人気のVIGとVOOを比較して、どっちに投資すべきか知りたいです。
結局、儲かるのはどっちですかね?特に2024年の見込みがどうですか?
このような疑問を持つ方にむけて記事を書いています。
- VIGとVOOとは?
- VIGとVOOの比較①:基本データは?
- VIGとVOOの比較②:構成銘柄とセクター比率は?
- VIGとVOOの比較③:パフォーマンスは?
投資歴20年のかいまるです。VOOも含め米国株や米国ETFを中心に2000万円以上の資産を運用しています。
VIGとVOO、どちらも日本の投資家からの知名度も抜群で非常にパフォーマンスに優れたETFです。
人気の高いETFであるため、どっちに投資すべきか迷われている方も多いのではないでしょうか?
甲乙つけがたいですが、結論をまとめると、
- VIGは10年連続増配の大型株200銘柄、VOOは大型株500銘柄
- 経費率、増配率、リターン→VOO
- 分配金利回り→VIG
- 大型株かつS&P500に投資したい→VOO
- 業績が手堅い企業に投資したい→VIG
- 24年は景気後退見込み→VIG
ということですね。
24年は急速な金利上昇により世界的に景気後退入りが確実と言われていることもあり、短期的にVIGの方が期待できるかと思います。
今回の記事では、VIGとVOOの基本データや過去のパフォーマンスについて徹底比較していきます。
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目次
VIGとVOOとは?
VIGもVOOも米国の資産運用会社であるバンガードが販売・運用しているETFで、運用総額がそれぞれ約6兆円と約21兆円という巨大ETFです。
VIGは10年以上増配の実績のある大型株を中心に構成されているインデックスと同じ投資成果を目指すETFです。
構成銘柄は定期的に見直され、業績の悪化などで増配の可能性が低い銘柄は除外されます。
参考記事:VIGの魅力と特徴とは?
一方、VOOのインデックスS&P500は、S&P ダウ・ジョーンズ・インデックス社が算出している米国の株価指数のこと。
経済ニュースなどで日々の値動きがよく報道されるていますね。NYダウと並んで最も有名な株価指数の一つです。機関投資家や投資ファンドの成績を評価する際にも、よく用いられます。
米国の取引所(ニューヨーク証券取引所、NASDAQ等)に上場される米国企業で、流動性がある大型株から選ばれた500銘柄で構成されています。
参考記事:VOOの魅力と特徴とは?
VIGとVOOの比較①:基本データは?
まずはVIGとVOOの基本データを比較していきます(2023年12月末現在)。
VIG | VOO | |
---|---|---|
インデックス | NASDAQ US ディビデンド・アチーバーズ・セレクト | S&P500 |
構成銘柄数 | 317 | 508 |
経費率 | 0.06% | 0.03% |
分配金利回り | 1.89% | 1.46% |
5年平均増配率 | 9.50% | 6.06% |
設定日 | 2006年 | 2010年 |
バンガード社の人気ETF VIGとVOO。
投資家からの人気も絶大で運用総額は日本円で何とそれぞれ9兆円と10兆円を超えており、流動性や実績共に文句なしですね。
経費率も0.06%と0.03%となっていて、全ての米国ETFの中でも経費率が低いです。
VIGを100万円運用しても年間経費は約600円ということですから、ほとんど経費はかからないと言って良いですね。
分配金利回りはVIGが若干高めの傾向
分配金利回りは株価によって日々変化しますが総じてVIGもVOOも1.5%〜2%程度です。
10年以上増配の実績のある大型株で構成されているVIGの方が利回りが若干高めです。
VOOにはAmazonやFacebook、Googleなど配当に資金をまわすよりも成長に向けた投資を行う銘柄も多く含まれているからですね。
ただ大きな差はないので、気にしなくても良いレベルかと思います。
増配率はVIGの方が高い
10年連続増配銘柄を集めたVIGだけあって、過去5年の増配率はVIGの方が高いです。
ただ、VOOには成長株が多く含まれることもあり、これも大きな差はないですね。
ちなみに米国株の魅力は高配当でかつ連続増配を続けている個別銘柄が多いことです。50年以上連続増配している銘柄や6%超えの利回りの銘柄も。
おすすめの銘柄について以下の記事にまとめています。
VIGとVOOの比較②:構成銘柄とセクター比率は?
