米国ETF DVYの株価やチャートの特徴について知りたいです。
他にも高配当ETFやS&P500に連動するETFもありますが、これらに比べてDVYに投資するメリットは何ですか?配当実績についても知りたいです。
今回はこういった疑問を持つ方に向けて記事を書きました。
- DVY:株価の基本データと特徴は?
- DVYの構成銘柄とセクター比率は?
- DVYのチャートとリターンは?コロナでも強みを発揮!
- DVYの配当実績と増配率は?
投資歴20年のかいまるです。米国株や米国ETFを中心に1000万円以上の資産を運用しています。
今回はiシェアーズ・シリーズの好配当米国ETF DVYについて特徴や株価の推移などを分析していきます。
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目次
米国ETF DVYの株価と特徴とは?
iシェアーズ 好配当株式ETF(DVY)は、比較的高配当の米国株式で構成される指数と同等の投資成果を目指した米国ETFです。
”iシェアーズ・セレクト・ディビデンド・ETFという名称なので”好”配当というのはうまい日本語訳だなあと感じます。
高配当ETFは、各社からいろんな商品がありますが、このDVYはブラックロック社が販売しているものです。
基本データは以下のとおりです(2023年11月現在)。
- インデックス:ダウ・ジョーンズ U.S.セレクト・ディビデンド・インデックス
- 52週株価レンジ: 102.66 〜 126.90ドル
- 信 託 経 費 率 : 0.38%
- 分配金利回り : 4.02%
- 配 当 実 績 : 4.33ドル
- 組 入 銘 柄 数 : 100銘柄
- 設 定 日:2003年11月3日
経費率は0.38%となっていて、高配当ETFのVYMが0.06%、S&P500に連動するVOOが0.03%と比較すると、かなり割高感がありますね。
ただ分配金利回りが4%超えということもあり、魅力的なインカムを期待できます。
なお米国市場に高配当のETFや個別銘柄が多く存在します。代表的な銘柄をまとめていますので、ぜひご覧ください。
DVYの構成銘柄とセクター比率は?
DVYの構成銘柄TOP10
構成銘柄上位10社(2022年10月25日現在)は以下の表のとおりです。
好配当ETFということもあり、上位に入っている銘柄はどちらかというと成熟企業が多いですね。
たばこ株のアルトリア(MO)、石油株のエクソン・モービル(XOM)、情報通信のIBMなど、日本の投資家にもおなじみの高配当銘柄が上位に入っていますね。
これらの銘柄の株価は長期的に下落傾向ですが、配当利回りが5%を超えていることもあり、DVYの高い配当金を支えているということです。
DVYのセクター比率
続いてセクター比率です。
全体の構成では、金融、公益事業で50%近い組み入れ比率となっています。両方とも配当利回りの高い成熟企業が多いセクターですね。
特にS&P500のなかで3〜4%程度の比率でしかない公益事業セクターの比率が極めて高いところがDVYの大きな特徴と言えるでしょう。
公益事業は株価の値動きが比較的安定していて不況でも業績が落ちることがないこともあり、安定した配当を期待できるセクターといえます。
米国ETF DVYの株価推移とは?
