量子コンピューターETF QTUMの特徴や構成銘柄、配当推移について知りたいです。
高配当ETFやS&P500に連動するETFもありますが、これらに比べて量子コンピューターETFに投資するメリットは何ですか?配当実績についても知りたいです。
今回は、このような疑問を持つ方にむけて記事を書いています。
- QTUM:株価の基本データと特徴は?
- 量子コンピューターETFの構成銘柄とセクター比率は?
- QTUMのチャートとリターンは?
- 量子コンピューターETFの配当実績と増配率は?
数ある将来性のあるイノベーションの中で、実用化が確実で期待の高い製品が”量子コンピューター”です。株式投資における有望なテーマと言って良いでしょう。
従来のコンピューターに比べて、圧倒的に処理速度が高いことから、自動車の自動運転の実現や新薬の開発、災害シミュレーションなど様々な分野で利用されることが期待されています。
そんな、量子コンピューター関連のビジネスを展開する企業にマルっと投資できるETFが今回紹介するQTUMで、近年注目が高まっています。
今回は、そんな”量子コンピューター”に関する事業に投資できるETFについて特徴や過去のパフォーマンスを紹介していきます。
ぜひ最後までご覧ください。
自分は、20年以上投資を続けていて米国ETFも保有しています。今回は、この経験も踏まえ記事を書きました。
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目次
量子コンピューターETFが注目される理由とは?
次世代技術である”量子コンピューター”が注目される背景には、従来のコンピューターでは取り扱うことのできない高度で複雑な問題にも対応できるという点です。
従来型よりも圧倒的に高速に計算することができるんですね。
量子コンピューターの導く未来
私たちの回りでは、多くのコンピューターが既に使われています。パソコンやスマートフォンはもちろん、ゲーム機、自動車、冷蔵庫や電子レンジなど。
最近の商品は性能が向上していることもあり、これらの製品を普段使っているときには、処理速度に不満が出るほどストレスを感じることは、ほとんどないと思われます。
その一方で、
◯自動車の自動運転
◯新しい薬や素材の開発
◯大規模災害時の被災シミュレーション
の計算に関しては、従来型のコンピューターでは計算速度が足りないという場合も多いのです。
量子コンピューターは、このような高速の処理をすることを目的に開発されている、まったく異なる仕組みで動く新世代のコンピューターなのです。
量子コンピューターの市場規模は年々増加
今後のイノベーションに欠かすことのできない量子コンピューターの市場規模は年々拡大しています。
民間の調査会社によるとは、2021年度の国内量子コンピューター市場規模は、サービス提供事業者の売上高ベースで139億4000万円、2025年度には550億円、2030年度には2940億円に達するものと予測されるという調査結果もあります。
出典:矢野経済研究所
このように国内だけでも数千億円のオーダーにまで急成長が見込まれているのが、量子コンピューターの分野です。
量子コンピューターに関連したビジネスを行う企業への注目が高まっています。
量子コンピューターETF:株価の基本データは?
QTUMは、Defiance Quantum ETFという名称で、米国の資産運用会社大手のDefiance社が運用するETFです。
Defiance社は、NFTやメタバースにフォーカスしたETFを運用するなど最近注目されているイノベーションをテーマにしたETFを主に販売しています。
早速ですが、量子コンピューターETF QTUMの株価データを見ていきましょう(2024年1月現在)。
- インデックス :BlueStar Quantum Computing and Machine Learning Index
- 株価(52週) : 41.43 〜 54.92ドル
- 経 費 率 : 0.40%
- 分配金利回り : 0.82%
- 配 当 実 績 : 0.44ドル
- 組 入 銘 柄 数 : 約70銘柄
手数料が0.40%とVTIやVOOの0.03%に比べて割高ですが、購入を躊躇してしまうほどではないですね。
量子コンピューター関連の企業を自分で見つけて投資するのはハードルは高いことや今後の将来性を考えると妥当な水準といえるかもです。
QTUMは量子コンピューターに関連する企業にまるっと投資できるETFですが、米国の情報技術やヘルスケア産業に1本で投資できるタイプのものも人気があります。
特徴や魅力についてまとめていますので、ぜひご覧ください。
量子コンピューターETFの構成銘柄とセクター比率は?
