クボタの株価が下落しているようですが、その理由を知りたいです。KUBOTAはヤバいですか?
業績の急激な悪化はないと思いますが…クボタ株は買うべきか、どうなるのか今後の見通しを知りたいです。
そんな疑問を持つ方に向けて記事を書きました。
- クボタはどんな会社なの?
- 株価の状況や配当実績、株主優待は?
- 業績悪化でやばい?
- クボタの株価推移は?なぜ安い?
- 今後の株は買い時か?
農作機械の最大手であるクボタの株価が短期的に下落しています。なぜ安いのか?その要因は、
・世界的な景気減速による需要低迷
・インフレによる材料費・原料費の高騰
が考えられます。
クボタは農作業機械の製造業ということもあり、経済の動向や景気に影響を受けやすい”景気敏感株”です。
2022年以降の金利上昇による景気減速懸念で株価は短期的に下落しています。
一方、長期的には、売り上げも成長しており株価は右肩上がりで上昇。世界的な人口増加で農作物の需要も確実に増えていくことから今後の業績も期待できます。
今回は、そんなクボタ株を買うべきなのか?なぜ株価が下落しているのか?について分析です。
ぜひ最後までご覧ください。
自分は、投資歴20年を超えており日本株を中心に1,500万円以上の資産を運用しています。これらの経験も踏まえて記事を書きました。
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目次
クボタはどんな会社なの?
クボタ(株式会社クボタ)といえば、トラクターや耕運機などの農業機械の国内最大手で、農機メーカーとしては国内首位、世界でも3位の規模です。建築機械や鉄管、産業用ディーゼルエンジンなども製造しています。
世界百数十カ国に展開しており、2020年には創業130周年を迎えた日本が誇る機械製造の大企業です。
農機ということで、農業や水環境など人々の生活に必要不可欠な技術や機械を製造・販売しているメーカーと言って良いでしょう。
農機という地味な機械を扱っていることもあり知名度はそれほど高くないかもですが、2017年1月から女優の長澤まさみさんをCMに起用してクボタブランドの向上を図っています。
事業の総売り上げは、2兆円を超えており、このうち7割近くは海外での売上。日本を代表する機械セクターの大企業と言って良いですね。
国外での売上も安定しており、農機などの産業機械の生産を中心に、生活に欠かせない環境インフラ事業も手がけており売り上げは堅調です。
クボタの株価の状況は?
では早速ですが、農機メーカー最大手であるクボタの株価データ(2024年2月22日現在)を見て行きましょう。
株価の指標に関しては、パッと見た感じ”わりと良いな”というのが率直な感想。
株価がそれほど上昇していないこともあり、配当利回りは2.3%程度となっていて、日経平均よりも少し高い水準です。配当性向は29%程度ということもあり余力十分です。
PERも13倍程度ということで、指標的に株価の過熱感はないですね。
クボタの業績は、景気の動向に受けやすい銘柄ですが、同じく景気敏感株のトヨタや三菱商事の業績は底堅く、株価も堅調です。
クボタの配当実績や株主優待は?
続いて配当実績を見ていきましょう。以下が配当金の実績です。
農機メーカーということで業績は底堅く、配当金は綺麗に右肩あがりで増配傾向となっています。
23年3月期の実績ベースで配当利回り2.2%程度です。
クボタの株主還元の中期目標を見ると、
総還元性向40%以上を目標とし、50%をめざす
取得した自己株式については、即消却を継続する
ということで、業績次第の面もありますが配当性向50%を目途としています。
22年3月の実績で配当性向は29%程度なので余力十分。農機メーカーで業績が底堅いこともあり、業績次第では今後の大幅増配も期待できるかと思います。
なお日本株の中にも減配せずに増配する”累進配当”を目指す方針の企業があります。それらの企業の中から高配当銘柄をまとめました。
ぜひご覧ください。
株主優待は…
そんなクボタですが、株主優待制度はありません。
2020年に米やパスタ3000円分を贈呈する記念優待を実施したのですが…継続されなかったのは残念ですね。
なお、株主優待目的で日本株に投資しようと思っても、どんな優待銘柄を買えば良いか迷うこともあるかと思います。
優待銘柄を検討する際に役に立つ本3選と雑誌を紹介しています。優待に関する情報は、これで十分です。
次にクボタの株価推移と業績をチェックしていきましょう。
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クボタの株価が下落?その理由とは?
