日本ハムの株価が下落しているようですが、なぜ安いんですかね?日本ハムの業績悪化がヤバいことになっているようですが…
株は買うべきか、今後の見通しを知りたいです。
そんな疑問を持つ方に向けて記事を書きました。
- 日本ハムはどんな会社なの?
- 株価の状況や配当実績、株主優待は?
- 日本ハムの業績悪化でやばい?潰れるのか?
- 株価推移は?日本ハムはなぜ安い?
- 今後の株は買い時か?
ハムやソーセージなどの食肉メーカー最大手の日本ハム。ソーセージの”シャウエッセン”など、定番化した商品も多く売り上げも堅調です
一方、株価は長期的にはしっかり上昇しているものの、
・利益率が数%で伸びていない
・インフレや円安による材料費高
もあり短期的に業績は悪化。株価は下落しています。
一方、国産の牛肉・豚肉・鶏肉や輸入牛肉の生産飼育から処理・加工、調理を行うとともに、物流や販売まで自社グループで一貫して対応できるところが強み。日本の内需株らしく売り上げは堅調です。
今回は、そんな日本ハムの株を買うべきなのか?業績悪化でヤバいのか?分析です。
ぜひ最後までご覧ください。
自分は、投資歴20年を超えており日本株を中心に1,500万円以上の資産を運用しています。これらの経験も踏まえて記事を書きました。
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目次
日本ハムはどんな会社なの?
日本ハム株式会社は、食肉加工品の国内最大手です。生産飼育、ハム・ソーセージなどの食肉加工品、ハンバーグ、レトルト食品、惣菜食品、冷凍食品、チキン加工品などの調理加工食品などの製造・販売を行っています。
国産の牛肉・豚肉・鶏肉や輸入牛肉の生産飼育から処理・加工、調理を行うとともに、物流や販売まで自社グループで一貫して対応できるところが強みとなっています。
ソーセージ「シャウエッセン」の人気・ブレンド力は絶大。定番商品の人気も根強く、日本ハム製のハムやウインナーを普段から利用している方も多いのではないでしょうか?
グループ全体で売上高は1兆円を超え、国内食肉業界では1位の規模。世界の食肉業界でも8位のポジションを占めます。
2021年現在で、国内外に農場495ヶ所(うち自社農場157ヶ所)、製造拠点94ヶ所、物流・営業拠点313ヶ所、研究・検査3ヶ所を持つ巨大企業グループなんですね。
プロ野球球団の「北海道日本ハムファイターズ」の親会社ということで、他の食品関係企業に比べても抜群の知名度を誇ります。
そんな日本ハムの株価の状況や業績推移を見ていきます。
日本ハムの株価の状況は?
では早速ですがの株価データ(2024年3月29日現在)を見て行きましょう。
株価の指標に関しては、パッと見た感じ”悪くないな”というのが率直な感想。PER20倍と割高水準ですが、配当利回り2.2%程度は平均的な水準です。
なお同じ食品メーカーの明治ホールディングスやヤクルトも、個人投資家に人気の銘柄となっています。
株は買いか分析していますので、ぜひご覧ください。
日本ハムの配当実績や株主優待は?
続いて配当実績を見ていきましょう。以下が日本ハムの配当金の実績です。
森永乳業の配当金は安定的に支払われていて、ここ数年は右肩あがりで増配しています。
2013年に48円だった配当金が、2023年に110円にまで伸びています。10年で配当金は2倍超えですから、まずまずといった水準です。
配当の方針を見ると、
剰余金の配当については、DOE(親会社所有者帰属持分配当率)2.3%程度を目安に、安定的かつ継続的な配当成長を目指してまいります。
としています。実績ベースで22年3月の配当性向は21%程度なので余力は十分です。無理な増配は目指さないで、事業の成長とともに配当を伸ばしていく方針ということです。
日本ハムの配当利回りは3%程度と高配当水準ですが、日本株の中にも減配せずに増配する”累進配当”を目指す方針の企業があります。
それらの企業の中から高配当銘柄をまとめました。ぜひご覧ください。
株主優待は自社商品
日本ハムは、100株以上を半年以上継続して保有している株主を対象に、同社の自社商品を贈呈しています。
優待金額は、100〜500株未満の株主は以下の金額相当分となります。
ちなみに500株以上の株主には保有期間に応じて、5000〜10000円相当の自社商品が年2回贈呈されます。
ハムやソーセージは、毎日のように食べる方も多いと思います。もらってうれしい株主優待なのではないでしょうか。
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日本ハムの株価推移は?株価は急落?
