INPEX（インペックス）の株価が上昇していますが、どうしてですか？株は買い時なのか知りたいです。
人気のエネルギー株ですが、今後の将来性を知りたいです。
このような疑問を持つ方に向けて記事を書いています。
- INPEX（インペックス）の株価の状況は？
- 配当と株主優待は？
- INPEXの株価が上昇する理由とは？
- INPEXの業績は？
- 株は買い時？今後は？
日本最大の石油・天然ガス開発事業を手がけるINPEX。
大規模なLNGプロジェクト、アブダビ油田プロジェクトなど、エネルギ確保のため世界20数カ国・70超のプロジェクトを展開しています。
石油や天然ガスなどのエネルギー需要は高く、堅調な業績を背景に最近の株価は高くなっているんですね。
一方、石油・天然ガス業界は業績が安定しているものの、急激な成長への期待度が低いこともあり、INPEXの株価は割安感が強く、配当利回りが高いのが特徴です。
今回は、そんなINPEXの株は買いなのか？分析です。
自分は、投資歴20年を超えており日本株を中心に1,500万円以上の資産を運用しています。これらの経験も踏まえて記事を書きました。
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目次
INPEX（インペックス）はどんな会社なの？
INPEX（インペックス）は、国内外で石油・天然ガスの権益を持つ日本最大の石油・天然ガス開発会社。世界各地で石油・天然ガスの探鉱・開発・生産・販売しています。世界20数カ国・70超のプロジェクトを展開しているんですね。
筆頭株主は経済産業省。石油・天然ガスから水素、再生可能エネルギーまで多様でクリーンなエネルギーの安定供給を目指していて、ネットゼロカーボン社会の実現に向けた取組みも行なっています。
国際石油開発と帝国石油の経営統合により、2006年（平成18年）に株式移転にて発足した国際石油開発帝石ホールディングス株式会社を前身としています。
石油・天然ガス生産
オーストラリアのイクシスLNGプロジェクトやアブダビの油田プロジェクトなどの大型プロジェクトをはじめとして、コアエリア5カ国中心に石油・天然ガスプロジェクトを推進しています。
日本国内においては、国内最大級の埋蔵量を誇る南長岡ガス田を有しています。エネルギー資源に乏しい日本への、天然ガスや石油の安定供給に貢献している企業なんですね。
売上高は２兆円を超える規模にまで成長。株式銘柄の観点からも、配当金などの株主還元に積極的な企業で、高配当銘柄として個人投資家からも人気の銘柄です。
INPEXの株価の状況は？
では早速ですがの株価データ（2024年１月12日現在）を見て行きましょう。
株価の指標に関しては、パッと見た感じ”ちょっと割安かな”というのが率直な感想。
配当利回りは3.7％程度と、日本株の平均よりもかなり高い水準。PERも7.7倍、PBRも0.6倍程度と、指標的には割安な水準です。
なお、INPEXの株価は長期的に上昇傾向ですが、同じエネルギー事業を展開しているENEOSの業績も堅調です。
株は買い時か？記事をまとめていますので、ぜひご覧ください。
INPEXの配当実績や株主優待は？
日本最大の石油・天然ガス開発企業INPEX。配当額の過去推移は以下のとおりです。
配当金は新型コロナが拡大した2020年は減配。しかし、その後は右肩あがりで増配しています。配当利回りは3.6％程度で、平均よりもかなり高い水準です。
過去の配当性向をみると概ね15〜35％程度なので、余力は十分。INPEXの配当方針を見ると、
総還元性向 40％以上を目途とし、１株当たりの年間配当金の下限を 30 円に設定するなど、安定的な配当を基本としつつ、事業環境、財務体質、経営状況等を踏まえた自己株式取得を含む、業績の成長に応じた株主還元の強化に取り組む
としていて、自社株買いも含めた総還元性向40％を目安としています。
なお日本株の中にも減配せずに増配する”累進配当”を目指す方針の企業があります。それらの企業の中から高配当銘柄をまとめました。
株主優待は…
INPEXの株主優待は、オリジナルデザインのQUOカードがもらえます。
400株以上が対象となっているので、ちょっとハードルは高いかもですね。その他、100株以上保有する株主に対して施設見学会（抽選により決定）が実施されます。
詳細はのINPEXホームページでご確認ください。
なお、株主優待目的で日本株に投資しようと思っても、どんな優待銘柄を買えば良いか迷うこともあるかと思います。
以下の記事では、優待銘柄を検討する際に役に立つおすすめ本３選と雑誌を紹介しています。ぜひご覧ください。
次に株価の推移と業績を見ていきましょう。
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株価の推移は？10年＆短期チャート
