住友化学(4005)の株価の推移と特徴について知りたいです。株価は低い水準ですかね?チャートや配当の実績や株主優待、今後の株価の予想についてはどんな感じですか?
このような疑問を持つ方に向けて記事を書いています。
- 住友化学(4005)の株価の状況は?
- 住友化学の配当と株主優待は?
- 住友化学の株価の推移(チャート)はどうなる?
- 住友化学の今後の予想は?株は買い時?
総合化学大手の住友化学。
2018年から中国経済減速の影響で株価は大幅に下落。新型コロナ拡大による影響もあり業績はさらに悪化しました。
しかし、コロナ収束による景気回復期待で石油製品や半導体素材の需要が回復しており、22年の業績は回復する見込みで、株価も短期的に上昇。
しかし、中国経済の原則もあり、2023年4〜9月期の連結最終損益が760億円の最終赤字(前年同期は810億円の黒字)になることも発表され、株価は短期的に下落しています。
今回は、景気敏感株の主要銘柄とも言える住友化学の株は買いなのか、分析していきます。
自分は、投資歴20年を超えており日本株を中心に 1,500万円以上の資産を運用しています。今回は、これらの経験も踏まえて記事を書きました。
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目次
住友化学(4005)の株価の状況は?
住友化学は、石油化学、医薬品、農薬、電子材料などを扱う総合化学メーカー最大手の一つですね。
もともとは健康・農薬事業が祖業で、石油化学、エネルギー・機能材料、情報電子化学、健康・農業関連、医薬品の5事業領域でグローバルビジネスを展開中。
海外事業にも力を入れていて、海外売り上げ比率は5割を超えています。特にアジアの比率が高いですね。
農薬事業を展開していることころがユニークな点で、家庭用・農業用の殺虫剤原料ではトップシェアをほこります。
今回は、そんな総合化学メーカーの住友化学を取り上げます。
住友化学の株価の状況は?
では早速ですが株価データ(2023年10月27日現在)を見て行きましょう。
株価の指標に関しては、かなり悪化しているなというのが率直な感想です。2023年3月期は減配したこともあり配当利回りは3%…高配当銘柄として人気だったんですけどね。
PERは実績ベースで70倍程度と、指標的にはかなり割高な水準です。
世界的に金融引き締めによる景気減速が懸念されています。総合化学は景気敏感セクターということもあり、業績は悪化傾向です。
2023年4〜9月期の連結最終損益が760億円の最終赤字(前年同期は810億円の黒字)になることも発表されたこともあり、株価は短期的に下落しています。
住友化学の配当実績は?
続いて配当実績を見ていきますね。以下が住友化学の配当金の実績です。
2015年までは配当金は9円で、ほとんど伸びていませんでしたが、その後は増配傾向。
ただ米中貿易摩擦や新型コロナ拡大による業績悪化の影響もあり、2020年以降は減配傾向が鮮明です。
住友化学の配当方針を見ると、
各期の業績、配当性向ならびに将来の事業展開に必要な内部留保の水準等を総合的に勘案し、安定的な配当を継続することを基本としております。また、当社は中長期的には配当性向30%程度を安定して達成
としているので、配当性向は30%と明記されています。
2023年実績で配当性向は100%を超えていることもあり、業績が大きく改善しないことには、増配も厳しいかもです。
なお日本株の中にも減配せずに増配する”累進配当”を目指す方針の企業があります。それらの企業の中から高配当銘柄をまとめました。
ぜひご覧ください。
住友化学の株主優待は?
総合化学メーカーで最大手の一つ住友化学。株主優待はどうなっているのでしょうか?
やはり自社サービスや商品の優待が改悪されるリスクが少なくて良いですよね。
しかし現在のところ、
住友化学は株主優待を実施していません。残念です…。
化学メーカーということもあり自社製品を優待で提供するのは難しいのかもです。
株主還元は配当金を増配することで、投資家の期待に応えるということなのでしょう。
なお、株主優待目的で日本株に投資しようと思っても、どんな優待銘柄を買えば良いか迷うこともあるかと思います。
以下の記事では、優待銘柄を検討する際に役に立つおすすめ本3選と雑誌を紹介しています。ぜひご覧ください。
次に住友化学の株価推移と業績を見ていきましょう。
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住友化学の株価の推移は?長期&短期チャート
続いてチャートを確認していきましょう。
総合化学メーカー最大手の一つ住友化学ですが、これまでの株価推移はどうなっているのでしょうか?