ここではDVYの株価推移(パフォーマンス実績)を見ていきます。参考として、
- 米国株価指数S&P500
- VYM(バンガード社の高配当ETF)
と比較していきたいと思います。
DVYの株価の推移(パフォーマンス実績)
直近10年の株価推移を示したのが以下のチャートとなります。
このチャートは配当金が含まれていないものです。
赤:DVY 青:S&P500 緑:VYM
この時期のDVYの10年間のパフォーマンスは約103%。10年で株価は約2倍となっています。
S&P500に比べると物足りない印象ですが、配当金が年間3~4%程度支払われてきたことを考えれば十分なパフォーマンスと言えますね。
高配当ETF人気No1のVYMと同じような値動きとなっていますが、2020年のコロナショックで大きく差がつきました。ただ22年に入って差が縮まっていますね。
やはり高配当ETF VYMはS&P500と構成比率と似ていることもあり、高配当ETFの中では手堅いパフォーマンスです。特徴は以下の記事にまとめています。
コロナショック時のパフォーマンス
コロナショックのあった2020年の年初来チャートをもう少し詳細に見ていきましょう。
赤:DVY 青:S&P500 緑:VYM
コロナショックでS&P500よりも大きく下落している上、株価の回復も遅いですね。
DVYの構成は、新型コロナ拡大でも業績に影響の受けないハイテク株の比率が高くないこともあり、株価の回復が遅いということ。
また金融セクターの比率が高いのも、コロナショックのような株価大暴落があった際にはマイナスに作用したということでしょう。
DVYの株価リターンについて
次に分配金も含めたDVYのリターンを見ていきましょう(2022年9月30日現在)。
10年間で年率10%超えとなっていて、株式の期待リターンが7%程度ということを考えれば十分なリターンといえます。
2003年からの設定来リターンも7%近いリターン。リーマンショック、チャイナショック、コロナショックが間に入っていることを踏まえれば、まずまずと言ったところだと思います。
なお、株式の期待リターンなどは投資本などでも分析されています。しっかりとした投資理論を知ることは投資の勝率も高まるということ。
おすすめの米国株投資本については、以下の記事にまとめていますのでぜひご覧下さい。
DVYのこれまでの配当実績は?
DVYは他の多くのETFと同様に四半期に一度配当金が分配されます。配当実績は以下のとおり。
リーマンショックのあった2008年ごろの分配金は減少しましたが、それ以降は”好配当”ETFというだけあってインカムの伸びは右肩上がりです。
DVYの分配金利回りは3〜4%台後半とまずまずの値。長期的に値上がり益もインカムを期待できるETFといえます。
なお、DVYの配当も期待できますが、米国株の魅力は連続増配銘柄が多いことですね。個別銘柄の中にも素晴らしい銘柄が米国にはたくさんあります。以下の記事にまとめていますので、ぜひご覧ください。
DVYへの投資:ちょっとだけ考察
DVYの株価推移やリターンなどをみてきましたが、直近10年でリターンが10%を超えていることもあり、十分に長期保有に向いたETFだと思います。
DVYの特徴をまとめると、
- 分配金利回りは3.5%超え
- セクターは金融と公益事業で50%程度
- 経費率が0.38%
となっていて、S&P500に比べると高い分配金利回りが魅力のETFといえるでしょう。
他方、金融や公益事業に構成セクターが偏っているのが若干気になるところですね。ここが他のETFと大きく異なっているところです。
金融も公益事業も配当利回りの高いセクターですが、将来性という観点から見ると、あまり成長を期待できるセクターではないからです。
2020年のコロナショック後の株価回復がS&P500に比べて遅いのも、情報技術やヘルスケアなどのセクター比率が低いことが要因。
なので経費率が0.39%と高いこともあり、特にこだわりがないのであれば経費率の低い高配当ETF VYM、HDV、SPYDあたりが良いのではないかと考えます。
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日本株の売買手数料よりも、かなり割高な状態なんですよね。
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「米国好配当ETF DVYの株価推移」まとめ
今回は米国好配当ETFであるDVYの株価とチャートということで、その特徴と株価の推移、配当金の推移等について見てきました。
DVYは、分配金利回り4%超えで過去10年のリターンが年率10%を超えているということを考えると十分長期投資に向いたETFと言えるでしょう。
他方、構成セクターが金融や公益事業に偏っているというのが気になるところ。将来的な成長が限られるんですよね。
経費率が高いのもマイナスポイントです。
なので特にこだわりがないのであれば、定番高配当ETFのVYM、HDV、SPYDあたりにしておけば間違いないと思います。
最後に米国ETFや米国株に賢く投資するための方法について紹介しますので、ぜひ参考にしていただければと思います。
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