ここでは量子コンピューターETF PIOの
- 構成銘柄と構成比率
- セクター比率
- 構成国の比率
を見ていきましょう。
QTUMの構成銘柄
構成銘柄上位10社(2023年9月30日現在)は以下の表のとおりです。
QTUMは、量子コンピューターの実用化に向けた研究開発や、量子コンピューターに使用される材料や冷却装置などの製造、ビックデーター処理をしている企業など約70社で構成されます。
量子コンピューターの本格普及はまだ先ということもあり、実用化に向けた研究・開発を行っている企業が構成銘柄の中心ですね。
なお資産総額に占める上位10社の割合は約17%程度となっています。企業の時価総額ではなく構成銘柄に平均して投資しているんですね。
QTUMのセクター比率
続いてセクター比率です。
量子コンピューターそのものの研究・開発を担う企業が40%程度。他にも半導体や冷却装置を製造する企業などの割合も高くなっていますね。
構成国の比率
次に地域構成と構成国の比率を見ていきましょう
やはり米国企業の比率が50%を超えています。
一方、国別の構成を見ると日本が構成比率10%を超えています。日本企業の一例を挙げると三菱電機や東芝、NECなどです。
参考URL:Defiance社公式HP
量子コンピューターETFのチャートとリターンは?
ここでは量子コンピューターETF QTUMの
- 株価推移(チャート)
- 年率リターン
を見ていきましょう。
長期チャート
以下はQTUMの設定来チャート(2018年9月〜)です(2022年12月現在)。比較のためにS&P500も載せています。
赤:QTUM 水色:S&P500
2018年9月の運用開始以来、プラス117%と堅調に株価が上昇しているのがわかります。
量子コンピューターの期待の高さもありS&P500よりもパフォーマンスがかなり高くなっています。
QTUMのリターン
分配金も含めたトータルリターン(2023年9月30日現在)は以下のとおりです。
23年は世界的な株式市場の上昇局面ということもあり、短期のリターンは堅調。過去3年の年率リターンは14%超えの高いリターンをたたき出しています。
実用化されていない段階でも、これだけの実績を示していることもあり、将来的にはかなり期待のもてるETFといえそうです。
QTUMのこれまでの配当実績と増配率は?
QTUMは他の多くのETFと同様に四半期に一度分配金が分配されます。分配金実績は以下のとおり。
運用が開始された2018年以降、分配金は右肩上がりで増加しています。コロナショックのあった2020年も増配しているんですね。
QTUMの配当も期待できますが、米国株の魅力は連続増配銘柄が多いことですね。個別銘柄の中にも素晴らしい銘柄が米国にはたくさんあります。
以下の記事にまとめていますので、ぜひご覧ください。
量子コンピューターETFへの投資:ちょっとだけ考察
投資先としてQTUMを考えたとき、
・量子コンピューターへの期待は高い
・S&P500よりもパフォーマンスが高い
・日本企業の比率が10%超え
ということ。
運用が開始されてから、まだ日が浅いですがS&P500よりもパフォーマンスが上回っており、量子コンピューターに関連するビジネスへの期待や将来性は非常に高いことが伺えます。
他方、QTUMの日本比率が10%を超えており、わざわざドル転してETFの形で日本企業に投資する意味があるのかどうか。ここら辺が好き嫌いが分かれるところですね。
さらに経費率が0.40%と高いこともデメリットです。
なのでパフォーマンスとして悪くないQTUMですが、2018年から運用開始ということもありもう少し様子を見たいですね。
なので量子コンピューターのビジネスがITやAIなどの情報技術やヘルスケアなどのセクターよりも、成長が期待できると考える方にとっては、検討に値するETFだと考えます。
どこで買える?
高いパフォーマンスの量子コンピューターETF QTUMですが、残念ながら大手ネット証券であるSBI証券やマネックス証券などでの扱いがありません。
なのでQTUMに投資するには、海外系の証券会社を利用する必要があります。
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「量子コンピューターETFの株価」まとめ
今回は、量子コンピューターETF QTUMの株価とチャートということで、その特徴と株価の推移(チャート)、配当金の推移等について見てきました。
QTUMの特徴をまとめると、
・量子コンピューター関係の企業にマルっと投資
・過去3年間で年率10%超えの高リターン
・S&P500よりもパフォーマンスが高い
ということですね。
量子コンピューターへの期待は非常に高いということもあり、2018年の運用開始以降、株価は堅調に上昇しています。過去3年で10%超える年率リターンであり、S&P500よりもパフォーマンスが良いのもポイントが高いです。
非常に将来性の高いテーマですが、QTUM運用開始から日が浅いこともあり、もう少し様子をみたいですね。
まずは、サテライト的に活用してセクターの分散を図る目的や、他のセクターよりも量子コンピューターの将来性が高いと考える方には適したETFと言えそうです。
最後に米国ETFや米国株に賢く投資するための方法について紹介しますので、ぜひ参考にしていただければと思います。
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特に株価指数CFDはレバレッジをかけたインデックス投資なので、長期的に高いリターンが期待できます。
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なお米国株や資産運用に関連するお得な情報について、以下にまとめました。よろしければご覧いただければと思います。
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