中国の大型株で構成されるETF FXIの株価やチャートの特徴について知りたいです。
他にも中国株のETFはありますが、これらに比べてFXIに投資するメリットは何でしょうか?配当実績についても知りたいです。
今回はこういった疑問を持つ方に向けて記事を書きました。
- 中国ETF FXI:株価の基本データと特徴は?
- FXIの構成銘柄とセクター比率は?
- コロナショックのFXIへの影響は!
- FXIの配当実績は?
中国の大型株で構成されるETF FXIについて特徴や株価の推移などを分析していきます。
最初にFXIの特徴をまとめると、
- 香港市場の大型株50銘柄で構成
- 経費率は0.74%と高めも、配当利回りは2%超え
- 過去のリターンはVWOより低い
ということ。中国の大型株にまるっと投資したいと考えている投資家の方には選択肢となりうるETFです。
ぜひ最後までご覧ください。
自分は、米国株や米国ETFを中心に1500万円以上の資産を運用しています。これらの経験を踏まえて記事を書きました。
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目次
中国ETF FXIの株価と特徴とは?
FXIは、香港証券取引所に上場している中国の大型株を中心に構成されるているETFで、ブラックロック社が販売しているものになります。
採用している指数は”FTSE中国50インデックス”で、香港市場に上場している時価総額上位50社の株価に連動するインデックスです。大企業が多いので分配金利回りも比較的高いです。
基本データは以下のとおりです(2023年11月16日現在)。
銘柄数 | 50 |
株価(52週レンジ) | 24.85 〜 33.20ドル |
分配金利回り | 2.20% |
経費率 | 0.74% |
設定日 | 2004年10月8日 |
運用会社 | BlackRock |
(出典:Bloomberg.co.jp)
経費率は0.74%となっていて、中国、台湾、ブラジル、インドなど世界中の新興国市場の企業にまるっと投資できるETF VWOが0.1%ということを考えるとかなり割高ですね。
同じ中国株ETFのCXSEが0.32%と比較しても割高感があります。ちなみに、このCXSEは国営企業を除いた、中国の代表的な民間企業で構成されているETFです。
他方、過去12ヶ月の配当利回りは2.2% ということで、インカムゲインはまずまず期待できるといったところです。
FXIの構成銘柄とセクター比率は?
FXIの構成銘柄TOP10
構成銘柄上位10社(2023年1月26日現在)は以下の表のとおりです。
フードデリバリーの美団や、アリババ、テンセントなど中国の主要企業はしっかりと含まれていますね。
構成銘柄は、香港市場に上場している企業なので、上海や深圳の上場株は対象から外れます。
FXIのセクター比率
続いてセクター比率です。
情報技術、ヘルスケア、金融の割合が大きくなっていますね。
FXIの株価の推移(パフォーマンス実績)
直近5年の株価推移を示したのが以下のチャートとなります。
参考のために、米国の株式市場に連動するS&P500と新興国株で構成されるETF VWOも掲載しています。
赤:FXI 青:S&P500 緑:VWO
この時期のFXIの5年間のリターンは配当も含めて−18%。新興国市場に連動するVWOと比べてもパフォーマンスが悪化しています。
米国株S&P500に比べるとかなりパフォーマンスは劣る結果となっています。
コロナショックのパフォーマンス
コロナショック後の直近2年のチャートをもう少し詳細に見ていきましょう。
赤:FXI 青:S&P500 緑:VWO
2021年以降、株価が大きく下落しています。
- 中国と諸外国との香港や人権問題をめぐる対立
- 中国政府のアリババへの経営干渉
- 2020年の大幅上昇の反動
- 米国の長期金利の上昇
などの影響によるものです。特に①②は中国のカントリーリスクが表面化した結果とも言えるので、低迷は長期化するかもですね。
なお、長期的に好調な米国株式市場の値動きを示す株価指数がS&P500です。最近ではこの指数に連動するETFや投資信託も数多く販売されて、日本でも人気となっています。
そんなS&P500の特徴を以下の記事で解説していますので、ぜひご覧ください。
FXIのこれまでの配当実績は?
FXIの過去の配当実績を見てみます。
ここ数年は分配金は伸びていないですが、分配金利回りは2%を超えているのでインカムもそれなりに期待できるETFといえるでしょう。
なお、米国株の魅力は連続増配銘柄が多いことですね。個別銘柄の中にも素晴らしい銘柄が米国にはたくさんあります。以下の記事にまとめていますので、ぜひご覧ください。
米国ETFに手間をかけずに自動運用する方法とは?
株式への資産運用が最もパフォーマンスが良いことは、過去のデータから明らかですが、コロナショックのように短期間で大暴落することも。
やはり資産運用の基本は、米国株、日本株を保有しつつ、債券や金、不動産IYRなどに資産を分散して長期運用するというのが合理的な手法です。
自分でポートフォリオを作って運用するのも良いですが、WealthNavi(ウェルスナビ)を活用して長期投資すれば、ロボアドバイザーが世界中の市場の株、債券、金、不動産などの米国ETFに分散投資してくれます。
自分も活用していますが、口座にお金を振り込めば基本的に何もしなくても良いんですよね。特に投資初心者の方で、かつロボバイザーも初めて利用するような方には、WealthNaviが圧倒的におすすめです。
詳しくは以下の記事にまとめています。
https://leverage-investment.com/wealthnavi-profitable/
「中国株ETF FXIとは?」まとめ
今回は中国ETF FXIとは?ということで、その特徴と株価の推移、配当金の推移等について見てきました。
FXIの特徴をまとめると、
・香港市場の大型株50銘柄で構成
・経費率は0.74%とかなり高め
・過去のリターンはVWOより低い。S&P500よりもかなり低い
ということですね。
香港市場に上場している時価総額上位50社で構成ということで、中国の主要企業は含まれていることもあり、中国の大企業にまるっと投資をしたいというのであればFXIは選択肢となりうるETFといえます。
他方、中国は人権問題などの政治リスクや、中国共産党による会社経営や証券取引への介入などの懸念があるんですよね。
経費率も0.74%で割高、過去のデータからもそれほど高いパフォーマンスを示していないこともあり、長期的な保有に向かないETFといえるかと思います。
最後に米国ETFや米国株に賢く投資するための方法について紹介しますので、ぜひ参考にしていただければと思います。
S&P500や米国株にレバレッジ取引
株価指数、外国株、金、原油…などなど。いろんな商品に気軽に投資ができるCFD。最大の魅力はFXのようにレバレッジをかけて取引できること。
特に株価指数CFDはレバレッジをかけたインデックス投資なので、長期的に高いリターンが期待できます。
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なお米国株や資産運用に関連するお得な情報について、以下にまとめました。よろしければご覧いただければと思います。
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