森永乳業の株価が下落しているようですが、なぜ安いんですかね?森永乳業の業績悪化がヤバいことになっているようですが…
株は買うべきか、今後の見通しを知りたいです。
そんな疑問を持つ方に向けて記事を書きました。
- 森永乳業はどんな会社なの?
- 株価の状況や配当実績、株主優待は?
- 森永乳業の業績悪化でやばい?潰れるのか?
- 株価推移は?森永乳業はなぜ安い?
- 今後の株は買い時か?
牛乳やヨーグルトなどの乳製品最大手メーカーの一つ森永製薬。”森永のおいしい牛乳”や”ビヒダスヨーグルト”、アイスクリームの”PINO”など、定番化した商品も多く売り上げも堅調です
一方、株価は長期的に右肩あがりで上昇していますが、
・本社ビルの建て替え
・インフレや円安による材料費高
もあり短期的に業績は悪化。株価は下落しています
一方、定番商品の売り上げも堅調で、高価格帯のプレミアム商品の売り上げも伸びているんですね。ドイツ子会社による海外事業も伸びていることから、今後の成長も期待できる銘柄といえます。
今回は、そんな森永乳業の株を買うべきなのか?業績悪化でヤバいのか?分析です。
ぜひ最後までご覧ください。
自分は、投資歴20年を超えており日本株を中心に1,500万円以上の資産を運用しています。これらの経験も踏まえて記事を書きました。
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目次
森永乳業はどんな会社なの?

森永乳業は、創業100年を超えた乳製品メーカー最大手の一つ。牛乳、乳飲料、アイスクリームなどの乳製品や健康食品の製造・販売を行っています。明治乳業に次ぐ業界2位の規模となっています。
主要商品は「森永のおいしい牛乳」「ビヒダスヨーグルト」「アロエヨーグルト」「森永プリン」、アイスクリームの「PINO」など森永乳業の製品を愛用している方も多いのではないでしょうか。
森永乳業は、一般消費者向け商品の売上が過半を占めていますが、これらの事業だけではなく、クリームやビフィズス菌などの乳素材を幅広いメーカーに提供している点が強みですね。
他にも、森永乳業は海外にも事業を展開していて、100%子会社であるドイツのミライ社はラクトフェリンなどの乳原料素材を製造・販売し、グローバルメーカーに供給しています。
国内は人口減少により市場の縮小は間違いありませんが、海外事業を展開することで世界的な人口や需要の増加による成長を見込んでいます。
そんな森永乳業の株価の状況や業績推移を見ていきます。
森永乳業の株価の状況は?
では早速ですがの株価データ(2024年4月17日現在)を見て行きましょう。

2023年12月1日に、1株⇒2株の株式分割されました。
株価の指標に関しては、パッと見た感じ”悪くないな”というのが率直な感想。PER4倍、配当利回り2%程度は指標的に割安な水準です。
なお同じ食品メーカーの明治ホールディングスやヤクルトも、個人投資家に人気の銘柄となっています。
株は買いか分析していますので、ぜひご覧ください。
森永乳業の配当実績や株主優待は?

続いて配当実績を見ていきましょう。以下が森永乳業の配当金の実績です。

森永乳業の配当金は非常に安定的に支払われていて、右肩あがりで増配しています。
2017年に22.5円だった配当金が、2023年に45円にまで伸びています。6年で配当金は2倍になっていてまずまずといった水準です。
配当の方針を見ると、
安定的かつ長期的な配当を実施することを基本方針とし、配当性向の目標はこれまでの20%から30%に引き上げてまいります。
としています。実績ベースで22年3月の配当性向は11%程度なので余力は十分です。無理な増配は目指さないで、事業の成長とともに配当を伸ばしていく方針ということです。
森永乳業の配当利回りは1.9%程度と平均的な水準ですが、日本株の中にも減配せずに増配する”累進配当”を目指す方針の企業があります。
それらの企業の中から高配当銘柄をまとめました。ぜひご覧ください。

株主優待は自社商品
森永乳業は、100株以上を半年以上継続して保有している株主を対象に、同社の自社商品を贈呈しています。
優待金額は、以下の金額相当分となります。
100株 | 870円相当 |
200株 | 1,740円相当 |
500株 | 3,140円相当 |
商品の受け取りに代えて、環境問題や次世代育成に取り組む団体等への寄付を行うこともできます。
具体的な商品は、Aコース「森永絹とうふ」又はBコース「商品詰め合わせ」となります。

参考URL:森永乳業HP
次に森永乳業の株価推移と業績を見ていきましょう。
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森永乳業の株価推移は?株価は急落?
続いてチャートを確認していきましょう。乳製品の大手企業である森永乳業。これまでの株価推移はどうなっているのでしょうか?
ここでは過去の長期チャートと短期チャートを見ていきます。
長期チャート
以下は過去のチャートです。最近の株価は下落傾向ですが、長期的にはしっかり上昇していることがわかります。

