした製造業・工事業・自動車整備業者および個人。取扱商品点数が1900万点超(在庫点数51.8万点)と多岐にわたるだけでなく、ネットでの検索性も高く、顧客にとっては利便性が業績成長の要因となっています。
扱っている商品がニッチな市場ということもあり、他に競争相手となるような企業がないのも安心材料です。
営業赤字が続いていた、東南アジア向けの海外事業も増収増益と業績が上向いているんですね。
配当利回りは１％未満で正直ものたりないですが、株価は長期的に右肩上がりで上昇。
短期的な株価上昇を期待して売買するのではなく、株価が下落したタイミングで長期保有をして株価上昇を待つといった戦略に向いた銘柄といえそうです。
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「モノタロウの株価が下落…やばい？」まとめ
今回はモノタロウ（MonotaRO）の株価分析ということで、株価の推移、配当実績や株主優待、今後の株は買いかなどについて述べてきました。
事業者向け工場資材のネット販売を手がけるモノタロウ。主な顧客は中小企業を中心とした製造業・工事業・自動車整備業者および個人で、取扱商品点数が1900万点超、ネットでの検索性も高く、顧客にとっては利便性が人気となっています。
”工具業界のアマゾン”とも呼ばれ、今後の成長にもかなり期待できるのではないでしょうか。
業績も右肩上がりで成長していて、海外事業も堅調です。株価も上昇傾向ですので、短期的に下落したタイミングで投資するのも選択肢となる銘柄といえます。
最後に賢く株式投資や資産運用するための方法について紹介しますので、ぜひ参考にしていただければと思います。
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