米国株のアドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)への投資を考えています。AMDの株価の見通し、配当や今後の予想を知りたいです。
業績は好調のようですが…AMDの株は買いですか?
このような疑問を持つ方に向けて記事を書いています。
- アドバンスド・マイクロ・デバイセズ(AMD)の株価下落!
- AMD(Advanced Micro Devices)って何の会社?
- AMDの株価の推移(チャート)と特徴は?
- AMDの配当金の推移は?
- AMDの今後の予想は?成長期待で株は買いか?
投資歴20年のかいまるです。米国株を中心に1,500万円以上の資産を運用しています。
結論から言うとAMD株は、
・テレワークや遠隔授業によるパソコン、データセンター向けCPUの需要増
・世界的なゲーム需要の増加
・インテルからのシェア奪還
・CPUの技術的な優位性
ということもあり、結論からいうと将来的な成長期待十分な銘柄ですね。
AMDというと、CPUの分野でインテルに次ぐ2番手という位置付けですが、2017年に販売開始したCPUのRyzenシリーズが高性能かつ低価格ということで売り上げが絶好調。
パソコン市場でインテルのシェア奪っており、さらに高性能ゲーム機であるPS5や最新XboxにもAMD製が採用されています。
今回は、そんな成長株AMDについて、株は買いか今後の見通しについて分析です。
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目次
AMDってどんな会社?
アドバンスド・マイクロ・デバイセズ(Advanced Micro Devices、AMD)といえば、パソコンやサーバーなどの頭脳にあたるCPU(中央演算処理装置)やゲームなどで高速で画像処理や演算処理をおこなうGPU(画像処理)を開発・設計を事業とする企業です。
AMDの創業は1969年で、インテルなどが製造するオリジナルの半導体の代替品を製造する、いわゆるセカンドソースメーカーとして誕生しました。
その後、独自で設計したCPUが人気となり、インテルに対抗できる唯一のCPUメーカーとして地位を確立。一時業績が大きく落ち込みましたが、高性能かつ低価格のCPUやGPUの製造に成功し業績はV字回復しています。
CPUといえばインテル製のPentiumやCoreシリーズが市場を席巻していましたが、AMDは”Athlon(アスロン)”で巻き返し、最近では”Ryzen(ライゼン)”やサーバー用CPUの”Epyc(エピック)”が高性能・低価格であるためユーザーからの人気が高く、存在感を増しています。
またGPUでもAMDは”Radeon(レイディオン)”でライバルのNVIDIAのシェアを奪いつつあります。
家庭用ゲーム機では、任天堂のSwitchがNVIDIA製のCPUとGPUを採用しているのに対し、2020年に販売されたソニーのPS5やマイクロソフトのXbox Series XではAMD製が採用されているんですね。
画像処理を行うGPUはゲーム機だけではなく、データセンターやAI(深層学習)、仮想通貨のマイニング、自動運転など幅広い分野にも活用されていくことになるため、CPU市場以上に今後の需要拡大が期待できる分野です。
ちなみに、インテルは自社で半導体の製造を行っていますが、AMDは設計や開発に特化していて製造を技術力の高い台湾セミコンダクター(TSMC)など外部に委託しています。
AMDが2019年に7ナノメートルのCPU開発に成功した一方で、インテルは2020年になっても開発に手間取り、当面はTSMCに委託に頼ることになりました。
参考記事:米インテル、7ナノ技術開発が6カ月遅延 外部生産委託拡大も(ロイター)
現状では、ライバルのインテル製よりもAMD製のCPUの方が性能面では優れていると言えるでしょう。
次に株価や最近の動向について見ていきます。
AMDの株価の状況は?
では早速ですが、AMDの株価の状況をみていきましょう。ここでは株価データと銘柄の特徴について取り上げます。
AMDの株価データ(2024年2月14日現在)を簡単にまとめました。
情報技術セクターの成長銘柄ということでPERが300倍超えと、業績に比べてかなり人気が過熱しています。ちなみに、NVIDIAのPERが155倍やインテルが17倍程度です。
7ナノメートルの最新型CPUの量産に成功していることもあり、インテルよりも株価は割高水準にあるといえるでしょう。
2023年に入ってAI関連半導体の売上拡大もあり、半導体関連銘柄の株価が短期的に上昇しています。
なお、AMDは米国の情報技術セクターの代表銘柄ですが、他にもAppleやMicrosoft、VISAの株価も好調です。
AMDの株価の推移(チャート)は?
次にAMDの長期チャート(10年)を見ていきます。以下が21年末までの過去10年のチャートで、比較のためにS&P500も掲載しています。
赤:AMD 水色:S&P500
AMDの株価は10年で33倍(⁉︎)と上昇しています。特にCPUのRyzenシリーズが販売開始された2017年以降の株価上昇が凄まじいですね。
S&P500もリーマン後のパフォーマンスは年率10%程度と決して悪くないにもかかわらず、AMDを比較してしまうとチャートはほぼ平らな状態です。
短期的に株価は上昇傾向
また以下のチャートは2024年2月までの1年チャートです。
2020年のコロナショックで株価は一時的に急落したものの、CPUやGPU事業は新型コロナ拡大による外出制限でも、業績への影響は限られるということもあり、2020年5月の段階で暴落前水準に株価は回復しました。
コロナ拡大の影響が懸念された2020年4~6月期決算は純利益が前年同期の何と4.5倍。ライバルのNVIDIAも同じ時期の純利益は2.3倍となっています。
新型コロナウイルスの拡大による外出制限でパソコンの需要が増えたことから、CPUの販売が増加。いわゆる「巣ごもり関連」消費の増大で、業績が好調だったこともあり株価も順調に回復したということです。
22年に入って米国の中央銀行であるFRBが金利を引き上げなど金融政策を転換したことでグロース銘柄を中心に株価は調整局面に入りましたが、AI関連半導体の売上拡大もあり、2023年以降、半導体関連銘柄の株価が短期的に上昇しています。
このように銘柄の特徴には違いがありますから、その違いを踏まえ投資先を検討することで投資の勝率を高めることにつながります。投資理論を知るための、おすすめの米国株投資本については、以下の記事にまとめていますのでぜひご覧下さい。
AMDの配当実績は?