続いてチャートを確認していきましょう。農機メーカー最大手のクボタ。これまでの株価推移はどうなっているのでしょうか?
ここでは過去の長期チャートと短期チャートを見ていきます。
長期チャート
以下は過去のチャートです。
業績が堅調ということもあり株価は長期的に上昇傾向です。
クボタの売り上げの7割が海外市場です。人口の増加で世界的に農作物の需要は大きく伸びていることもあり株価も上昇トレンドです。
2020年のコロナショックで短期的に株価は急落。しかし、リモートワークの普及もあり郊外の広い戸建が人気化して、農作業用機械の需要が伸びたことで1年ほどで株価は回復しています。
短期チャート
以下がクボタの1年チャートです。22年後半から23年に入って短期的に株価は下落傾向ですね。
22年以降、欧米諸国では急激な金利上昇の影響もあり景気が減速。農作物用機械の需要は経済の動向に影響を受けやすいこともありクボタの株価は下落傾向。
その後の株価も横ばいが続いていますね。
このように短期的にも株価は大きく値動きしています。株はリスクが高い、コロナショックみたいな株価暴落が怖い…という方もいると思います。
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クボタの業績はヤバい?
続いてクボタの業績です。
以下が過去10年の売上高、営業利益、純利益の推移です。コロナ拡大や世界経済の減速もあり多少の増減はあるものの、全体的にはしっかりと売り上げ成長しています。
売り上げの7割が海外事業となっていて、人口増加により世界的に農作物の需要は増加し。
農作業向けも堅調ですが、米国では、個人が庭の手入れや栽培で農作業を購入するケースが多いこともあり、個人向けの売り上げが伸びているんですね。
22年以降はインフレによる材料費・物流費の高騰、金利上昇による景気減速もあり業績は短期的に悪化しています。特にインフレの影響により、22年度は営業利益が約1000億円も減少する見込みです。
ただ、キャッシュフローは安定的であり、すぐに経営破綻することはないかと思います。
なお、クボタの業績は景気の動向に影響を受けやすい銘柄ですが、通信株や医薬品株も景気動向に業績が影響を受けづらいセクターとして人気です。
特徴をまとめていますので、ぜひご覧になってください。
クボタは株価下落で買い時?
農業機械の国内最大手クボタ。インフレによる原材料高・物流費高の影響や景気減速もあり、短期的に株価は下落しています。
自分は景気動向に売り上げが影響を受けづらい銘柄が好みではあるのですが、クボタ株は長期投資の観点からは買いを検討しても良いかと考えています。
理由をたんてきに言えば、
・農業機械の需要は底堅い
・配当金が増配傾向
・海外事業が堅調
ということですね。
世界的に人口が増加することは間違いなく、農作物の需要は今後も増え続けます。クボタは海外の売り上げ比率が7割を超えており、海外事業の売り上げも堅調に伸びているので、今後の成長もかなり期待できるかと思います。
配当利回りは2%ちょっとということで多少物足りないですが、配当金は増配傾向です。株価上昇だけでなく配当によるインカム増加も期待できます。
景気敏感株で株価の値動きは激しいですが、長期的にはしっかりと株価は上昇しており、今後も期待できそうです。
個人的にはもう少し配当利回りが欲しい
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「クボタの株価が下落…その理由は?」まとめ
今回はクボタの株価分析ということで、株価の推移、配当実績や株主優待、今後の株は買いかなどについてまとめました。
インフレによる原材料高や景気減速懸念もあり、クボタの業績は悪化。株価も短期的に下落。しかし、世界的に人口が増加することは間違いなく、農作物の需要は今後も増え続けます。
クボタは海外の売り上げ比率が7割を超えており、海外事業の売り上げも堅調に伸びているので、長期的には今後の成長もかなり期待できるかと思います。
最後に賢く株式投資や資産運用するための方法について紹介しますので、ぜひ参考にしていただければと思います。
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