米国株は、連続増配している銘柄が多いと聞いていますが、おすすめの銘柄を知りたいです。
これらの銘柄に投資するメリットは何ですか?
このような疑問を持つ方に向けて記事を書いています。
- 高配当・連続増配の銘柄が多い理由
- 米国株:おすすめの高配当・連続増配の銘柄は?
- 高配当・連続増配の米国株を購入するには?
投資歴20年のかいまるです。高配当の米国株を中心に2000万円以上の資産を運用しています。
米国株に投資する最大の魅力の一つは「高配当で連続増配」企業が多いことです。PG、KO、JNJなど、50年連続で配当を増やしている企業が40銘柄近くもあります。
日本株は花王の33年が最大なんですよね。
株主を重視する姿勢が徹底していて、かつ世界的なグローバル企業が多い米国は、投資先として最も有力な地域といえます。
今回は、そんな長期にわたり増配し続けていて、しかも高配当のおすすめの銘柄をランキング形式で紹介!これらの銘柄に投資するメリットについても解説です。
ぜひ最後までご覧ください。
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目次
米国株に高配当の連続増配株が多い理由とは?
理由を端的にいうと、
- 業績が安定した時価総額が大きい企業が多い
- 米国企業は株主還元に積極的
ということ。以下、詳細みていきますね。
理由①:業績が安定した時価総額が大きい企業が多い
当たり前のことですが、企業が配当金を出すにはしっかりとした収益をあげることが前提ですよね。米国企業は、日本企業に比べて時価総額が大きく業績が安定してるグローバル企業が多いところに特徴があります。
例えば、アップル、マイクロソフト、コカ・コーラ、P&G、マクドナルド、IBMなどなど、多くの人が、これら企業のサービスを利用したり商品を購入したことがあるでしょう。
これらの企業は、日本でも知名度が高い超優良グローバル企業で、日本企業に比べて売り上げ、規模、競争力などで圧倒しています。
世界の時価総額ランキングのTop20のうち14社がマイクロソフトやアップルなどの米国企業。日本企業はTop100の中にトヨタとソフトバンクしか入っていません。
米国株に高配当かつ連続増配の銘柄が多いのは、やはりこのような経営規模が大きく業績が伸びている企業が多いことも一つの要因です。
理由②:米国企業は株主還元に積極的
米国企業は、配当や自社株買いなどの株主還元に積極的です。業績が悪い時でさえ、リストラで従業員を解雇したり、銀行から借金をしてでも株価や配当を維持するところが多いです。
米国企業は、株主からの指名によりプロ経営者が経営を行っている企業が多く、株価の大幅下落や減配は経営者失格の烙印を押されてしまうんですよね。
なので、感覚的には米国と日本の企業は、感覚的に
・米国企業:株主 > 経営者 > 従業員
・日本企業:従業員 > 経営者 > 株主
ぐらいの優先順位で経営を行っていますかね。
これは客観的な数字にも出ていて、例えば企業が株主還元にどれくらい積極的かを表す総還元性向という指標を見ると、ちょっと古いデータですが
・米国企業:114%
・日本企業: 44%
となっています(出所:生命保険協会)。
総還元性向とは
企業における株主還元の積極性を表す指標のひとつ。配当金と自社株買いの金額を合算し、これを当期純利益で割ったもの
米国企業は日本企業の2倍以上!というか100%を超えてますね。
高配当で連続増配している企業が多いというのも数字で裏付けられてます。株主の利益を重視する文化があるので、利益のほとんどを株主に還元しているということです。
ちなみに、連続増配銘柄をまるっと集めたETFも人気となっています。定番ETFを紹介していますので、ぜひご覧ください。
米国連続増配おすすめ高配当銘柄7選!2023最新
米国株には魅力的な銘柄が多くありますが、その中でもおすすめの
・50年以上連続増配中の高配当米国株
・20年以上連続増配で利回り5%超え銘柄
について紹介したいと思います。なお、これらのデータは2021年12月現在のものです。
50年以上連続増配中の高配当銘柄
50年以上連続で1株あたりの配当金を増配し続けている銘柄は”配当王”と呼ばれます。
そんな配当王銘柄は、2023年3月時点で43銘柄存在します。日本株は、花王の33年が最高で50年以上連続で増配を続けている企業はありません。
これらの中から、おススメの銘柄を4つ選びました。基本的には日本でも知名度が高くて業績が安定している銘柄ですね(2022年12月現在)。
企業名 | 連続増配年 | 利回り | 5年平均増配率 |
