明治ホールディングス（2269）の株価が下落しているようですが、その理由を知りたいです。業績が悪化しているんですかね？
株は買いか、今後の見通しを知りたいです。
このような疑問を持つ方に向けて記事を書いています。
- 明治ホールディングス（2269）の株価の状況は？
- 明治の配当と株主優待は？
- 明治の株価の推移（チャート）はどうなる？
- 明治の株は買い時？株価は上がる？今後の株価の予想は？
チョコレート菓子や乳製品などの製造で知名度が圧倒的に高い明治ホールディングス。
あまり知られていませんがMeiji Seikaファルマという製薬企業も参加に入っていて、医薬品事業も展開しています。売り上げ１兆円を超える巨大企業なんですね。
しかし、売り上げはここ数年ほとんど伸びず、年々減少している状況。過去５年で全く成長していません。株価が下落傾向なのは、成長性に乏しいのが要因といえます。
今回は、そんな明治ホールディングスの株は買いなのか？分析です。
自分は、投資歴20年を超えており日本株を中心に1,500万円以上の資産を運用しています。これらの経験も踏まえて記事を書きました。
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目次
明治ホールディングス（2269）はどんな会社なの？
明治ホールディングスは、乳製品や菓子製造の明治、そして医薬品のMeiji Seikaファルマが中核企業となっていて、売上高が１兆円を超える大手食品会社グループです。
明治といえばチョコレートなどの菓子や牛乳などの乳製品のイメージが強いですが、医薬品事業が売り上げの16％を占めているんですね。
主要食品ブランドは「ブルガリアヨーグルト」「プロバイオティクスヨーグルト」「明治おいしい牛乳」「明治北海道十勝チーズ」「ミルクチョコレート」「アーモンドチョコレート」など。
医薬品は感染症治療薬メーカーとして抗うつ薬「リフレックス」・統合失調症治療薬「シクレスト」・ヒト用ワクチンの製造・販売を行なっています。
今回はチョコレートや乳製品で知名度の高い明治ホールディングスを取り上げます。
明治の株価の状況は？
では早速ですがの株価データ（2024年３月29日現在）を見て行きましょう。
23年３月31日に１株→２株の株式分割を実施しました。株価の指標に関しては、パッと見た感じ”わりと良いな”というのが率直な感想。
配当利回りは2.8％程度で、日本株の中ではまずまずの水準と言えそうです。PERも18倍程度と株価に過熱感はないですね。
食品業界は業績は安定している一方、イノベーションや成長が見込みづらい分野。利益に対して株価は割安ということなのでしょう。
明治ホールディングスの株価は下落傾向ですが、他の食品メーカーのヤクルトやキユーピーもイマイチです。
株は買い時か？記事をまとめていますので、ぜひご覧ください。
明治ホールディングスの配当実績は？
業績堅調の明治ホールディングス。配当額の過去推移は以下のとおりです。
配当金は右肩あがりで伸びていて、利回りも2.3％程度と平均よりも高い水準です。過去５年の配当性向をみると25％〜35％で余力は十分すぎるぐらいあります。
明治の配当方針を見ると、
当社は、株主の皆様に対する利益還元を重要な経営課題と位置づけ、連結当期純利益の30％を配当性向の目処として、将来の持続的成長に必要な内部留保の充実を図りながら、配当を行うことを基本方針といたします。
としていて、純利益の30％程度を方針としています。
21年の配当性向は35％程度であり、22年３月の配当金は前年同を予定。配当性向の上限を超えており、今後の大幅な増配は期待できないですね。
なお日本株の中にも減配せずに増配する”累進配当”を目指す方針の企業があります。それらの企業の中から高配当銘柄をまとめました。
明治ホールディングスの株主優待は？
食品業界最大手の一つ明治ホールディングス。株主優待はどうなっているのでしょうか？
やはり自社サービスや商品の優待が改悪されるリスクが少なくて良いですよね。明治の株主は、100株以上の所有株式数に応じてグループ自社製品がGetできます。
優待の内容については、以下のとおりで毎年10月末頃に届けられます。
なお、株主優待目的で日本株に投資しようと思っても、どんな優待銘柄を買えば良いか迷うこともあるかと思います。
以下の記事では、優待銘柄を検討する際に役に立つおすすめ本３選と雑誌を紹介しています。ぜひご覧ください。