VIGの構成銘柄Top10
構成銘柄上位10社(2023年11月末現在)は以下の表のとおりです。
VIGは10年連続増配銘柄で構成されていることもあり、どちらかというと業績が好調の成熟企業が多くなります。Top10は日本でもおなじみの企業ばかりですね。
マイクロソフト、J&J、P&G、ウォルマート、VISAあたりはTop10の常連ですね。
今をときめくアップル、グーグル、アマゾン、フェイスブックのいわゆる”GAFA”は入っていません。
業績絶好調の銘柄ですが、アップル以外は無配ですから今後しばらく入ることもないでしょう。
無配の成長株は入っていないというのがVOOとの大きな違いとなります。
定期的に銘柄が見直され売買回転率15%程度とちょっと高い値になっています。それだけ増配を続けるというのは難しいということ。
なお資産総額に占める上位10社の割合は約35%となっていて、かなりの割合を占めています。
VOOの構成銘柄Top10
構成銘柄上位10社(2023年11月末現在)は以下の表のとおりです。
VOOは時価総額に加重平均されますのでアップル、マイクロソフト、アマゾン、フェイスブックなど今をときめくIT巨大企業が上位をしめていますね。
また2020年に電気自動車のTeslaがS&P500に採用されたことも話題となりました。テスラ株の上昇は凄まじく、21年は1年間だけで株価は7倍!既に時価総額Top10入りしていますね。
なお、米国の株式市場で圧倒的存在感を示しているGAFA+Microsoftの特徴や買い時かについては以下の記事にまとめています。
ぜひご覧ください。
VIGとVOOの比較③:パフォーマンスは?
ここでは
- 長期チャート
- 2020年暴落時チャート
を見ていきます。コロナショックの影響はどうだったのか、クイックに確認です。
長期チャート
2014年からの10年チャートを比較したものが以下の図です。
赤:VIG 水色:VOO
10年の長期で比較するとVOOの方が、パフォーマンスが良くなっていますね。
配当金を出していないアマゾン、グーグル、テスラなどの成長株が含まれる分、リーマンショック後は成長株が上昇局面にあったこともあり、無配銘柄という成長銘柄を多く組み込んだVOOが基本的にリターンを上回っているということです。
2022〜23年の短期チャート
世界的な金融引き締めで、金利上昇がマーケットを大きく揺らした2023年。VIGとVOOのパフォーマンスを比較していきます。
赤:VIG 水色:VOO
2022年はS&P500が20%以上も下落するなど、株式市場は調整局面でしたが、ディフェンシブ銘柄で構成されるVIGのパフォーマンが比較的堅調です。
増配銘柄で構成されるということは、市場の動向に業績が影響を受けづらいということです。
2023年は、政策金利の引き上げが実質的に停止し、金利引き下げの期待が高まったことでエヌビディアやメタ(旧フェイスブック)などの大型ハイテク株を中心に株価が上昇しました。
2024年は景気後退することが見込まれており、短期的にはVIGのパフォーマンスに期待が持てるかと思います。
分配金も含めたリターン比較
分配金を含めたリターンも総じてVOOの方が高いですが、短期的にはVIGのリターンが高くなっています(2023年12月末現在)。
1年 | 3年 | 5年 | 10年 | 設定来 | |
---|---|---|---|---|---|
VIG | 14.53% | 8.49% | 13.86% | 10.70% | 9.38% |
VOO | 26.33% | 9.97% | 15.66% | 12.00% | 13.87% |
23年以降、短期的に株価が大きく上昇していることもあり、短期的なリターンがかなり良くなっています。
ただ長期的にはVIGもVOOも十分なリターンを出しています。
配当金を出さない無配の成長株(グロース銘柄)が多く含まれるVOOの方がリターンが高くなっているということですね。
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日本株の売買手数料よりも、かなり割高な状態なんですよね。
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「VIGとVOOの比較は?」まとめ
今回は、VIGとVOOの比較ということで、株価の推移(チャート)、分配金、構成銘柄などについて比較しました。
結論をまとめると、
- VIGは10年連続増配の大型株200銘柄、VOOは大型株500銘柄
- 経費率、リターン→VOO
- 分配金利回り、増配率→VIG
- 大型株かつS&P500に投資したい→VOO
- 業績が手堅い企業に投資したい→VIG
- 23年は景気後退懸念大→VIG
ということですね。
こうやって比較してみると、リーマンショック後は米国の株式市場が大きく上昇する局面だったということもあり無配の成長株を多く含むVOOのパフォーマンスが総じて良いということです。
一方、VIGは連続増配ETFということで、分配金利回りや増配率はVOOよりも良い傾向があります。かつ景気後退や金利上昇などの相場が大きく影響を受ける際のパフォーマンスはVIGの方が安定している傾向があります。
23年は急速な金利上昇により世界的に景気後退入りが確実と言われていることもあり、短期的にVIGの方が期待できるかと思います。
VIGもVOOもポートフォリオの主力になりえるETFですか、好みがなければ長期的にVOOでも良いのかなという感じです。
景気悪化時でも業績が下がらない、よりディフェンシブなポートフォリオにしたい時にVIGを活用するといった使い方になるかと思います。
最後に米国株を賢く運用するための方法について紹介しますので、ぜひ参考にしていただければと思います。
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なお米国株や資産運用に関連するお得な情報について、以下にまとめました。よろしければご覧いただければと思います。
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