続いてチャートを確認していきましょう。
石油・天然ガスの開発供給を手がけるINPEX。これまでの株価推移はどうなっているのでしょうか？
ここでは長期チャートと短期チャートを見ていきます。
長期チャート
以下は過去20年の長期チャートです。
最近だとコロナショックの際に大きく下落しています。
新型コロナが拡大した2020年は500円程度にまで下落した株価は、2023年に2000円の大台を突破しています。
他にもリーマンショックのあった2008年ごろや中国経済が悪化した2016年ごろにも株価は大きく下落しています。
長期的には上昇傾向ですが、株価は景気の動向や原油価格に業績が影響を受けやすい銘柄と言って良いかと思います。
短期チャート
以下が１年チャートです。
短期的に株価は上昇傾向です。
2023年はサウジアラビアなど主要産油国の減産継続で供給懸念が意識され、原油価格が高騰。INPEXの収益改善が意識されて買いが入りました。
このように短期的にも株価は大きく値動きしています。このように株はリスクが高い、コロナショックみたいな株価暴落が怖い…という方もいると思います。
そういう方は１株からの少額投資から初めてみてはどうでしょう？少額投資でリスクを低く運用を行うことが可能です。詳しくは以下の記事にまとめています。
次にファーストリテイリングの業績を見ていきます。
株価はなぜ高い？INPEXの業績は？
続いてINPEXの業績を見ていきます。
INPEXの株価が上昇しているのは、業績が好調であるからに他なりません。新型コロナ収束後の業績は大きく伸びています。
以下が過去10年の売上高、営業利益、純利益の推移です。
22年は原油価格の高騰で業績は大きく伸びましたが、23年度12月期については、残念ながら減収減益の予想。
2022年は、コロナが落ち着き始めたことによる販売量の増加と、燃料価格の高騰に伴う販売価格調整により増収増益を達成。
2023年12月期については、円高による影響と、燃料価格も落ち着き販売単価も下がることが予想されますので、減収減益となってしまうと予想されています。
キャッシュフローは…
石油・天然ガス開発には莫大な投資を伴うのでキャッシュフローはマイナスになる時期も多いですね。
ただ自己資本比率が60％を超えているので、財務的には全く問題はないですね。
なお、INPEXは業績が堅調なエネルギー株ですが、同様に通信株や医薬品株は景気の動向に業績が影響を受けづらいディフェンシブセクターとして人気です。
特徴をまとめていますので、ぜひご覧になってください。
INPEXの株は買い時？今後の将来性はある？
INPEXの株は買い時でしょうか？
自分は景気動向に売り上げが影響を受けづらい銘柄が好みではあるのですが、INPEX株は長期投資の観点から買いを検討して良い銘柄と考えています。
理由をたんてきに言えば、
・エネルギー需要は旺盛
・石油以外の事業拡大
・高配当銘柄
ということですね。
株価が高いという指摘もありますが、指標的に過熱感はありません。売り上げが大きく伸びています。そもそも石油や天然ガスの需要は高いので業績は堅調。
加えて、INPEXは、世界的な石油需要減退を見越して石油以外のクリーンエネルギー事業拡大を積極的に行っています。持続的成長を目指していますので、長期的に業績は伸びていくと予想されます。
日本国内は人口減少や少子化の影響もあり、成長は頭打ちですが、人口が今後も増える海外事業は絶好調で、今後の成長もかなり期待できます。
景気の動向に敏感な”景気敏感株”ですが、業績は堅調で減配リスクの少ない高配当株です。利回りも3.5％を超えています。
高いインカムを得つつ株価の値上がりをじっくりと待つ。INPEXはそんな銘柄と言えそうです。
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「INPEXの株価が上昇する理由」まとめ
今回はINPEXの株価分析ということで、株価の推移、配当実績や株主優待、今後の株は買いかなどについて述べてきました。
石油・天然ガス開発の最大手INPEX。石油・天然ガスの探鉱・開発・生産・販売を展開。石油はUAE・インドネシア・カスピ海他で生産、天然ガスはオーストラリア他で開発・生産を行うなど主に海外で事業を実施しています。
新型コロナ拡大によって業績が悪化する局面もありましたが、21年以降、業績は回復。将来的な石油需要の減退も見据えて、クリーンエネルギー事業の拡大にも取り組んでいます。
長期保有を前提とすれば、INPEX株はは長期的にぜひとも欲しい銘柄ですね。
最後に賢く株式投資や資産運用するための方法について紹介しますので、ぜひ参考にしていただければと思います。
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