米国株

IBMの株価は今後どこまで下がる?配当は?クラウド事業成長で買い?

米国株のIBMへの投資を考えています。IBMの株価の見通しや配当推移を知りたいです。株価は長期的に下落しているようですが…。

将来性や今後に期待できるのかな…IBMの株は買いですか?

このような疑問を持つ方に向けて記事を書いています。

今回の記事の内容
  • コロナショックでIBMの株価急落!
  • IBMって何の会社?
  • IBMの株価の推移(チャート)と特徴は?
  • IBMの配当金の推移は?
  • IBM株は買いか?

投資歴20年のかいまるです。米国株を中心に1,500万円以上の資産を運用しています。

IBMの業績が低迷していますね。企業や政府機関向けのサービスが足を引っ張っているためです。一方、クラウド、AI、量子コンピューターと将来を期待できる事業の業績は堅調。

実は2021年末を目途に不採算部門である企業向けのITインフラサービスを別会社に切り離すことになっていて、収益性の高いクラウドやAIを中心とした企業になる予定です。

ITセクターとしては高い配当利回りであることを考えると、株価がコロナショック前の水準を回復していないタイミングで買うのは面白いかと考えます。

今回は、配当利回り約5%のITセクターの名門企業IBMについて銘柄分析です。

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コロナショックでIBMの株価急落!

新型コロナウイルスの拡大による、経済への影響によって世界同時株安が進行。いわゆる”コロナショック”により米国株式市場も大暴落となり、ダウ平均株価も2週間程度で37%も下落する異常事態となりました。

そのような状況の中、以下のチャートのようにIBMの株価も大きく下落。

2月19日の直近高値からわずか1ヶ月程度で

・2月19日:150.86ドル

・3月23日:94.77ドル(37.2

となり、40%近い急落となりました。

株価は3月23日にの安値を付けてから一旦反発しており4月には110ドル台まで回復。

ただ他のハイテク銘柄が暴落前の水準に戻している中、2021年に入ってもIBMの株価回復は鈍いですね。

新型コロナ拡大によって、株価が急落したIBMですが、株価の回復が遅いこともあり今後に期待できるのでしょうか。

以下、IBMの会社概要、株価の状況、業績などを見ていきます。

IBMってどんな会社?

IBM(正式名称:International Business Machines Corporation)は、主に企業や政府機関に対してコンピューター製品の販売やソフトウェア開発などのサービスを提供する会社です。特許取得数世界1位でATMやハードディスクなどIBMの発明は多岐にわたっています。

以前はThinkPadシリーズなどの個人向けのパソコンの販売も行っていましたが、中国のレノボに事業を売却。収益性の高い事業へ転換を進めていて、ソフトウェアやOSの開発、クラウド事業や、言語を理解・学習するAIのWatson(ワトソン)の開発など様々な事業を行っています。

しかし、最近の業績と株価はパッとしないですね。かつては米国内で時価総額1位だったこともある名門企業ですが、成長著しいクラウド事業を例にとってもアマゾンのAWSやマイクロソフトのAzuruにシェアを奪われている状況です。

”投資の神様”バフェットもIBM株を保有していましたが、業績低迷していることから2018年に全て売却。IBMも、クラウド向けのソフトウェア開発のRedHat社を2019年に買収して事業のテコ入れを図っているところですが、成果が出るかはもう少し様子をみる必要がありますね。

次に株価や最近の動向について見ていきます。

IBMの株価の状況は?

では早速ですが、IBMの株価の状況をみていきましょう。ここでは株価データと銘柄の特徴について取り上げます。

IBMの株価データ(2021年8月12日現在)を簡単にまとめました。

情報技術セクターというとGAFAなどの成長企業をイメージしてしまいますが、PERや配当利回りを見る限りは、もはや成熟企業に近いですね。

競合のアップルやマイクロソフト、グーグルなどのPERは30倍を超えている中、IBMは24倍ですから、他のIT企業に比べて株価の過熱感はないですね。また、配当利回りも4.5%を超えていて、ITセクターの中ではずば抜けて高いです。

クラウド事業やAIなどの成長分野にも力を入れているものの、既存事業でしっかりと稼ぎ、株主に還元を行うというスタンスのようです。

なお、情報技術セクターにはグロース銘柄が多く含まれていて、配当金を出していない銘柄が多いですがアップル、インテルあたりは、IBM同様に配当にも力を入れてます。

IBMの株価の推移(チャート)は?

