米国の連続増配ETF DGROの特徴や構成銘柄について知りたいです。おすすめしないという声も…買い時ですか?
高配当ETFやS&P500に連動するETFもありますが、これらに比べてDGROに投資するメリットは何ですか?配当実績や増配率についても知りたいです。
今回は、このような疑問を持つ方にむけて記事を書いています。
- DGRO:株価の基本データと特徴は?
- DGROの構成銘柄とセクター比率は?
- DGROのチャートとリターンは?
- DGROの配当実績と増配率は?
DGROは米国最大の資産運用会社ブラックロック社が提供するETF。連続増配ETFということで、日本の投資家からも注目を集めています。
その特徴をまとめると、
- 5年以上増配実績のある米国株中心に構成
- 過去10年間で2.2倍のパフォーマンス
- 過去10年で10%超えのリターン
- 5年平均の増配率10%超え
ということです。配当の伸びも値上がり益も期待できる非常に優秀なETFであることには間違いありません。
今回は、そんなDGROを買うべきか?特徴や株価の推移、構成銘柄などについて見ていきます。
ぜひ最後までご覧ください。
自分は、20年以上投資を続けていて米国ETFも保有しています。今回は、この経験も踏まえ記事を書きました。
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目次
DGRO:株価の基本データは?
今回ご紹介するDGROはiシェアーズ・米国連続増配ETFという名称。
5年以上連続増配の実績のある米国株式で構成されているインデックスと同じ投資成果を目指すETFです。
構成銘柄は定期的に見直され、増配の可能性が低い銘柄は除外されます。基本データは以下のとおり(2024年2月1日現在)。
- インデックス:モーニングスター米国配当グロース株式指数
- 株価(52週レンジ):47.19 〜 55.20ドル
- 信 託 経 費 率 : 0.08%
- 分 配 金利 回 り: 2.41%
- 分 配 金 実 績 : 1.32ドル
- 組 入 銘 柄 数 : 424銘柄
- 設 定 日:2006年4月21日
VIGは世界最大の資産運用会社ブラックロック社のETFですね。今回ご紹介するのは米国ETFですが、東京証券取引所でも円建てで同じ商品(ティッカー:2014)を購入することもできます。
連続増配ETFというとバンガード社のVIGの方が圧倒的に知名度が高いですが、円建てで購入できる点でDGROの注目が高まっています。
構成銘柄数は約400銘柄。5年連続増配銘柄という条件となっていて、おのずと対象となる銘柄が限られます。
おすすめしないという方もいますが、過去5年の年率リターンは10%を超えているので、十分におすすめできるパフォーマンスのETFです。
なお、DGROは5年連続の増配銘柄で構成されていますが、同じ連続増配ETFのVIGも個人投資家に人気となっています。
高配当ETF VYMとの比較や特徴をわかりやすく解説していますので、ぜひご覧ください。
DGROの構成銘柄とセクター比率は?
DGROの構成銘柄
構成銘柄上位10社(2024年1月29日現在)は以下の表のとおりです。
DGROは5年連続増配銘柄で構成されていることもあり、業績が好調の成熟企業が多くなります。Top10は日本でもおなじみの企業ばかりですね。
あたりはTop10の常連ですね。減配が考えられないほど業績堅調の銘柄ですので、今後もDGROの上位に居続ける銘柄かと思います。
投資からの人気が高いグーグル、アマゾン、メタ(旧フェイスブック)、テスラ は入っていません。無配ということもあり今後しばらく入ることもないでしょう。
参考記事⏬
GAFAは買いか?驚きの特徴とは?
なお資産総額に占める上位10社の割合は約27%となっていて、かなりの割合を占めています。
なおGAFAの株価見通しについては、以下の記事にまとめています。ぜひご覧ください。
DGROのセクター比率
続いてセクター比率です。
現在の米国市場で圧倒的な時価総額を持つテクノロジーや金融、ヘルスケアの構成比率が高いことがわかります。
これらのセクターは着実に売上や利益をあげることができ、増配を行なっている企業が多いということなのでしょう。
参考URL:ブラックロック社公式HP
DGROの株価推移とリターンは?VIGと比較!
ここでは、
- DGROのパフォーマンス(VIGと比較)
- DGROのリターン
について見ていきます。
DGROの長期チャート
以下はDGROの10年チャートです。比較のためにS&P500も載せています。
赤:DGRO 青:S&P500
綺麗な右肩あがりですね。パフォーマンス的にはS&P500より若干劣っていますが、大きく変わりません。
構成銘柄に景気に影響されづらいエネルギーや生活必需品セクターの比率が高く、大型ハイテク銘柄の比率が高いS&P500と比べると株価上昇率が低いということです。
ただ、株価は右肩上がりですから増配によるインカムの伸びを期待しつつ値上がり益も得ることができるということでしょう。
ちなみに10年連続増配している企業で構成されたVIGのチャートを比較したのが以下の図。よく高配当ETFとどっちが良いのか聞かれるんですよね。
赤:DGRO 緑:VIG
パフォーマンスはほとんど変わらないですね。
なお、VIGと高配当ETF VYMの特徴やパフォーマンスについては以下の記事で徹底比較しています。ぜひご覧ください。
DGROのリターン
DGROの配当金も含めたトータルリターン(2023年12月31日現在)は以下のとおりです。
2014年からの設定来リターンは年率10%超えとなっていて高いリターンですね。株式の期待リターンは7%程度ということを考えれば、十分な結果といえます。
なお、米国株のパフォーマンスが長期的に優れている点については、多くの本でも解説されています。以下の記事に、おすすめの本をまとめています。
DGROのこれまでの配当実績と増配率は?
DGROは他の多くのETFと同様に四半期に一度配当金が分配されます。配当実績は以下のとおり。
さすが増配ETFというだけあって、配当の伸びは右肩上がりですね。
DGROの配当利回りは2.4%程度と平均よりも高い水準。順調に配当金が伸びていくことが期待できるので、十分魅力的な水準と言って良いかと思います。
5年平均の増配率もDGROは10%を超えていて、連続増配ETFということもあり、かなり高い数値です。
なお、米国ETFも魅力的な商品ですが、米国株の魅力は高配当でかつ連続増配を続けている個別銘柄が多いことです。
お宝銘柄を保有し続けるのも投資の醍醐味ですね。おすすめの銘柄について以下の記事にまとめています。
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なお、オックスフォードインカムレターの特徴や無料メルマガのメリットについては以下の記事にまとめています。
「米国連続増配ETF DGROは買うべきか?」まとめ
今回は、米国増配ETF DGROの株価とチャートということで、その特徴と株価の推移(チャート)、配当金の推移等について見てきました。
DGROの特徴をまとめると、
- 5年以上増配実績のある米国株中心に構成
- 過去10年間で2.2倍のパフォーマンス
- 過去10年で10%超えのリターン
- 5年平均の増配率10%超え
ということですね。
配当の伸びも値上がり益も期待できる非常に優秀なETFであることには間違いありません。
S&P500よりもパフォーマンスは劣りますが、エネルギーや生活必需品セクターの比率が高いので、DGROの方が、よりディフェンシブだと思います。
最後に米国ETFや米国株に賢く投資するための方法について紹介しますので、ぜひ参考にしていただければと思います。
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