続いてチャートを確認していきましょう。ハムやソーセージなどの食肉業界最大手の日本ハム。これまでの株価推移はどうなっているのでしょうか?
ここでは過去の長期チャートと短期チャートを見ていきます。
長期チャート
以下は過去のチャートです。最近の株価は下落傾向ですが、長期的にはしっかり上昇していることがわかります。
2012年ごろは2000円程度だった株価も、2024年に5000円を突破するまで株価は上昇しています。
食品株は定番商品の売り上げが安定していて業績が底堅い企業が多く、長期的に株価が上昇している要因となっています。
短期チャート
以下が日本ハムの1年チャートです。短期的には株価は下落傾向です。
短期的に株価は上昇傾向で、4000〜5200円程度を推移しています。
22年以降、インフレや金利上昇による景気減速や原材料費の高騰や光熱費上昇の影響で株価は冴えない状況が続いていましたが、商品への価格転嫁が進んでいて業績は堅調です。
消費者は、食品の値上げに敏感ということもあり、原材料費の高騰を商品価格に転嫁しきれていません。
このように短期的にも株価は大きく値動きしています。株はリスクが高い、コロナショックみたいな株価暴落が怖い…という方もいると思います。
そういう方は1株価からの少額投資から初めてみてはどうでしょう?少額投資でリスクを低く運用を行うことが可能です。詳しくは以下の記事にまとめています。
次に日本ハムの業績を見ていきます。
日本ハムの業績はヤバい?潰れる?
続いて日本ハムの業績を見ていきます。
株価が22年ごろに短期的に下落したのは、21年末ごろからインフレや円安が進み原材料費が高騰して利益が大幅に減少したことが大きいですね。
以下が過去10年の売上高、営業利益、純利益の推移です。
定番商品の売り上げが安定していることもあり、売上高は横ばい状態です。良く言えば業績は底堅いとも言えますが、原材料費が上昇を商品価格の値上げで吸収できておらず、短期的に利益率が悪化しています。
21年末以降の円安・物価高は、日本の内需株には逆風となっています。日本ハムも2022年業績を下方修正しており、インフレの影響が大きいことが見て取れます。
売り上げは安定していますが、利益率が2〜4%程度と、あまり稼げる体質ではないですね。
一方、高騰する原材料費を商品価格に転嫁が順調に進んでいて、業績は大きく改善しています。
なお、キャッシュフローについてはプラスになっていることもあり、財務的には安定していますね。営業キャッシュフローの範囲内で投資を行っています。
日本ハムの業績は安定的ですが、通信株や医薬品株は景気動向に業績が影響を受けづらいディフェンシブセクターとして人気です。
特徴をまとめていますので、ぜひご覧になってください。
日本ハムの株は買い時?
食肉メーカー最大手の日本ハム。国内外に農場や生産工場を抱えていて、飼育から処理・加工、調理を行うとともに、物流や販売まで自社グループで一貫して対応できるところが強みとなっています。
「シャウエッセン」などの定番商品の売り上げが堅調で、プロ野球球団の親会社ということもあり知名度は抜群です。
自分は景気動向に売り上げが影響を受けづらい銘柄が好みではあるのですが、日本ハム株は長期投資の観点からは様子見と考えています。
理由をたんてきに言えば、
・定番商品の売り上げは堅調でも価格転嫁はこれから
・利益率が低く、インフレの影響をもろに受ける
ということですね。
定番商品が堅調ということもあり売り上げは底堅いですが、短期的にはインフレによる材料費高騰で利益が悪化。家畜の飼育などに必要な光熱費やエサ代などが高騰していて苦しいですね。
利益率が2〜5%程度と横ばいということもあり価格転嫁がうまくいっていないです。
株価も2017年以降、横ばいが続いています。
短期的にはインフレの影響で下落していますが、売上高が安定していることもあり、インフレや円安が一服すれば業績は回復すると考えられます。株価が下落したタイミングで長期保有をして株価上昇を待つ。
日本ハムはそんな銘柄といえそうです。
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「日本ハムの株価が下落…やばい?」まとめ
今回は日本ハムの株価分析ということで、株価の推移、配当実績や株主優待、今後の株は買いかなどについて述べてきました。
食肉メーカー最大手の日本ハム。「シャウエッセン」などの定番化した商品も多く、売り上げも堅調。飼育から製造・販売まで一貫して対応できるところが強みです。
一方、22年は原材料費の高騰で売上は安定しているものの利益が激減したこともあり短期的に業績が悪化しています。この影響が、今後も続くのかどうか要注目です。
最後に賢く株式投資や資産運用するための方法について紹介しますので、ぜひ参考にしていただければと思います。
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