NTTデータの株価が短期的に下落しているようですが、その理由は何なんですかね?
なぜ安いんですかね…NTTデータ株は買うべきか、どうなるのか今後の見通しを知りたいです。
そんな疑問を持つ方に向けて記事を書きました。
- NTTデータはどんな会社なの?
- 株価の状況や配当実績、株主優待は?
- 業績悪化でやばい?
- NTTデータの株価推移は?上昇はナゾ?
- おかしい?今後の株は買い時か?
ITシステム最大手のNTTデータの株価が好調です。その要因は
・テレワークやクラウド活用など企業のDX化が加速
・企業向け、官公庁向け国内事業の業績が底堅い
・海外事業の黒字化
ですね。
最近では、新型コロナ拡大に伴い、企業や官公庁でテレワークの導入もあり、企業のDX化(デジタル・トランスフォーメーション)が加速していて、業績が伸びており株価も上昇傾向です。
さらに、これまで赤字続きだった海外事業も、不採算事業の売却や事業の統合などで黒字転換し、業績を押し上げています。
一方、22年に入って世界的な金融引き締めもあり株価は短期的に下落傾向。親会社のNTTによるTOB観測で株価が急騰したものの、そのような発表がなかったため短期的に急落する局面もありました。
今回は、そんなNTTデータ株を売るべきか、買うべきか?株価が短期的に下落した理由とは?について分析です。
ぜひ最後までご覧ください。
自分は、投資歴20年を超えており日本株を中心に1,500万円以上の資産を運用しています。これらの経験も踏まえて記事を書きました。
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目次
NTTデータはどんな会社なの?
NTTデータといえば、データ通信やITシステムの構築を行う情報サービス企業。NTTの子会社ですが、情報サービス専業企業としては日本最大手で、国内外300社を超える企業を傘下に持つ世界有数の企業です。
もともとは日本電信電話(NTT)のデータ通信事業本部が起源となっていて、主に官公庁や金融機関向けにシステムの開発。1988年にエヌ・ティ・ティ・データ通信株式会社として分離独立しました。
全国銀行データ通信システム、アメダス、郵便貯金システム、社会保険システム、住民基本台帳ネットワークシステムなど、日本の社会を支えるシステムを構築するなど圧倒的な実績を持ちます。
海外事業にも積極的に進出していて、世界45カ国にサービスを展開。海外売り上げ比率は50%もあるんですね。例えばバチカン図書館向けに行ったデジタルアーカイブ事業などにも参画して、約3000冊の手書き文献のデジタル化に貢献しています。
このような企業や官公庁向けITシステムを構築サービスは、富士通、NTTデータ、NECが最大手となっています。
NTTデータの株価の状況は?
では早速ですがの株価データ(2024年3月12日現在)を見て行きましょう。
株価の指標に関しては、パッと見た感じ”わりと良いな”というのが率直な感想。
株価の長期的に上昇傾向ですが、PER的には23倍と成長企業ということを考えると妥当な水準。配当利回り1%程度は日本株の平均と比較しても低い水準です。
NTTデータの業績は、企業の旺盛なDX需要を背景に絶好調ですが、富士通やNECの業績も好調です。
NTTデータの配当実績や株主優待は?
続いて配当実績を見ていきましょう。以下が配当金の実績です。
配当金はしっかりと増配傾向を示しています。
2015年ごろは12円程度でしたが、2022年は21円となっていて、2倍近い配当金となっています。
もっとも株価が上昇していることもあり配当利回りも1%程度となっていて、日本株の平均よりも低い水準であり、それほど魅力的とは言い難いです。
配当性向は22年の実績で20%程度ですので、余力は十分ですね。特に配当性向の数値目標は設定していないですが、安定した業績を考えると減配する可能性は低いかと思います。
なお日本株の中にも減配せずに増配する”累進配当”を目指す方針の企業があります。それらの企業の中から高配当銘柄をまとめました。
ぜひご覧ください。
株主優待は…
そんなNTTデータですが、株主優待制度はありません。
通信やITシステムの構築事業ということもあり自社製品の設定が難しいんですね…残念ですね。
なお、株主優待目的で日本株に投資しようと思っても、どんな優待銘柄を買えば良いか迷うこともあるかと思います。
優待銘柄を検討する際に役に立つ本3選と雑誌を紹介しています。優待に関する情報は、これで十分です。
次に株価推移と業績を見ていきましょう。
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NTTデータの株価推移は?短期的に下落?