AMDは得られた利益をCPUの開発に投資しているのと、株主還元は自社株買いを中心に行っているため配当金を出していません。
半導体の成長株ということもあり、配当を期待して投資する銘柄ではないということです。情報技術セクターで高い配当利回りを期待したいのであれば、インテルかIBMあたりがおすすめです。
ちなみに米国株の魅力は高配当でかつ連続増配を続けている個別銘柄が多いことです。お宝銘柄を保有し続けて配当を受け取り続けるのも投資の醍醐味ですね。
配当利回り7%超えの銘柄や60年以上連続増配しているなど素晴らしい銘柄が米国にはたくさんあるんですね。以下の記事にまとめていますので、ぜひご覧ください。
AMDの売上高や利益は?
次にAMDの業績をみていきます。以下のグラフは、売上高、営業利益、純利益、営業利益率の推移となっています。
ここ数年の売上高は右肩上がりで推移していますが、営業利益がプラスに転換したのはRyzenシリーズの販売が開始された2017年以降ですね。
業績が大きく落ち込んだ2015年ごろは、インテルのCoreシリーズにCPU市場を席巻され業績が著しく悪化。他のIT企業に買収されるのではないかと噂されるぐらいだったんですよね。
2020年は新型コロナ拡大の影響でパソコン用のCPUの売り上げが好調。されにAIの活用やデータセンター向けのGPU販売も大きく伸びたこともあり売り上げが大きく伸びてます。
AMDの事業別の収益内訳は、ざっくりと
事業内訳
・コンピューター&グラフィック部門:70%
・企業向け&カスタム部門:30%
となっていて、やはり主力のCPUとGPUの売り上げが事業の大きな割合を占めているのがわかります。
実は、企業向け&カスタム部門の売り上げが落ちているのですが、2020年末に販売されたPlay StationやXboxの新型の買い控えが起こったためです。
なお、CPUはインテル、GPUはNVIDIAと競合していて、業界的には共に2番手の位置です。他方、CPUのシェアは長らくインテルが75%、AMDが25%という状況でしたが、2019年を境にAMDのシェアが急速に伸びています。
引用元:PASS MARK
2019年というと、AMDが7ナノメートルの新型CPUを台湾セミコンダクターに委託して量産を開始した年ですね。2021年に入っても、インテルは同型の生産に手間取っていることもあり、半導体は技術的な優位性で大きくシェアが左右される事業といえるでしょう。
今後は、AIや自動運転分野など将来的に大きな需要が見込めるGPUで、アーム社買収で勢いに乗るNVIDIAの牙城を崩せるのかどうか、注目ですね。
(参考記事:アーム社買収でNVIDIAの株は買いか?)
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AMDの株価の予想は?
AMDの業績は感染症による外出制限などパソコンやデータセンター向けCPU需要増の恩恵を受けていることもあり、しばらくは株価の上昇も続くのではと予想します。
理由をたんてきにいうと、
・世界的なゲーム需要の増加
・テレワークや遠隔授業によるパソコン、データセンター向けCPUの需要増
・インテルからのシェア奪還
・CPUの技術的な優位性
ということ。今後、大きく売り上げが伸びると見込まれるPlay StationやXboxの新型には、AMD製のCPUやGPUが搭載されています。
さらにいうと、Googleが2020年に参入したクラウドゲームプラットフォーム”Stadia”もデータセンターのGPUはAMD製が採用されています。高性能ゲーム機向けのGPUについては、AMDが頭一つ抜け出しているということです。
さらに、新型コロナ拡大による外出規制がある状況下、テレワークや遠隔授業によりコンピュータやデータセンターの需要が伸びていますね。将来的にも、これらの需要増大は確実といえるでしょう。
2021年に入っても、ライバルのインテルは7ナノメートルのCPU量産に手間取っており、AMDの技術的優位性はしばらく続きそうです。
これからAIや自動運転の本格的な普及にあわせて、GPUの需要は増大することを考えると、AMDの将来性は十分と考えいます。
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なお米国株や資産運用に関連するお得な情報について、以下にまとめました。よろしければご覧いただければと思います。
AMDの株は買い時か?まとめ
今回はAMDの銘柄分析ということで、株価の推移や特徴、配当、株は買いかについて述べてきました。
米国のCPUやGPUの設計・開発を行うAMD。インテルの2番手という位置付けですが、2017年に販売開始された高性能・低価格CPUのRyzenシリーズの売り上げが絶好調。
7ナノメートルの新型CPUの量産にも成功していることから、パソコン向けだけではなく、データセンター向けのCPUもインテルのシェアを奪っている状況です。
新型コロナ拡大による外出制限もAMDの業績にはむしろ追い風で、ゲーム用、データセンター用CPU需要が伸びています。
技術的な優位性により当面の株価上昇が期待できる。AMDはそんな銘柄と言えそうです。
最後に米国株やETFに賢く投資するための方法について紹介しますので、ぜひ参考にしていただければと思います。
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