米国ETF SDYの株価や構成銘柄、特徴について知りたいです。
高配当ETFやS&P500に連動するETFもありますが、これらに比べてSDYに投資するメリットは何ですか?配当実績についても知りたいです。
今回は、このような疑問を持つ方にむけて記事を書いています。
- SDY:株価の基本データと特徴は?
- SDYの構成銘柄とセクター比率は?
- SDYのチャートとリターンは?
- SDYの配当実績と増配率は?
投資歴20年のかいまるです。米国株の高配当連続増配株を中心に2000万円以上の資産を運用しています。
米国の個別銘柄の特徴として、長期間にわたり連続増配を続けている企業が多いことがあげられます。
企業の業績の安定性を測る指標として、連続増配年数は参考になる指標。
市場環境が変化しても業績への影響軽微で減配しないということなので、景気の動向や社会情勢に関わらず安定した売り上げを叩き出せる企業ということなるからです。
そこで今回は、少なくとも20年連続で増配している銘柄で構成される連続増配ETF SDYの株価や特徴について取り上げます。
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目次
配当貴族ETF SDY:株価の基本データは?
SDYはSPDR S&P米国高配当株式ETFという名称で、少なくとも20年連続で増配している米国市場の銘柄で構成されるインデックス(S&P高配当貴族指数)への連動することをめざすETFです。
連続増配ETFというとバンガード社のVIGの知名度が高いですが、このETFは10年連続増配銘柄を集めたもの。なので、より連続増配している銘柄を集めたETFがSDYということになります。
参考記事 >> VIGの特徴と魅力とは?
SDYの主な特徴をまとめると、
- 大型株、中型株および小型株の中から、20年以上にわたって連続して増配している銘柄が対象
- 配当利回り加重方式により配当利回りの高い銘柄がより高い比率を占める
というもの。日本ではあまり知名度の高くないかもですが、総資産総額が1.8兆円あることもあり、わりと規模の大きいETFですね。
以下では、この20年以上にわたり連続増配している銘柄で構成される”配当貴族”全体に投資できる米国ETF SDYの株価データを見ていきます(23年10月現在)。
- インデックス:S&P高配当貴族指数
- 52週株価レンジ:109.87 〜 132.50ドル
- 信 託 経 費 率 : 0.35%
- 分配金利回り : 2.67%
- 分 配 金 実 績 : 3.30ドル
- 組 入 銘 柄 数 : 119銘柄
- 設 定 日:2005年11月8日
SDYの経費率は0.35%となっていて、米国ETFの中では結構高い水準ですね。配当貴族指数に連動するETFという特殊性を考えるとしょうがないですかね。
配当利回りは約3%となっていて、まずまずの水準だと思います。VIGは1%台なので、配当を重視したい人にとってはSDYの方が、良いですね。
SDYは連続増配銘柄を集めたETFですが、高い配当利回りの米国ETFも個人投資家からの人気が高いです。
特徴とおすすめETFをまとめました。ぜひご覧ください。
SDYの構成銘柄とセクター比率は?
SDYの構成銘柄
構成銘柄上位10社(2024年1月31日現在)は以下の表のとおりです。
大型株だけではなく、中小型株が含まれるということもあり聞いたこともないような銘柄が含まれていますね。
配当利回りの高い銘柄の比重が高くなるように構成されているのでIBM、スリーエム(MMM)、あたりは、高配当連続増配銘柄として日本の投資家からも人気の高い銘柄です。
一方、2021年の段階でAT&Tが組み入れTopでしたが減配したこともあり、構成銘柄からは除外されていますね。
SDYのセクター比率
続いてセクター比率です。パッと見た感じ資本財、生活必需品、公益事業の保有比率が高いですね。
あとは好調な米国市場を牽引してきた情報技術の比率が3%程度しかないんですね。
S&P500における情報技術セクターの構成比率は20%程度ということを考えるとかなり低い水準といえます。
次に株価推移と分配金推移を見ていきましょう。
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SDYのチャートとリターンは?
以下はSDYの10年チャートです。比較のためにS&P500と連続増配ETFのVIGも載せています。
赤:SDY 緑:VIG 青:S&P500
米国市場全体がリーマンショック後好調でしたから、SDYも長期的に右肩上がりのチャートとなっています。ただS&P500やVIGと比較してしまうと、SDYのパフォーマンスはそれほど高くないですね。
やはりリーマンショック後に大きく株価が上昇した情報技術セクターの比率が低いことが要因。
また、コロナショック前後の2年チャートを見ても、2020年2月下旬以降の大暴落の際にS&P500よりも大きく下落しているのがわかります。回復も遅いですね。
赤:SDY 緑:VIG 青:S&P500
SDYは、大型株だけでなく中小型株も含まれていることもあり、このような暴落時には下落しやすいということ。
新型コロナ拡大でも業績に影響が少ない情報技術セクターの比率が低いことも、パフォーマンスを悪くしている要因といえそうです。
このように、個別銘柄やETFの特徴をしっかりと把握して投資することで、投資の勝率を高めることにつながります。おすすめの米国株投資本については、以下の記事にまとめていますのでぜひご覧下さい。
SDYのリターン
SDYの配当金も含めたトータルリターン(2023年12月31日現在)は以下のとおりです。
直近10年のリターンは約10%と申し分ない水準といえますね。
リーマンショックやコロナショックをはさんだ設定来リターンでも8%超えので十分な結果と言えるでしょう。
SDYは配当利回りがS&P500よりも高いことから、配当金を再投資すればリターンが高くなるということです。
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SDYのこれまでの配当実績と増配率は?
SDYは他の多くのETFと同様に四半期に一度配当金が分配されます。配当実績は以下のとおり。
配当貴族ETFということで、綺麗な右肩上がりを期待していたんですが、過去の実績を見ると、あまり増配している感じではないですね。
実はSDYは、頻繁にキャピタルゲイン配当金を出すETFとして特徴があるんですね。どういうことかというと、リバランスの時に保有銘柄を売却した際、通常なら個別株式の購入に資金を当てるんですが、この売却益の一部を分配金として支払うんです。
他のETFでも5〜10年に一回ぐらいやっているんですけれども、SDYは1〜2年ごとと頻繁に実施しているんですね。なので、配当実績がばらつきがあるのは、このキャピタルゲイン配当金が要因があるということです。
なお、ETFも配当に期待できますが、米国株に投資する魅力は高配当で長期間連続増配している個別銘柄が多いこと。中には7%を超える銘柄や60年以上連続増配している銘柄も。おすすめの銘柄について以下の記事にまとめています。
「米国連続増配ETF SDYの株価」まとめ
今回は、米国連続増配ETF SDYの株価とチャートということで、その特徴と株価の推移(チャート)、配当金の推移等について見てきました。
SDYの特徴をまとめると、
・米国市場の20年超え連続増配銘柄
・配当利回り荷重方式で高配当
・情報技術セクターの比率が低い
・キャピタルゲイン分配金
ということですね。
情報技術セクターの比率が低いことから、過去のパフォーマンスはS&P500より劣っています。しかし、20年以上も連続増配している配当貴族銘柄を集めたETFということもあり、将来的な上昇は結構期待できるのではないでしょうか。
さらに、配当利回り荷重方式により配当利回りは3%程度と平均よりも高くなっています。業績の安定性と高い配当利回りが欲しいという方に向いたETFと言えそうです。
最後に米国ETFや米国株に賢く投資するための方法について紹介しますので、ぜひ参考にしていただければと思います。
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なお米国株や資産運用に関連するお得な情報について、以下にまとめました。よろしければご覧いただければと思います。
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