中国電力の株価が下落しているようですが、なぜ安いんですかね?業績がヤバいことになっているという話もあるようですが…
23年は無配に転落したようですが…中国電力株は買うべきか、将来性や今後の見通しを知りたいです。
そんな疑問を持つ方に向けて記事を書きました。
- 中国電力はどんな会社なの?
- 株価の状況や配当実績、株主優待は?
- 業績悪化でやばい?潰れるのか?
- 中国電力の株価推移は?なぜ安い?
- 今後の株は買い時か?
中国電力の株価が長期的に低迷しています。要因としては、
・島根原発の稼働が延期
・燃料費の高騰
・火力発電の比率が高い
ですね。
公益事業ということで中国電力が潰れることはないですが、燃料費が高騰しており22年3月期はなんと純利益が赤字…、そして23年はなんと無配に転落して株価も大きく下落しています。
火力発電の比率の高い中国電力は、エネルギー価格の高騰に影響を受けやすいんですね。
今回は、そんな中国電力株に買うべきなのか?業績悪化でヤバいのか?株は買いか?分析です。
ぜひ最後までご覧ください。
自分は、投資歴20年を超えており日本株を中心に1,500万円以上の資産を運用しています。これらの経験も踏まえて記事を書きました。
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目次
中国電力はどんな会社なの?
中国電力は、鳥取・島根・岡山・広島・山口県の中国5県と兵庫・香川・愛媛県一部を営業エリアとする電力会社。ディフェンシブ銘柄として人気の高い電力株ですね。
人々の生活を支える電力供給を担う企業。火力、水力、再生可能エネルギー、原子力発電など、様々な形態で発電を行うとともに、送電・配電事業も展開しています。
2022年に入って、島根県知事が島根原発2号機の再稼働に同意したこともあり、エネルギーの安定供給に向けて2023年の春以降に稼働される見込みとなっています。
中国電力の株価の状況は?
では早速ですがの株価データ(2023年10月4日現在)を見て行きましょう。
株価の指標に関しては、パッと見た感じ”あまり良くないな”というのが率直な感想。
電力株ということもあり配当利回りは3%に近い水準…電力インフラ企業らしい配当となっています。
電力会社は資源高もあり不調ですが、半導体装置メーカー東京エレクトロンや半導体検査装置を製造するレーザーテックは業績絶好調の成長株として人気です。
株は買いか分析していますので、ぜひご覧ください。
中国電力の配当実績や株主優待は?
続いて配当実績を見ていきましょう。以下が中国電力の配当金の実績です。
長らく1株あたりの配当は50円で安定していましたが、22年3月期に10円減配で40円。23年はなんと無配に転落しました…
2024年は復配する予定ですが、過去の実績を考えると増配はあまり期待できないですね。
島根原発2号機が再稼働することが見込まれているので、今後の増配はその状況次第ですね。
なお、株主優待はありません…残念です。
なお日本株の中にも減配せずに増配する”累進配当”を目指す方針の企業があります。それらの企業の中から高配当銘柄をまとめました。
ぜひご覧ください。
次に中国電力の株価推移と業績を見ていきましょう。
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中国電力の株価推移は?下落する理由とは?
続いてチャートを確認していきましょう。電力インフラ企業の大手である中国電力。これまでの株価推移はどうなっているのでしょうか?
ここでは過去の長期チャートと短期チャートを見ていきます。
長期チャート
以下は過去のチャートです。2015年半ばをピークに株価は長期的に下落傾向です。
2011年の福島第一原子力発電所事故以降、島根原発の再稼働が遅れていること、電力自由化、世界的な脱炭素化の流れなどがあり、株価にマイナス要因が多いですね。
この10年で株価は全く上がっていません。
新型コロナ拡大の影響で、2020年ごろ株価は急落。その後、景気回復期待でいったん反発しました。
特に21年以降、重油や石炭、LNGなどの価格上昇などがあり業績が悪化。株価下落が止まらないですね。
短期チャート
以下が中国電力の1年チャートです。短期的にも株価は下落傾向です。
2023年に、島根原発2号機の再稼働が見込まれており、短期的に株価は上昇しています。資源価格の高騰により、電気料金の引き上げが認められたことも株価上昇の要因となっています。
このように短期的にも株価は大きく値動きしています。株はリスクが高い、コロナショックみたいな株価暴落が怖い…という方もいると思います。
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次に中国電力の業績を見ていきます。
中国電力の業績はヤバい?
