大成建設（1801）の株価が上昇していますが、なぜ高いかその理由を知りたいです。業績が好調なんですかね？
人気の建設株ですが、株は買いか、今後の見通しを知りたいです。
このような疑問を持つ方に向けて記事を書いています。
- 大成建設（1801）の株価の状況は？
- 配当と株主優待は？
- 大成建設の株価の推移はどうなる？
- 大成建設の株は買い時？株価は上がる？今後の株価の予想は？
日本のスーパーゼネコンである大成建設。超高層ビルや都市開発・地下鉄などの大規模建築や開発を手掛けています。
横浜のランドマークタワーや新国立競技場なども大成建設が担当したんですね。
新型コロナの拡大や世界的なインフレの影響による資材費の高騰で業績が悪化する局面もありましたが、生産性の向上や価格への転嫁がうまくいっており、業績は回復傾向です。
大成建設は個人投資家に人気のある建設株ということもあり、堅調な業績を背景に最近の株価は高くなっています。
今回は、そんな大成建設の株は買いなのか？分析です。
自分は、投資歴20年を超えており日本株を中心に1,500万円以上の資産を運用しています。これらの経験も踏まえて記事を書きました。
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目次
大成建設はどんな会社なの？
大成建設は、日本有数のスーパーゼネコンの一角。国内外における建築・土木の設計・施工、環境、エンジニアリング、原子力、都市開発、不動産など幅広い分野で事業を展開しています。
最近だと、アニメーションを使ったCMに出てくる「地図に残る仕事」というキャッチコビーが印象的ですね。
国内外で数々の国家的なプロジェクトやランドマークを建設していて、例えば、青函トンネルの施工に携わったほか、大型山岳トンネルの掘削にも定評があり、現在はリニア中央新幹線の南アルプス山岳トンネルの掘削も担っています。
札幌ドームや横浜ランドマークタワー、そして、2019年に竣工した新国立競技場の建設を担当したのも大成建設なんですよね。
1873年に大倉喜八郎が創業した大倉組商会で、建設請負業を手掛けたのを発祥。1917年に株式会社大倉土木組となったが、財閥解体により46年大成建設として再発足しました。
大成建設の株価の状況は？
では早速ですがの株価データ（2024年１月５日現在）を見て行きましょう。
株価の指標に関しては、パッと見た感じ”ちょっと割高かな”というのが率直な感想。
配当利回りは増配もあって2.6％程度と、日本株の平均よりも高い水準。PERも20倍、PBRも1.1倍程度と指標的には割高水準です。
なお、大成の株価は長期的に上昇傾向ですが、同じ建設業の積水ハウスや大和ハウスの株価も堅調です。
株は買い時か？記事をまとめていますので、ぜひご覧ください。
大成建設の配当実績や株主優待は？
スーパーゼネコンの一角である大成建設。配当額の過去推移は以下のとおりです。
配当金は130円で横ばいが続いています。配当利回りは2.6％程度で、平均よりは高い水準です。
過去の配当性向をみると概ね20〜50％台なので、余力十分。大成建設の配当方針を見ると、
長期的な安定配当を基本方針とし、将来の事業展開に備えるために内部留保の充実を図りながら、業績の好調な時は特別配当等により株主に利益の還元を行う
としていて、特に数値目標を設けていないようです。
配当性向を見ると、もう少し増配しても良いような気もしますが、現状は株主還元には積極的ではないようです。
なお日本株の中にも減配せずに増配する”累進配当”を目指す方針の企業があります。それらの企業の中から高配当銘柄をまとめました。
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大成建設株主優待制度（大成建設公式URL）
なお、株主優待目的で日本株に投資しようと思っても、どんな優待銘柄を買えば良いか迷うこともあるかと思います。
以下の記事では、優待銘柄を検討する際に役に立つおすすめ本３選と雑誌を紹介しています。ぜひご覧ください。
次に株価の推移と業績を見ていきましょう。
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株価の推移は？10年＆短期チャート
続いてチャートを確認していきましょう。
日本のスーパーゼネコンの一角である大成建設。これまでの株価推移はどうなっているのでしょうか？
ここでは長期チャートと短期チャートを見ていきます。
長期チャート
以下は過去20年の長期チャートです。
株価は長期的に大きく上昇していますね。2010年に900円程度だった株価が2023年には5,000円の大台を一時突破しています。
特にアベノミクス相場で日本株が上昇した2012年以降、大成建設の株価も大きく上昇しています。
過去10年で株価４倍程度にまで上昇していますから、まずまずのパフォーマンスをいえるでしょう。
短期チャート
以下が１年チャートです。
慢性的な人不足やインフレによる資材費の高騰で苦しい状況。2022年は株価は大きく下落しました。
しかし、23年に入って受注費用の適正化や労務費の上昇など価格転嫁がうまくいっており、短期的に株価は堅調ですね。日本株全体が好調というのも要因の一つ。
このように短期的にも株価は大きく値動きしています。このように株はリスクが高い、コロナショックみたいな株価暴落が怖い…という方もいると思います。
そういう方は１株からの少額投資から初めてみてはどうでしょう？少額投資でリスクを低く運用を行うことが可能です。詳しくは以下の記事にまとめています。
次に明治の業績を見ていきます。
株価はなぜ高い？大成建設の業績はやばい？
続いて大成建設の業績を見ていきます。
大成建設の株価が高いのは、業績が回復傾向であるからに他なりません。やばいぐらい伸びてますね。
以下が過去10年の売上高、営業利益、純利益の推移です。
長期的に売上高は伸びていますね。
21年〜23年は新型コロナ拡大の影響やインフレによる資材費の高騰の影響もあり減収減益が続いていましたが、24年３月期も増収増益に転じています。
受注費用の適正化や労務費の上昇など価格転嫁がうまくいっており、業績が回復しています。
キャッシュフローも問題なく出ているので、財務的には全く問題はないですね。
なお、大成建設は業績が堅調な建設株ですが、同様に通信株や医薬品株は景気の動向に業績が影響を受けづらいディフェンシブセクターとして人気です。
特徴をまとめていますので、ぜひご覧になってください。
大成建設の株は買い時？
創業150年のスーパーゼネコン大成建設。株は買い時でしょうか？
自分は景気動向に売り上げが影響を受けづらい銘柄が好みではあるのですが、大成建設株は長期投資の観点から買いを検討して良い銘柄と考えています。
理由をたんてきに言えば、
・売上高は堅調
・インフレによる資材費や人件費の高騰を価格に転嫁
・大規模な都市開発は今後も続く
ということですね。
株価が高いという指摘もありますが、指標的に過熱感はありません。
2024年は残業規制が強化されることで、働き手の不足が懸念される中、建設現場では生産性の向上が急務となっています。
24年３月期の大成建設の業績見込みでは、増収増益となっていて、インフレによる資材費の高騰や労務費の上昇を、吸収しています。
大規模な都市開発は無くなることはないので、長期的に今後の株価も期待できるのではないでしょうか。
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「大成建設の株価はなぜ高い」まとめ
今回は大成建設の株価分析ということで、株価の推移、配当実績や株主優待、今後の株は買いかなどについて述べてきました。
日本のスーパーゼネコン大成建設。過去10年で株価も大きく上昇しています。
新型コロナ拡大の影響や世界的なインフレによる資材費の高騰で、業績が悪化する局面もありましたが、23年以降、回復に転じています。
長期保有を前提とすれば、大成建設株はは長期的にぜひとも欲しい銘柄ですね。
最後に賢く株式投資や資産運用するための方法について紹介しますので、ぜひ参考にしていただければと思います。
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