ここでは過去の長期チャートと短期チャートを見ていくとともに、チャートから株価の予想・見通しも確認します。
住友化学の長期チャート
以下は過去のチャートです。
株価の伸びは微妙ですね。
チャイナショックの影響があった2016年ごろや米中貿易摩擦が顕在化した2018年以降に株価は大きく調整しています。
2013年ごろまで300円程度だった株価が、アベノミクスもあり2015年に750円程度の水準まで上昇していますね。
2年で株価2倍超えですから配当金も考えると申し分ないパフォーマンスと言えます。
その後一旦調整に入りますが2016年中ごろから再び上昇。
2018年初頭には800円を超える水準をまで株価が伸びています。
住友化学の短期チャート。株価の見通し・予想は?
以下が1年短期チャートです。
2020年3月のコロナショックによって株価は300円近くまで大きく下落しましたが、その後切り返して株価は上昇傾向です。
コロナショックによりサポートラインとなっていた400円の大台も割り込んでしまいましたが、2021年に入って暴落前水準を戻しています。
22年に入って世界的な金利上昇もあり、景気後退の懸念が広がっていますが、株価はほぼ横ばいの状況となっています。
しかし、2023年4〜9月期の連結最終損益が760億円の最終赤字(前年同期は810億円の黒字)になることも発表されたこともあり、株価は短期的に下落しています。
こうして見ると、株は短期的に大きく下落するのでリスクが高い、コロナショックみたいな株価暴落が怖い…という方もいると思います。そういう方は1株からの少額投資はどうでしょうか?
少額投資でリスクを低く運用を行うことが可能です。詳しくは以下の記事にまとめています。
次に住友化学の業績を見ていきます。
住友化学の業績は?
ここでは住友化学の業績を見ていきます。
過去5年の業績は低調
過去5年の売上高、営業利益、純利益などの推移は以下のとおり(単位:億円)。
2017年と売り上げを落としていますが、その後回復。2兆円の大台をキープしていますね。
新型コロナ拡大の影響もあり、2020年3月期は減収減益。特に純利益は2年連続で減益。2021年3月期も新型コロナ拡大の影響で減収減益となっています。
中国など世界的な景気後退懸念もある中、石油化学製品の出荷が減少。
さらに輸送費やエネルギーのコストがふくらみ、売り上げは上昇していますが利益が大きく圧迫され、営業利益が赤字に転落しています。
コロナ拡大の影響でキャッシュフローもマイナスに落ち込みましたが、その後はプラスに回復しています。
株価が下落傾向の住友化学。株価は低い?
中国経済の減速もあり業績が落ちている住友化学。株は買い時でしょうか?
2021年に入ってコロナ暴落前の水準を回復しましたが、自分は住友化学株はちょっと様子見かなと考えています。
理由を端的に言えば、
・景気の影響を受けやすい
・配当も大幅に減配
ということですかね。
新型コロナ収束に伴い、景気回復期待で株価が短期的に上昇傾向。半導体向けの素材や石油製品への需要が高く、業績が大きく改善しました。
しかし中国経済の悪化やインフレによる世界経済の減速懸念もあり、業績が急速に悪化しています。
これだけ景気に影響を受けやすい状況だと、長期的に保有するには、ちょっと躊躇してしまいます。
景気に敏感な銘柄ということもあり、長期保有よりも、景気が良くなり株価が上昇するようなタイミングで購入し、短期的に売却するというトレードに向いた銘柄かと考えます。
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「住友化学の株価は低い?」まとめ
今回は住友化学の株価ということで、株価の推移、配当実績や株主優待、今後の株は買いかなどについて述べてきました。
中国経済の減速やインフレの影響もあり最近の業績や株価は落ちていますが、業績の底堅い優良銘柄であることは間違いないですね。
次期業績も減収減益予想。PER40倍超えで株価は割高なこともあり、ちょっと様子見ですね。
最後に賢く株式投資や資産運用するための方法について紹介しますので、ぜひ参考にしていただければと思います。
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