続いて中国電力の業績を見ていきます。
以下が過去10年の売上高、営業利益、純利益の推移です。公益事業ということもあり、業績は底堅いですね。
電力株ということもあり、2021年3月期までの業績は他の企業に比べて安定しています。
一方、22年3月期は燃料費の高騰の影響があり最終損益が397億円の大幅赤字となりました。燃料費は「燃料費調整制度」により毎月の電気料金に一定程度転嫁できるものの、反映には3カ月の時間的なラグが生じるので、一時的な差損出たためなんですね。
22年に入って急速にエネルギー価格が高騰しており、この制度を使ったとしても、価格上昇部分を全て転嫁できないので、23年3月期は純利益が1550億円の損失…。
中国電力は、電源構成で石炭やLNGなどの火力依存が6割近くあり他の電力と比べても比率が高く、エネルギー価格高騰の影響を受けやすいんですね。
キャッシュフローについて公益事業を行なっているわりには、マイナスが続いています。インフラ企業ですので経営破綻はないと考えられますが、財務的にはかなり悪化しています。
なお、中国電力は公益株で安定的な配当が魅力ですが、通信株や医薬品株も景気動向に業績が影響を受けづらいディフェンシブセクターとして人気です。
特徴をまとめていますので、ぜひご覧になってください。
中国電力株は買い時?ヤバい?潰れる?
電力インフラの中国電力。エネルギー高騰により赤字に転落しており株価も冴えない状況が続いています。
自分は景気動向に売り上げが影響を受けづらい銘柄が好みではあるのですが、中国電力株はインカム期待の長期投資の観点からは、もはや買ってはいけない銘柄と考えています。
理由をたんてきに言えば、
・公益事業なのに業績が安定しない
・23年はなんと無配に転落
・電気料金の引き上げには国の認可が必要
ということですね。
そもそも公益株は株価の短期的な値上がりを期待するような銘柄ではなく、長期的な安定した配当を期待して投資するものです。
少なくとも電力需要がなくなることはないですが、資源価格の高騰の影響で2023年は無配に転落しました。
電力株のような公益銘柄は、大きな成長はそもそも期待できないのは、長期的な株価推移を見ても明らかです。
短期的には島根原発の再稼働期待や、電力料金の引き上げにより短期的に株価は上昇しています。
しかし、電気料金の引き上げは、国民の生活への影響が大きく、国の認可が必要。企業の判断で引き上げできるものではないんですね。
電力事業なので需要がなくなることはないので潰れることはないです。
しかし、資源価格が高騰すると業績が悪化し、無配に転落するわけですから、全く買える銘柄ではないと考えます。
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「中国電力の株価が下落…やばい?」まとめ
今回は中国電力の株価分析ということで、株価の推移、配当実績や株主優待、今後の株は買いかなどについて述べてきました。
電力事業の大手である中国電力。燃料費の高騰により業績が低迷していて株価も冴えない状況が続いています。
2023年はなんと無配に転落…
公益株は株価の短期的な値上がりを期待するような銘柄ではなく、長期的な安定した配当を期待して投資する銘柄なんですね。
少なくとも電力需要がなくなることはないですが、資源価格の高騰により、業績が悪化し、無配に転落するわけですから、長期的に全く買える銘柄ではないと考えます。
最後に賢く株式投資や資産運用するための方法について紹介しますので、ぜひ参考にしていただければと思います。
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