2012年ごろは650円程度だった株価も、2021年9月には3500円を突破。
乳製品などの定番商品の売り上げが安定していて業績が底堅いことが、長期的に株価が上昇している要因となっています。
短期チャート
以下が森永乳業の1年チャートです。短期的には株価は下落傾向です。

短期的に株価は2400〜3200円程度を推移しています。短期的には株価は上昇傾向ですね。
インフレや金利上昇による景気減速や原材料費の高騰や光熱費上昇の影響もあり、株価の上値が重い状況ですが、価格転嫁が進んでいて業績は堅調です。
このように短期的にも株価は大きく値動きしています。株はリスクが高い、コロナショックみたいな株価暴落が怖い…という方もいると思います。
そういう方は1株価からの少額投資から初めてみてはどうでしょう?少額投資でリスクを低く運用を行うことが可能です。詳しくは以下の記事にまとめています。

次に森永乳業の業績を見ていきます。
森永乳業の業績はヤバい?潰れる?

続いて森永乳業の業績を見ていきます。
株価が短期的に下落しているのは、21年末ごろからインフレや円安が進み原材料費が高騰して利益が大幅に減少していることが大きいですね。
以下が過去10年の売上高、営業利益、純利益の推移です。


定番商品の売り上げが安定していることもあり、売上高は横ばい状態です。2021年以降に売上高が減少しているのは、会計基準を見直したことが要因。
良く言えば業績は底堅いとも言えますが、原材料費が上昇を商品価格の値上げで吸収できず、短期的に利益率が悪化しています。
一方、売上は伸びていないものの、22年3月期までは年々利益を伸ばしていることがわかります。定番商品の売り上げが安定していることに加え、価格帯の高い価格のアイスクリームやヨーグルトの売り上げが伸びていて利益を押し上げています。
また、2022年にはパキスタンの育児用ミルク会社を買収するなど海外事業にも積極的に進出していて、業績も伸びています。
森永乳業の今後の業績は、高騰する原材料費を商品価格に転嫁できるかにかかっていると言えます。
なお、キャッシュフローについてはプラスになっていることもあり、財務的には安定していますね。営業キャッシュフローの範囲内で投資を行っています。

森永乳業の業績は安定的ですが、通信株や医薬品株は景気動向に業績が影響を受けづらいディフェンシブセクターとして人気です。
特徴をまとめていますので、ぜひご覧になってください。
森永乳業の株は買い時?

乳製品メーカー最大手の一つ森永乳業。「森永のおいしい牛乳」や「ビヒダスヨーグルト」「PINO」「PARM」などの乳飲料やアイスクリームの定番商品の売り上げが堅調です。
自分は景気動向に売り上げが影響を受けづらい銘柄が好みではあるのですが、森永乳業株は長期投資の観点からは買っても良いと考えています。
理由をたんてきに言えば、
・定番商品の売り上げが堅調
・利益率が長期的に伸びている
・海外事業が伸びている
ということですね。
短期的にはインフレによる材料費高騰で利益が悪化していますが、売上自体は堅調でほぼ横ばいを維持しています。アイスクリームやヨーグルトの高級感のあるプレミアム商品の人気も高いので年々利益率が伸びているんですね。
また、100%子会社であるドイツのミライ社はラクトフェリンなどの乳原料素材を製造・販売し、グローバルメーカーに供給。業績も伸びています。
株価も長期的には上昇しています。

短期的にはインフレの影響で下落していますが、業績や利益率もしっかりと伸びていることもあり、短期的な株価上昇を期待して売買するのではなく、株価が下落したタイミングで長期保有をして株価上昇を待つ。
森永乳業はそんな銘柄といえそうです。
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「森永乳業の株価が下落…やばい?」まとめ
今回は森永乳業の株価分析ということで、株価の推移、配当実績や株主優待、今後の株は買いかなどについて述べてきました。
乳製品の最大手メーカーのひとつ森永乳業。”森永のおいしい牛乳”や”ビヒダスヨーグルト”、アイスクリームの”PINO”など、定番化した商品も多く、売り上げも堅調です。
ドイツでの海外事業も成長しており、今後の業績や株価も長期的に期待が持てそうです。
一方、インフレによる原材料費の高騰で売上は堅調でも利益が激減したこともあり短期的に業績が悪化していますが、価格転嫁は進んでいます。この流れが、今後も続くのかどうか要注目です。
最後に賢く株式投資や資産運用するための方法について紹介しますので、ぜひ参考にしていただければと思います。
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