次に明治の株価推移と業績を見ていきましょう。
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明治の株価の推移は？長期＆短期チャート
続いてチャートを確認していきましょう。
乳製品や菓子事業に強みを持つ明治ホールディングス。これまでの株価推移はどうなっているのでしょうか？
ここでは過去の長期チャートと短期チャートを見ていきます。
長期チャート
以下は過去の長期チャートです。
アベノミクスで大きく株価は上昇したものの、2016年以降はジリジリと株価が下落しています。
2013年ごろまで1000円程度だった株価が、2016年ごろに5000円の大台を突破。
３年足らずで株価５倍程度ですからかなりのパフォーマンスをいえるでしょう。
短期チャート
以下が１年チャートです。
株価は短期的に横ばい傾向ですね。
コロナショックのあった2020年３月以降に4300円ほどあった株価は、22年に入って3500円を割り込む水準にまで下落しています。
短期的には円安や原料高などの影響も大きく受けていて、株価もさえないですね。
このように短期的に大きく株価は値動きしています。このように株はリスクが高い、コロナショックみたいな株価暴落が怖い…という方もいると思います。
そういう方は１株価からの少額投資から初めてみてはどうでしょう？少額投資でリスクを低く運用を行うことが可能です。詳しくは以下の記事にまとめています。
次に明治の業績を見ていきます。
なぜ株価が下落？明治ホールディングスの業績は？
続いて明治の業績を見ていきます。
明治の株価が下落しているのは、業績が伸び悩んでいるからに他なりません。以下が過去10年の売上高、経常利益、純利益の推移です。
22年３月期は減収減益である業績は軟調。売り上げも過去５年でほとんど伸びていません。
個人消費に菓子や乳製品の低価格志向が強いこともあり、食品事業の回復が遅れているのが要因です。短期的にも、インフレによる原材料コストの上昇や円安の影響もあり、23年３月期も減益予想です。
また、頼みの医薬品部門でも、コロナ感染拡大の影響で受診患者数が減少していることが響いています。
なおキャッシュフローは問題なく出ているので、財務的には全く問題はないですね。
なお、明治ホールディングスは業績が底堅い食品株ですが、同様に通信株や医薬品株は景気の動向に業績が影響を受けづらいディフェンシブセクターとして人気です。
特徴をまとめていますので、ぜひご覧になってください。
株価が下落傾向の明治。株は買い時？
新型コロナ拡大により、業績や株価が大きく影響を受けている明治ホールディングス。株は買い時でしょうか？
自分は景気動向に売り上げが影響を受けづらい銘柄が好みではあるのですが、明治ホールディングス株は長期投資の観点からちょっと手が出しづらいと考えています。
理由をたんてきに言えば、
・売上高が減少傾向
・配当利回りもそれほど高くない
・原材料価格の高騰
ということですね。
もっとも大きいのは売上高が横ばいから減少傾向で、ここ数年全く成長していないことです。株価も過去５年間でジリ安となっています。
こういう状況でも配当利回りが高ければ、長期投資の妙味があるのですが…明治ホールディングスはだいたい２％程度で魅力的な水準とは言い難いですね。
売り上げの成長も見込み薄で配当利回りが低いとなると、ちょっと手が出ないですね。
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「明治の株価が下落」まとめ
今回は明治ホールディングスの株価分析ということで、株価の推移、配当実績や株主優待、今後の株は買いかなどについて述べてきました。
チョコレート菓子や乳製品などの製造で知名度の高い明治ホールディングス。製薬事業も展開していて売り上げも１兆円を超えます。
しかし、売り上げはここ数年ほとんど伸びず、年々減少している状況ということもあり、過去５年で全く成長していません。
食品株ということで業績の底堅い優良銘柄であることには間違いありませんが、配当利回りも２％程度ということもあり、インカム目的の投資もやりづらいですね。
成長も期待できないしインカムもイマイチ。明治ホールディングスはそんな銘柄と言えそうです。
最後に賢く株式投資や資産運用するための方法について紹介しますので、ぜひ参考にしていただければと思います。
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