次にIBMの長期チャートを見ていきます。以下が過去5年のチャートで、比較のためにS&P500も掲載しています。

赤:IBM 水色:S&P500

5年間でほとんど株価が上がっておらず停滞です。S&P500と比べてもパフォーマンスが大きく劣っています。

このチャートを見るとバフェットじゃなくても株を手放したくなります。

配当利回りが5%近い高配当なのは、株価がほとんど上昇していないことも要因の一つ。IBMの事業は新型コロナ拡大の影響を受けずらいと考えられるため、わりと買いやすい水準まで株価は下落していますね。

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IBMの配当実績は?

次に配当実績をみていきましょう。IBMは、1996年以降から連続増配となっており24年連続増配となっています。1916年以降、100年以上の間にわたって配当を支払い続けているんですね。

IBMの配当金は、

・連続増配:25年

・5年平均増配率:約8%

となっています。配当利回りが5%を超えていることを考えると十分すぎる実績と言えます。情報技術セクターは、配当金を出さない企業も多いことを考えると、この実績は出色で、既存事業でしっかりと稼げてるということでしょう。

ただ、配当金の増加とともに配当性向も上昇していて近年では50%を超えています。さすがに増配率は低下していて、2018年増配率は5.3%、2019年増配率は3.5%。

キャッシュフローに問題がないので減配はないと思いますが、ちょっと苦しくなって来ていますね。

ちなみに米国株の魅力は高配当でかつ連続増配を続けている個別銘柄が多いことです。お宝銘柄を保有し続けるのも投資の醍醐味ですね。おすすめの銘柄について以下の記事にまとめています。

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IBMの売上高や利益は?

次にIBMの業績をみていきます。以下のグラフは、売上高、営業利益、純利益、営業利益率の推移となっています。

売上、利益ともに右肩下がりの状況で、収益性の高い事業への転換が軌道にのっていないと感じます。営業利益率も下落傾向であり既存事業の収益性も落ちているようです。

ここが事業転換に成功した、マイクロソフトやコカ・コーラとの大きな違いといえそうです。

IBMの事業の内訳は、ザックリいうと

・クラウド・コグニティブ:約30%

・テクノロジー・サービス:約55%

・その他ファイナンス等:約15%

となっています。クラウド・コグニティブがAIのワトソン、量子コンピューター、クラウド事業となっていて営業利益率も30%超えるなど稼ぎ頭になっています。業績も伸びていることもあり、IBMが最も力を言えれている事業と言えるでしょう。

一方、企業や政府機関にコンピューター関係のサービスを提供しているテクノロジーサービスの売り上げは年々減少。競合企業との競争も激しいことから、営業利益率も10%以下となっていて苦しいですね。

2021年4〜6月決算は増収減益

IBMの2021年4~6月期決算は、人員削減やサービス部門の事業分割に伴うコスト増で純利益が3%減の13億ドルとなりました。売上高はアナリストの予想を超えて前年同期比13%増の187億ドルでした。

IBMはクラウド事業の展開が遅れていて、2011年ごろから売り上げの減少が続いていましたが、前期に引き続き増収となりプラス成長しています。

クラウドや人工知能(AI)関連の売り上げは61億ドルと前年同期比2%伸びていて、全体の売り上げの40%近くに迫っています。

クラウド関連事業が伸びているのはプラス材料ですね。

この不採算部門であるITインフラサービスは、2021年末に別会社として切り離す予定となっているので、IBMはクラウドやAIなどの成長分野に特化した企業に生まれ変わります。

株価はどこまで下がる

長期的に下落傾向が続くIBMですが、不採算部門を切り離し収益性の高いクラウドやAIを主力とした企業に生まれかわれば、今後の株価上昇も期待できると考えます。

ただし、クラウド分野はアマゾン、Microsoft、グーグルなどの大型ハイテク企業が力を入れている分野ということもあり、今後もIBMのクラウド分野の成長が続くか要注目ですね。

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IBMの株は買いか?まとめ

今回は、IBMの銘柄分析ということで、株価の推移(チャート)や特徴、株は買いかについて述べてきました。

企業や政府機関向けのサービスが低迷しているものの、これらの部門は別会社として切り離されることが予定されています。

クラウド、AI、量子コンピューターと将来を期待できる事業の業績が堅調であることもあり、ITセクターとしては高い配当利回りであることを考えると、株価がコロナショックから回復していないタイミングで買うのは面白いかと考えます。

最後に米国株やETFに賢く投資するための方法について紹介しますので、ぜひ参考にしていただければと思います。

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