---|---|---|---|
P&G | 67年 | 2.55% | 5.63% |
スリーエム | 65年 | 5.53% | 1.98% |
ジョンソン&ジョンソン | 61年 | 2.95% | 5.83% |
コカ・コーラ | 61年 | 3.08% | 3.36% |
この4銘柄は日本の投資家からも人気が高く、業績も安定している超優良銘柄です。
個人的には配当利回りが3%台と低いものの、5年平均増配率が6%近くて株価も安定的に上昇しているジョンソン&ジョンソンが狙い目かと思います。
20年以上連続増配で利回り3.5%超えの高配当銘柄
次に20年以上連続増配していて、利回りが3.5%を超えているおススメ銘柄をピックアップしました。
株価が出遅れていることもあり極めて魅力的な配当利回りとなっていますね。特にアルトリアは9%を超えてます。十分すぎる利回りです(2023年12月現在)。
企業名 | 増配年 | 利回り | 5年平均増配率 |
---|---|---|---|
アルトリア | 54年 | 9.45% | 5.06% |
エクソン・モービル | 21年 | 3.70% | 2.64% |
IBM | 24年 | 4.17% | 2.25% |
こうして見るとタバコ株のアルトリアが圧倒的に利回りが高く、増配率も高く魅力的に見えます。
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米国株で連続増配株に投資するメリットは?
端的にメリットをいうと、
・米国株は長期的に右肩上がり
・配当金再投資で投資効率Up
・下落相場でも安定配当が期待できる
という3つですね。
例えば、米国株のインフレ調整後のトータルリターン(値上り益、配当、利息を含む)は、過去のデータから、他の資産と比較して圧倒的に高い結果を示しているんですね。
以下の図は、1801年に1ドル投資していたと仮定した場合のリターン推移を示しています。右肩上がりで圧倒的に上昇しているのが米国株で、200年で何と60万ドル近くにまで上昇しています。
また、高い配当金を出す企業に投資して、この配当を再投資することによって高いリターンとなることが期待できます。以下の図は、米国で1871年に株式を1000ドル購入して2003年まで運用を行った場合、
①配当を再投資したキャピタルゲイン + インカムゲインの場合
②配当を再投資しなかったキャピタルゲインのみの場合
のリターン比較です。
リターンは明確に開いているのがわかりますね。①のケースは約795万ドル、②のケースは24万ドルとなっています。配当金を再投資することでリターンが劇的に変わることがわかると思います。
特に連続増配株は、業績が安定しているからこそ配当金を増やせるということですから、不景気時にもしっかりとした利益を生み出せる銘柄というわけです。なので高配当でしかも連続増配株に投資し、配当金を再投資に回すことで長期的に高いリターンを期待できるということです。
なお、今回紹介したグラフや理論についてはジェレミー・シーゲル博士が書いた「株式投資の未来」という本から引用しています。しっかりとした投資理論を知ることは投資の勝率を高めることにつながります。
おすすめの米国株投資本については、以下の記事にまとめていますのでぜひご覧下さい。
高配当・連続増配の米国株を購入するには?
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米国株は、大手のネット証券であるSBI証券、楽天証券、マネックス証券で購入することが可能ですが、手数料は3社横並びで約定代金の0.45%(最大20ドル)。
日本株の売買手数料よりも、かなり割高な状態なんですよね。
その点、DMM株なら取引手数料ゼロで米国株を購入することが可能です。詳しくは以下の記事にまとめています。
「米国株連続増配おすすめ高配当銘柄」まとめ
今回は、米国株の魅力は高配当・連続増配銘柄が多いということで、米国株に投資するメリットやおススメの銘柄、個別株投資リスクなどについて述べてきました。
米国株に高配当の連続増配株が多い背景には、経営者が常に株主から厳しい視線にさらされていることがあると考えます。
株価下落や減配は、経営者失格の烙印を押されてクビになる。そのような厳しい環境で経営をしている結果として高配当・連続増配につながっているということ。
従業員をリストラしてでも配当は守る…。経営倫理はさておき、株主としては米国株への投資が魅力的な理由となります。
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