続いてチャートを確認していきましょう。ITシステム最大手のNTTデータ。これまでの株価推移はどうなっているのでしょうか?
ここでは過去5年の長期チャートと短期チャートを見ていきます。
長期5年チャート
以下は過去5年のチャートです。
22年に入って世界的な株安もあり下落していますが、概ね右肩上がりで綺麗に上昇していますね。
ここ10年で売り上げが2倍にまで伸びていて、NTTデータの業績は絶好調です。
クラウド導入など企業のDX化も加速しており追い風が吹いていますね。赤字だった海外事業も黒字に転換していて、収益体質も改善しています。
一方、22年は世界的な金融引き締めもあり、株価が大きく上昇してきたIT関連銘柄の株価が急落。NTTデータの株価が下落した要因となっています。
親会社であるNTTの「TOB観測」もあって、株価が爆上がりする局面もありましたが、そのような発表はなかったため、株価も急落しました…
短期株価
以下がNTTデータの1年チャートです。
新型コロナ対策の拡大による、テレワークの浸透で企業のIT化が急速に進んでいることもあり、法人向けのITシステム需要も拡大しています。
このように短期的にも株価は大きく値動きしています。株はリスクが高い、コロナショックみたいな株価暴落が怖い…という方もいると思います。
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NTTデータの業績は絶好調?
続いてNTTデータの業績です。
以下が過去10年の売上高、営業利益、純利益の推移ですが、売り上げが10年で2倍になっていて、大きく成長していることがわかります。
売り上げも、営業利益が大きく増加しています。
新型コロナ拡大もあり、テレワークやクラウドの導入など企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)需要拡大を受けて業績も絶好調です。ITシステムを提供するNTTデータの業績は堅調です。
赤字だった海外事業も、低採算事業を売却して海外子会社を再編する構造改革が実を結び黒字に転換。収益体質が改善したことで、22年3月以降の利益を押し上げています。
キャッシュフローも安定的で、海外への投資を加速させているにもかかわらず、財務的には全く問題ないです。
なお、NTTデータは業績が底堅い銘柄ですが、通信株や医薬品株も景気動向に業績が影響を受けづらいセクターとして人気です。
特徴をまとめていますので、ぜひご覧になってください。
NTTデータは株価上昇で売り時?
IT総合システムの最大手であるNTTデータ。企業の旺盛なDX事業を背景に、業績は好調で株価も上昇傾向です。
自分は景気動向に売り上げが影響を受けづらい銘柄が好みではあるのですが、NTTデータ株は長期投資の観点からは買いを検討しても良いかと考えています。
理由をたんてきに言えば、
・テレワークやクラウド活用など企業のDX化が加速
・企業向け、官公庁向け国内事業の業績が底堅い
・海外事業の黒字化
ということですね。
テレワークの普及やクラウド化などもあり、官公庁や企業向けのDX化は加速していて、これらのシステムを構築するNTTデータの業績は堅調です。
さらに赤字続きだった海外事業が、子会社の整理・再編を行い収益性が改善していて、デジタル関連企業の買収などもあり業績を押し上げています。
株価も長期的に上昇傾向ですね。
配当利回りはそれほど高くありませんが、増配傾向ということもあり長期的に保有して手堅いインカムも期待できるかと思います。
IT需要が廃れることは当面考えにくいことから、NTTデータの業績は長期的な成長が期待できると考えます。
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「NTTデータの株価が下落する理由」まとめ
今回はNTTデータの株価分析ということで、株価の推移、配当実績や株主優待、今後の株は買いかなどについて述べてきました。
企業や官公庁のDX需要は加速していることもあり、これらのシステムを構築するNTTデータの業績は堅調です。
これまで足を引っ張ってきた海外事業も、低採算事業を売却し、収益性の高いデジタル関連企業を買収するなどの構造改革を進め、黒字に転換。業績を押し上げています。
新型コロナ拡大によって、世界的にも企業のIT化・DX化はますます加速するのは間違いないですから、長期的にNTTの業績も期待できると考えます。
最後に賢く株式投資や資産運用するための方法について紹介しますので、ぜひ参考にしていただければと思います。
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